**俺、東大院生の実験対象にされてた。**同居している美人家庭教師のやばい秘密

 俺は今、東大院生の実験対象になっている。
 ある雨の夜、アパートの前にずぶ濡れの美女が立っていた。
 「家庭教師です。住まわせてください」
 突然すぎる申し出に困惑しながらも、なぜか断れなかった。
 桐島咲楽、東大大学院生。成績は天才、料理は壊滅的、距離感はおかしい。毎日転ぶ、焦がす、なぜか距離が近い。そのくせ授業は鬼のように丁寧で、俺のことを誰よりもよく見ていた。
 偏差値42だった俺の成績は、気づけば上がっていた。でも、それより気になることがある。
 咲楽さんが、研究ノートに何かを書いている。「被験者」という文字が、見えた気がした。
 距離が近いのは、データのためか。褒めてくれるのは、実験のためか。でも、あの顔は。あの声は。
 「データじゃなくて、私がそう思っています」
 嘘をついているような顔じゃなかった。
 偏差値42の俺に、東大院生の美女が押しかけてきた。ドタバタな毎日の中で、俺の心臓が休まる暇がない。これはドキドキなのか、心配なのか。それとも、もう恋なのか。
 不器用な天才と、鈍感な高校生の、やばい同居生活。



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