婚約破棄されたので、隠していた力を解放します

ミィタソ

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この世界で生きていくには

二十四話 王宮の反応

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 ギルドの庇護を得たことで、私の立場は大きく変わった。

 王宮としても、“ギルドに保護された人物”を簡単に排除することはできない。

 実際、ギルドの庇護が発表されてから、私に対する噂は一気に勢いを失った。

「おい、聞いたか? セシリアって元貴族、ギルドの幹部に認められたらしいぜ」

「まじかよ……じゃあ、あの”裏切り者”って噂、やっぱり嘘だったんじゃ?」

「王宮も手を出せなくなったってことか?」

 ギルドの酒場で交わされる噂を聞きながら、私は静かに微笑んだ。

(まずは一歩前進、ですね)

 だが、これで終わりではない。

 王宮が黙ってこの状況を受け入れるとは思えない。

 そして――私の予想はすぐに的中した。

***

「王宮が動いたぞ」

 ライオットがギルドの部屋に飛び込んできたのは、それから二日後のことだった。

「どういうことですか?」

「貴族連中が”ギルドの独立性を見直す”って言い出した。つまり、ギルドへの干渉を強めようって腹積もりだ」

 私は眉をひそめた。

「ギルドが王宮に逆らえなくなれば、私の庇護も意味をなくしますね」

「そういうことだ。で、どうする?」

 ライオットが問いかける。

 私は少し考えた後、静かに答えた。

「なら、こちらも動くしかありませんね」

「おっ、策はあるのか?」

「ええ。ギルドの力をさらに強める方法を考えました」

 私はゆっくりと微笑んだ。

「ギルドを”ただの冒険者組織”ではなく、“経済的な影響力を持つ団体”へと変えるのです」

「……ほう?」

 ライオットが興味深そうに身を乗り出す。

「具体的には?」

「ギルド内の商人たちと連携し、独自の経済圏を作るのです。ギルドが単なる戦闘集団ではなく、貿易や流通を担う組織になれば、王宮も迂闊に手を出せなくなります」

「なるほどな……それなら、王宮はギルドを敵に回すことができねえ」

 ライオットはニヤリと笑った。

「面白えじゃねえか。やってみる価値はありそうだな」

「ええ。今のうちに手を打ちましょう」

 こうして、私は”ギルドの力”をさらに強化するための新たな計画を動かし始めたのだった。
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