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第二章
第41話:本拠地
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「皇太子殿下、邪神教徒の本拠地が分かりました。
事もあろうにオリアンナ嬢が送られた修道院でした。
このまま放置していては邪神教徒とオリアンナ嬢が何をしでかすか分かりません。
早々に討伐すべきだと思います」
捕らえた邪神教徒を尋問していた側近が皇太子に献策していた。
側近は大きな危機感を持っていた。
それでなくても皇太子殿下は失明してしまわれた。
邪神教徒を討伐したという功績はあったが、同時に討伐相手は因縁のあるフランドル王家で、皇太子が追い込まなければフランドル王家が邪神に頼る事はなかったと、皇太子を非難する貴族が出てくる事が予想された。
このまま放置していては廃嫡の危険があったのだ。
第二皇子を担ぎ上げたいた派閥は、皇太子を殺そうとしたという拭い難い汚点があり、しかも失敗して軍事的に大損害を出している。
皇帝陛下が厳しい処分を下すのは明らかだ。
弱った敵対派閥を叩き潰して皇室の直轄領にするだろう。
だが敵対派閥は第二皇子派だけではない。
第三皇子や第四皇子を担いでいる貴族達もいる。
そんな連中が皇太子を攻撃する事が予測できた。
「そうだな、このまま放置していては何をしでかすか分からない。
時間を与えては拠点を移すかもしれないし、隠れてしまう可能性もある。
最悪の可能性は下級魔族ではなく上級魔族の召喚憑依に成功する事だ。
あるいは皇国の防御魔術や防御呪術を破壊する魔法陣を完成させる事だ。
ここは皇国に戻らずこのまま修道院にまで遠征するぞ」
皇太子はこのまま軍を率いて邪神教徒の本拠地を攻撃する覚悟だった。
表向きの理由は口にした通りだった。
大は大陸中の民の為、小は皇国の為に少しでも早く邪神教徒を殲滅する。
だが本心は全く違っていた。
本心はマチルダ嬢を護るためだった。
ロバート王太子と同じようにオリアンナ嬢が魔族を憑依させられたとしたら、オリアンナ嬢の恨みがマチルダ嬢に向けられる可能性があったのだ。
「お待ちください皇太子殿下、
遠征軍は将軍の誰かを代将に任命して討伐に向かわせればいい事です。
皇太子殿下は少しでも早く皇都に戻られて目の治療を行ってください。
早ければ早いほど治る可能性が高いはずです。
それに第二皇子を担いだ連中を処罰することも大切です。
皇帝陛下が必ず皇太子殿下の味方をしてくださるとは限りません。
失明された皇太子殿下を切り捨てる可能性もあるのです。
ここは少しでも早く皇都に戻られるべきです」
皇太子の側近達の中には皇帝陛下と皇后殿下の演技に騙されている者がいた。
皇室を護るために皇太子と距離を置いている事を誤解している者もいた。
全てを悟っている者はそんな愚か者に本当の事を教えたりはしない。
自慢するために真実を広められては困るからだ。
そしてそんな愚か者の献策を採用する皇太子ではなかった。
事もあろうにオリアンナ嬢が送られた修道院でした。
このまま放置していては邪神教徒とオリアンナ嬢が何をしでかすか分かりません。
早々に討伐すべきだと思います」
捕らえた邪神教徒を尋問していた側近が皇太子に献策していた。
側近は大きな危機感を持っていた。
それでなくても皇太子殿下は失明してしまわれた。
邪神教徒を討伐したという功績はあったが、同時に討伐相手は因縁のあるフランドル王家で、皇太子が追い込まなければフランドル王家が邪神に頼る事はなかったと、皇太子を非難する貴族が出てくる事が予想された。
このまま放置していては廃嫡の危険があったのだ。
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皇帝陛下が厳しい処分を下すのは明らかだ。
弱った敵対派閥を叩き潰して皇室の直轄領にするだろう。
だが敵対派閥は第二皇子派だけではない。
第三皇子や第四皇子を担いでいる貴族達もいる。
そんな連中が皇太子を攻撃する事が予測できた。
「そうだな、このまま放置していては何をしでかすか分からない。
時間を与えては拠点を移すかもしれないし、隠れてしまう可能性もある。
最悪の可能性は下級魔族ではなく上級魔族の召喚憑依に成功する事だ。
あるいは皇国の防御魔術や防御呪術を破壊する魔法陣を完成させる事だ。
ここは皇国に戻らずこのまま修道院にまで遠征するぞ」
皇太子はこのまま軍を率いて邪神教徒の本拠地を攻撃する覚悟だった。
表向きの理由は口にした通りだった。
大は大陸中の民の為、小は皇国の為に少しでも早く邪神教徒を殲滅する。
だが本心は全く違っていた。
本心はマチルダ嬢を護るためだった。
ロバート王太子と同じようにオリアンナ嬢が魔族を憑依させられたとしたら、オリアンナ嬢の恨みがマチルダ嬢に向けられる可能性があったのだ。
「お待ちください皇太子殿下、
遠征軍は将軍の誰かを代将に任命して討伐に向かわせればいい事です。
皇太子殿下は少しでも早く皇都に戻られて目の治療を行ってください。
早ければ早いほど治る可能性が高いはずです。
それに第二皇子を担いだ連中を処罰することも大切です。
皇帝陛下が必ず皇太子殿下の味方をしてくださるとは限りません。
失明された皇太子殿下を切り捨てる可能性もあるのです。
ここは少しでも早く皇都に戻られるべきです」
皇太子の側近達の中には皇帝陛下と皇后殿下の演技に騙されている者がいた。
皇室を護るために皇太子と距離を置いている事を誤解している者もいた。
全てを悟っている者はそんな愚か者に本当の事を教えたりはしない。
自慢するために真実を広められては困るからだ。
そしてそんな愚か者の献策を採用する皇太子ではなかった。
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