【完結】前代未聞の婚約破棄~なぜあなたが言うの?~【長編】

暖夢 由

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第2章

どのように証明するか

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「あなた、他国の精霊の話を聞いていたから何を言ってもいいと思っているのね。他の人が聞こえないものだから何を言ってもいいとばれないと思っているのでしょう。でもね、蜘蛛の精霊なんかいないのよ。そんなの今までわが国でも現われてことがないわ。そんな戯言で王家を謀ろうだなんて、この国を馬鹿にするのもいい加減にしてほしいわ。これは国際問題にされても仕方のない行為よ。
しかも自分の夫にまで嘘をつくだなんて人間性を疑うわ」

先ほどの王の一言がよっぽどきいたのか、さきほどのようにキャンキャンと吠える様子ではなく、落ち着いた様子で睨みを聞かせてくる。

でもまぁ、蜘蛛だなんて信じられないし、なんとなく信じたくないのよね。その気持ちすごく分かるわ……でもね、さっきからキュミーが怒ってるのよね……

「サリーを馬鹿にするなんて許せない。これだからこの国の王家は嫌いミュ」

「蜘蛛で悪かったミュね。絶対にこの国になんて力を使ってやらないんだから!」

「この馬鹿王女……一生歩けないようにとりあえず蜘蛛の毒を飲み物に垂らしてやろうかしら」

キュミー様……恐いです。

でもそんな王女の言葉を諫めるではなく、第3王子も品定めは終わったとばかりに、にやけた顔で視線を投げかけてくる。
それでも品定めをやめないのが王と第1王子。

「フレッド殿、娘が申し訳ないね。だが娘がいう事も一理ある。皆が聞こえるわけではないのをいいことに、自分は精霊が見えると言うものが出てくるのも事実なんだよ。フレッド殿はどのように証明するかね」

そんな言葉を投げかけてきた。
こんな試すような言葉。でもフレッドは顔色一つ変えない。

「陛下、私は事実をただご報告申し上げたまででございます。

しかし信じられないという事であれば、それでも構いません。私はイヴァンカ国の王家を尊重してご報告したまでなのです。侮辱するつもりも謀る必要もこちらにはございませんので。

それに他の人に声が聞こえないから妻が私を騙しているという事はありません。私は妻の事を信じておりますので」

フレッドのこの言葉には今まで表情を崩さなかった王の目がわずかに見開いた。

「はっはっ、いや、確かに。君たちが証明する必要がないことは確かだな。この国の者でない君たちが精霊の声を聞いたからと言って君たちを縛りつける法もないし、このような事を言って謀ったところで授かる恩恵もない。

私としたことが精霊の声が聞こえるものが現われたと柄にもなく動揺してしまったようだ。
最後に一つだけ質問したいのだ。精霊とはどんなことを?」

フレッドの言葉に同意するように話ながらも、探ることをやめない王。まぁ、王としての態度としてはこれが正解なのでしょうね。
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