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第2章
話し出した事実②
しおりを挟む声を詰まらせながら、体を震わせながら話す彼女の言葉を、私たちは黙って聞いていた。女性は黙って涙を流し、男性は力強く拳を握りながら。
こんなことをするのが王家だなんて許せない。王族を名乗る資格なんてない。
「よくわかった。
こんなことをする王女も、それを止められない王家も王族の器ではない。ただの独善者だ。
国民を不幸にしかせず、自分たちだけが甘い汁をすするのが王族ならばつぶしてしまおう。
そのためにもできるだけ早く国際会議を開きたいところだが、主要人物だけそろえようにも早くて1月後になるか。
先に制圧して、のちに国際会議で承認を得るか。しかしそれではいささか体面がよろしくない。さてどうしたものかなぁ」
陛下がそういったとき、最近は私のポケットに入るようになっていたキュミーがもぞもぞと出てきて、「どこまでの王族が必要なの」と聞いてきた。
蜘蛛の姿で話しかけたその声に応えたのはフレッド。
「国際会議だから南の国2つと北の国が2つ西側の国が1つと東側の国が2つ。これだけあれば充分だよ」
フレッドがそう言うとキュミーが、”なら私が集めてあげる”と言った。
「でも今日はもう夜も遅いから明日朝ミュ」
そういったキュミーの言葉に驚きながらも、フレッドがその場にいるみんなに伝えると、大さすが精霊様と謎の感動があった。正直よくわからなかったけれど、とりあえずこの日はそのまま解散することになった。
セレーン嬢はアンが自分と同じ部屋で寝ると言って、抵抗するのを力づくで引きずっていってしまった。
刺された方が刺した人と一緒に寝たいなんてきっとありえないだろう。だからこそセレーン嬢も抵抗していたのに、彼女の話をぼろぼろと涙を流しながら聞いていたアンはそんな抵抗を許さなかった。それがとてもアンらしいと思ってしまった。
私もフレッドと共にベッドに入り、いつの間にか眠りについていた。
いやな気持でぐるぐると気持ち悪かったのに、眠れたことに驚いた。きっとフレッドが隣にいてくれるっていう安心感。それがこんなにも落ち着ける。
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