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第3章 少年期 学園編
196話 思い出と約束
しおりを挟むどうも、僕です。“送還儀式“当日、なんやかんやあって、仁に僕の正体がバレて、懐かしさから色々と話が盛り上がり、今は兄弟との懐かしい話を聞かせている最中です。
「今は仁の母親の“亜実子姉さん“は母親然とした威厳ある感じ出してると思うけど、昔はねかなりヤンチャだったんだから、貴方達のお父さんと出会う前は特にひどくてね、大学在学中だったかな?あの人お酒好きじゃない?良く大学の友人達と夜遅くまでお酒飲んでて、うちの母さん、仁の“ばぁば“が家にいるのわかってて、“ばぁば“じゃなくてわざわざ私に電話してきて、「咲タク、一丁!!」とか酔っ払って言って、人をタクシーがわりに飲み屋まで呼びつけてたんだよ?私その時、自動車免許取立てで18歳だったのに深夜12時とかに呼び出されたし?姉さん迎えに行くだけじゃなくて、一緒に飲んでた友人とかの家にも送ったりしてたから、おかげで深夜の車の運転が得意になったよ。」
仁「わぁ~、まぁ、確かに酔っ払ってる母さんは愉快な感じになるけど、普通のタクシー呼ぶんじゃなくて、免許取り立ての“おばま“呼びつけるのはどうかと思うなぁ~」
彩ちゃん「しかも深夜に・・・」
夢ちゃん「“じんママ“、傍若無人だったんだねぇ・・・」
「そうなのよ、傍若無人もいいところだった、まぁ、でも、お迎えの報酬はしっかり貰ってたけどね。姉さんの友人からは一律1人500円で、姉さんからは“コ○・コーラのメロンソーダ“を姉さんのお財布の中身に合わせて数本って感じで」
姉さんの若い頃の傍若無人っぷりを姉さんの息子の仁に言いふらしていると・・・
仁&夢ちゃん「“メロンソーダ“って・・・」
彩ちゃん「報酬がジュース、それで良かったんですか?」
「いいも何も、あの人が当時そんなにお金持ってないの知ってたからね、その時にお財布にあったお金でジュース1本か2本、それが貰えるだけでもマシだった…はぁ、それにあの時は学生の姉さんより私のがまだ稼いでいたからね、それぐらいで済ませてあげたの、あの頃は家の中の電化製品の近代化に力を入れてて、家の中の電化製品の殆どは私が買ってたりしたし・・・」
夢ちゃん「“サキおばま”って結構苦労人?・・・」
「あはははっ、そうかも?でも、その時はそんな苦労してるって感じはしてなかったけどね?お小遣いもらえてたし、家の中の電化製品が近代化するのは楽しかったしね♪」
夢ちゃん「そっか、“サキおばま“は楽しかったんだ・・・」
夢ちゃんは兄弟が多いと聞いたことがあるので、何処か自分と比較しているような表情をしているように見える。
(夢ちゃんは長女だったはず、1番上のお姉ちゃんは色々と気苦労が絶えないのかな?)
夜月『そう言うものか?』
(まぁ、普通のご家庭の長女って言うのはそんな感じだと思うよ?うちは姉さんがちょっと自由人だったから、アレだけどね、夢ちゃんはほんわかしてるようで、家族のお弁当作ったり、下の兄弟達の面倒も見てるって聞いたし、ちゃんと責任感が強いお姉ちゃんしてるみたいだからね・・・でも、長女だからって自分の好きな事を諦めてほしくないね、仁もそう言う所あるし・・・今からでも遅くないし、僕も色々と苦労してきたけど好きなことをトコトンしてきたからね、軽く助言しておくか・・・)
「ふふっ、だって、テレビ買い変えないと自分のしたいゲームできなかったんだもの♬好きなことするために色々やってただけよ!皆んなも今、自分のしたいことは今やっときなよ?良く聞く言葉だろうけど、“やりたい時にやった方が後あと後悔しない“からね♪」
夢ちゃん「そうか、そうだよね、・・・」
彩ちゃん「・・・うん!帰ったらやりたい事たくさんやるわ!」
仁「・・・うん、僕も、ちゃんとするよ、やりたい事・・・っ・・・」
(ありゃ、仁、なんでウルッときたの?・・・あ、うん、ちょっと言い方ミスったかな?・・・(。-∀-))
少しでも夢ちゃんの為になればと言う思いの助言だったけど、何やら、僕が前世で未練があったと勘違いされたようだ・・・
「が、頑張って!あ!でも苦労したと言えば、それこそ私の免許証取り立ての頃、姉さんと“幹子《ミキコ》”と3人で買い物行ってた時かな?何が原因かは忘れたけど、私が車運転している時に後ろの座席で、姉さんと“幹子”が殴り合いの喧嘩し始めてね、私は運転してたから止めることもできないし、だからと言って何処かに車を停車させて、止めに入るとしても、その時は丁度大通りの交差点を横断してた時だから、交差点の真ん中に停車できるわけないしで、一生懸命言葉だけで喧嘩止めるのは苦労したよ・・・まぁ、言葉だけで喧嘩は止めれるわけ無かったんだけど、殴り合って暴れる2人は、後部座席に乗せてた私のお気に入りのテッシュカバー壊すわ、運転席の背中蹴るわで、大変だった・・・」
湿っぽい雰囲気を変えるために姉さんと妹の昔のやらかしを暴露してみたら・・・
仁達&ジュール達『『『「「「うわぁ~」」」』』』
皆んなの反応は予想通り、ドン引き・・・
「流石に運転席の背中蹴られた時は私もキレてね、“これ以上暴れると事故るよっ!“て言ったら静かになったよ・・・」
ふっ、とニヒルに笑うと。
仁「・・・母がすみません・・・」
と、仁は代わりに謝り出した・・・
「あははっ、仁が謝る必要はないって!当時は姉さんが生意気な“幹子“を嗜めたんだろうけど、“幹子“はそれが気に食わなくて反発したのが、姉さんの逆鱗に触れたかなんかで殴り合いになったんだよ。姉さんも当時は結構血の気が多かったからね、今はそんな殴り合いの喧嘩なんてしないでしょ?いい歳だし・・・」
仁「確かに、そんな事はないよ、でも代わり?と言ってもいいのか、怒るときの圧は年々増してる気がするよ・・・」
申し訳なさそうに謝る仁に、気にすんな!的な返しをしたのだが、何か思い出したのか死んだ魚の様な目で遠くを見ながらそう呟いた。僕はすぐに、
「・・・どんまい!!」
と、返しておいたよ・・・そしたら仁は苦虫を潰した様な顔をしたので。
「あははははっ!何その顔!仁、あんたさてはまだ頻繁に怒られてるね?あはははっ!そんなんじゃ仁はまだまだ姉さんに勝てなさそうね!ふふふっ、笑いすぎてお腹痛い!あはははっ!」
彩ちゃん&夢ちゃん「「仁の今の顔!あはははははっ!笑える!」」
皆んなで大笑いしてやった。
仁「“おばま“笑いすぎ!夢達も!」
私達に揶揄われてるのが分かった仁は、顔を赤く染めながらプリプリ起こり出した。(仁は揶揄いがいがあるなぁ)なんて思っていると。
「ふふふっ、ふぅ・・・あ、ん、そろそろ時間かな?」
仁「えっ・・・あ、そうか、もうそんな時間か・・・」
彩ちゃん「ソル君がお迎えに来てくれるんでしたね・・・」
夢ちゃん「・・・もう時間か・・・長いようで短かったね・・・」
「そうだね、しかしこんなに大笑いしたのも久しぶりだったよ、皆んなと話ができて凄く楽しかった♪まぁ、これが最後の会話じゃないから、そんなに落ち込みなさんな、今から“儀式“の支度してから、“儀式場“でまた会えるよ、ねっ!」
僕の体感でそろそろ時間が来そうだと告げると、目に見えて3人ともが落ち込んだ様子を見せた。僕はまだ話す機会はあると励ますと。
仁「あ!そうだ“おばま“、後少し良いかな?」
「ん?何?私のできる範囲でならいいよ?」
仁「うん、ちょっと、お願いがあるんだけど・・・・」
と言って、僕に軽いお願いをしてきた、そのお願いは少し迷ったけど、最後はやっぱり甥っ子の願い事に弱い僕が出てきて、そのお願い事を承諾したのだった・・・・・
・・・数分後・・・・
「・・・・・て、感じで良いかな?」
仁「うん!ありがとう“おばま“!」
「ふふっ仁は相変わらずおねだりが上手で困るよ・・・まぁ、そのおねだりに答えちゃう僕も僕だけどね」
仁のお願い事の要件を済まし、元の姿に戻った僕はそう言って肩をすくめた。
彩ちゃん「・・・アトリー君、器用ですよね、“サキおばま“の姿の時と今の姿の時の一人称や口調が切り替えれるなんて・・・」
「そうかな?どちらかと言うと、今は“アメトリン“としての意識の方が強いから、“咲子“の方の口調を結構意識したよ?所々“僕“、が出てたりしたしね・・・」
夢ちゃん「んー、誤差程度だったと思う・・・」
「ふふっ、そう?なら良かったよ、ふふっ、あ、おっと、ソルが近づいてきてるから結界を取るね、この後はいつも通り接してくれると嬉しいよ」
僕の切り替え早さに驚く彩ちゃん達と会話しているうちにソルの接近を感知、良い感じに時間が来た様で全ての結界を外す用意をしていると。
仁「うん、大丈夫だよ、アトリー君、・・・アトリー君、これだけは覚えておいて欲しい、僕は“おばま“とたくさん話ができて嬉しかった。そしてこの時の、いや、この世界であった全ての事を僕は一生忘れないよ!だからアトリー君もずっと忘れないでね!僕達との時間と僕達家族との思い出も!っ・・・」
「あぁ、分かってるよ、仁、僕も一生忘れない・・・絶対に・・・僕のスキルの全てを駆使してでもね・・・」
仁が僕を“おばま“として扱う最後の意味をも込めて、今まで過ごした思い出を一生忘れないと誓い、僕にも忘れて欲しくないと願った、その願いを僕は全身全霊をかけて叶えると約束した。
仁「ふふっ、相変わらずチートだ、アトリー君、ふふっ」
涙ぐみながらも僕を揶揄ってくる仁に、僕はことさら大袈裟にドヤ顔でこういった。
「“最強のおばま“だぞ、かっこいいだろう!」フンスッ
仁達「「「・・・ぷっ、“最強のおばま“って、あははははっ」」」
最高にくだらない名称に仁達は大笑いしてくれて、仁の涙も引っ込んだ、それを確認して僕は全ての結界を解いて、同じように笑った。
少しすると、ソルが時間通りに僕を迎えに来たので、僕達は笑顔で「また後で」と手を振り合って別れた、仁達も最後の忘れ物の点検を済ますようで、外で待機していた使用人達が慌てて部屋に入って行ったのを見て。僕はそのままソルと自分の割り当てられた部屋に戻った。
そして、数十分後・・・・
(はぁ~~~~、気持ち~~~~、眠くなる~~~~(*´Д`*))
現在、お風呂上がりのマッサージ中です。
今日は何やら特別なマッサージオイルを使っている様で、いつもより、より丁寧にマッサージされている。
すんっ(甘いフローラルの香り・・・・)
「良い匂い、花の香り?」
オーリー「はい、こちらは浄化を象徴する白を基調とし、邪気を払うと言われる花達の香りを聖水を使用して抽出した特殊な香油です。この香油は要な“儀式“の前に神官様達がお使いになられる品物だそうで、本日はアトリー様にもお使いして頂きたいとお持ちになられました」
「そうなんだ・・・・」
(おう、しかし、神官達が使うものがまさにホワイトブーケっぽい香りってことね、なんか乙女チック、いやブライダルチック?(*´ー`*))
聖職者専用の香油まで使った本格的なお手入れに、ぼんやりそんなくだらない事を思っていると、ふと僕は少し疑問が湧いた。
(あー、これって一応、“儀式“前のお清め?禊ぎ?って事で良いんだよね?ただ気持ち良いだけのお手入れじゃないんだよね?)
ジュール『あってる!あってる!』
あまりの心地よさに、これであってる?正解なの?と少し疑問に思いながらお手入れが終了し、次は衣装の着付けが始まった。
下着、上下に靴下までは自分で着て、シャツ、ズボン、靴、ベスト、上着と、順序よく着せられていく、すると、部屋の外が何やら騒がしくなっている。
「?何かあったのかな?」
カイン「その様ですね、少し見て参りますので少々お待ちください」
「うん、分かった」
(何事だろうね?( ´ ▽ ` ))
ジュール『だねぇ』
着付けを手伝っていたカインが、僕が少し前に改良して渡した〈守護の短剣“改“〉に、魔力を込めて結界を維持しているソルに一言声をかけ、結界を解いてもらったのち、部屋の扉を少し開き、外で護衛任務をしている王城の騎士に声をかけていた。
?「さっきから言っているでしょう!?私達はデューキスご子息のお支度を命じられて来たと!私達の仕事の邪魔をする事は許されませんよ!」
少し年配の女性の声が聞こえて来て、中で聞いていた僕達は頭にハテナマークが浮かぶ。
「ねぇ、オーリー、僕のお手伝いはお断りしてたよね?」
オーリー「はい、アトリー様がこちらにご滞在される間の使用人の派遣は、キッパリと旦那様がお断りなさったと伺ってます。なので、こちらのお部屋には王城の使用人が来る事は無いはずですが・・・」
そう、僕は最初から、自分の専属以外の使用人を部屋には入れないように頼んでいたのだが、なぜか今頃になって支度の手伝いをする為と言って、王城付きの使用人がやって来ているのだ。その事を不審に思ったソルが速攻で再び〈守護の短剣“改“〉に、魔力を込めて結界魔法を発動。今度は部屋全体ではなく僕を中心に支度を手伝っているオーリーやアミやダン、その他重要な衣装や装飾品も囲う箱型の結界を展開させた。
(僕やジュール達に取り入ろうとしてくる人を近づかせない事と、腕にある精霊達との“契約の証“を身内以外に見られない様にと言う意味で、どこに行っても僕は専属の皆んな以外のお世話はお断りしてるんだけどなぁ。(*´Д`*)そこの所もサフィアス叔父様達はちゃんと知ってるから、そんな命令を出すはずないんだけど、コレはちょっと厄介ごとの予感・・・(。-∀-))
と、そんな嫌な予感をひしひし感じる僕だった・・・・・
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