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16話 ヨハン王子殿下の反撃 その3
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「リグリット……! 将来、公爵家を継ぐ者がなんということを……! この責任、どうやって償うつもりだ!?」
「父上……それは……」
「アミーナ嬢と浮気をし、本来の婚約者を蔑ろにした罪……簡単に償えると思うなよ!」
「も、申し訳ありません……父上!」
先ほどよりは幾分か落ち着きを取り戻したように見えるガイア様だけれど、リグリット様への叱責はずっと続いていた。話がループしている部分さえあるほどに。
それくらい、怒り心頭なんだろう。ガイア様も一番初めにリグリット様の言葉を信じなければ良かったのだけれど。それから、アミーナ様への侮辱の言葉も一応は謝罪するべきなんじゃないかしら? リグリット様ばかり怒っていないで。自分がやってしまったことを棚上げしているようにも見えてしまうし……。
「ヒートアップしているところ悪いがガイア殿」
「ヨハン王子殿下……なんでしょうか?」
リグリット様への怒りの説教は一旦、ヨハン様が仲裁に入った。ヨハン様も気持ちとしては私と同じなんじゃないかな。
「息子であるリグリットを怒る気持ちは理解できる。しかし、それは後にするのが礼儀なのではないか?」
「後に……いえ、しかし……」
ガイア様は周りが見えていないようだ。仮にも公爵家親子がヨハン様や私、アミーナ様の前で醜態を晒している。これは決して良いことではなかった。先ほどの叫び声は屋敷の外まで聞こえているだろうし。
「貴殿は自分のことを棚に上げていないか?」
「棚に上げてる……? どういうことですか?」
「公爵であれば、それくらいは自分で考えてくれ」
……本当に大丈夫かな、この親子。いえ、親子というよりは……バークス公爵家そのものが本当に心配になってきた。いくら冷静な判断が出来なくなっているからと言っても、今のガイア様は酷過ぎる気がする。リグリット様はもう何も言えない程に酷いけどね。
「はっ!? これは申し訳ありませんでした……愚息、リグリットの言葉を鵜呑みにしてしまい、申し訳ありませんでした……!」
「ああ、そういうことだ。アミーナ嬢への謝罪も一応はしておいた方が良いのではないか?」
「一応は」と付けるヨハン様に私は好感を持っていた。流石というかなんというか……上手く皮肉が効いている気がする。
「は、はい……アミーナ嬢、申し訳ない。私は酷いことを言ってしまったようだ」
「いえ、そんな……私は罵倒されて当然のことをしておりましたので……」
アミーナ嬢も流石にこの場では素直だった。この雰囲気で調子に乗れたりしたら、それはそれで尊敬ものだったけれど。ガイア様も少し冷静さを取り戻したようだし、後はスムーズに話が進むかしら? と、そんなことを考えていた時、バークス家に来客があった。いえ、正確には帰宅した人が居たのだけれど……。
「あの、ガイア様……お取込み中、申し訳ございません。奥様がご帰宅されました。ヨハン王子殿下などがいらっしゃる旨もお伝えしております……」
「な、なんだと……!?」
急にガイア様は別の意味で冷静さを失い始めた。まさかこのタイミングで、ガイア様の奥様が帰宅されるとは……運命は私達をかき回すことを楽しんでいるようね。
「父上……それは……」
「アミーナ嬢と浮気をし、本来の婚約者を蔑ろにした罪……簡単に償えると思うなよ!」
「も、申し訳ありません……父上!」
先ほどよりは幾分か落ち着きを取り戻したように見えるガイア様だけれど、リグリット様への叱責はずっと続いていた。話がループしている部分さえあるほどに。
それくらい、怒り心頭なんだろう。ガイア様も一番初めにリグリット様の言葉を信じなければ良かったのだけれど。それから、アミーナ様への侮辱の言葉も一応は謝罪するべきなんじゃないかしら? リグリット様ばかり怒っていないで。自分がやってしまったことを棚上げしているようにも見えてしまうし……。
「ヒートアップしているところ悪いがガイア殿」
「ヨハン王子殿下……なんでしょうか?」
リグリット様への怒りの説教は一旦、ヨハン様が仲裁に入った。ヨハン様も気持ちとしては私と同じなんじゃないかな。
「息子であるリグリットを怒る気持ちは理解できる。しかし、それは後にするのが礼儀なのではないか?」
「後に……いえ、しかし……」
ガイア様は周りが見えていないようだ。仮にも公爵家親子がヨハン様や私、アミーナ様の前で醜態を晒している。これは決して良いことではなかった。先ほどの叫び声は屋敷の外まで聞こえているだろうし。
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「棚に上げてる……? どういうことですか?」
「公爵であれば、それくらいは自分で考えてくれ」
……本当に大丈夫かな、この親子。いえ、親子というよりは……バークス公爵家そのものが本当に心配になってきた。いくら冷静な判断が出来なくなっているからと言っても、今のガイア様は酷過ぎる気がする。リグリット様はもう何も言えない程に酷いけどね。
「はっ!? これは申し訳ありませんでした……愚息、リグリットの言葉を鵜呑みにしてしまい、申し訳ありませんでした……!」
「ああ、そういうことだ。アミーナ嬢への謝罪も一応はしておいた方が良いのではないか?」
「一応は」と付けるヨハン様に私は好感を持っていた。流石というかなんというか……上手く皮肉が効いている気がする。
「は、はい……アミーナ嬢、申し訳ない。私は酷いことを言ってしまったようだ」
「いえ、そんな……私は罵倒されて当然のことをしておりましたので……」
アミーナ嬢も流石にこの場では素直だった。この雰囲気で調子に乗れたりしたら、それはそれで尊敬ものだったけれど。ガイア様も少し冷静さを取り戻したようだし、後はスムーズに話が進むかしら? と、そんなことを考えていた時、バークス家に来客があった。いえ、正確には帰宅した人が居たのだけれど……。
「あの、ガイア様……お取込み中、申し訳ございません。奥様がご帰宅されました。ヨハン王子殿下などがいらっしゃる旨もお伝えしております……」
「な、なんだと……!?」
急にガイア様は別の意味で冷静さを失い始めた。まさかこのタイミングで、ガイア様の奥様が帰宅されるとは……運命は私達をかき回すことを楽しんでいるようね。
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