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第1章
暴走
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あれだけ感じていた熱さはなくなっていました。
それどころか、音も何もないあらゆるものから閉ざされたような、逆にあらゆるものへ開かれたような、ひたすら白い世界に私はただ一人いました。
いえ、白というには明るすぎて、色すらもよく分からないです。眩しすぎる世界です。
魔力の暴走です。
『暴走したときは、まずは自分の身体を感じ取るのだ。』
叔父様の教えは頭に浮かんだものの、自分の身体を感じ取れません。
手足がどこにあるのか分からず、どちらが上でどちらが下なのかも分からないのです。
『意識だけは手放さないように。』
意識はあります。いえ、どうでしょうか、眩しさに飲み込まれて何かを考えることが難しいのです。眩しさだけが感じ取れるのです。
『一番大事な、好きなものを考えるのだよ。』
私の…、大事な…もの
柔らかな緑が浮かびました。この色は…?
思い出せそうで、でもすぐにそれは消えてしまい、残ったものはまた眩しいだけの世界です。次第に考えが何も浮かばなくなり、「私」というものが薄れ始め、眩しい世界に溶け 込んでいく気がしました。
『シルヴィ!』
矢のような声が世界を切り裂き、同時に柔らかな緑の光が目に映りました。
そう、この色はセディの瞳の色です!セディの魔力の色です!
眩しい世界は消え失せ自分の手足が戻り、私は熱さを感じました。息の苦しさも戻って
きました。私の身体の周りはセディの緑色の魔力と、魔法使いの皆さんの魔力で覆われて います。皆さんの魔力に覆われていても、 多すぎる、文字通り手に余る魔力をなんとかしなくては、また、暴走してしまいます。
必死に呼吸をしながら、意識をもう一度お城の庭へ飛ばしました。
先ほどと変わらず草木は命の光を放っています。一か所ではなく多くの場所に魔力を散らばらせば、被害はでないでしょう。 感じとれるすべての命の光に向かって、魔力を流し込みました。熱い手から流れ出す魔力の勢いで、私の体の中は全てが吸い出され空っぽになる気がしました。
魔力を受けて草木の命の光が輝きを強めます。眩しいほどです。同時に、私の身体の熱は、ようやく冷めはじめ、私の意識はそこで途切れました。
それどころか、音も何もないあらゆるものから閉ざされたような、逆にあらゆるものへ開かれたような、ひたすら白い世界に私はただ一人いました。
いえ、白というには明るすぎて、色すらもよく分からないです。眩しすぎる世界です。
魔力の暴走です。
『暴走したときは、まずは自分の身体を感じ取るのだ。』
叔父様の教えは頭に浮かんだものの、自分の身体を感じ取れません。
手足がどこにあるのか分からず、どちらが上でどちらが下なのかも分からないのです。
『意識だけは手放さないように。』
意識はあります。いえ、どうでしょうか、眩しさに飲み込まれて何かを考えることが難しいのです。眩しさだけが感じ取れるのです。
『一番大事な、好きなものを考えるのだよ。』
私の…、大事な…もの
柔らかな緑が浮かびました。この色は…?
思い出せそうで、でもすぐにそれは消えてしまい、残ったものはまた眩しいだけの世界です。次第に考えが何も浮かばなくなり、「私」というものが薄れ始め、眩しい世界に溶け 込んでいく気がしました。
『シルヴィ!』
矢のような声が世界を切り裂き、同時に柔らかな緑の光が目に映りました。
そう、この色はセディの瞳の色です!セディの魔力の色です!
眩しい世界は消え失せ自分の手足が戻り、私は熱さを感じました。息の苦しさも戻って
きました。私の身体の周りはセディの緑色の魔力と、魔法使いの皆さんの魔力で覆われて います。皆さんの魔力に覆われていても、 多すぎる、文字通り手に余る魔力をなんとかしなくては、また、暴走してしまいます。
必死に呼吸をしながら、意識をもう一度お城の庭へ飛ばしました。
先ほどと変わらず草木は命の光を放っています。一か所ではなく多くの場所に魔力を散らばらせば、被害はでないでしょう。 感じとれるすべての命の光に向かって、魔力を流し込みました。熱い手から流れ出す魔力の勢いで、私の体の中は全てが吸い出され空っぽになる気がしました。
魔力を受けて草木の命の光が輝きを強めます。眩しいほどです。同時に、私の身体の熱は、ようやく冷めはじめ、私の意識はそこで途切れました。
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