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7 刺客
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「少し休憩されてください。モンスター退治が続いてお疲れでしょう」
宰相がカーラを気遣い、王妃の間へと案内した。
懐かしい匂い。
追放されて何年も経っている気がする。
使い慣れた洗面台で顔を洗い、ふかふかのタオルで拭く。
「お化粧水は…」
化粧箱の中はからっぽだった。
廃妃ののち、カーラの持ち物は全て処分されてしまったのだ。
「代わりになるものは何かないかしら…」
カーラはリュックの中を探し、化粧水らしきものを見つけた。
「とりあえずこれを塗っておきましょう。あら、ひんやりとして心地よくてよ」
カーラは気持ち良いあまり、首や手足にも化粧水を塗り広げた。
ソファーに身を沈め、カーラはほっと一息つく。
その時だった。
「待っていたぞ」
ぞっとするほど嫌な声が降って来た。
「あなたは…」
こめかみが嫌悪でひりつく。
王弟だ。
彼は許可もなく、ズカズカと部屋に入って来た。
「公務を放り出して離島で一体何をなさっていたのかしら?」
カーラが怒りと軽蔑の目を向けると、王弟は勝ち誇ったように口を歪ませた。
「これを探していたんだよ」
マントの奥から取り出したのは、古びた赤い壺だった。
「あのバカ宰相がこっそりお前を連れ戻しに行ったと密告があってな。万が一お前が戻って来た時に使おうと思って、離島に探しに行ってたんだよ」
なんの変哲もない赤い壺が一体なんだというのだろう?
「モンスター退治で英雄気取りの廃妃よ、邪魔なんだよ、消えろ」
王弟が壺の蓋を開けたとたん、壺の中から強烈な光が放たれた。
「きゃ……!!熱い!!」
「ははははっ!!!太陽フレアを出す伝説の秘宝だよ!!この光を当てられた者は焼け爛れて死ぬそうだぞ!?」
しまった、油断してしまいましたわ…
わたくしはこのまま死ぬのかしら?
熱いけれど…………?
我慢できる程度の熱さですけど、何がしたいのかしら??
「なぜ焼け爛れない!!??」
カーラの体は一向にダメージを受けなかった。
「なぜだ!!!お前は悪魔か!!??」
「王弟殿下を連行しろ!!」
駆けつけた宰相と兵士達によって、王弟はあっさりと取り押さえられた。
「放せえ!俺は王代理だぞ!!」
「元王族への暴行罪はあなたにも適用できるんですよ、王弟殿下」
「くそっ!ふざけるな!もう少しでこの国は俺の物だったのに…!」
兵士に連行され部屋を出る間際、王弟が立ち止まった。
「まあいい。あいつはもう長くない。そろそろ完全なアンデッドになる頃だろうよ」
不敵に笑いながら、カーラにそう言い捨てた。
カーラは一気に嫌な気分になって、何か王の役に立つものはないかリュックの中を探した。
「あ、これは先ほどの……“日焼、け、止め”?」
太陽フレアを防いでくれた化粧水のボトルには、そう書かれていた。
宰相がカーラを気遣い、王妃の間へと案内した。
懐かしい匂い。
追放されて何年も経っている気がする。
使い慣れた洗面台で顔を洗い、ふかふかのタオルで拭く。
「お化粧水は…」
化粧箱の中はからっぽだった。
廃妃ののち、カーラの持ち物は全て処分されてしまったのだ。
「代わりになるものは何かないかしら…」
カーラはリュックの中を探し、化粧水らしきものを見つけた。
「とりあえずこれを塗っておきましょう。あら、ひんやりとして心地よくてよ」
カーラは気持ち良いあまり、首や手足にも化粧水を塗り広げた。
ソファーに身を沈め、カーラはほっと一息つく。
その時だった。
「待っていたぞ」
ぞっとするほど嫌な声が降って来た。
「あなたは…」
こめかみが嫌悪でひりつく。
王弟だ。
彼は許可もなく、ズカズカと部屋に入って来た。
「公務を放り出して離島で一体何をなさっていたのかしら?」
カーラが怒りと軽蔑の目を向けると、王弟は勝ち誇ったように口を歪ませた。
「これを探していたんだよ」
マントの奥から取り出したのは、古びた赤い壺だった。
「あのバカ宰相がこっそりお前を連れ戻しに行ったと密告があってな。万が一お前が戻って来た時に使おうと思って、離島に探しに行ってたんだよ」
なんの変哲もない赤い壺が一体なんだというのだろう?
「モンスター退治で英雄気取りの廃妃よ、邪魔なんだよ、消えろ」
王弟が壺の蓋を開けたとたん、壺の中から強烈な光が放たれた。
「きゃ……!!熱い!!」
「ははははっ!!!太陽フレアを出す伝説の秘宝だよ!!この光を当てられた者は焼け爛れて死ぬそうだぞ!?」
しまった、油断してしまいましたわ…
わたくしはこのまま死ぬのかしら?
熱いけれど…………?
我慢できる程度の熱さですけど、何がしたいのかしら??
「なぜ焼け爛れない!!??」
カーラの体は一向にダメージを受けなかった。
「なぜだ!!!お前は悪魔か!!??」
「王弟殿下を連行しろ!!」
駆けつけた宰相と兵士達によって、王弟はあっさりと取り押さえられた。
「放せえ!俺は王代理だぞ!!」
「元王族への暴行罪はあなたにも適用できるんですよ、王弟殿下」
「くそっ!ふざけるな!もう少しでこの国は俺の物だったのに…!」
兵士に連行され部屋を出る間際、王弟が立ち止まった。
「まあいい。あいつはもう長くない。そろそろ完全なアンデッドになる頃だろうよ」
不敵に笑いながら、カーラにそう言い捨てた。
カーラは一気に嫌な気分になって、何か王の役に立つものはないかリュックの中を探した。
「あ、これは先ほどの……“日焼、け、止め”?」
太陽フレアを防いでくれた化粧水のボトルには、そう書かれていた。
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