今更困りますわね、廃妃の私に戻ってきて欲しいだなんて

nanahi

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6 第二のモンスター

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「駆逐できたようね」


フモキラーという殺虫剤のおかげで、王都に侵入してくるムカデ型モンスターはおおかた退治することができた。


「カーラ様のお力のおかげです」

「いえ、このグッズがすごいのよ」

「一度わたくしがフモキラーを使用してみましたが、カーラ様ほどの威力は出ませんでした。もしや、カーラ様の聖女のお力が関係しているのでは」

「そうなのかしら?次のモンスター退治もわたくしが同行しますわね」

「申し訳ないことです…カーラ様を危険な目に…」

「気にしないで頂戴。わたくしは王都の復興に力を注ぐと決めましたの」


廃妃とされた罪人のカーラが王都に戻ったことは、本来なら大罪だ。
だが、今は王が執務できないのに加え、王弟まで不在の非常事態だ。
モンスター退治で活躍したこともあり、カーラは王都の者達に受け入れられていた。


「城の南方に現れました!今度はナメクジ系モンスターです!」


う、わ……


一瞬くらっとする。
ムカデ型よりもっと苦手かもしれない…
でもそんなこと言っている場合ではないわ。


カーラは頭を一振りして嫌悪感を振り払い、兵士や宰相とともに城の南方へ向かった。




「塩だ!塩をもっと持って来い!!」


兵士の怒号が聞こえて来た。
見ると、巨大なナメクジ系モンスターが何匹も息絶えている。
大量の塩をかけられ縮んだのだ。


この調子なら駆逐できるかも…・


「もう、これで最後です!!」
「なんだと!?」


塩の入った袋を引きずって持って来た仲間の言葉に、兵士が絶望の声を出す。
塩切れだった。


「そんな…」


なんとかしなければ。


カーラはリュックの中を覗き込んだ。
どれか、このモンスターに効くものは──


「これはどうかしら!」


カーラは銃のような形をした奇妙な棒を取り出した。


「引き金がついているから銃ですわよね?」


カーラは次々と向かってくるモンスターに標準をあわせ、棒の引き金に手をかけた。


「カーラ様!銃は効きません!弾がモンスターの体で跳ね返されてしま──」


兵士の一人がカーラにかけた声は、轟音とともにかき消えた。




ごおおおおおおおおおお!!!!




銃のような棒の先から、火炎放射器のごとく炎が発射された。
モンスター達はあっという間に干からび、瞬殺された。


「わあああああ!カーラ様、カーラ様!!」


一同の歓喜の声が響き渡る。
カーラは安堵して手元のグッズを眺めた。


「チャッカ…メン?」


その棒が入っていたパッケージには、そう書かれていた。
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