転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが

松林 松茸

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第七十四話 秋休み残り1日のスーパーオカンモード

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「私は何故、休みに縁が無いのか…」

レナンジェスはミーアのお茶会に向かう途中で溜息交じりに言う。

『忙しいのは良い事ですよ。暇だと碌なことがありませんから』

小悪魔~ズはニコリと笑いながら言う。

(どこのブラック企業ですか?私の転生前の会社でも忙しいは嬉しい悲鳴と言っていたけど…嬉しいのって経営者だけだよね?貴族になってそう感じるよ)

内心ではそう思いながら笑みを浮かべるレナンジェス。

「そうだね」

そう言うと外の景色を眺めていた。

(もう10月だよなぁ。11月くらいに秋薔薇でも見に行くか…)

そんな事を考えている内にミーアの屋敷まで着いた。



「ようこそいらっしゃいました」

間者メイドがレナンジェス達を出迎える。しかし何処か疲れているようだ。

「あの…もし良かったら…」

レナンジェスは滋養強壮剤をメイドに渡す。

「心遣い感謝します」

メイドは無理に笑顔を作って言う。

(嫌な予感が…)

レナンジェスは内心でそう思うが顔には出さない。そして嫌な予感は的中した。

「お姉さま…アーンしてくださいまし」

アリスがミーアに寄り添うように強請る。

『百合も良いですわね』

リムルとネイがそれを楽しそうに眺め、煽っている。

「我はベーコンレタスの方が…」

ライディースは女装姿で淫らな笑みを浮かべながら言う。妄想の世界に浸っているようだ。

「まあまあ」

ジュドーはそう言いながらも寄りを戻したモブ令嬢とイチャイチャしている。

『レナンジェス!この3人を何とかしてくれ!!』

W王子が疲れた表情で言う。

「何があったのですか?」

レナンジェスが皆に問い掛ける。

「実は…」

間者メイド曰く、ここに居る者達は秋休みの間、ミーアの屋敷に厄介になっていたようだ。

「はぁ…私が仕事を押し付けられている間に…楽しそうな事で…」

「ママが居なくて寂しかった!」

アリスはレナンジェスに気が付くと甘えてくる。

『レナンジェス様が…男装ですって!天変地異の前触れですの?』

「私は普段から男装です!というか男です!!天変地異なんか起こりません!!!」

リムルとネイの言葉にレナンジェスは突っ込みを入れる。

「ようこそ、レナンジェス殿」

ミーアは疲れた表情で無理に笑顔を作る。

「あの…お疲れの様でしたら…少し休まれては…」

レナンジェスは心配そうに呟く。

「客人をおもてなしするのも当主の務めですから…」

微笑みながら言うもミーアは疲労困憊なのを隠せないでいる。

「部屋をお借りします…」

レナンジェスはそう言うと荷物を持って部屋に入る。そしてレナンジェスオカンモードで戻って来た。

「ミーアちゃんは少し休んでいらっしゃい」

レナンジェスオカンはそう言うとミーアをメイドに託す。

「どういう事なのかママに説明してくれる?」

笑顔の奥に殺気を漲らせるレナンジェスオカン。

『実は…』

話を聞くと皆でミーアの仕事の手伝い兼、遊びでやって来たらしい。しかし仕事を早く片付けるとW王子とアリスでミーア争奪戦が起こったみたいだ。それをリムル、ネイは面白がって参加したらしい。

「お馬鹿!お姉ちゃんを虐めてどうするの!!」

レナンジェスオカンは説教モードに入る。するとアリスとリムル、ネイはショボーンとしながらも何処か嬉しそうに怒られる。

「我も参加するべきだった…」

不意に叱られるのを見て羨ましそうに言うライディース。

「ジュドー様、ライディース様!何故、止めないのですか!!」

今度はライディースが起こられる。すると嬉しそうに顔を誇らばせるライディース。ジュドーは解せぬという表情だ。

「チャールズ殿下、カイザル殿下!」

『は…はい…』

「好きな女の子がこんなに疲れているのに何故、何もしないのですか!!」

『それは…止めたのですが…暴走しすぎて…』

「それで?」

『変に止めたら…責任を取らなくてはならない状況になりかねませんでした…』

「お馬鹿!そんな人にあの娘はお嫁に出せません!!」

『お義母様…厳しすぎです…』

「そもそも仕事を手伝ったら直ぐに皆を自領に戻すべきです!」

『言って聞くと思いますか?』

「王族と皇族がそれでどうするんですか!!」

『…はい』

「それに仕事が終わったのなら気晴らしに皆で遊びに行けば良かったのでは?」

『それを拒まれまして…』

どうやらアリスがミーアを独占しようとしたらしい。更には百合的な展開を目論んでいたとか。

「それで?」

『だって百合的展開ですよ?男が変に介入したらそれこそ18禁展開です』

「だったら2人でアリスちゃんとミーアちゃんを養う覚悟で止めるべきでは?」

『それは…あり得ません!我等はミーア嬢一筋ですので!!』

「だったらアリスちゃんを止められるように成長しなさい!!貴族の暴走も止められない王では国が傾きますよ!!」

『…』

W王子は解せぬという表情で沈黙する。レナンジェスの行為は説教という名の不敬だからだ。

「レナンジェス…それを言ったら先ずは君を止めないといけないね」

不意に淫らな笑みを浮かべるジュドー。

『ご主人様を止める…』

獣の様な眼差しを向けてくる小悪魔~ズ。

「我がレナンジェスを…体を張って止めれば…」

首輪と鎖を取り出すライディース。

『レナンジェスを…あんなことやそんなとこを…』

アリス、ネイ、リムルが淫らな笑みを浮かべる。

「ママは悲しい!みんなが我儘ばかりで」

そう言いながら悲し気な瞳で皆を見つめるレナンジェス。

『ごめんんさい』

皆は一斉に謝る。どうやらオカンは爵位関係なく最強のようだ。

『やはり…オカン以上に強い存在にならなければ…』

W王子はそう呟きながらも「打倒!オカン!!」を掲げるのであった。
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