74 / 88
第七十四話 秋休みのお茶会で
しおりを挟む
秋休み残り3日。
「私は何故、休みに縁が無いのか?」
レナンジェスは自嘲気味に呟く。
『仕方がありませんよ。それだけ期待されているという事ですから』
小悪魔―ズは半ズボン姿で満面の笑みを浮かべながら言う。
「それよりも…明日のお茶会はどうしたものか…」
レナンジェスは第一王妃からの招待状を読みながら苦笑いを浮べる。
“レナンジェスは女装姿で出席する事。従者は半ズボン指定する”
『王妃様も困った人ですね』
「何故、私は女装男子認定されたのか…」
『アリウス殿下の女装命令から鉄壁のスカートの流れですね』
ヒューイとドゥーイはニヤリと笑いながら言う。
「そうだが…私は男だぞ?流石に女装はね」
口ではそう言うが前世の記憶がある為、綺麗になる事は嫌いではないレナンジェス。故に無意識のうちに薄ら笑いを浮かべている。
『ご主人様…顔が笑っていますよ』
「アッ…これは違うんだ」
『笑っているしか言っていませんが?』
小悪魔~ズはニヤリと笑う。
「ちょっとキスを思い出してね」
レナンジェスは慌てて言い訳をする。
『それはジュドー様とライディース様ですか?』
不意に濁った眼を向けてくるヒューイとドゥーイ。
「リムル嬢とネイ嬢のキスだよ」
『怪しい…特にジュドー様とのキスは濃厚だった気が…』
「ほう、主人を信じられぬと?」
『捨てようとしたら…拉致しますよ?』
「あのね、私はゲイ術愛好家ではないのだよ」
『しかし…経験豊富ですが?』
「R18枠の経験はゼロだ。君達の方が経験豊富だろ!言わせるなよ!私が虚しくなるじゃないか!!」
『ごめんなさい…』
「という事でこの話は終わり!」
レナンジェスはそう言うと1人、ベッドに寝転び枕を涙で濡らした。
翌朝、レナンジェスは未亡人風メイクをする。ついでに小悪魔~ズにもビジュアル系メイクを施した。
「では行くか」
レナンジェスはそう呟きながら会場に向かった。
「何だ…ここは…」
レナンジェスは絶句する。会場に居るメイドはビキニ姿の女装マッチョだ。執事は男装女子である。
「これは…」
「来たか、レナンジェスよ」
背後から声を掛けてくる第一王妃。
「本日はお招きいただきありがとうございます。それで…これは…」
「目覚めたのだ!筋肉美と男装女子の凛々しさに!!」
その言葉にレナンジェスは固まる。
「素晴らしいとは思わぬか?ポージングしながら紅茶を注ぐあの姿が」
「極端すぎませんか?」
「更に奥方に顎クイする男装執事。これなら浮気にならないだろう」
「…」
レナンジェスは第一王妃の言葉に絶句する。
「レナンジェス…」
今度は俺様王子アリウスが声を掛けてくる。
「何でしょう?」
「…母上が…また、変な嗜好に捕らわれたぞ…」
アリウスは疲れた表情をしている。
「変とは何だ!!この素晴らしさは芸術の域であるぞ!!」
第一王妃は熱弁しだす。それを聞いているモブ貴族の奥方は「流石は第一王妃様」だの「素敵ですわ」だの騒いでいる。
「母上…少しは普通をですね…」
「時が進めばこれが普通になる。わたしは貴族のお茶会に新しい風を吹きいれるのだ!」
ドヤ顔で言う第一王妃。
「しかしですね…貴族の品位もありますし…」
アリウスが抗議する。
『まあ、この素晴らしさを解らないとは…』
『殿下は古風な方ですのね』
『アリウス殿下の仰ることも一理ありますが…こんなパラダイスを知ると…』
『そんな事より…百合に目覚めそうですわ!』
『そんな大胆な!でも…女同士であれば浮気ではありませんわね』
モブ貴族が好き勝手に言っている。
「聞いたか?」
第一王妃は更にドヤ顔で言う。
「…そうですか」
俺様王子はそう呟きながらその場を後にした。
「アーちゃんは男装女子が嫌いなのかしら?」
「アリウス殿下は男の娘派ですからねぇ」
「そういうう事か。ならば次回から男の娘メイドも用意しよう。それよりもレナンジェスよ、其方の従者だが…」
「ヴィジュアル系にしてみました」
「素晴らしい!それも取り入れるぞ!」
第一王妃は鼻息を荒くしながら言い放つ。それには周りのモブ貴族も目を輝かせていた。
「私は何故、休みに縁が無いのか?」
レナンジェスは自嘲気味に呟く。
『仕方がありませんよ。それだけ期待されているという事ですから』
小悪魔―ズは半ズボン姿で満面の笑みを浮かべながら言う。
「それよりも…明日のお茶会はどうしたものか…」
レナンジェスは第一王妃からの招待状を読みながら苦笑いを浮べる。
“レナンジェスは女装姿で出席する事。従者は半ズボン指定する”
『王妃様も困った人ですね』
「何故、私は女装男子認定されたのか…」
『アリウス殿下の女装命令から鉄壁のスカートの流れですね』
ヒューイとドゥーイはニヤリと笑いながら言う。
「そうだが…私は男だぞ?流石に女装はね」
口ではそう言うが前世の記憶がある為、綺麗になる事は嫌いではないレナンジェス。故に無意識のうちに薄ら笑いを浮かべている。
『ご主人様…顔が笑っていますよ』
「アッ…これは違うんだ」
『笑っているしか言っていませんが?』
小悪魔~ズはニヤリと笑う。
「ちょっとキスを思い出してね」
レナンジェスは慌てて言い訳をする。
『それはジュドー様とライディース様ですか?』
不意に濁った眼を向けてくるヒューイとドゥーイ。
「リムル嬢とネイ嬢のキスだよ」
『怪しい…特にジュドー様とのキスは濃厚だった気が…』
「ほう、主人を信じられぬと?」
『捨てようとしたら…拉致しますよ?』
「あのね、私はゲイ術愛好家ではないのだよ」
『しかし…経験豊富ですが?』
「R18枠の経験はゼロだ。君達の方が経験豊富だろ!言わせるなよ!私が虚しくなるじゃないか!!」
『ごめんなさい…』
「という事でこの話は終わり!」
レナンジェスはそう言うと1人、ベッドに寝転び枕を涙で濡らした。
翌朝、レナンジェスは未亡人風メイクをする。ついでに小悪魔~ズにもビジュアル系メイクを施した。
「では行くか」
レナンジェスはそう呟きながら会場に向かった。
「何だ…ここは…」
レナンジェスは絶句する。会場に居るメイドはビキニ姿の女装マッチョだ。執事は男装女子である。
「これは…」
「来たか、レナンジェスよ」
背後から声を掛けてくる第一王妃。
「本日はお招きいただきありがとうございます。それで…これは…」
「目覚めたのだ!筋肉美と男装女子の凛々しさに!!」
その言葉にレナンジェスは固まる。
「素晴らしいとは思わぬか?ポージングしながら紅茶を注ぐあの姿が」
「極端すぎませんか?」
「更に奥方に顎クイする男装執事。これなら浮気にならないだろう」
「…」
レナンジェスは第一王妃の言葉に絶句する。
「レナンジェス…」
今度は俺様王子アリウスが声を掛けてくる。
「何でしょう?」
「…母上が…また、変な嗜好に捕らわれたぞ…」
アリウスは疲れた表情をしている。
「変とは何だ!!この素晴らしさは芸術の域であるぞ!!」
第一王妃は熱弁しだす。それを聞いているモブ貴族の奥方は「流石は第一王妃様」だの「素敵ですわ」だの騒いでいる。
「母上…少しは普通をですね…」
「時が進めばこれが普通になる。わたしは貴族のお茶会に新しい風を吹きいれるのだ!」
ドヤ顔で言う第一王妃。
「しかしですね…貴族の品位もありますし…」
アリウスが抗議する。
『まあ、この素晴らしさを解らないとは…』
『殿下は古風な方ですのね』
『アリウス殿下の仰ることも一理ありますが…こんなパラダイスを知ると…』
『そんな事より…百合に目覚めそうですわ!』
『そんな大胆な!でも…女同士であれば浮気ではありませんわね』
モブ貴族が好き勝手に言っている。
「聞いたか?」
第一王妃は更にドヤ顔で言う。
「…そうですか」
俺様王子はそう呟きながらその場を後にした。
「アーちゃんは男装女子が嫌いなのかしら?」
「アリウス殿下は男の娘派ですからねぇ」
「そういうう事か。ならば次回から男の娘メイドも用意しよう。それよりもレナンジェスよ、其方の従者だが…」
「ヴィジュアル系にしてみました」
「素晴らしい!それも取り入れるぞ!」
第一王妃は鼻息を荒くしながら言い放つ。それには周りのモブ貴族も目を輝かせていた。
10
あなたにおすすめの小説
【完結】双子の兄が主人公で、困る
* ゆるゆ
BL
『きらきら男は僕のモノ』公言する、ぴんくの髪の主人公な兄のせいで、見た目はそっくりだが質実剛健、ちいさなことからコツコツとな双子の弟が、兄のとばっちりで断罪されかけたり、 悪役令息からいじわるされたり 、逆ハーレムになりかけたりとか、ほんとに困る──! 伴侶(予定)いるので。……って思ってたのに……!
ルティとトトの動画を作りました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
本編、両親にごあいさつ編、完結しました!
おまけのお話を、時々更新しています。
本編以外はぜんぶ、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
無能の騎士~退職させられたいので典型的な無能で最低最悪な騎士を演じます~
紫鶴
BL
早く退職させられたい!!
俺は労働が嫌いだ。玉の輿で稼ぎの良い婚約者をゲットできたのに、家族に俺には勿体なさ過ぎる!というので騎士団に入団させられて働いている。くそう、ヴィがいるから楽できると思ったのになんでだよ!!でも家族の圧力が怖いから自主退職できない!
はっ!そうだ!退職させた方が良いと思わせればいいんだ!!
なので俺は無能で最悪最低な悪徳貴族(騎士)を演じることにした。
「ベルちゃん、大好き」
「まっ!準備してないから!!ちょっとヴィ!服脱がせないでよ!!」
でろでろに主人公を溺愛している婚約者と早く退職させられたい主人公のらぶあまな話。
ーーー
ムーンライトノベルズでも連載中。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
この僕が、いろんな人に詰め寄られまくって困ってます!〜まだ無自覚編〜
小屋瀬
BL
〜まだ無自覚編〜のあらすじ
アニメ・漫画ヲタクの主人公、薄井 凌(うすい りょう)と、幼なじみの金持ち息子の悠斗(ゆうと)、ストーカー気質の天才少年の遊佐(ゆさ)。そしていつもだるーんとしてる担任の幸崎(さいざき)teacher。
主にこれらのメンバーで構成される相関図激ヤバ案件のBL物語。
他にも天才遊佐の事が好きな科学者だったり、悠斗Loveの悠斗の実の兄だったりと個性豊かな人達が出てくるよ☆
〜自覚編〜 のあらすじ(書く予定)
アニメ・漫画をこよなく愛し、スポーツ万能、頭も良い、ヲタク男子&陽キャな主人公、薄井 凌(うすい りょう)には、とある悩みがある。
それは、何人かの同性の人たちに好意を寄せられていることに気づいてしまったからである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
【超重要】
☆まず、主人公が各キャラからの好意を自覚するまでの間、結構な文字数がかかると思います。(まぁ、「自覚する前」ということを踏まえて呼んでくだせぇ)
また、自覚した後、今まで通りの頻度で物語を書くかどうかは気分次第です。(だって書くの疲れるんだもん)
ですので、それでもいいよって方や、気長に待つよって方、どうぞどうぞ、読んでってくだせぇな!
(まぁ「長編」設定してますもん。)
・女性キャラが出てくることがありますが、主人公との恋愛には発展しません。
・突然そういうシーンが出てくることがあります。ご了承ください。
・気分にもよりますが、3日に1回は新しい話を更新します(3日以内に投稿されない場合もあります。まぁ、そこは善処します。(その時はまた近況ボード等でお知らせすると思います。))。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる