無口な愛情

 『兄の親友』のスピンオフ。
 
 葛城律は、部下からも信頼される責任感の強い兄貴肌の存在。ただ、人に甘えることが苦手。

 そんな律の前に現れたのが、同年代の部下・桐生隼人。
 大柄で無口、感情をあまり表に出さないが、実は誰よりも誠実で優しい男だった。

 最初はただの同僚として接していた二人。
 しかし、律が「寂しくて眠れない」と漏らした夜、隼人が迷わず会いに来たことで関係は大きく動き出す。 
 無口で不器用ながらも行動で示してくれる隼人に、律は次第に素直な弱さを見せるようになり、
 日常の中に溶け込むささやかな出来事が、二人の絆を少しずつ深めていく。
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