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第三章:堕ちた月、騎士たちの誓約
第36話・明かされる真実
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古城に戻ったルナフィエラは、 静かにベッドへと座らされた。
ヴィクトルが 慎重な手つきでルナフィエラの足を拭い、温める。
フィンがぬるめのお湯を入れたカップを持ってきて、そっと手渡した。
「少しでも温まって」
ルナフィエラは小さく頷き、カップを両手で包む。
温もりが指先に伝わるが、それでも心はざわついたままだった。
(私は……なぜ、あの場所にいたの?)
「……」
4人の様子がおかしいことはわかっていた。
誰もすぐに説明しようとはしなかった。
それが何よりも、ルナフィエラにとって不安だった。
だから、 口を開くしかなかった。
「——私は、なぜ、あの場所にいたの?」
静かな声だったが、 確かな意志がこもっていた。
ルナフィエラは目の前のユリウスを見つめる。
彼なら、 誤魔化したり、隠したりはしない。
ユリウスはゆっくりと息を吐いた。
「……ルナ。君は夢遊病を患っている」
「え……?」
「ここ最近、君は何度も夜中に歩き回っていたんだ。覚えていないだろう?」
ルナフィエラは思わず目を見開いた。
「……私が?」
「そうだ」
ユリウスはいつもの軽い口調ではなく、冷静に、けれど優しく説明を続けた。
「最初は城の中を歩き回るだけだった。俺たちは交代で見張って、毎回部屋に戻していたんだ」
ルナフィエラはハッと息を呑む。
(……だから、みんな最近、疲れていたの?)
気づいてはいた。
どこか4人とも、普段より疲れた顔をしていたことに。
(でも、それが……私のせいだったなんて)
「今夜は、私が見張りの番でした」
ヴィクトルが低く、悔しそうな声で呟く。
「ほんの一瞬、気を抜いた隙に……ルナ様がいなくなっていたのです」
「……」
「すぐに探しましたが、城の中にはいなかった」
ユリウスが淡々と続ける。
「だから、敷地の外まで範囲を広げたんだ。そうしたら——君はあの場所にいた」
「……あの場所……」
ルナフィエラの頭にあの光景がよぎる。
冷たい風、月明かり、足元に広がる崖の縁。
(……私、落ちかけていたの?)
「意識はなかった」
ユリウスは 静かに断言した。
「目を開いていたが、完全に夢の中にいたようだった。声をかけても反応がなく……あと一歩、進めば崖から落ちていた」
「……」
(そんな……)
「だから——俺たちはもう、お前を一人にはしない」
シグが断言するように言う。
「今までは夢遊病が治るかもしれないと、そばで見張るだけにしていたが……もう、それはやめだ」
「……え?」
「今夜から、誰かが常にお前と一緒に寝る」
「えっ……?」
ルナフィエラは思わず絶句した。
「いや、でも……」
「当然の判断だろう?」
ユリウスが冷静にルナフィエラを見つめる。
「ルナ、君は一度も自分の意志で『誰かを頼る』と言ったことがない。でも、今の君にはそれが必要だ」
「……私は……」
「無理に受け入れなくてもいい。ただ、俺たちはもう決めた」
ユリウスは 淡々と告げた。
「これから毎晩、交代で誰かが君と一緒に寝る。異論は認めない」
「……」
ルナフィエラは何も言えなかった。
彼らの言葉が、 本当に優しさからきているのがわかるからこそ。
「……ありがとう」
小さく呟いたルナフィエラの声は、 震えていた。
それでも、4人は誰も彼女を責めることなく、ただ見守っていた。
(……私は、一人じゃないんだね)
ルナフィエラはそっと拳を握りしめた。
この 温かさを、今は素直に受け入れてもいいのかもしれない——そう思いながら。
夜の静寂の中、 まだ明けぬ月が、窓の外で淡く輝いていた。
ルナフィエラは、ベッドの上でまぶたを何度か瞬かせた。
眠ろうと思っているのに、 部屋の中がやけに騒がしい。
「……お前、さっき言っただろう? 俺たちが交代で見張るって」
シグが腕を組みながら、 低い声でユリウスを睨んでいた。
「もちろん覚えているよ。でも、最初の順番は決めてないだろう?」
ユリウスは涼しい顔で微笑んでいる。
「今夜は僕が適任じゃないか? 魔法でルナの状態を確認しながら、何か異変があればすぐに対処できる」
「……いいや、俺だ」
シグが すかさず反論する。
「夢遊病のルナを止められるのは、力のある俺のほうが向いている」
「いやいや、ルナにとって負担が少ないのは僕だろう?」
「お前は抱き枕になりたいだけだろうが」
「そうとも言う」
「言うのかよ……」
フィンは 小さくため息をつきながら、少し困ったように口を開いた。
「……僕は、ルナが安心できる相手がいいと思うけどな」
「なら、俺だ」
「いいや、僕だ」
「いやいや、僕だよ?」
「……」
(まだ決まらないの……?)
ルナフィエラは、さすがに待ちくたびれた。
彼らの会話を聞きながら、 眠気が限界まで押し寄せてくる。
夢遊病の件もあって疲れが抜けきっていないせいか、 瞼が重い。
(……寝ていいかな……)
そう思い始めたその時、 ふわりと誰かの影が近づいてきた。
「——今夜の見張りは私です」
ヴィクトルが淡々とした口調で言った。
「よって、今夜は私がルナ様と共に休ませていただきます」
その言葉に、 一瞬沈黙が落ちる。
「……あぁ? ちょっと待て」
「待てない」
「待てって言ってんだろ」
「すでにルナ様が眠りそうです」
「え?」
全員がルナフィエラの方を見た。
そこにはすでにウトウトしているルナフィエラの姿があった。
ゆらりと小さく揺れた彼女は、 眠気に耐えきれず、すぐそばのヴィクトルに寄りかかった。
「……ん……」
そのまま小さく息をついて、ヴィクトルの肩に頭を預ける。
静かな寝息が、部屋の中に響いた。
「……」
「……」
「……」
沈黙する3人。
「……ほら、ご覧の通り」
ヴィクトルはルナフィエラの髪をそっと撫でながら、静かに微笑む。
「今夜は私が見張ります。異論はありませんね?」
シグ、ユリウス、フィンの3人は しばらく悔しそうにヴィクトルを睨んでいたが、最終的にはため息をついた。
「……チッ、仕方ねぇ……」
「今夜は譲るよ。でも、次は僕だ」
「うん、僕も……」
そうして、 渋々ながらも3人は部屋を後にした。
静かになった部屋の中で、ヴィクトルは寄り添うルナの温もりを感じながら、静かに彼女を抱き上げる。
「……どうか、今夜はゆっくりお休みください」
そう呟き、 ルナフィエラを優しく抱えたまま、彼女の隣にそっと横たわった。
ルナフィエラは穏やかな寝息を立てながら、安心しきった表情を浮かべていた。
(——必ず守る)
ヴィクトルは決意を胸に、そっとルナフィエラの髪を撫でたのだった。
ヴィクトルが 慎重な手つきでルナフィエラの足を拭い、温める。
フィンがぬるめのお湯を入れたカップを持ってきて、そっと手渡した。
「少しでも温まって」
ルナフィエラは小さく頷き、カップを両手で包む。
温もりが指先に伝わるが、それでも心はざわついたままだった。
(私は……なぜ、あの場所にいたの?)
「……」
4人の様子がおかしいことはわかっていた。
誰もすぐに説明しようとはしなかった。
それが何よりも、ルナフィエラにとって不安だった。
だから、 口を開くしかなかった。
「——私は、なぜ、あの場所にいたの?」
静かな声だったが、 確かな意志がこもっていた。
ルナフィエラは目の前のユリウスを見つめる。
彼なら、 誤魔化したり、隠したりはしない。
ユリウスはゆっくりと息を吐いた。
「……ルナ。君は夢遊病を患っている」
「え……?」
「ここ最近、君は何度も夜中に歩き回っていたんだ。覚えていないだろう?」
ルナフィエラは思わず目を見開いた。
「……私が?」
「そうだ」
ユリウスはいつもの軽い口調ではなく、冷静に、けれど優しく説明を続けた。
「最初は城の中を歩き回るだけだった。俺たちは交代で見張って、毎回部屋に戻していたんだ」
ルナフィエラはハッと息を呑む。
(……だから、みんな最近、疲れていたの?)
気づいてはいた。
どこか4人とも、普段より疲れた顔をしていたことに。
(でも、それが……私のせいだったなんて)
「今夜は、私が見張りの番でした」
ヴィクトルが低く、悔しそうな声で呟く。
「ほんの一瞬、気を抜いた隙に……ルナ様がいなくなっていたのです」
「……」
「すぐに探しましたが、城の中にはいなかった」
ユリウスが淡々と続ける。
「だから、敷地の外まで範囲を広げたんだ。そうしたら——君はあの場所にいた」
「……あの場所……」
ルナフィエラの頭にあの光景がよぎる。
冷たい風、月明かり、足元に広がる崖の縁。
(……私、落ちかけていたの?)
「意識はなかった」
ユリウスは 静かに断言した。
「目を開いていたが、完全に夢の中にいたようだった。声をかけても反応がなく……あと一歩、進めば崖から落ちていた」
「……」
(そんな……)
「だから——俺たちはもう、お前を一人にはしない」
シグが断言するように言う。
「今までは夢遊病が治るかもしれないと、そばで見張るだけにしていたが……もう、それはやめだ」
「……え?」
「今夜から、誰かが常にお前と一緒に寝る」
「えっ……?」
ルナフィエラは思わず絶句した。
「いや、でも……」
「当然の判断だろう?」
ユリウスが冷静にルナフィエラを見つめる。
「ルナ、君は一度も自分の意志で『誰かを頼る』と言ったことがない。でも、今の君にはそれが必要だ」
「……私は……」
「無理に受け入れなくてもいい。ただ、俺たちはもう決めた」
ユリウスは 淡々と告げた。
「これから毎晩、交代で誰かが君と一緒に寝る。異論は認めない」
「……」
ルナフィエラは何も言えなかった。
彼らの言葉が、 本当に優しさからきているのがわかるからこそ。
「……ありがとう」
小さく呟いたルナフィエラの声は、 震えていた。
それでも、4人は誰も彼女を責めることなく、ただ見守っていた。
(……私は、一人じゃないんだね)
ルナフィエラはそっと拳を握りしめた。
この 温かさを、今は素直に受け入れてもいいのかもしれない——そう思いながら。
夜の静寂の中、 まだ明けぬ月が、窓の外で淡く輝いていた。
ルナフィエラは、ベッドの上でまぶたを何度か瞬かせた。
眠ろうと思っているのに、 部屋の中がやけに騒がしい。
「……お前、さっき言っただろう? 俺たちが交代で見張るって」
シグが腕を組みながら、 低い声でユリウスを睨んでいた。
「もちろん覚えているよ。でも、最初の順番は決めてないだろう?」
ユリウスは涼しい顔で微笑んでいる。
「今夜は僕が適任じゃないか? 魔法でルナの状態を確認しながら、何か異変があればすぐに対処できる」
「……いいや、俺だ」
シグが すかさず反論する。
「夢遊病のルナを止められるのは、力のある俺のほうが向いている」
「いやいや、ルナにとって負担が少ないのは僕だろう?」
「お前は抱き枕になりたいだけだろうが」
「そうとも言う」
「言うのかよ……」
フィンは 小さくため息をつきながら、少し困ったように口を開いた。
「……僕は、ルナが安心できる相手がいいと思うけどな」
「なら、俺だ」
「いいや、僕だ」
「いやいや、僕だよ?」
「……」
(まだ決まらないの……?)
ルナフィエラは、さすがに待ちくたびれた。
彼らの会話を聞きながら、 眠気が限界まで押し寄せてくる。
夢遊病の件もあって疲れが抜けきっていないせいか、 瞼が重い。
(……寝ていいかな……)
そう思い始めたその時、 ふわりと誰かの影が近づいてきた。
「——今夜の見張りは私です」
ヴィクトルが淡々とした口調で言った。
「よって、今夜は私がルナ様と共に休ませていただきます」
その言葉に、 一瞬沈黙が落ちる。
「……あぁ? ちょっと待て」
「待てない」
「待てって言ってんだろ」
「すでにルナ様が眠りそうです」
「え?」
全員がルナフィエラの方を見た。
そこにはすでにウトウトしているルナフィエラの姿があった。
ゆらりと小さく揺れた彼女は、 眠気に耐えきれず、すぐそばのヴィクトルに寄りかかった。
「……ん……」
そのまま小さく息をついて、ヴィクトルの肩に頭を預ける。
静かな寝息が、部屋の中に響いた。
「……」
「……」
「……」
沈黙する3人。
「……ほら、ご覧の通り」
ヴィクトルはルナフィエラの髪をそっと撫でながら、静かに微笑む。
「今夜は私が見張ります。異論はありませんね?」
シグ、ユリウス、フィンの3人は しばらく悔しそうにヴィクトルを睨んでいたが、最終的にはため息をついた。
「……チッ、仕方ねぇ……」
「今夜は譲るよ。でも、次は僕だ」
「うん、僕も……」
そうして、 渋々ながらも3人は部屋を後にした。
静かになった部屋の中で、ヴィクトルは寄り添うルナの温もりを感じながら、静かに彼女を抱き上げる。
「……どうか、今夜はゆっくりお休みください」
そう呟き、 ルナフィエラを優しく抱えたまま、彼女の隣にそっと横たわった。
ルナフィエラは穏やかな寝息を立てながら、安心しきった表情を浮かべていた。
(——必ず守る)
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