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学校
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夕飯は堀内が丼物を作ったらしく、食べてない隆弘と栞が簡単に済ませ、おかゆを少しだけ食べさせられる。
「今夜は母屋に私いるから、遠慮せずに呼ばないとダメよ?」
「はい。隆弘さんもありがとう」
「俺は何もしてないよ。明日休みだから、何かあったら電話鳴らせよ」
みんなが出ていき、ベッドの横にせめて置いてほしいと頼んだ本が数冊置かれ、折りたたみの机に飲み物も置かれる。
電気も手元で消せるので、リモコンだけ置いてもらい、おやすみなさいと言って本を読む。
下宿屋でもコミックやアニメなどみんなが見ている原作の本『天満堂薬店』
噂では本当にあるとかないとか言われているが、この本に出てくる動物達がお気に入りで何度も読み直している。
起きたらカーテンから明かりが漏れていたので朝だと気付き、部屋の電気が消えていたので、栞が消してくれたのだろうと立ち上がろうとして、怪我してることを思い出す。
どうしようと考えていると、紫狐がおずおずと出てきてカーテンを開けてくれる。
「おかえり」
「ゆっきー、ごめんね?痛い?」
「ちょっとだけ」
「私に癒しの力があれば治せるのに」
「いいよ。やっとみんなにも話せたから。しーちゃんのおかげだよ?」
コンコンとノックされ、しーちゃんが消えないので栞だと思い返事をすると、那智と栞が入ってきた。
「俺が治すと言ったのに……」
「でも、みんなに話せました」
「人間の治療を受けた以上、何も出来ん。養生しろ」
「ふふ、そんなこと言って那智様ずっと居たんですよ?」
「え?」
「今から学校へ行ってくるが、お前の希望は何かあるか?」
「希望?」
「相手を退学にするとか、呪うとか、怪我させるとか祟るとか色々だ」
「祟るって、そこまでは……ただ、学校に行きたいです」
「雪翔、約束してくれ。性格的に友達が出来にくいのかもしれんが、怪我だけはしないでくれ。冬弥に文句を言われるのは俺だからな」
「気をつけます」
「私も学校に行くから、帰るのがお昼過ぎちゃうかもしれないの。よく寝てたから起こさなかったけど、隆弘君が来てくれるって言ってたから、熱はかって少しでも食べて。ご飯は二人分用意してあるから」
「分かりました」
入れ替わりに隆弘が来て、部屋の本を運んできてくれた。
「熱はかれ。トイレは?」
「一人で行けます」
歩行器で立ち上がってトイレになんとか行き、戻ってくると、どう並べる?と聞かれたので、ジャンル別50音と言うと、綺麗に左端から並べて行ってくれる。二度往復して全部棚に入った所で、「まだまだ入るな」と言われて見ると、3分の1も埋まっていない。
「どれ?」と体温計をみて少し顔を歪め、飯は食えるか?と聞かれるので、食べてみると温めて食べるが、結局少ししか食べられず、吐いてしまった。
「吐いたら病院。分かってるよな?」
「何も食べてなかったから……」
「検査で傷はついてなくても、やられた内臓は疲れてるんだよ。諦めて服着替えろ」
「はい」
簡単に着替えて顔を洗い車で病院へと行くと、すぐに入院の準備がされたので、食事が摂れたら帰してくれとテストの心配ばかりしてしまうことに呆れられた。
まだ学校であろう栞に隆弘が電話をしたら、すぐにくるとの事だったので、ベッドで寝て待つ。
「今夜は母屋に私いるから、遠慮せずに呼ばないとダメよ?」
「はい。隆弘さんもありがとう」
「俺は何もしてないよ。明日休みだから、何かあったら電話鳴らせよ」
みんなが出ていき、ベッドの横にせめて置いてほしいと頼んだ本が数冊置かれ、折りたたみの机に飲み物も置かれる。
電気も手元で消せるので、リモコンだけ置いてもらい、おやすみなさいと言って本を読む。
下宿屋でもコミックやアニメなどみんなが見ている原作の本『天満堂薬店』
噂では本当にあるとかないとか言われているが、この本に出てくる動物達がお気に入りで何度も読み直している。
起きたらカーテンから明かりが漏れていたので朝だと気付き、部屋の電気が消えていたので、栞が消してくれたのだろうと立ち上がろうとして、怪我してることを思い出す。
どうしようと考えていると、紫狐がおずおずと出てきてカーテンを開けてくれる。
「おかえり」
「ゆっきー、ごめんね?痛い?」
「ちょっとだけ」
「私に癒しの力があれば治せるのに」
「いいよ。やっとみんなにも話せたから。しーちゃんのおかげだよ?」
コンコンとノックされ、しーちゃんが消えないので栞だと思い返事をすると、那智と栞が入ってきた。
「俺が治すと言ったのに……」
「でも、みんなに話せました」
「人間の治療を受けた以上、何も出来ん。養生しろ」
「ふふ、そんなこと言って那智様ずっと居たんですよ?」
「え?」
「今から学校へ行ってくるが、お前の希望は何かあるか?」
「希望?」
「相手を退学にするとか、呪うとか、怪我させるとか祟るとか色々だ」
「祟るって、そこまでは……ただ、学校に行きたいです」
「雪翔、約束してくれ。性格的に友達が出来にくいのかもしれんが、怪我だけはしないでくれ。冬弥に文句を言われるのは俺だからな」
「気をつけます」
「私も学校に行くから、帰るのがお昼過ぎちゃうかもしれないの。よく寝てたから起こさなかったけど、隆弘君が来てくれるって言ってたから、熱はかって少しでも食べて。ご飯は二人分用意してあるから」
「分かりました」
入れ替わりに隆弘が来て、部屋の本を運んできてくれた。
「熱はかれ。トイレは?」
「一人で行けます」
歩行器で立ち上がってトイレになんとか行き、戻ってくると、どう並べる?と聞かれたので、ジャンル別50音と言うと、綺麗に左端から並べて行ってくれる。二度往復して全部棚に入った所で、「まだまだ入るな」と言われて見ると、3分の1も埋まっていない。
「どれ?」と体温計をみて少し顔を歪め、飯は食えるか?と聞かれるので、食べてみると温めて食べるが、結局少ししか食べられず、吐いてしまった。
「吐いたら病院。分かってるよな?」
「何も食べてなかったから……」
「検査で傷はついてなくても、やられた内臓は疲れてるんだよ。諦めて服着替えろ」
「はい」
簡単に着替えて顔を洗い車で病院へと行くと、すぐに入院の準備がされたので、食事が摂れたら帰してくれとテストの心配ばかりしてしまうことに呆れられた。
まだ学校であろう栞に隆弘が電話をしたら、すぐにくるとの事だったので、ベッドで寝て待つ。
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