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全ての始まりと終わり
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「私じゃないわ。車椅子なんてクラスの子誰でも触れるもの」
「今クラスに刑事一人が行ってます。クラスの子は早乙女君の車椅子に触ったことも、ましてや話すらしてなかったと言ってます」
「みんなが嘘ついてるのよ」
「無記名投票で全員一致でも?普通は意見は割れるわよね?それにはいくつかの質問が書いてあったのよ。ランダムでね、最後の質問だけ同じだった。それでも?」
「私じゃない……助けた時についたのよ」
「いいわ、実験しましょうか」
そう言って場所は違うが同じ作りの階段へいき、ボロボロの車椅子を階段より後ろに置く。
「早乙女くんの位置はここ。それも目撃者あり。あなた達の立ち位置がここ。普通ここから押すと前の人に当たってその人が落ちるの。でもその場所にいた人は、あなた」と副委員長の男子を指さす。
あなたが避けて車椅子が落ちると__
「ほらね?横向きに落ちるのよ。早乙女くんがこのまま進んで落ちるならば、前から落ちる。頭も強く打って下手したら死亡することもあるわ。それと指紋の位置だけど、助けた時勝手に落ちたのなら車椅子の向きは横向き。するとタイヤ周りか手すりに指紋が残るのよ?」
「落とした場合、こんな横向きに傷はつかないわ。投げ出されたおかげと言っていいでしょうけど、車椅子は横に滑り落ちた時に傷がついたのね。あなたの身長で手すりを持ったら早乙女くんも気づくはず。だからその下の持ち手に繋がってる部分を押した。だから力が半端に入って傾いた」
「本当なの?あなたが押したの?」
「お前も加担したのか!」
それぞれの親が怒り、委員長の放った一言は「やらなきゃ一番になれないもの。誰かがストレス発散の的にならないと自分がいつやられるかわからなかったんだもの!私もやられたわ。早乙女くんがきて、やっと解放されると思ったのに!」
「お、俺はタイミングを見てどけって言われただけで……そんな怪我もしなかったし……」
「みんな思ってるわ!早乙女くんが我慢したら一年間イジメの的にならなくて済むって!誰かはなにか嫌がらせされるのよ。的さえできればそっちに行くから勉強に集中できる!一番じゃなかったって怒鳴ったの誰よ!大人が悪いのよ!私は悪くないわ!」
「お前のせいで俺達の将来は終わりだよ。早乙女……」
「僕のせい?僕が一番とったからって僕のせいにしないでよ!僕だって毎日勉強してた。入院中出来なかった分も沢山した。階段から落とされる怖さってわかる?殴られて骨が折れる時の音聞いたことある?それでも放っておくなんて人じゃないよっ!」
ピシピシッ__
『冬弥様、那智様、雪翔君の力が漏れてます……』
『漆、琥珀……』
バリン__ガシャン!
「窓が……」
「割れてますねぇ。雪翔、深呼吸して……」
急に怒ったからか、息が苦しい。みんなの顔が渦巻いて見える。
「おと……さん……」
「雪翔?雪翔!きゅ、救急車を!早く!」
「雪翔がイジメに合っていた期間、君たちは黙認していたのか?」
「那智!それどころじゃ……雪翔の呼吸が……」
「していたのかと聞いてる!」
「してました。だって、逆らったら怖かったし」
「暴力も?」
「旧校舎でいつも。あいつらいつもあそこに連れてくの見たから」
「だそうです。弁護士さんに任せても?」
「構いません、早く病院に連れていかないと」
「連絡しました。すぐに着ます。その間は私が……」
「小野寺さん?」
「伊達にキャリアじゃないわよ!」
的確な指示のお陰で、呼吸がだいぶと戻ったが脈が弱いという。
救急車がついて乗り込む時に、みんな出てきていたが、「赦しません」と一言言い放ち、そのまま病院に搬送される。
「今クラスに刑事一人が行ってます。クラスの子は早乙女君の車椅子に触ったことも、ましてや話すらしてなかったと言ってます」
「みんなが嘘ついてるのよ」
「無記名投票で全員一致でも?普通は意見は割れるわよね?それにはいくつかの質問が書いてあったのよ。ランダムでね、最後の質問だけ同じだった。それでも?」
「私じゃない……助けた時についたのよ」
「いいわ、実験しましょうか」
そう言って場所は違うが同じ作りの階段へいき、ボロボロの車椅子を階段より後ろに置く。
「早乙女くんの位置はここ。それも目撃者あり。あなた達の立ち位置がここ。普通ここから押すと前の人に当たってその人が落ちるの。でもその場所にいた人は、あなた」と副委員長の男子を指さす。
あなたが避けて車椅子が落ちると__
「ほらね?横向きに落ちるのよ。早乙女くんがこのまま進んで落ちるならば、前から落ちる。頭も強く打って下手したら死亡することもあるわ。それと指紋の位置だけど、助けた時勝手に落ちたのなら車椅子の向きは横向き。するとタイヤ周りか手すりに指紋が残るのよ?」
「落とした場合、こんな横向きに傷はつかないわ。投げ出されたおかげと言っていいでしょうけど、車椅子は横に滑り落ちた時に傷がついたのね。あなたの身長で手すりを持ったら早乙女くんも気づくはず。だからその下の持ち手に繋がってる部分を押した。だから力が半端に入って傾いた」
「本当なの?あなたが押したの?」
「お前も加担したのか!」
それぞれの親が怒り、委員長の放った一言は「やらなきゃ一番になれないもの。誰かがストレス発散の的にならないと自分がいつやられるかわからなかったんだもの!私もやられたわ。早乙女くんがきて、やっと解放されると思ったのに!」
「お、俺はタイミングを見てどけって言われただけで……そんな怪我もしなかったし……」
「みんな思ってるわ!早乙女くんが我慢したら一年間イジメの的にならなくて済むって!誰かはなにか嫌がらせされるのよ。的さえできればそっちに行くから勉強に集中できる!一番じゃなかったって怒鳴ったの誰よ!大人が悪いのよ!私は悪くないわ!」
「お前のせいで俺達の将来は終わりだよ。早乙女……」
「僕のせい?僕が一番とったからって僕のせいにしないでよ!僕だって毎日勉強してた。入院中出来なかった分も沢山した。階段から落とされる怖さってわかる?殴られて骨が折れる時の音聞いたことある?それでも放っておくなんて人じゃないよっ!」
ピシピシッ__
『冬弥様、那智様、雪翔君の力が漏れてます……』
『漆、琥珀……』
バリン__ガシャン!
「窓が……」
「割れてますねぇ。雪翔、深呼吸して……」
急に怒ったからか、息が苦しい。みんなの顔が渦巻いて見える。
「おと……さん……」
「雪翔?雪翔!きゅ、救急車を!早く!」
「雪翔がイジメに合っていた期間、君たちは黙認していたのか?」
「那智!それどころじゃ……雪翔の呼吸が……」
「していたのかと聞いてる!」
「してました。だって、逆らったら怖かったし」
「暴力も?」
「旧校舎でいつも。あいつらいつもあそこに連れてくの見たから」
「だそうです。弁護士さんに任せても?」
「構いません、早く病院に連れていかないと」
「連絡しました。すぐに着ます。その間は私が……」
「小野寺さん?」
「伊達にキャリアじゃないわよ!」
的確な指示のお陰で、呼吸がだいぶと戻ったが脈が弱いという。
救急車がついて乗り込む時に、みんな出てきていたが、「赦しません」と一言言い放ち、そのまま病院に搬送される。
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