3 / 11
3話 教会と新教会
しおりを挟む
マーヤの後ろ姿へ、サンドラが高らかに宣言する。
「務め先のオーナーに、気に入ってもらったのよ!」
手先が器用だったサンドラは、針子として服飾店に就職していた。
職場でもらった余りのボタンやリボンを、アレンジしてワンピースに縫い付け、女の子たちの羨望の眼差しを浴びていたものだ。
サンドラには、おしゃれのセンスがあった。
今だって青色のブラウスの襟に、レースの端切れをあしらっている。
「もう私は、孤児じゃない。あんたとは違うの!」
「っ……!」
言いたいことだけ言うと満足したのか、サンドラはマーヤを残し去っていった。
マーヤはだいぶん着古した修道服を、そっと見下ろす。
シスターたちがこれを贈ってくれてから、もうすぐ三年が経過する。
何度も洗ううちに、色は黒から薄墨になった。
だが、それだけ長い間、見習いとして過ごしたという証だ。
この色褪せた修道服を、マーヤは誇りに思っている。
「あたしには、司教様もシスターも、ささやき様もいる」
孤児でなにが悪い。
サンドラにそう言い返せばよかった。
マーヤはなにもかもが、ワンテンポ遅れる。
はあ、とため息がこぼれた。
「それに、あたしのお母さんは、お母さんだけ」
あの日、黒煙はいつまでも天へと昇っていた。
だからマーヤの母は、きっと空からマーヤを見てる。
「他の人に、お母さんの代わりは務まらない。そうでしょ?」
マーヤは春の陽光に目を細めると、二軒目のパン屋を目指した。
◇◆◇◆
「マーヤ、おめでとう! 今日から君も、シスターだ!」
空っぽのかごを手に帰ってきたマーヤは、黒糖くるみパンが買えなかったのを謝ろうと、司教の部屋へと向かった。
ところがそこでパトリックから、恭しい手つきで銀色のペンダントを贈呈される。
待ち構えていた笑顔のシスターたちは、おめでとうと言いながら拍手をした。
垂れたマーヤの黒目が、驚きで大きく見開かれる。
「ほ、本当に?」
「首にかけてあげよう」
パトリックがマーヤの首元で金具を留めた。
ささやき様の形をしたトップが、ころんと揺れる。
その姿は、教会に祀られている石像と同じく、前脚をそろえてお座りをしていた。
(シスターたちと、お揃いだ!)
シスター見習いから、本当のシスターになれたのだ。
現実味を帯びた歓びが、じわじわと胸にこみ上げてきた。
「本来ならば、これは銀製だったのだが……」
少し前から教会は資金繰りが厳しく、このペンダントはメッキなのだと言う。
パトリックの灰色の眉が、申し訳なさそうに下がっていた。
だが、マーヤは気にしない。
「ささやき様だって、気にしないと思います!」
マーヤは手のひらの中に、ささやき様をそっと包み込む。
「これでいつも、ささやき様と一緒にいられる」
信者のマーヤにとって、それが最も大事なことで、幸せなことだった。
◇◆◇◆
「マーヤは、新教会の存在を、知っているかい?」
シスター就任のお祝いの席を準備するため、部屋からシスターたちが去った後、深刻な顔をしたパトリックが切り出した。
「新教会? 教会が新しくなるんですか?」
歴史があるといえば聞こえはいいが、ここの建物はとても古い。
新しくなるのは、いいことだとマーヤは思った。
ところが、そんな単純な話ではなかった。
「新教会というのは、ささやき様を祀っているこの教会とは、別組織なんだ。あちらが祀っているのは、歌聖女という美少女で――」
数か月前に突如として現れた、新興宗教なのだそうだ。
これまでにもそうした新興宗教はいくつも現れ、そして瞬く間に消えていった。
だから新教会についても、当初パトリックは、あまり気にしていなかったらしい。
「ところが最近……明らかに、ささやき様の礼拝にくる、信者の数が減っている」
教会の財政難は、お布施の減少が原因だった。
「まさか、その新教会へ?」
「宗旨替えをした、と考えるしかない」
ささやき様はノルドグレーン王国の安寧を護る、伝説の神獣だ。
マーヤを含めた多くの民が、こうして平穏な暮らしをしていられるのも、700年以上前に現れた悪霊の親玉を、ささやき様が勇者とともに辺境へ封じたからだ。
「ささやき様の活躍を、みんなは忘れてしまったのですか?」
「ずいぶんと昔の話になってしまったからね」
毎週、パトリックが礼拝の時間に、教会に伝わるささやき様の逸話を披露している。
ささやき様の存在を、もっと身近に感じてもらいたい。
そういう思いから始まったものだ。
だが、聞いてもらえなければ、意味がない。
「そこで、シスターたちと考えた。ささやき様に興味をもってもらうには、どうしたらいいのか」
パトリックの緑色の瞳が、マーヤに合わせられる。
「マーヤは、自分の長所を知っているかい?」
「あたしの……長所?」
ささやき様の話をしていたのに、いきなりマーヤの話になって戸惑う。
それに、マーヤに長所なんて、あっただろうか?
(何をしても、あたしは失敗ばかり)
サンドラたちに、どんくさタヌキという、蔑称をつけられたマーヤだ。
「えっと……、わからないです」
困りながらも、正直に答えた。
首をすくめて縮こまっているマーヤの姿に、パトリックは猛省する。
(こんなにも、マーヤの自己肯定感が低くなったのは、周囲にいた僕たち大人のせいだ)
対応が完全に後手となり、いじめを根絶できなかった。
孤児たちのストレス発散先として、やり玉に挙がってしまったマーヤ。
つらい環境にも関わらず、最後まで諦めずに、頑張り続けた。
(強い子だ。今からでも、決して遅くない)
マーヤに自信を取り戻してもらおう。
そのために、マーヤにしかできない仕事を、パトリックは任せるつもりだ。
「マーヤはこれまで、風邪をひいたことがないよね」
「あ……!」
唯一の自慢だ。
大寒波の年を含めて、18才になる今まで、マーヤは風邪とは無縁だった。
冬の夜にベッドから落とされ、冷たい床で寝ていても、タヌキのくせに生意気だと、さらに毛布を取り上げられても。
ドジなせいで怪我は多かったが、マーヤの頑健な体は、病気を一切寄せつけなかった。
「そんなマーヤにやってもらいたい、重要な役目があるんだ」
パトリックが大げさに、両腕を広げる。
それは一体、どんな役目なのだろう。
「あたしに……できるでしょうか?」
マーヤはごくりと、唾を飲み込んだ。
◇◆◇◆
「ささやき様の石像の後ろ、ここに黒い布をかけて、隠れられる場所をつくる予定だ」
「すき間から、信者の様子も見えるわよ」
パトリックとシスターたちが考えたのは、ささやき様がささやき声で語りかける、新しい礼拝のスタイルだった。
「あたしはそこから、ささやき様になりきって、信者に話しかければいいんですね?」
ささやき様の声を担当するにあたって、大事なのは丈夫な喉だとパトリックは言う。
「ささやき様の声は、一定であるのが望ましいからね」
うっかり風邪をひいて、声が枯れたり咳が出ては、気になって信者も礼拝に集中できない。
だからといって、誰かが代わろうものなら、さらに違和感を覚えさせるだろう。
「一度も風邪をひいたことがない、マーヤが適任なんだ」
職業訓練校では、ついに適職が見つからなかった。
道具を持てば壊す。
刃物を握れば怪我をする。
火を扱えばボヤを起こす。
そのせいで指導する専門家たちから、ちょっとした危険物の扱いを受けていたマーヤだ。
(そんなあたしが、適任……?)
ここには、道具も刃物も火の気もない。
必要なのは、マーヤの声だけ。
できるかもしれない、と思った。
やりたい、と思った。
なによりマーヤが大好きな、ささやき様にかかわる仕事だ。
「司教様、あたし、頑張ります!」
こうしてシスターになったマーヤは、大きな一歩を踏み出した。
それが長く続く、茨の道の始まりだとも知らずに。
「務め先のオーナーに、気に入ってもらったのよ!」
手先が器用だったサンドラは、針子として服飾店に就職していた。
職場でもらった余りのボタンやリボンを、アレンジしてワンピースに縫い付け、女の子たちの羨望の眼差しを浴びていたものだ。
サンドラには、おしゃれのセンスがあった。
今だって青色のブラウスの襟に、レースの端切れをあしらっている。
「もう私は、孤児じゃない。あんたとは違うの!」
「っ……!」
言いたいことだけ言うと満足したのか、サンドラはマーヤを残し去っていった。
マーヤはだいぶん着古した修道服を、そっと見下ろす。
シスターたちがこれを贈ってくれてから、もうすぐ三年が経過する。
何度も洗ううちに、色は黒から薄墨になった。
だが、それだけ長い間、見習いとして過ごしたという証だ。
この色褪せた修道服を、マーヤは誇りに思っている。
「あたしには、司教様もシスターも、ささやき様もいる」
孤児でなにが悪い。
サンドラにそう言い返せばよかった。
マーヤはなにもかもが、ワンテンポ遅れる。
はあ、とため息がこぼれた。
「それに、あたしのお母さんは、お母さんだけ」
あの日、黒煙はいつまでも天へと昇っていた。
だからマーヤの母は、きっと空からマーヤを見てる。
「他の人に、お母さんの代わりは務まらない。そうでしょ?」
マーヤは春の陽光に目を細めると、二軒目のパン屋を目指した。
◇◆◇◆
「マーヤ、おめでとう! 今日から君も、シスターだ!」
空っぽのかごを手に帰ってきたマーヤは、黒糖くるみパンが買えなかったのを謝ろうと、司教の部屋へと向かった。
ところがそこでパトリックから、恭しい手つきで銀色のペンダントを贈呈される。
待ち構えていた笑顔のシスターたちは、おめでとうと言いながら拍手をした。
垂れたマーヤの黒目が、驚きで大きく見開かれる。
「ほ、本当に?」
「首にかけてあげよう」
パトリックがマーヤの首元で金具を留めた。
ささやき様の形をしたトップが、ころんと揺れる。
その姿は、教会に祀られている石像と同じく、前脚をそろえてお座りをしていた。
(シスターたちと、お揃いだ!)
シスター見習いから、本当のシスターになれたのだ。
現実味を帯びた歓びが、じわじわと胸にこみ上げてきた。
「本来ならば、これは銀製だったのだが……」
少し前から教会は資金繰りが厳しく、このペンダントはメッキなのだと言う。
パトリックの灰色の眉が、申し訳なさそうに下がっていた。
だが、マーヤは気にしない。
「ささやき様だって、気にしないと思います!」
マーヤは手のひらの中に、ささやき様をそっと包み込む。
「これでいつも、ささやき様と一緒にいられる」
信者のマーヤにとって、それが最も大事なことで、幸せなことだった。
◇◆◇◆
「マーヤは、新教会の存在を、知っているかい?」
シスター就任のお祝いの席を準備するため、部屋からシスターたちが去った後、深刻な顔をしたパトリックが切り出した。
「新教会? 教会が新しくなるんですか?」
歴史があるといえば聞こえはいいが、ここの建物はとても古い。
新しくなるのは、いいことだとマーヤは思った。
ところが、そんな単純な話ではなかった。
「新教会というのは、ささやき様を祀っているこの教会とは、別組織なんだ。あちらが祀っているのは、歌聖女という美少女で――」
数か月前に突如として現れた、新興宗教なのだそうだ。
これまでにもそうした新興宗教はいくつも現れ、そして瞬く間に消えていった。
だから新教会についても、当初パトリックは、あまり気にしていなかったらしい。
「ところが最近……明らかに、ささやき様の礼拝にくる、信者の数が減っている」
教会の財政難は、お布施の減少が原因だった。
「まさか、その新教会へ?」
「宗旨替えをした、と考えるしかない」
ささやき様はノルドグレーン王国の安寧を護る、伝説の神獣だ。
マーヤを含めた多くの民が、こうして平穏な暮らしをしていられるのも、700年以上前に現れた悪霊の親玉を、ささやき様が勇者とともに辺境へ封じたからだ。
「ささやき様の活躍を、みんなは忘れてしまったのですか?」
「ずいぶんと昔の話になってしまったからね」
毎週、パトリックが礼拝の時間に、教会に伝わるささやき様の逸話を披露している。
ささやき様の存在を、もっと身近に感じてもらいたい。
そういう思いから始まったものだ。
だが、聞いてもらえなければ、意味がない。
「そこで、シスターたちと考えた。ささやき様に興味をもってもらうには、どうしたらいいのか」
パトリックの緑色の瞳が、マーヤに合わせられる。
「マーヤは、自分の長所を知っているかい?」
「あたしの……長所?」
ささやき様の話をしていたのに、いきなりマーヤの話になって戸惑う。
それに、マーヤに長所なんて、あっただろうか?
(何をしても、あたしは失敗ばかり)
サンドラたちに、どんくさタヌキという、蔑称をつけられたマーヤだ。
「えっと……、わからないです」
困りながらも、正直に答えた。
首をすくめて縮こまっているマーヤの姿に、パトリックは猛省する。
(こんなにも、マーヤの自己肯定感が低くなったのは、周囲にいた僕たち大人のせいだ)
対応が完全に後手となり、いじめを根絶できなかった。
孤児たちのストレス発散先として、やり玉に挙がってしまったマーヤ。
つらい環境にも関わらず、最後まで諦めずに、頑張り続けた。
(強い子だ。今からでも、決して遅くない)
マーヤに自信を取り戻してもらおう。
そのために、マーヤにしかできない仕事を、パトリックは任せるつもりだ。
「マーヤはこれまで、風邪をひいたことがないよね」
「あ……!」
唯一の自慢だ。
大寒波の年を含めて、18才になる今まで、マーヤは風邪とは無縁だった。
冬の夜にベッドから落とされ、冷たい床で寝ていても、タヌキのくせに生意気だと、さらに毛布を取り上げられても。
ドジなせいで怪我は多かったが、マーヤの頑健な体は、病気を一切寄せつけなかった。
「そんなマーヤにやってもらいたい、重要な役目があるんだ」
パトリックが大げさに、両腕を広げる。
それは一体、どんな役目なのだろう。
「あたしに……できるでしょうか?」
マーヤはごくりと、唾を飲み込んだ。
◇◆◇◆
「ささやき様の石像の後ろ、ここに黒い布をかけて、隠れられる場所をつくる予定だ」
「すき間から、信者の様子も見えるわよ」
パトリックとシスターたちが考えたのは、ささやき様がささやき声で語りかける、新しい礼拝のスタイルだった。
「あたしはそこから、ささやき様になりきって、信者に話しかければいいんですね?」
ささやき様の声を担当するにあたって、大事なのは丈夫な喉だとパトリックは言う。
「ささやき様の声は、一定であるのが望ましいからね」
うっかり風邪をひいて、声が枯れたり咳が出ては、気になって信者も礼拝に集中できない。
だからといって、誰かが代わろうものなら、さらに違和感を覚えさせるだろう。
「一度も風邪をひいたことがない、マーヤが適任なんだ」
職業訓練校では、ついに適職が見つからなかった。
道具を持てば壊す。
刃物を握れば怪我をする。
火を扱えばボヤを起こす。
そのせいで指導する専門家たちから、ちょっとした危険物の扱いを受けていたマーヤだ。
(そんなあたしが、適任……?)
ここには、道具も刃物も火の気もない。
必要なのは、マーヤの声だけ。
できるかもしれない、と思った。
やりたい、と思った。
なによりマーヤが大好きな、ささやき様にかかわる仕事だ。
「司教様、あたし、頑張ります!」
こうしてシスターになったマーヤは、大きな一歩を踏み出した。
それが長く続く、茨の道の始まりだとも知らずに。
15
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界転移した私、なぜか全員に溺愛されています!?
きゅちゃん
恋愛
残業続きのOL・佐藤美月(22歳)が突然異世界アルカディア王国に転移。彼女が持つ稀少な「癒しの魔力」により「聖女」として迎えられる。優しく知的な宮廷魔術師アルト、粗野だが誠実な護衛騎士カイル、クールな王子レオン、最初は敵視する女騎士エリアらが、美月の純粋さと癒しの力に次々と心を奪われていく。王国の危機を救いながら、美月は想像を絶する溺愛を受けることに。果たして美月は元の世界に帰るのか、それとも新たな愛を見つけるのか――。
【完結】秀才の男装治療師が女性恐怖症のわんこ弟子に溺愛されるまで
禅
恋愛
「神に祈るだけで曖昧にしか治らない。そんなものは治療とは言わない」
男尊女卑が強い国で、女であることを隠し、独自の魔法を使いトップクラスの治療師となり治療をしていたクリス。
ある日、新人のルドがやってきて教育係を押し付けられる。ルドは魔法騎士団のエースだが治療魔法が一切使えない。しかも、女性恐怖症。
それでも治療魔法が使えるようになりたいと懇願するルドに根負けしたクリスは特別な治療魔法を教える。
クリスを男だと思い込み、純粋に師匠として慕ってくるルド。
そんなルドに振り回されるクリス。
こんな二人が無自覚両片思いになり、両思いになるまでの話。
※最初の頃はガチ医療系、徐々に恋愛成分多めになっていきます
※主人公は現代に近い医学知識を使いますが、転生者ではありません
※一部変更&数話追加してます(11/24現在)
※※小説家になろうで完結まで掲載
改稿して投稿していきます
自己肯定感の低い令嬢が策士な騎士の溺愛に絡め取られるまで
嘉月
恋愛
平凡より少し劣る頭の出来と、ぱっとしない容姿。
誰にも望まれず、夜会ではいつも壁の花になる。
でもそんな事、気にしたこともなかった。だって、人と話すのも目立つのも好きではないのだもの。
このまま実家でのんびりと一生を生きていくのだと信じていた。
そんな拗らせ内気令嬢が策士な騎士の罠に掛かるまでの恋物語
執筆済みで完結確約です。
スキルなし、聖女でもない。ただの「聞き上手」な私が異世界で幸せを探して旅に出ます~気づけば氷雪の騎士様に溺愛されています~
咲月ねむと
恋愛
ブラック企業で心身ともに疲弊していた元OL・神童エマ(26)は、ある日突然、異世界の草原で目覚めた。
神様からのチート能力もなければ、聖女のような魔法の才能もない。
あるのは「人の話をじっくり聞く忍耐力」と「美味しいものを美味しく食べる才能」、そして「ちょっとした気遣い」だけ。
「私の武器は、ハンカチと笑顔と、一杯の温かい紅茶です」
途方に暮れる彼女が出会ったのは、寂れたパン屋の頑固なお婆さんと、国一番の強さを誇るが故に人々から恐れられる『氷の騎士』ジークフリート。
特別な力はないけれど、現代日本の感性で人々の悩みを聞き、心を解きほぐしていくエマ。そんな彼女に救われた不器用な騎士様は、あろうことか地位も名誉も投げ打って、彼女の旅の「荷物持ち」になることを宣言し――!?
「エマ、お前が笑うと、俺の呪いが溶けていく気がするんだ」
「あの……距離が近くないですか、騎士様?」
無自覚な聞き上手ヒロイン×強面だけど超一途な溺愛騎士。美味しいパンと、温かいスープ、そして時々トラブル。
幸せを探して旅する二人の心温まる異世界スローライフ。
これはスキルがない一般人が贈る、涙と笑顔と溺愛の旅。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
獣人の彼はつがいの彼女を逃がさない
たま
恋愛
気が付いたら異世界、深魔の森でした。
何にも思い出せないパニック中、恐ろしい生き物に襲われていた所を、年齢不詳な美人薬師の師匠に助けられた。そんな優しい師匠の側でのんびりこ生きて、いつか、い つ か、この世界を見て回れたらと思っていたのに。運命のつがいだと言う狼獣人に、強制的に広い世界に連れ出されちゃう話
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
わたしの正体不明の甘党文通相手が、全員溺愛王子様だった件
あきのみどり
恋愛
【まじめ侍女と、小悪魔系王子、無自覚系ツンデレ王子、寡黙ぼんやり系王子、三人の甘党王子様たちによるラブコメ】
王宮侍女ロアナは、あるとき思いがけない断罪にみまわれた。
彼女がつくった菓子が原因で、美貌の第五王子が害されたという。
しかしロアナには、顔も知らない王子様に、自分の菓子が渡った理由がわからない。
けれども敬愛する主には迷惑がかけられず…
処罰を受けいれるしかないと覚悟したとき。そんな彼女を救ったのは、面識がないはずの美貌の王子様で…?
王宮が舞台の身分差恋物語。
勘違いと嫉妬をふりまく、のんきなラブコメ(にしていきたい)です。
残念不憫な王子様発生中。
※他サイトさんにも投稿予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる