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レティシア・バーレント
12話 専属護衛騎士
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14歳になった私は社交シーズンの開幕パーティーでもある、王家主催のパーティーに出ることになった。
我が国の社交シーズンの始まりと終わりは王家の主催で行われる。半年にも及ぶ長いシーズンの始まりのパーティーは貴族達は皆、特に気合いを入れて参加する。
私は参加すると言っても、まだ成人していないので、特にダンスや社交をするわけではない。開会の挨拶の時に両親や兄夫婦に側にいて微笑んでいるだけでいいらしい。
両親だけでなく、兄夫婦や祖父母まで参加して、私のドレスをどうするか、真剣に討論している。
いや、私より自分達のドレスを作りなさいよと思うのだけれどね。
「レティはまだデビューするわけではないから子供らしい可愛らしいドレスがいいのではないか?」
「そうね。でも、せっかくフィーネが綺麗な体型にしてくれているのだし、少しデコルテや背中が見える大人っぽいドレスでもいいのではなくて?」
「母上、何を言っているのですか! 絶対ダメです。襟は首まで詰まっていて、長袖です。ふわっとして身体のラインがわからないようなドレスにしましょう」
「殿下、そんな修道女のようなドレスは可哀想ですわ。レティちゃんに似合うドレスを考えましょう。私はお義母様の案に賛成ですわ」
「全く、女性陣はレティを何だと思っているんだ。美しく、清らかなレティの肌を薄汚い貴族達に見せると言うのか! 私は反対だ。私はギルの案に賛成する」
聞いていて馬鹿らしくなる。父と兄は過保護もいいところだ。母と義姉が普通で良かった。
私はフィーネと顔を見合わせてため息をついた。
「ドレスはデザイナーにお任せしてはどうですか? いくつか候補のデザインを描いてもらい、その中から決めては。ねぇ、お父様?」
父がいちばん手強いがいちばん落としやすい。こてんと小首を傾げ、上目遣いで目をぱちぱちさせれば大体「そうだな」と私の意見を通してくれる。
あの時、ミランダから学んだあざとい技は結構役に立つ。
「レティシア様、そんな技をいつ習得されたのですか? 私はまだ教えてないですよ」
フィーネが苦笑いしている。
「えっ? 何もしていないわ」
「天然なの……」
フィーネが小さな声で呟く。そうそう、天然ということにしておこう。ミランダから学びましたとは言えないものね。
父が何かを思いついたかのように大きく手を打った。
「そうだ、ドレスもだが、これから外に出るようになると何があるかわからない。レティに専属の護衛騎士をおこうと思っている」
父は心配症だ。フィーネがいるから護衛騎士などいなくても大丈夫なのに。
「それはいいわね。フィーネがいるから安心だけど、フィーネが強いなんて皆知らないし、護衛騎士がついているだけで側に近寄りがたいわね。できるだけ強面で強そうな騎士がいいわ」
母は見た目重視で自分は見目麗しい騎士を護衛につけているのに、私には強面な騎士をつけるのか? まぁ、フィーネがいるし、私もそれなりに強いので騎士なんかいらないのだけどね。
「確かにチャラい奴はだめだ。真面目で堅物で強くて、強面な騎士……」
「「「ラルフ!」」」
父母と兄がシンクロした。
「ラルフだ。ラルフにしよう。それがいい。決まりだ」
ドレスははっきり決まらないが、護衛騎士は決まったようだ。
私は隣に控えているフィーネにこっそり声をかけた。
「ねぇ、フィーネ、ラルフってどんな人か知ってる?」
フィーネは複雑そうな表情で頷く。
「ええ、存じております。シュタイン卿とは貴族学校の同期です。岩のような男ですよ。心身ともに硬い感じですね。真面目で強いです。見た目は熊とゴリラを足したような感じです」
岩で熊でゴリラ? 面白そうだな。とにかく大きいのだろう。
それからすぐに、ラルフに辞令がおり、近衛騎士団から出て、私の専属護衛騎士になると発表された。せっかく花形の近衛騎士団にいたのに、小娘の護衛騎士なんて左遷じゃないのかしら?
ラルフとやらは不満に思わないのかな? いやいや勤められるなら嫌だし、ラルフに会ったらきちんと話をした方がいいな。そのあと、私なりにラルフのことを調べてみたのだが、叩けば埃が全く出ないくらいの堅物だった。しかし、物凄く腕はたつらしい。王女の護衛なんて勿体無い気がするのだけれど。
しばらくして、父からラルフを紹介するので、謁見の間にこいと呼ばれた。簡単な任命式を行うらしい。所属が変わるだけなので、後は王女宮の侍従長に任せるという。私は微笑んでいるだけでいいそうだ。
フィーネを伴い謁見の間に行くとすでにラルフらしい騎士は到着していた。
初めて見たラルフは、フィーネの言った通り、ぱっと見はクマかゴリラ風。とにかくデカい。見目麗しい細マッチョが多い近衛騎士の中ではきっと浮いているだろう。
黒髪、黒眼、よく見ると顔はまぁまぁイケメンなのだが、纏う雰囲気がいかつ過ぎてイケメンさを完全に消している。
父が私にラルフを紹介した。
「レティ、ラルフだ。今日からお前専属の護衛騎士になる」
私はラルフに微笑んだ。
「レティシアです」
ラルフはぴしっと気をつけをした。
「王国の咲き誇る花である王女殿下にご挨拶申し上げます。この度、名誉ある護衛騎士の任務を承りましたラルフ・シュタインであります。このラルフ、命に変えましても姫様をお守りする所存でございます」
剣を抜き、私に手渡しだラルフは、私の前に跪いた。
えっ、これって騎士の誓いやるの? 専属といってもただの護衛騎士よ。配置転換なだけでしょう? そんな命かけるみたいなことするの?
周りを見渡すと皆、にこやかな表情で頷いている。これはやらないとラルフに悪いな。お茶を濁すわけにはいかない。
騎士の誓いってどうだったかな? 確か……。昔に見たことがある。見よう見まねでやるしかない。
私はラルフの肩にラルフから受け取った剣の刃を置いた。
ラルフは低い声でゆっくりと言葉を奏でる。
「私は捧げる、絶対の忠誠を。一生を持って仕え、命をかけて主であるレティシア・バーレント姫の命に従う。我が誓いを受け取らんことを願う」
いや~、やっぱり重いわ。そんな一生、命をかけて仕えるなんて、そんなこと言われてもね~。でも、受け入れるしかない。王女なんだしね。
父の顔をちらって見るとうんうんと頷いている。もう、やるしかないな。
私はラルフに剣を向けると、ラルフはそこに口付けた。
「我、汝を騎士に任命す」
これで合ってるかしら?
周りから拍手が巻き起こった。良かった、無事終わったようだ。
今日、私に専任の護衛騎士が生まれた。
我が国の社交シーズンの始まりと終わりは王家の主催で行われる。半年にも及ぶ長いシーズンの始まりのパーティーは貴族達は皆、特に気合いを入れて参加する。
私は参加すると言っても、まだ成人していないので、特にダンスや社交をするわけではない。開会の挨拶の時に両親や兄夫婦に側にいて微笑んでいるだけでいいらしい。
両親だけでなく、兄夫婦や祖父母まで参加して、私のドレスをどうするか、真剣に討論している。
いや、私より自分達のドレスを作りなさいよと思うのだけれどね。
「レティはまだデビューするわけではないから子供らしい可愛らしいドレスがいいのではないか?」
「そうね。でも、せっかくフィーネが綺麗な体型にしてくれているのだし、少しデコルテや背中が見える大人っぽいドレスでもいいのではなくて?」
「母上、何を言っているのですか! 絶対ダメです。襟は首まで詰まっていて、長袖です。ふわっとして身体のラインがわからないようなドレスにしましょう」
「殿下、そんな修道女のようなドレスは可哀想ですわ。レティちゃんに似合うドレスを考えましょう。私はお義母様の案に賛成ですわ」
「全く、女性陣はレティを何だと思っているんだ。美しく、清らかなレティの肌を薄汚い貴族達に見せると言うのか! 私は反対だ。私はギルの案に賛成する」
聞いていて馬鹿らしくなる。父と兄は過保護もいいところだ。母と義姉が普通で良かった。
私はフィーネと顔を見合わせてため息をついた。
「ドレスはデザイナーにお任せしてはどうですか? いくつか候補のデザインを描いてもらい、その中から決めては。ねぇ、お父様?」
父がいちばん手強いがいちばん落としやすい。こてんと小首を傾げ、上目遣いで目をぱちぱちさせれば大体「そうだな」と私の意見を通してくれる。
あの時、ミランダから学んだあざとい技は結構役に立つ。
「レティシア様、そんな技をいつ習得されたのですか? 私はまだ教えてないですよ」
フィーネが苦笑いしている。
「えっ? 何もしていないわ」
「天然なの……」
フィーネが小さな声で呟く。そうそう、天然ということにしておこう。ミランダから学びましたとは言えないものね。
父が何かを思いついたかのように大きく手を打った。
「そうだ、ドレスもだが、これから外に出るようになると何があるかわからない。レティに専属の護衛騎士をおこうと思っている」
父は心配症だ。フィーネがいるから護衛騎士などいなくても大丈夫なのに。
「それはいいわね。フィーネがいるから安心だけど、フィーネが強いなんて皆知らないし、護衛騎士がついているだけで側に近寄りがたいわね。できるだけ強面で強そうな騎士がいいわ」
母は見た目重視で自分は見目麗しい騎士を護衛につけているのに、私には強面な騎士をつけるのか? まぁ、フィーネがいるし、私もそれなりに強いので騎士なんかいらないのだけどね。
「確かにチャラい奴はだめだ。真面目で堅物で強くて、強面な騎士……」
「「「ラルフ!」」」
父母と兄がシンクロした。
「ラルフだ。ラルフにしよう。それがいい。決まりだ」
ドレスははっきり決まらないが、護衛騎士は決まったようだ。
私は隣に控えているフィーネにこっそり声をかけた。
「ねぇ、フィーネ、ラルフってどんな人か知ってる?」
フィーネは複雑そうな表情で頷く。
「ええ、存じております。シュタイン卿とは貴族学校の同期です。岩のような男ですよ。心身ともに硬い感じですね。真面目で強いです。見た目は熊とゴリラを足したような感じです」
岩で熊でゴリラ? 面白そうだな。とにかく大きいのだろう。
それからすぐに、ラルフに辞令がおり、近衛騎士団から出て、私の専属護衛騎士になると発表された。せっかく花形の近衛騎士団にいたのに、小娘の護衛騎士なんて左遷じゃないのかしら?
ラルフとやらは不満に思わないのかな? いやいや勤められるなら嫌だし、ラルフに会ったらきちんと話をした方がいいな。そのあと、私なりにラルフのことを調べてみたのだが、叩けば埃が全く出ないくらいの堅物だった。しかし、物凄く腕はたつらしい。王女の護衛なんて勿体無い気がするのだけれど。
しばらくして、父からラルフを紹介するので、謁見の間にこいと呼ばれた。簡単な任命式を行うらしい。所属が変わるだけなので、後は王女宮の侍従長に任せるという。私は微笑んでいるだけでいいそうだ。
フィーネを伴い謁見の間に行くとすでにラルフらしい騎士は到着していた。
初めて見たラルフは、フィーネの言った通り、ぱっと見はクマかゴリラ風。とにかくデカい。見目麗しい細マッチョが多い近衛騎士の中ではきっと浮いているだろう。
黒髪、黒眼、よく見ると顔はまぁまぁイケメンなのだが、纏う雰囲気がいかつ過ぎてイケメンさを完全に消している。
父が私にラルフを紹介した。
「レティ、ラルフだ。今日からお前専属の護衛騎士になる」
私はラルフに微笑んだ。
「レティシアです」
ラルフはぴしっと気をつけをした。
「王国の咲き誇る花である王女殿下にご挨拶申し上げます。この度、名誉ある護衛騎士の任務を承りましたラルフ・シュタインであります。このラルフ、命に変えましても姫様をお守りする所存でございます」
剣を抜き、私に手渡しだラルフは、私の前に跪いた。
えっ、これって騎士の誓いやるの? 専属といってもただの護衛騎士よ。配置転換なだけでしょう? そんな命かけるみたいなことするの?
周りを見渡すと皆、にこやかな表情で頷いている。これはやらないとラルフに悪いな。お茶を濁すわけにはいかない。
騎士の誓いってどうだったかな? 確か……。昔に見たことがある。見よう見まねでやるしかない。
私はラルフの肩にラルフから受け取った剣の刃を置いた。
ラルフは低い声でゆっくりと言葉を奏でる。
「私は捧げる、絶対の忠誠を。一生を持って仕え、命をかけて主であるレティシア・バーレント姫の命に従う。我が誓いを受け取らんことを願う」
いや~、やっぱり重いわ。そんな一生、命をかけて仕えるなんて、そんなこと言われてもね~。でも、受け入れるしかない。王女なんだしね。
父の顔をちらって見るとうんうんと頷いている。もう、やるしかないな。
私はラルフに剣を向けると、ラルフはそこに口付けた。
「我、汝を騎士に任命す」
これで合ってるかしら?
周りから拍手が巻き起こった。良かった、無事終わったようだ。
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