虜囚の王女は言葉が通じぬ元敵国の騎士団長に嫁ぐ
グランテーレ国の第一王女、クリスタルは公に姿を見せないことで様々な噂が飛び交っていた。
その王女が和平のため、元敵国の騎士団長レイヴァンの元へ嫁ぐことになる。
敗戦国の宿命か、葬列かと見紛うくらいの重々しさの中、民に見守られながら到着した先は、言葉が通じない国だった。
言葉と文化、思いの違いで互いに戸惑いながらも交流を深めていく。
その王女が和平のため、元敵国の騎士団長レイヴァンの元へ嫁ぐことになる。
敗戦国の宿命か、葬列かと見紛うくらいの重々しさの中、民に見守られながら到着した先は、言葉が通じない国だった。
言葉と文化、思いの違いで互いに戸惑いながらも交流を深めていく。
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
出ていってください!~結婚相手に裏切られた令嬢はなぜか騎士様に溺愛される~
白井
恋愛
イヴェット・オーダム男爵令嬢の幸せな結婚生活が始まる……はずだった。
父の死後、急に態度が変わった結婚相手にイヴェットは振り回されていた。
財産を食いつぶす義母、継いだ仕事を放棄して不貞を続ける夫。
それでも家族の形を維持しようと努力するイヴェットは、ついに殺されかける。
「もう我慢の限界。あなたたちにはこの家から出ていってもらいます」
覚悟を決めたら、なぜか騎士団長様が執着してきたけれど困ります!
傾国の王女は孤独な第一王子を溺愛したい
あねもね
恋愛
傾国の王女と評判のオルディアレス王国の第一王女フィオリーナが、ラキメニア王国の第一王子、クロードに嫁ぐことになった。
しかし初夜にクロードから愛も華やかな結婚生活も期待しないでくれと言われる。第一王子でありながら王太子ではないクロードも訳ありのようで……。
少々口達者で、少々居丈高なフィオリーナが義母である王妃や使用人の嫌がらせ、貴族らの好奇な目を蹴散らしながら、クロードの心をもぎ取っていく物語。
愛され妻と嫌われ夫 〜「君を愛することはない」をサクッとお断りした件について〜
榊どら
恋愛
長年片思いしていた幼馴染のレイモンドに大失恋したアデレード・バルモア。
自暴自棄になった末、自分が不幸な結婚をすればレイモンドが罪悪感を抱くかもしれない、と非常に歪んだ認識のもと、女嫌いで有名なペイトン・フォワードと白い結婚をする。
しかし、初顔合わせにて「君を愛することはない」と言われてしまい、イラッときたアデレードは「嫌です。私は愛されて大切にされたい」と返した。
あまりにナチュラルに自分の宣言を否定されたペイトンが「え?」と呆けている間に、アデレードは「この結婚は政略結婚で私達は対等な関係なのだから、私だけが我慢するのはおかしい」と説き伏せ「私は貴方を愛さないので、貴方は私を愛することでお互い妥協することにしましょう」と提案する。ペイトンは、断ればよいのに何故かこの申し出を承諾してしまう。
かくして、愛され妻と嫌われ夫契約が締結された。
出鼻を挫かれたことでアデレードが気になって気になって仕方ないペイトンと、ペイトンに全く興味がないアデレード。温度差の激しい二人だったが、その関係は少しずつ変化していく。
そんな中アデレードを散々蔑ろにして傷つけたレイモンドが復縁を要請してきて……!?
*小説家になろう様にも掲載しています。
婚約破棄されたら騎士様に彼女のフリをして欲しいと頼まれました。
屋月 トム伽
恋愛
「婚約を破棄して欲しい。」
そう告げたのは、婚約者のハロルド様だ。
ハロルド様はハーヴィ伯爵家の嫡男だ。
私の婚約者のはずがどうやら妹と結婚したいらしい。
いつも人のものを欲しがる妹はわざわざ私の婚約者まで欲しかったようだ。
「ラケルが俺のことが好きなのはわかるが、妹のメイベルを好きになってしまったんだ。」
「お姉様、ごめんなさい。」
いやいや、好きだったことはないですよ。
ハロルド様と私は政略結婚ですよね?
そして、婚約破棄の書面にサインをした。
その日から、ハロルド様は妹に会いにしょっちゅう邸に来る。
はっきり言って居心地が悪い!
私は邸の庭の平屋に移り、邸の生活から出ていた。
平屋は快適だった。
そして、街に出た時、花屋さんが困っていたので店番を少しの時間だけした時に男前の騎士様が花屋にやってきた。
滞りなく接客をしただけが、翌日私を訪ねてきた。
そして、「俺の彼女のフリをして欲しい。」と頼まれた。
困っているようだし、どうせ暇だし、あまりの真剣さに、彼女のフリを受け入れることになったが…。
小説家になろう様でも投稿しています!
4/11、小説家になろう様にて日間ランキング5位になりました。
→4/12日間ランキング3位→2位→1位
旦那様、離婚してくださいませ!
ましろ
恋愛
ローズが結婚して3年目の結婚記念日、旦那様が事故に遭い5年間の記憶を失ってしまったらしい。
まぁ、大変ですわね。でも利き手が無事でよかったわ!こちらにサインを。
離婚届?なぜ?!大慌てする旦那様。
今更何をいっているのかしら。そうね、記憶がないんだったわ。
夫婦関係は冷めきっていた。3歳年上のキリアンは婚約時代から無口で冷たかったが、結婚したら変わるはずと期待した。しかし、初夜に言われたのは「お前を抱くのは無理だ」の一言。理由を聞いても黙って部屋を出ていってしまった。
それでもいつかは打ち解けられると期待し、様々な努力をし続けたがまったく実を結ばなかった。
お義母様には跡継ぎはまだか、石女かと嫌味を言われ、社交会でも旦那様に冷たくされる可哀想な妻と面白可笑しく噂され蔑まれる日々。なぜ私はこんな扱いを受けなくてはいけないの?耐えに耐えて3年。やっと白い結婚が成立して離婚できる!と喜んでいたのに……
なんでもいいから旦那様、離婚してくださいませ!
盲目王子の策略から逃げ切るのは、至難の業かもしれない
当麻月菜
恋愛
生まれた時から雪花の紋章を持つノアは、王族と結婚しなければいけない運命だった。
だがしかし、攫われるようにお城の一室で向き合った王太子は、ノアに向けてこう言った。
「はっ、誰がこんな醜女を妻にするか」
こっちだって、初対面でいきなり自分を醜女呼ばわりする男なんて願い下げだ!!
───ということで、この茶番は終わりにな……らなかった。
「ならば、私がこのお嬢さんと結婚したいです」
そう言ってノアを求めたのは、盲目の為に王位継承権を剥奪されたもう一人の王子様だった。
ただ、この王子の見た目の美しさと薄幸さと善人キャラに騙されてはいけない。
彼は相当な策士で、ノアに無自覚ながらぞっこん惚れていた。
一目惚れした少女を絶対に逃さないと決めた盲目王子と、キノコをこよなく愛する魔力ゼロ少女の恋の攻防戦。
※但し、他人から見たら無自覚にイチャイチャしているだけ。
強い祝福が原因だった
棗
恋愛
大魔法使いと呼ばれる父と前公爵夫人である母の不貞により生まれた令嬢エイレーネー。
父を憎む義父や義父に同調する使用人達から冷遇されながらも、エイレーネーにしか姿が見えないうさぎのイヴのお陰で孤独にはならずに済んでいた。
大魔法使いを王国に留めておきたい王家の思惑により、王弟を父に持つソレイユ公爵家の公子ラウルと婚約関係にある。しかし、彼が愛情に満ち、優しく笑い合うのは義父の娘ガブリエルで。
愛される未来がないのなら、全てを捨てて実父の許へ行くと決意した。
※「殿下が好きなのは私だった」と同じ世界観となりますが此方の話を読まなくても大丈夫です。
※なろうさんにも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
とても素晴らしいおはなしをありがとうございました。ヒロインの『たくさんあたえられたから自分もあたえる人間になりたい』ということばに胸を抉られるようでした。省みさせられるおはなしで…読むことができて本当によかったです。
蜜柑マル様
ご返信が大変遅くなり、誠に申し訳ございませんでした!
お読みいただき、本当にありがとうございます。
蜜柑マル様のお言葉、私も胸が熱くなりました。
嬉しいお言葉を誠にありがとうございました!
ちづさま
いつもコメントを頂きまして、誠にありがとうございます!
ほのぼので良かったです!(多分きっとほのぼの)
ちなみに少し恋愛要素が足りなかったので、明日もう一話番外編として投稿いたします。
(と言っても、そこまで恋愛恋愛してない。えー)
お時間がございましたら、お付き合いいただけると嬉しいです。
タチアオイさま
コメントを頂きまして、誠にありがとうございます!
そうなのですよね。
おっしゃる通りです。
ただ、マノンがいつまでも部屋にいられる状況にはなかったと思いますので(汗)
あとで伝え聞かされているとは思いますが。
ちづさま
コメントを頂きまして、誠にありがとうございます!
ほっとして(?)いただいて良かったです(笑)
基本、ほのぼのが好きなのですが、時折、自分の中の悪魔が目覚めたりすることがあります。(頻繁だろー)
それにしても恋愛弱いですよね……。
レイヴァンは恋愛に関して結構、ヘタレかもしれません(笑)
もっと頑張れ。
リアンさま
コメントを頂きまして、誠にありがとうございます!
クリスタルは異国で孤立無援、まして言葉が分からないので、手の出しようがないと思っていたのでしょうね。
あるいは、憎しみが強くてそこまで考えられなかったのかも。
レイヴァンは騎士団長だったわけですし、領土拡大のために戦争を始めた、まして圧制を敷く国だから、腹黒い人間が来るんだろうと疑心を抱いていました。
ところが、妖精(笑)のようなクリスタルの容姿と純粋な言動のギャップ感に意外と揺らいでいます……。
通訳に関しては急遽用意されたものでしたし、侍女らは住み込みですから、通訳できる専属侍女一人いれば大丈夫かなとは思います。
マノンがそういった意図を持って入ったと考えなかったのはもちろん落ち度でしたが。
また、人の信頼関係というのは、時間をかけて話し合い、お互いを知って作られていくものだと私は思っております。最初からは誰でも難しいかなと。繰り返しになりますが、相手は元敵国の人間だったのも大きな障害でした。
主人公側から見ていただいているのだと思いますが、レイヴァンの、元敵国の人間として監視→彼女を知る必要がある→もっと彼女のことを知りたい→彼女を傷つける者を監視、の心の移り変わりにも目を向けていただけると嬉しいなと思います。
小判鮫さま
コメントを頂きまして、誠にありがとうございます!
そうですよね。
泣きたいのに泣けないのはつらいですよね。
言いたいことを言って、泣けて良かったです。
ちづさま
コメントを頂きまして、誠にありがとうございます!
クリスタル、残念ながら刺繍とかもしたことがなかったんですよねー(泣)
誰かさんのように、蜘蛛とか、うにょうにょとか刺繍しちゃう(極)悪人になれない人だぁ……。
しかしこれ以上、コロコロしたらわたくしめの人間性が疑われてしまう!
から大丈夫のはず!
あとは幸せになるだけですね。知らんけど!(笑)
コメントを頂きまして、誠にありがとうございます!
丁寧な言葉で包んでいますが、マノンの言葉の端々で、クリスタルを自分の思う方向に誘導しようとしていたりしています。
マノンはミレイのことを「表情を理性で抑えることができる方です」とも言っていますが、自分のことでしたね……。
コメントを頂きまして、誠にありがとうございます!
そうですね。
急遽用意された人材とは言え、もっと慎重になるべきでしたね。
父親が人格者というのも、ポイントだったかもしれません。
また、マノンもそれだけ感情を隠すのがうまかったのでしょう。
諜報員になれるレベル!
レイヴァンには何とか巻き返ししてほしいですねー(笑)
コメントを頂きまして、誠にありがとうございます!
マノンは「危険なのは、心を人から悟らないように奥の奥に仕舞いこむタイプの人間」なんて言っていましたが、自己紹介でしたね。
ミレイをできるだけクリスタルに近付かせないようにしなければと考えていたのは、彼女は察しが良さそうと思っていたのかもです。
さて、ミレイはクリスタルのことをどう思っているでしょうか。
ちづさま
コメントを頂きまして、誠にありがとうございます(笑)
私は、私は彼女のことを信じていたのに……!
ホント、私は完全に人間不信になっちゃいましたー。(←ちづさまにトラウマを植え付けた人間の言葉とは思えない。なんてやつだ!)
コメントを頂きまして、誠にありがとうございます。
なかなか話が進まず、本当に申し訳ございません……。
明日からは、ドドドと進む(?)予定……のはずでございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
コメントを頂きまして、誠にありがとうございます。
言葉が通じ合う者同士でも、言葉のニュアンスで良くも悪くも取られたりするわけですから、言葉が通じないとなるとなおさらですよね。
まして元敵国の王女という立場ですし。
二重苦以上を背負っていそうな主人公には幸せになってほしいです。(他人事か)
ちづさま、お久しぶりでございます!
今作もお読みいただき、誠にありがとうございます。
次回作は、ほのぼのが良いとか言っておいて、現在、不穏な空気が漂っておりまーす……。
クリスタル、せっかく笑顔が少しずつ出てきたのに。
これでマノンまで意図的だったら、私は完全に人間不信になりますね。
殿下はレイヴァン相手だと、砕けまくっていますが、きっと普段は笑顔を振りまいて敵を作らないようにしながらも、裏では不正な輩を粛正している方。……かも??
おはようございます。
コメントと嬉しいお言葉を頂きまして、誠にありがとうございます。
そうですよね。
同じ民族同士でも、同じ言葉を聞いても捉えられ方が人によって違うのに、言葉が違う人同士ならなおさらです。
本当に、いつか笑い話になるといいなと思います。というより、一生いじられそうです(笑)
コメントを頂きまして、誠にありがとうございます。
レイヴァン「胸元の飾りだけでは寂しい、胸元の飾りだけでは寂しい、胸元の飾りだけでは寂しい。――よしっ。王……あ? 王女の敬称つけるなって? ………………ええっと。……クリスタル。胸元が寂し――」
心の中で一生懸命練習していましたが、モーリスから声をかけられて台詞がふっ飛んでしまいました。
侍女長、意外と自信家かつ毒舌家だったりして。
一方、クリスタルは、胸に関して今回初めて公開処刑されてトラウマを植え付けられてしました……。
ご感想を頂き、また嬉しいお言葉を頂きまして、誠にありがとうございます。
そうですよね。
まだ主人公に笑顔が少ないですよね。
主人公の生い立ちは後々出てきますので、今後もどうぞよろしくお願いいたします。
コメントを頂きまして、誠にありがとうございます。
マノンさんには心労の慰謝料か、特別手当が必要かもしれません……。
ご感想を頂き、誠にありがとうございます。
クリスタルを主体として見ていただいているので、嫁ぎ先が悪い印象しかないですよね。
ただ、レイヴァンとしては実際に戦場に出た騎士団長で、傷つく部下たちを何人も見てきていますし、元敵国の王女への歩み寄りをすぐにできるかと言うと、そうではない部分はあると思います。
クリスタルの国がどういったものかというのも、彼は知っているところがあるのでしょうから。
まして公用語も話せない王女となれば、公務を放り出している責任感のない人間性と取られても仕方がない世界観です。
元敵国の所に嫁ぐわけですから、まして、言葉が分からないのですから、初めからその国民に笑顔で迎え入れられるというのは難しいかもしれません。
王太子ですが、彼はレイヴァンが心許せる相手なので、もう、本当にひたすら悪ノリですね。
でも彼も王太子という責任感は持っています。今後、印象が少しでも改善するといいなあと思います。いや、やっぱりしないかも(笑)
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。