塔の上のカミーユ~幽囚の王子は亜人の国で愛される~【本編完結】

蕾白

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第二部

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 寝室に入るとすぐにアレクは荒々しい手つきで自分の衣服を脱ぎ捨てた。
 寝台の上にいるカミーユも慌ててナイトドレスを脱いだ。
 隣合わせに身を寄せ合うと、乾いた素肌が触れ合う感触が心地良くて、カミーユは思わずアレクの首筋に顔を埋めた。
「……カミーユ? 怖いの?」
「違う……こうしてると嬉しいから。ドキドキしているのがわたしだけじゃないってわかる。温かいし……」
 人肌の温かささえろくに知ることのなかったカミーユは、こんな些細なことで心臓が早鐘を打つ。けれど、そうすることでアレクの肌から伝わってくる鼓動も同じくらいの速度だと気づいて、どうしようもなく幸せな気持ちになった。
「そうか。君の方からいっぱい触ってもいいからね?」
 そう言われても……。
 カミーユには身体の中の情動を自覚しているとはいえ、どうすればいいのかわからない。そっとアレクの頬に手を伸ばして、唇を重ねた。
 触れるのが精一杯なキスをアレクが上書きしてくる。舌を絡める深いものに。そして、胸を撫でていた手が探し当てた小さな突起を指で抓む。ジンとしたむず痒いような痛いような感覚にカミーユは戸惑った。
「あ……ああ……。どうして……っ……」
 男の乳首など赤子に授乳させるわけでもないから、何も意味がないと思っていた。なのに弄られているうちに熱を帯びた下半身が更に昂ぶってくる。
 隠そうにもアレクの足がカミーユの足の間にあるから逃げられない。
「ここ、感じるんだ。カミーユはどこもかしこも敏感で可愛いな……こっちも可愛がってあげるから」
 片手でカミーユの中心を握ると、乳首を手と唇で愛撫し始めた。同時に与えられる刺激に、カミーユはどうしようもなく翻弄されていた。
 燭台の淡い灯りとはいえ、自分の姿はアレクに見られている。
「やっ……いっぺんには……ああっ、だめ……おかしくなるから……」
「僕しか見てないんだから、大丈夫だよ」
「やだ……わたしだけは……いや」
 自分一人がふしだらに悶えるのなど、見られたくない。なのに、アレクの手の中ではち切れそうなそこは、カミーユの羞恥などお構いなしに反応している。
「僕だって充分おかしくなってるよ」
 アレクがカミーユの乳首に軽く歯を立てて舌で転がす。
「ああ……だめ……だめ……もう許して……」
 甘い痺れがジンと走って、カミーユは逃れられない感覚に首を横に振りながら喘いだ。同時にアレクの指で促すように先端を弄られて高みに追い上げられて、とうとうカミーユは精を放ってしまった。
「……許してって言ったのに……」
 カミーユは顔を覗き込んできたアレクにそう呟くのが精一杯だった。
「可愛いかったよ。……君が感じてるのを見てるだけで僕までイキそうだった。でも、今夜はここを使わせてくれる?」
 一瞬の浮遊感の後で力が抜けた脚を大きく割り広げられた。
 カミーユの放ったもので濡れた指がその奥に挿し入れられる。自分でも触れたことがない内側をアレクが暴いていく。
 使う? 何をするつもり?
 戸惑っていたら指が深くまで潜り込んできた。
「あっ……」
「痛い? ホントに無理なら言って」
 圧迫感と自分の内が拓かれていく感覚に、一瞬だけ身が竦んだ。けれど、アレクが心配そうな眼差しを向けていることに気づいて、首を横に振った。
「……びっくりしただけ。ここを使うって……?」
「あー……ごめん。そこからだったのか。ここに僕を迎え入れてほしいんだ」
 全部、ということは身体の隅々までアレクに好きにしてもらうことだとはぼんやり理解していた。女性なら男性を受け入れることができるのも知っていた。
 カミーユはやっと納得して頷いた。
「……わかった。アレクのしたいようにしていい」
「カミーユ……何か僕の方が心配になってきた」
「どうして? 強引にされてもわたしは構わないけど、ちゃんと教えてくれたじゃないか」
「いや、そういうとこだよ。本当に僕で大丈夫なの?」
「アレク以外の者がこんなことをしたら初手で蹴り飛ばしてるよ」
 アレクが小さく吹きだした。
「もう。そういうとこは男前なんだから。好きだなあ」
 そう言ってカミーユの上に被さってきた。カミーユはアレクを迎え入れるように両手を彼の背中に回した。
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