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39.お互いの想い
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てっきり実父の本音や一連の騒動を引き起こした事に関してだと思っていたらなんと私がいなくなった事に関してだったらしい
「イヴァ、どうか聞いてほしい」
体が離れ目を合わせる
「…今まで自分の事ばかりでいっぱいいっぱいだった俺に君は色んなものを見せてくれた本当に感謝しているんだ」
彼は私から目を離さない
優しく笑いかけられた
「君に出会ってから沢山の事を知って考えて行動して…不安な時や苦しい時もあったが、それ以上に楽しくて幸せだったこんな事を自分で言うのはあれなんだが…
俺は少し変わる事ができたんだと思う」
私はただ黙って彼の言葉に耳を傾ける
「そして俺が変われたのは、今までの自分にしがみつかないでいられたのは…
君のおかげだ」
触れていた手を握られた
その手は冷たく震えている
「イヴァ…俺は君が好きだ」
「…えっ」
頬がどんどん赤く染まっていった
(今なんて言われた?好きって言われた?誰が誰を?
ヒューゴ様が、私を?)
突然の告白に混乱してかなり間抜けな顔になっていたに違いない
彼はくすくすと笑う
「そんなに驚かれるとは思わなかったな。
これでも相当アピールしてたんだが」
そう言われて今までのヒューゴ様の言動を思い返した
(あっ…じゃああれは)
「いえあのてっきり私の事をただ婚約者として大事に扱ってくれているのだと思って…か、勘違いしてはいけないと」
私の言葉に彼は目を見開く
何か変な事を言ってしまったかと自分が言った事を頭の中で繰り返した
(…あっ!)
勘違いしてはいけない
そう自分に言い聞かせていた事を言ってしまっている
それはつまり
「イヴァ…それはもしかしてその…
自惚れてもいい、のだろうか」
ヒューゴ様の顔が更に赤くなった
自分の顔が熱い
恐らく私も顔が赤くなっているだろう
「あの、えっと」
言葉に詰まった
私もヒューゴ様の事が好き
たったその一言を伝えるだけなのに声が出なくなる
だって…一言では言い表せないのだ
沢山言いたい事がある
でもそれを全部言葉にできる自信がない
だから
私が言うのは
「私、私はヒューゴ様を…
愛しています」
全ての想いを込めた一言
つい閉じてしまっていた瞼をゆっくりと開いて改めてヒューゴ様を見た
「っ~~!!」
彼は口元を手で覆い隠し悶えている
「ヒューゴ様!?大丈夫ですか!?」
「い、今顔を見ないでくれ…
多分とんでもなくだらしない顔をしている嬉し過ぎて」
(そんな事を言われてしまったら…)
「見たいです!ヒューゴ様の嬉し過ぎる顔!見せてください!」
「ちょっ!?やめてくれ!君の前でしていい顔じゃないんだ!」
馬車の中で騒いでいたら家に着いた
「「イヴァ!!」」
「お父様!お母様!」
飛び出すように駆け寄ってきた両親に抱き締められる
「怪我は!?痛い所や苦しい所は!?」
「あ、ありませんわ」
「そうか…本当に無事で良かった」
2人共目元に涙を溜めながら私の無事を喜んでくれた
「お2人共気持ちは分かりますが今はイヴァを休ませましょう。何があったかは俺から説明します」
「えっ?私は大丈夫ですわ!閉じ込められただけで暴力を受けた訳でもないありません、し…っ」
眩暈がしてフラッと体が大きく揺れる
ヒューゴ様が支えてくれた
「イヴァ!…無理をしないでくれ。平気だと思っていたとしても君はついさっきまで誘拐されて檻の中に閉じ込められていたんだから心身共に疲れていて当然なんだ」
「…はい」
自分が思っていたよりもあの状況が辛かったようで両親にも会えた事で緊張の糸が切れたのか体が重くなる
「イヴァを部屋に運んできます」
「あぁ頼んだよ」
フワッ(えっ)
体が宙に浮いた
「ヒュー、ゴ様」
「ん?大丈夫。落としたりしないさ」
(これ…お姫様抱っこじゃ!?)
軽々と抱えられて部屋へと運ばれる
私の部屋に入りベッドに降ろされた
「ゆっくり休んでくれ」
「は、い」
疲労故かどんどん意識が朦朧としてくる
「イヴァ…
俺も愛している」
チュッ
額にキスをして彼は部屋を出て行った
「イヴァ、どうか聞いてほしい」
体が離れ目を合わせる
「…今まで自分の事ばかりでいっぱいいっぱいだった俺に君は色んなものを見せてくれた本当に感謝しているんだ」
彼は私から目を離さない
優しく笑いかけられた
「君に出会ってから沢山の事を知って考えて行動して…不安な時や苦しい時もあったが、それ以上に楽しくて幸せだったこんな事を自分で言うのはあれなんだが…
俺は少し変わる事ができたんだと思う」
私はただ黙って彼の言葉に耳を傾ける
「そして俺が変われたのは、今までの自分にしがみつかないでいられたのは…
君のおかげだ」
触れていた手を握られた
その手は冷たく震えている
「イヴァ…俺は君が好きだ」
「…えっ」
頬がどんどん赤く染まっていった
(今なんて言われた?好きって言われた?誰が誰を?
ヒューゴ様が、私を?)
突然の告白に混乱してかなり間抜けな顔になっていたに違いない
彼はくすくすと笑う
「そんなに驚かれるとは思わなかったな。
これでも相当アピールしてたんだが」
そう言われて今までのヒューゴ様の言動を思い返した
(あっ…じゃああれは)
「いえあのてっきり私の事をただ婚約者として大事に扱ってくれているのだと思って…か、勘違いしてはいけないと」
私の言葉に彼は目を見開く
何か変な事を言ってしまったかと自分が言った事を頭の中で繰り返した
(…あっ!)
勘違いしてはいけない
そう自分に言い聞かせていた事を言ってしまっている
それはつまり
「イヴァ…それはもしかしてその…
自惚れてもいい、のだろうか」
ヒューゴ様の顔が更に赤くなった
自分の顔が熱い
恐らく私も顔が赤くなっているだろう
「あの、えっと」
言葉に詰まった
私もヒューゴ様の事が好き
たったその一言を伝えるだけなのに声が出なくなる
だって…一言では言い表せないのだ
沢山言いたい事がある
でもそれを全部言葉にできる自信がない
だから
私が言うのは
「私、私はヒューゴ様を…
愛しています」
全ての想いを込めた一言
つい閉じてしまっていた瞼をゆっくりと開いて改めてヒューゴ様を見た
「っ~~!!」
彼は口元を手で覆い隠し悶えている
「ヒューゴ様!?大丈夫ですか!?」
「い、今顔を見ないでくれ…
多分とんでもなくだらしない顔をしている嬉し過ぎて」
(そんな事を言われてしまったら…)
「見たいです!ヒューゴ様の嬉し過ぎる顔!見せてください!」
「ちょっ!?やめてくれ!君の前でしていい顔じゃないんだ!」
馬車の中で騒いでいたら家に着いた
「「イヴァ!!」」
「お父様!お母様!」
飛び出すように駆け寄ってきた両親に抱き締められる
「怪我は!?痛い所や苦しい所は!?」
「あ、ありませんわ」
「そうか…本当に無事で良かった」
2人共目元に涙を溜めながら私の無事を喜んでくれた
「お2人共気持ちは分かりますが今はイヴァを休ませましょう。何があったかは俺から説明します」
「えっ?私は大丈夫ですわ!閉じ込められただけで暴力を受けた訳でもないありません、し…っ」
眩暈がしてフラッと体が大きく揺れる
ヒューゴ様が支えてくれた
「イヴァ!…無理をしないでくれ。平気だと思っていたとしても君はついさっきまで誘拐されて檻の中に閉じ込められていたんだから心身共に疲れていて当然なんだ」
「…はい」
自分が思っていたよりもあの状況が辛かったようで両親にも会えた事で緊張の糸が切れたのか体が重くなる
「イヴァを部屋に運んできます」
「あぁ頼んだよ」
フワッ(えっ)
体が宙に浮いた
「ヒュー、ゴ様」
「ん?大丈夫。落としたりしないさ」
(これ…お姫様抱っこじゃ!?)
軽々と抱えられて部屋へと運ばれる
私の部屋に入りベッドに降ろされた
「ゆっくり休んでくれ」
「は、い」
疲労故かどんどん意識が朦朧としてくる
「イヴァ…
俺も愛している」
チュッ
額にキスをして彼は部屋を出て行った
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