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【39】再び
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レオンハルトを学舎まで連れ帰りベッドへ寝かせると、その気配に気付いたのかロビンに付き添っていたジョフが部屋にやってきた。
一刻も早く治癒を施そうとしていたグリファートだったが、やはり動揺が顔に現れていたのだろう。落ち着いた様子のジョフが間に入り、レオンハルトの怪我の具合を確認してくれた。
どうやら血は既に止まって乾いているらしく、意識こそ失ってはいるが顔色も良く脈も安定していて身体に問題は無いと言う。
「安静にしていればすぐにでも目を覚ましましょう。聖職者様も無理をしてはいけませぬ、傷の手当てだけであれば私にもできますゆえ」
鉱山の浄化で魔力を消費したのだから無理をしてはいけない。そう諭すようにジョフは言うと、グリファートに優しく微笑みを向ける。
それはジョフの気遣いであると同時にグリファートを冷静にさせるための言葉でもあった。
我を失ったり動転したまま治癒を施してもうまく魔力を放出できない事がある。特に治癒や浄化は精神の安定が非常に大事だ。
聖職者として冷静になれ、とジョフは遠回しに言っているのだと気付いたグリファートは、一度大きく息を吐くとゆっくりと肩の力を抜いた。
「そう、だね…ありがとうジョフ」
「いいえ。それよりも……席を外した方が宜しいですかな?」
そう言うとジョフはちらりと視線を横に逸らす。
その先には部屋の壁に身体を凭れ掛けさせているルドガがいた。
ルドガが聖職者に対して良い感情を抱いておらず、リゼッタと一緒になって教会に篭っている事は聖壁内にいた多くの者が知っている。
何か事情でもなければ教会から出て来る事はないだろう、そうジョフも思ったようだ。
グリファートとルドガのみで話す場を設けようとジョフは椅子から立ち上がったが、しかしルドガは眉を顰めながらそれを制した。
「妙な気を使うんじゃねぇよ、じーさん」
「ふむ、聖職者様とおぬしが構わぬなら良いがのぅ」
「別に俺は話す事なんざねぇがな」
ルドガの返しにジョフは立派な顎髭を摩りながら、再び椅子に腰を下ろした。
ジョフの退出を制したものの、ルドガは自分からグリファートに話しかけるつもりはないらしい。こちらからは用はないとばかりに顰め面で口を閉ざしてしまった。
こうなるとグリファートが口を開くしかない。
「ありがとう、君のおかげでレオンハルトを運ぶことができたよ。でもどうやって鉱山に……」
「………」
気にはなりつつも後回しにしていた質問を漸くルドガにぶつければ、彼は眉根の皺をさらに深くさせて半ば睨むようにグリファートに視線を向けた。
それは間違いなく嫌悪と呼べるものであるが、教会で必死にトアやキースに訴えかけていた時のような苦々しさも滲んでいるように見える。
「…リゼッタに魔力壁を張ってもらった」
「え」
思ってもみなかった返事に、グリファートは思わず聞き間違いかとルドガを見つめ返した。
グリファートの驚愕の表情が面白いのか、それとも自分の言葉を嘘だと捉えられたと思ったのか、ルドガは口端を吊り上げながらハッと馬鹿にしたように嗤う。
「リゼッタはアンタやレオンハルトと同じ、聖なる魔力を持ってるらしいぜ」
「彼女が…?」
「詳しくはしらねぇが、偉そうにふんぞり返ってるだけの事はあるってこった。まあ、あの女は自分の魔力を毛嫌いしてるのか、滅多に魔力を使わねぇみたいだけどな」
思わずといったふうにグリファートがジョフに視線を向ける。
どうやらジョフもそこまで深くは知らないようだ。ルドガの言葉に否定も肯定もしない。
ただ、ルドガがわざと嘘を吐いているわけではないらしく、ジョフはそれを証明するようにグリファートに対して頷いてみせた。
確かに、魔力壁は聖なる魔力を元に作られるものだ。聖壁は守護者にしか作り出せないが、魔力壁となるとその限りではない。
聖女は勿論のこと、治癒職の中にも扱える者は一部いると聞く。
リゼッタの場合、レオンハルトのような護衛職に就いているようには思えないので、恐らく彼女は治癒職に関係のある者なのだろう。
オルフィスの聖職者は出て行ったのだから、グリファートと同じ聖職者である事はない。
他にあるとすれば祈祷士や治療士といったところだが───…。
いずれにせよ、ルドガが本当にリゼッタに魔力壁を張って貰ったと言うのならば、彼女の魔力の質は正義や慈愛といった『聖なるもの』で間違いない。
どういうわけか彼女自身はそれを毛嫌いしているらしいが、稀に魔力の質と自身の性格に乖離を感じる者もいる。
リゼッタもそれが原因でああいう態度だったのか、それとも過去に何かがあって自分の力を嫌うようになってしまったのか。
リゼッタとの会話は教会でのあれが全てだったのでグリファートにはわかる筈もないが、彼女の言動や纏う空気感がそれ故と思えば納得だった。
「…テメェは、まだあの鉱山の浄化を続けるつもりかよ」
まるで独り言のようにぽつりと呟いたルドガの方へ、グリファートは再び視線を戻した。
チッと舌打ちをして視線を逸らすルドガは先ほどまでと違い、どこか居心地悪そうにしている。
「…そうだね、やめるつもりはない」
「馬鹿か?死にかけたくせに」
ルドガの物言いはやけに確信的だった。
もしやどこかで浄化の様子を見ていたのだろうか、とグリファートは考えを巡らせる。
グリファート自身に死にかけたという自覚はないが、少なくとも浄化を施すたびに瘴気による凄まじい苦痛を受けている事は確かで。そうして大概魔力を使い果たして気を失うのだから、傍から見れば死にかけていたと思われても不思議ではない。
頑なに教会から出ようとしなかったルドガが危険と分かっている鉱山へ魔力壁を張ってまでやって来たのも、彼の中で何か思うところがあったからなのだろう。
「そんなにリゼッタや俺を言い負かせたいか?それとも、恩を売ってやろうとでも思ってんのか?」
「残念だけど、どっちも違うよ」
「ハッ、だったら何だよ」
ルドガの視線はいかにも「死にたがりか?」と言いた気で、グリファートは思わず苦笑いを零した。勿論グリファートにそんなつもりは微塵もない。
「約束したからね」
「あ?まさかリゼッタとの約束を律儀に守るためにやってますって?」
「約束ってのはさ、互いに生きてなきゃ意味がないと思わない?」
「……はあ?」
怪訝な顔をしたルドガにグリファートは笑って見せる。
「だから死ぬつもりはないし、死なせたくもないんだよ」
言ってグリファートは気を失ったままのレオンハルトをそっと見つめた。
グリファートはただオルフィスを救いたいのだ。聖職者でいられる限り、ここで生きる彼らのために。
ルドガは一瞬だけ目を見開いたかと思うと、また眉間に皺を寄せて口を閉ざし黙り込んだ。
今の言葉でグリファートのすべてが伝わったかはわからない。
ルドガは意固地になっているとキースも言っていた。きっと自分の中で納得できるものが欲しいのだろう。
グリファートもジョフも話しかけないまま、暫し部屋の中に沈黙が落ちた。
そうして漸く、ルドガが薄く口を開く。
「聖職者。アンタは本当に、あいつらを……」
傷つけないと誓ってくれるか、そう続く筈だった言葉はドンッ───!!という爆発とも噴火とも取れる衝撃音に阻まれた。
下から突き上げるように大地が揺れる。
立っていたルドガはあまりの衝撃に思わずバランスを崩していた。外のあちこちから人々の悲鳴が上がる。
「まさか」
グリファートはジョフに向かって「レオンハルトとロビンを頼む!」とだけ告げると、学舎の外へと駆け出した。
学舎の外ではオルフィスの人々が不安そうに身を寄せ合い、一様に同じ方角に視線を向けている。
グリファートも彼らが見つめる先───鉱山のある方角に視線を移し、目を見開いた。
どす黒く悍ましい毒煙が積乱雲のように空に上り、辺りを侵食するようにじわりじわりと覆い始めている。
聖壁は今なおレオンハルトの魔力によって保たれているが、醜悪なそれはその空間ごと飲み込まんとしているように見えた。
遠く離れている学舎付近でさえ、草木を揺らす風がどこか気持ち悪い。
それはこの地にとって最悪な、二度目となる瘴気の噴出だった。
一刻も早く治癒を施そうとしていたグリファートだったが、やはり動揺が顔に現れていたのだろう。落ち着いた様子のジョフが間に入り、レオンハルトの怪我の具合を確認してくれた。
どうやら血は既に止まって乾いているらしく、意識こそ失ってはいるが顔色も良く脈も安定していて身体に問題は無いと言う。
「安静にしていればすぐにでも目を覚ましましょう。聖職者様も無理をしてはいけませぬ、傷の手当てだけであれば私にもできますゆえ」
鉱山の浄化で魔力を消費したのだから無理をしてはいけない。そう諭すようにジョフは言うと、グリファートに優しく微笑みを向ける。
それはジョフの気遣いであると同時にグリファートを冷静にさせるための言葉でもあった。
我を失ったり動転したまま治癒を施してもうまく魔力を放出できない事がある。特に治癒や浄化は精神の安定が非常に大事だ。
聖職者として冷静になれ、とジョフは遠回しに言っているのだと気付いたグリファートは、一度大きく息を吐くとゆっくりと肩の力を抜いた。
「そう、だね…ありがとうジョフ」
「いいえ。それよりも……席を外した方が宜しいですかな?」
そう言うとジョフはちらりと視線を横に逸らす。
その先には部屋の壁に身体を凭れ掛けさせているルドガがいた。
ルドガが聖職者に対して良い感情を抱いておらず、リゼッタと一緒になって教会に篭っている事は聖壁内にいた多くの者が知っている。
何か事情でもなければ教会から出て来る事はないだろう、そうジョフも思ったようだ。
グリファートとルドガのみで話す場を設けようとジョフは椅子から立ち上がったが、しかしルドガは眉を顰めながらそれを制した。
「妙な気を使うんじゃねぇよ、じーさん」
「ふむ、聖職者様とおぬしが構わぬなら良いがのぅ」
「別に俺は話す事なんざねぇがな」
ルドガの返しにジョフは立派な顎髭を摩りながら、再び椅子に腰を下ろした。
ジョフの退出を制したものの、ルドガは自分からグリファートに話しかけるつもりはないらしい。こちらからは用はないとばかりに顰め面で口を閉ざしてしまった。
こうなるとグリファートが口を開くしかない。
「ありがとう、君のおかげでレオンハルトを運ぶことができたよ。でもどうやって鉱山に……」
「………」
気にはなりつつも後回しにしていた質問を漸くルドガにぶつければ、彼は眉根の皺をさらに深くさせて半ば睨むようにグリファートに視線を向けた。
それは間違いなく嫌悪と呼べるものであるが、教会で必死にトアやキースに訴えかけていた時のような苦々しさも滲んでいるように見える。
「…リゼッタに魔力壁を張ってもらった」
「え」
思ってもみなかった返事に、グリファートは思わず聞き間違いかとルドガを見つめ返した。
グリファートの驚愕の表情が面白いのか、それとも自分の言葉を嘘だと捉えられたと思ったのか、ルドガは口端を吊り上げながらハッと馬鹿にしたように嗤う。
「リゼッタはアンタやレオンハルトと同じ、聖なる魔力を持ってるらしいぜ」
「彼女が…?」
「詳しくはしらねぇが、偉そうにふんぞり返ってるだけの事はあるってこった。まあ、あの女は自分の魔力を毛嫌いしてるのか、滅多に魔力を使わねぇみたいだけどな」
思わずといったふうにグリファートがジョフに視線を向ける。
どうやらジョフもそこまで深くは知らないようだ。ルドガの言葉に否定も肯定もしない。
ただ、ルドガがわざと嘘を吐いているわけではないらしく、ジョフはそれを証明するようにグリファートに対して頷いてみせた。
確かに、魔力壁は聖なる魔力を元に作られるものだ。聖壁は守護者にしか作り出せないが、魔力壁となるとその限りではない。
聖女は勿論のこと、治癒職の中にも扱える者は一部いると聞く。
リゼッタの場合、レオンハルトのような護衛職に就いているようには思えないので、恐らく彼女は治癒職に関係のある者なのだろう。
オルフィスの聖職者は出て行ったのだから、グリファートと同じ聖職者である事はない。
他にあるとすれば祈祷士や治療士といったところだが───…。
いずれにせよ、ルドガが本当にリゼッタに魔力壁を張って貰ったと言うのならば、彼女の魔力の質は正義や慈愛といった『聖なるもの』で間違いない。
どういうわけか彼女自身はそれを毛嫌いしているらしいが、稀に魔力の質と自身の性格に乖離を感じる者もいる。
リゼッタもそれが原因でああいう態度だったのか、それとも過去に何かがあって自分の力を嫌うようになってしまったのか。
リゼッタとの会話は教会でのあれが全てだったのでグリファートにはわかる筈もないが、彼女の言動や纏う空気感がそれ故と思えば納得だった。
「…テメェは、まだあの鉱山の浄化を続けるつもりかよ」
まるで独り言のようにぽつりと呟いたルドガの方へ、グリファートは再び視線を戻した。
チッと舌打ちをして視線を逸らすルドガは先ほどまでと違い、どこか居心地悪そうにしている。
「…そうだね、やめるつもりはない」
「馬鹿か?死にかけたくせに」
ルドガの物言いはやけに確信的だった。
もしやどこかで浄化の様子を見ていたのだろうか、とグリファートは考えを巡らせる。
グリファート自身に死にかけたという自覚はないが、少なくとも浄化を施すたびに瘴気による凄まじい苦痛を受けている事は確かで。そうして大概魔力を使い果たして気を失うのだから、傍から見れば死にかけていたと思われても不思議ではない。
頑なに教会から出ようとしなかったルドガが危険と分かっている鉱山へ魔力壁を張ってまでやって来たのも、彼の中で何か思うところがあったからなのだろう。
「そんなにリゼッタや俺を言い負かせたいか?それとも、恩を売ってやろうとでも思ってんのか?」
「残念だけど、どっちも違うよ」
「ハッ、だったら何だよ」
ルドガの視線はいかにも「死にたがりか?」と言いた気で、グリファートは思わず苦笑いを零した。勿論グリファートにそんなつもりは微塵もない。
「約束したからね」
「あ?まさかリゼッタとの約束を律儀に守るためにやってますって?」
「約束ってのはさ、互いに生きてなきゃ意味がないと思わない?」
「……はあ?」
怪訝な顔をしたルドガにグリファートは笑って見せる。
「だから死ぬつもりはないし、死なせたくもないんだよ」
言ってグリファートは気を失ったままのレオンハルトをそっと見つめた。
グリファートはただオルフィスを救いたいのだ。聖職者でいられる限り、ここで生きる彼らのために。
ルドガは一瞬だけ目を見開いたかと思うと、また眉間に皺を寄せて口を閉ざし黙り込んだ。
今の言葉でグリファートのすべてが伝わったかはわからない。
ルドガは意固地になっているとキースも言っていた。きっと自分の中で納得できるものが欲しいのだろう。
グリファートもジョフも話しかけないまま、暫し部屋の中に沈黙が落ちた。
そうして漸く、ルドガが薄く口を開く。
「聖職者。アンタは本当に、あいつらを……」
傷つけないと誓ってくれるか、そう続く筈だった言葉はドンッ───!!という爆発とも噴火とも取れる衝撃音に阻まれた。
下から突き上げるように大地が揺れる。
立っていたルドガはあまりの衝撃に思わずバランスを崩していた。外のあちこちから人々の悲鳴が上がる。
「まさか」
グリファートはジョフに向かって「レオンハルトとロビンを頼む!」とだけ告げると、学舎の外へと駆け出した。
学舎の外ではオルフィスの人々が不安そうに身を寄せ合い、一様に同じ方角に視線を向けている。
グリファートも彼らが見つめる先───鉱山のある方角に視線を移し、目を見開いた。
どす黒く悍ましい毒煙が積乱雲のように空に上り、辺りを侵食するようにじわりじわりと覆い始めている。
聖壁は今なおレオンハルトの魔力によって保たれているが、醜悪なそれはその空間ごと飲み込まんとしているように見えた。
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