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14.アルト視点
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翌日、僕はアリナ嬢を屋敷まで迎えに行き街中で馬車を降りた。
賑やかな街を歩きながらも、ついにミリアとのことを思い出す。
ミリアとはよく街中デートをしていた。ミリアは高価な食事や買い物をするより、飾らないデートが好きだったから。持参したお弁当を持って公園にも行くこともあった。つばが広い帽子から見える優しい笑顔。
そして・・・いつも公園でクローバーで花冠を作っては僕の頭に乗せるのだ・・・。
「アルト様」
「あっ・・・」
呼ばれ振り返れば、当たり前なのだがミリアではなくアリナ嬢が僕を見上げていた。
・・・だめだ。今はあの女を調べるんだ。気持ちを切り替えなければ・・・。
「どうかしましたか?」
柔らかなふわりとした蜂蜜色の髪が揺れ、澄んだ緑の瞳が僕を見る。
「いや、どこから調べようかと思って・・・」
「そうですわね・・・。治療された方がいるところです、かしら?」
真剣に言ってきたものだから何か根拠があったのだろうと思っていたのだが、意外に考えていたかったらしい。
彼女の可愛らしい面が見えた気がする。
「そうだな。治療院周辺を歩いててみるか・・・」
二人で治療院の近くを歩いていると、少しだが人が増えてくる。
治療に来ていたのだろう。
通り過ぎりる人たちの顔は明るいようでいて、そうでもない。
「最近の治療してもスッキリしないんだよな・・・」
「ンなバカな。聖女様の力を疑うのか?」
小さな声だが、ボソボソと聞こえてくる。
「でもさぁ、病気の子供が何度も通っているって話もあるんだぞ」
「子供のうちはよく病にかかるもんだろう?」
「そうだが・・・」
「アルト様・・・。どういうことですかね?」
アリナ嬢が聞いてくるが、それだけでは判断しずらい。
無闇にウロウロしていると、10歳を過ぎたくらいの少年が近づいて来た。
「なぁ、にいちゃん、金くれねぇ?」
僕の前にすっと手を出している。不躾にも程があるだろう。
「金をくれたらいいこと教えてやるよ」
少年はニヤリと笑う。
「結構だ」
「ちぇっ!兄ちゃんたちセイジョサマのこと知りたくてうろついてんじゃないの」
なっ!?どうしてわかった?
僕は驚きの顔を見せる。少年は不敵な笑みを向け、その疑問に答えてくれた。
「そりゃあ、小綺麗な格好した人がこんなところでウロウロしてたらなんか目立つし。近頃、セイジョサマの不評はあるから、もしかしてってな」
自分やアリナ嬢の姿を改めて見て、浮いていたことを自覚する。
「で、どうする?金をくれるんならセイジョサマの情報を仕入れやすそうな場所や噂好きの人を紹介すっけど??」
僕は疑いの眼差しを向けた。
怪し過ぎる。
それが顔にでていたのか、少年は顔から笑みを消した。
「あんたらは貴族だからいい暮らしをしてんだろ?俺らは1日の暮らしもままならないからこそどうしても金が欲しいんだ。金を得るために信用を売ってる。嘘をつくわけないだろう」
その目は真剣だ。
僕はゆっくり息を吐くと、少年に言った。
「わかった。金をだすから、教えてくれ」
「やりっ!!」
にやり、そんな言葉が似合いそうなほど年相応の顔を彼は見せた。
賑やかな街を歩きながらも、ついにミリアとのことを思い出す。
ミリアとはよく街中デートをしていた。ミリアは高価な食事や買い物をするより、飾らないデートが好きだったから。持参したお弁当を持って公園にも行くこともあった。つばが広い帽子から見える優しい笑顔。
そして・・・いつも公園でクローバーで花冠を作っては僕の頭に乗せるのだ・・・。
「アルト様」
「あっ・・・」
呼ばれ振り返れば、当たり前なのだがミリアではなくアリナ嬢が僕を見上げていた。
・・・だめだ。今はあの女を調べるんだ。気持ちを切り替えなければ・・・。
「どうかしましたか?」
柔らかなふわりとした蜂蜜色の髪が揺れ、澄んだ緑の瞳が僕を見る。
「いや、どこから調べようかと思って・・・」
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彼女の可愛らしい面が見えた気がする。
「そうだな。治療院周辺を歩いててみるか・・・」
二人で治療院の近くを歩いていると、少しだが人が増えてくる。
治療に来ていたのだろう。
通り過ぎりる人たちの顔は明るいようでいて、そうでもない。
「最近の治療してもスッキリしないんだよな・・・」
「ンなバカな。聖女様の力を疑うのか?」
小さな声だが、ボソボソと聞こえてくる。
「でもさぁ、病気の子供が何度も通っているって話もあるんだぞ」
「子供のうちはよく病にかかるもんだろう?」
「そうだが・・・」
「アルト様・・・。どういうことですかね?」
アリナ嬢が聞いてくるが、それだけでは判断しずらい。
無闇にウロウロしていると、10歳を過ぎたくらいの少年が近づいて来た。
「なぁ、にいちゃん、金くれねぇ?」
僕の前にすっと手を出している。不躾にも程があるだろう。
「金をくれたらいいこと教えてやるよ」
少年はニヤリと笑う。
「結構だ」
「ちぇっ!兄ちゃんたちセイジョサマのこと知りたくてうろついてんじゃないの」
なっ!?どうしてわかった?
僕は驚きの顔を見せる。少年は不敵な笑みを向け、その疑問に答えてくれた。
「そりゃあ、小綺麗な格好した人がこんなところでウロウロしてたらなんか目立つし。近頃、セイジョサマの不評はあるから、もしかしてってな」
自分やアリナ嬢の姿を改めて見て、浮いていたことを自覚する。
「で、どうする?金をくれるんならセイジョサマの情報を仕入れやすそうな場所や噂好きの人を紹介すっけど??」
僕は疑いの眼差しを向けた。
怪し過ぎる。
それが顔にでていたのか、少年は顔から笑みを消した。
「あんたらは貴族だからいい暮らしをしてんだろ?俺らは1日の暮らしもままならないからこそどうしても金が欲しいんだ。金を得るために信用を売ってる。嘘をつくわけないだろう」
その目は真剣だ。
僕はゆっくり息を吐くと、少年に言った。
「わかった。金をだすから、教えてくれ」
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にやり、そんな言葉が似合いそうなほど年相応の顔を彼は見せた。
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