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それから
しおりを挟む大丈夫、大丈夫、
と、胸の内で繰り返したのが良かったのかあの後は、特に変わりなく平穏に時は過ぎて行った
ひと月後の今日
ルンダー様と遠駆けに行く事になった。久しぶりに出掛ける事にライルと共に喜びを隠しきれない
今日はこの前より少し遠くに行く事にしている。丁度、ブルーの小花が沢山咲く丘がありこの時期は、とても美しいのだ
もう、咲いているだろうか
咲きかけもまた、愛らしいので楽しみではある・・・
そろそろかしら、ルンダー様。あ、いらしたわ!!!
ライルと共に迎えると
「・・・・・」
どうした事?コレは、あり? いや、無しね
「ルンダー様 ごきけんよう」
「やあ、アーシャ。今日の遠駆け、リリーも一緒にと思ってね
最近ずっと塞いでいてね・・・気分転換に丁度良いと思ってね」
「今日こそは、2人で出かけられると
思っていたのですが・・・」
「うーん、2人ではいつでも行けるだろ?だから今日は、リリーも一緒に行こう!
ずっと元気が無いんだ。。放っておけないだろう?」
「ずっと元気が無いのですか・・」
「ああ、そうなんだ昨日も、一昨日も。。とても塞いでいてね。だから」
「もう、良いんです!!
アーシャ様は、私が居るのが嫌なんですわ!!!っ、っ、っ・・・」
また、泣く
そりゃ、一緒なのは嫌だけど普通だよね?
一か月ぶりのお出掛け、2人で過ごしたいよ・・・
しかも昨日、一昨日の事。
何故、ルンダー様がリリー様が塞いでいる事 知ってるの?まるで、側に居たみたいに
「そんな事は無いよ?
気が塞ぐからそんな風に感じるんだ、ほら、元気を出して。ね?」
と、優しい笑みを向ける
「私、遠駆けの気分ではありませんわ。違う所に行きましょう?」
「うーん、そうだね。じゃあ、部屋でゆっくりお茶でもしようか?」
「はい、それが良いですわ✨」
「え?ルンダー様?今日は、遠駆けに」
「じゃあ、部屋でゆっくりしようお菓子も丁度あるしね♬」
「ルンダー様?」
「何してるの?早く部屋と、お茶の準備をしてね?」
と、蕩ける笑みを向けられても戸惑いが消えない・・・
執事のセバスチャンの眉がピクリと上がる
「ルンダー様、本日は遠駆けとのご予定でしたので何も準備はしておりません」
「構わないよ、テーブルと椅子が有ればね
お菓子は、こちらで準備して来た」
「そちらのリリー様の分も、でございますか?」
「ああ、頼むよ。君らしくも無いね?わかりきった事を確認してくるなんて」と、やや不機嫌そうに返すルンダー様
「申し訳ございませんお嬢様の御友人のご令嬢では無かったものですから」
「うん、彼女は、僕の大切な友人だよ丁重に頼むね?」
「かしこまりました」
「頼んだよ、急いでね?
リリーもずっと立ちっぱなしで疲れたろ?」
「「「!!!!」」」
家の者達も、顔を引き攣らせながらも、何とかもてなした。この家は公爵家、菓子が何も無い訳がない
ルンダー様の騎士と侍従は、居心地悪そうにしながらも
ルンダー様とリリー様の後ろに付き従い
「ああ、お茶はアーシャが淹れてね?その方が美味しいから」
「・・・はい」
今までは、ルンダー様からアーシャの入れるお茶が1番美味しい。と言われるのがとても嬉しかった。でも、今は複雑な気持ちになる
何故、目の前で婚約者が別の女性に甘く微笑み楽しげに笑い合い会話するのを見ながら。私はお茶を淹れているのか。オーヴェルグ公爵家は、カフェでは無い。これだけ楽しげならば、塞いで無いのでは?
ワタクシの方が、塞ぐ。胸の痛み・・・いえ苛立ちが募る
この結婚は政略結婚ではある。ただ、ワタクシがルンダー様を愛してしまっただけ
ルンダー様もワタクシを愛してくれていると、勘違いしていた。だけかもしれない
少し、冷静に考える必要があるかもしれないわ。目の前の出来事を信じられない想いで見つめながら冷静さを保とうと、気持ちを強くしようと・・自分に言い聞かせた。ワタクシは、大丈夫
リリー様がお花摘みに中座した
「アーシャ 愛しいアーシャ。
今日は、ありがとう。君のおかげで、リリーも笑顔になれたよ・・やっぱり君は、美しく、優しい。
僕は、君も愛しているよ」
と、優しく口付けた
え?・・・君も?
甘い口付けは.毒のようだった
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