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それでも、、愛してる
オーヴェルグ公爵家で
お茶会、と言って良いのかしら
何とか終わってひと息ついた
今日の出来事は、セバスチャンからお父様へ伝えて貰う事にした。ひと月前の遠乗りの時から当たり前のような振る舞いの2人
私がおかしいの?
いや、私はおかしくない
先程、ルンダー様は私も愛しているとおっしゃった。。
リリー様も愛しているという事
だと思う
でも、その比重はリリー様の方が重い
流石の私にも、解る。ルンダー様には確認していないけれど2人共に愛していると言うことよね
それがハッキリしたとしても私は、ルンダー様を愛している
貴族の結婚ですものそれくらい、当たり前と割り切るしか無いかしら。割り切って私の心もスッパリ割り切れれば良いのだけど。時が解決するかしら
どれくらいしたらこの胸は苦しく無くなるのかしらギュッと掴まれたようなズキズキとするこの痛みはどれくらいしたら無くなる?
公爵令嬢は幼い頃から教育されて来ているのだからこれくらい、我慢出来て当たり前?
でも、ワタクシも寂しいわ、ルンダー様とお会いしたい。遠駆けも2人で行きたかった
明日からは、いつもの笑顔で行かなくちゃ。苦しいのも誰にも悟らせてはダメ。ワタクシは、強いのだから
何でも出来て、当たり前なのだから
私は、いつもの笑みを貼り付けてその日の残りを過ごした。明日はもっと大丈夫
私は、強い 大丈夫
明けて翌日、学園に着く前に晴れやかな笑みを貼り付けた
「ああ、アーシャおはよう,今日も美しく、可愛いね」と、ルンダー様は笑顔を向けて下さった。ただし、馬車から降りるリリー様をエスコートしながら・・・
「・・・お、おはようございます。リリー様と、ご一緒なのですね?」
「ああ、リリーが寂しがっているからね」
「でも、お互い婚約者がいる身。宜しくないと思いますわ」
「ソレはどうかな。リリーの婚約者はずっと放ったらかしにしているしね。仕方ない事だと思うよ。」
「私は「ねぇ、ルンダー様?早く行きましょう?放っておけば宜しいわ」・・・」
「こら、リリー。アーシャにそんな事を言ってはいけないよ?」と笑いながら頭を撫でるルンダー様。え???
「だぁってぇーーアーシャ様、しつこいんですもの」と見上げて来る
「ソレは、仕方ないよ。
でも、アーシャ、ソロソロ良いかな?もう行かなくちゃ。」と、踵を返す
「ルンダー様?」
「ん?なあに?」
「ルンダー様は、ワタクシの婚約者ですよね?」
「当たり前でしょ?アーシャ
こんなに愛しているのに。
分からないの?」
「えぇ、少し疑問に思いました」
「プッ、フフフ。ヤダァ 少し疑問にだって!行きましょう?ルンダー様」
「今日は、君の所に行くから、待ってて?学園が終わってからね?」
「えぇーーー!今日はネックレスを買って下さるって・・・」と、上目遣いにルンダー様を見上げるリリー様
「明日行こう?埋め合わせはするから」
と、リリー様をエスコートし去って行くルンダー様
「・・・・・」
「おじょ・・ま。お嬢様.参りましょう」ハッと我にかえる
周りはシンと静まり返ってコチラを窺っている
「皆様、おはようございます」
いつもより3割り増しでにこやかな挨拶をする
「おはようございます。アーシャ様お久しぶりですわ。会えて嬉しいですわ 」と友人のエレーナ様が微笑みかけて来た。騒めきが戻り散って行く学生達
小声で「ありがとう。エレーナ様。帰って、帰って来たのね!!もう少しかかるかと・・・」
「いいえ、大丈夫よ。耐えるのよ?」
「え? 」「さっ、行くわよ 」とグイグイ連れていかれたのは空き教室
「もう、良いわ。」
「何が?もう良いの?」
と言うと、エレーナ様が抱きしめて来た。「もう、泣いて良いわ」
「私は、泣かないわ・・よ・・・
公爵、家の者・で・・すも、の 」
エレーナ様は。
「いつから?いつから我慢してるの??私が、隣国に行ったのが間違いだったわ。遮音してあるわ。気にしなくて良いの 」
「うっ、っひっ、うっ、っ」
「ほら、大丈夫だから。貴女達も良いのよ?気にせず、泣いちゃいなさい・・・顔は、私が回復!してあげるから!!」
エレーナの侍女達に優しくポンポンされて
「「う、う、うっひっく」」
と侍女達も、堪えていたのね。ごめんなさい不甲斐ない主人で・・・
ワタクシは、ぽつりぽつりと話し始めた。み月前ほどからルンダー様となかなか会えなくなっていた事。忙しいと、学園でも共に過ごす時間は減り、やっと会えたひと月前の遠駆けの話。そして、昨日の遠駆けの予定にリリー様と共に現れ急遽オーヴェルグ公爵家でのお茶会になった経緯。その後の話。そして、今日。ずっと、誰かに会っていたようだが、ひと月前にリリーだったと判った事
「今日の事は良いわ。最初から見てた。正直、リリー様は・・もう様は付けないわよ?
リリーは、前からルンダー様狙いなの。お互い満更でもない感じだったけれど。ルンダー様がアーシャと婚約してるけど愛し合ってる。
リリーもオルター侯爵子息と婚約。オルター様となかなか上手くいってたんだけど。ルンダー様もって感じなの。それがオルター様にバレて。ちょっと、距離を置かれて現在に至る感じね。オルター様が冷たい、なんて自業自得なのよリリーは」
「そんな・・でも、ルンダー様は事ある毎に、リリーが寂しがってるって。そればかり。私が取り付く島もないの。この3ヶ月。2人で過ごした事無いわ!何か言うと、全て丸め込まれてと言うか、君は公爵令嬢だから、幼き頃から教育されて来てるから大丈夫だって・・・
もう、私がおかしいのかなって思い始めたとこだったわ。
でも、1番ダメなのは、政略結婚なのに。ワタクシが、ルンダー様を愛してしまった事。横暴な事を言われてる、されてるって、思ってもルンダー様の事が・・・好きなの」
耐えられなかった。こんな自分が
そんなワタクシが落ち着くまで、エレーナは背中をポンポンしながら側に居てくれた。
「ごめんなさい、せっかく帰って来たのに 」
「大丈夫よ!アーシャが泣けるのは、私達の前だけだもの」
と、ニッコリ笑ったエレーナを見たら・・・
心の底から、ホッとした
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