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装甲艦隊構想
伏見宮との会談
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1936年6月26日。
山本は軍令部の総長室を訪ねた。
「今日は何用でございましょうか」
山本はおおむね予想は付いていたが形式的に聞いた。
「まずは、先の模擬海戦での勝利、見事であった。あれはお前が搭乗員たちを鍛えたからこそ成しえた偉業に違いない」
まずは賛美する伏見宮であるが、その後に本音が出てきた。
「して、お前はこれからの海軍の主力は何と心得る」
この質問に山本は”待ってました!”とばかりに応えた。
「これからの時代は装甲空母を中心とする”装甲艦隊”です!」
これに伏見宮は頷くもすぐに口を開く。
「私は空母より戦艦が海軍の中心となると考えておる。なぜ、お前はそう思うのか」
ここまでは山本の想定範囲内である。
「先の模擬海戦でも示されたように、艦攻は超高速で接近し、至近距離で魚雷を投下できます。となると、従来の水雷戦隊より厄介な相手になることは間違いありません」
これには伏見宮も論難することが出来なかった。
既に先の模擬海戦でこれは立証されたことだったからである。
辛うじて伏見宮は反論を思いつき、それを口にする。
「たしかにそれはそうだ。だが、航空機は駆逐艦や水雷艇に比べて頑丈ではない。もし、戦艦が対空機銃などを大量に増設し、高射装置が飛躍的に進化して命中精度が上昇すれば、航空機はなにも出来ずに撃破されていくのではないか?」
「それはごもっともであります。ですが、これからの航空機は飛躍的な進歩を遂げる用意があります。現に、既に全金属単葉機の艦上戦闘機の試作機が高速駆逐艦の駆逐艦の11倍に当たる時速450㎞を発揮しております。いくら対空火器を増設し、いくら命中精度を上げたからと言って、もし、1000機にのぼる航空機が1つの艦隊に集中して攻撃を行えば8割が撃墜されたとしても200機が攻撃できます。そして命中率を2割に設定したとしても40本以上もの魚雷が命中することになります。40本の魚雷が命中すればその艦隊はそれ相応の被害を被るに違いありません」
そして山本は話を続ける。
「それに、空母ならば戦艦の主砲が届かない場所へも攻撃が可能です。例えば、呉などは戦艦で砲撃を加えようとしても瀬戸内海の複雑な地形に阻まれてしまいますが、航空機なら四国沖から飛ばしてもおつりが来ます」
ここまでの話を聞いて伏見宮は不承ながらも航空機、ひいては空母の優位性を認めざるを得なかった。
そして2人の話し合いはこれからの日本海軍の軍備にシフトしていく。
山本は軍令部の総長室を訪ねた。
「今日は何用でございましょうか」
山本はおおむね予想は付いていたが形式的に聞いた。
「まずは、先の模擬海戦での勝利、見事であった。あれはお前が搭乗員たちを鍛えたからこそ成しえた偉業に違いない」
まずは賛美する伏見宮であるが、その後に本音が出てきた。
「して、お前はこれからの海軍の主力は何と心得る」
この質問に山本は”待ってました!”とばかりに応えた。
「これからの時代は装甲空母を中心とする”装甲艦隊”です!」
これに伏見宮は頷くもすぐに口を開く。
「私は空母より戦艦が海軍の中心となると考えておる。なぜ、お前はそう思うのか」
ここまでは山本の想定範囲内である。
「先の模擬海戦でも示されたように、艦攻は超高速で接近し、至近距離で魚雷を投下できます。となると、従来の水雷戦隊より厄介な相手になることは間違いありません」
これには伏見宮も論難することが出来なかった。
既に先の模擬海戦でこれは立証されたことだったからである。
辛うじて伏見宮は反論を思いつき、それを口にする。
「たしかにそれはそうだ。だが、航空機は駆逐艦や水雷艇に比べて頑丈ではない。もし、戦艦が対空機銃などを大量に増設し、高射装置が飛躍的に進化して命中精度が上昇すれば、航空機はなにも出来ずに撃破されていくのではないか?」
「それはごもっともであります。ですが、これからの航空機は飛躍的な進歩を遂げる用意があります。現に、既に全金属単葉機の艦上戦闘機の試作機が高速駆逐艦の駆逐艦の11倍に当たる時速450㎞を発揮しております。いくら対空火器を増設し、いくら命中精度を上げたからと言って、もし、1000機にのぼる航空機が1つの艦隊に集中して攻撃を行えば8割が撃墜されたとしても200機が攻撃できます。そして命中率を2割に設定したとしても40本以上もの魚雷が命中することになります。40本の魚雷が命中すればその艦隊はそれ相応の被害を被るに違いありません」
そして山本は話を続ける。
「それに、空母ならば戦艦の主砲が届かない場所へも攻撃が可能です。例えば、呉などは戦艦で砲撃を加えようとしても瀬戸内海の複雑な地形に阻まれてしまいますが、航空機なら四国沖から飛ばしてもおつりが来ます」
ここまでの話を聞いて伏見宮は不承ながらも航空機、ひいては空母の優位性を認めざるを得なかった。
そして2人の話し合いはこれからの日本海軍の軍備にシフトしていく。
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