7 / 44
正義006・常識
しおりを挟む
「それでは……乾杯!!!」
「「乾杯!!!」」
ロレアの掛け声に合わせてコップをぶつけ合うエスとラナ。
3人は街の一角にある【龍の鉤爪亭】でテーブルを囲んでいた。
【龍の鉤爪亭】は美味しい食事と酒で有名な大衆酒場らしい。
ロレア達もロズベリーの町民に教えられて以降、何度か通っているようだ。
ちなみに食事代については、ロレア達の奢りとなっている。
倒した男の引き渡し報酬の半分を2人に渡したところ、「せめて食事は奢らせてほしい」と頼まれた。
「エス、本当にジュースでいいのですか? ここは酒も有名なのに」
果実水を飲むエスを見て、ロレアが不思議そうな顔をする。
酒を嗜むロレアとラナは、当然エスもそうだと思っていたらしい。
「もしかして、お酒が苦手とかー?」
「いや、一回も飲んだことないからわかんない」
「え!? 飲んだことがないのですか? それならなぜ……」
「宗教的な理由とかー?」
エスに尋ねるロレアとラナ。
この世界にいわゆる飲酒可能年齢の概念はない。
幼子の飲酒に対してはさすがに眉を顰めるが、十代の半ばにもなれば酒を飲むのが普通である。
「うーん、そんなんじゃないんだけど……なんとなく飲むのに抵抗があってさ、絵面的に」
「絵面的に?」
「どういうこと??」
「うーん、なんていうか……」
ロレア達は首を傾げているが、実のところエスにも分かっていなかった。
エスの年齢は不明とはいえ、その顔にはまだ少年の面影が残る。
理由はよく分からないものの、『飲むのは止めろ』とエスの正義がささやくのだ。
「まあ、無理強いはしません。気が向いたら飲んでみてください」
「そうするよ」
「エス君ってかなり変わってるよねー。服装も不思議な感じだし。遠い国の出身なの?」
「うん。遠い国っていうか別の世……うっ、頭が……」
別の世界から来た。
そう言おうとしたところ、謎の頭痛がエスを制止する。
飲酒を控えようと思ったのとは別の、より強烈な抑止力だ。
(言わないほうがいいのかな?)
エスはなんとなくそう感じ、「大丈夫ですか?」と心配するロレアに笑う。
「すごく遠い国から来たみたいでさ。どうやって来たのかもあんまり覚えてなくて、気付いたらこの町にいたんだよね」
「気付いたら……そんなことがあるのですか?」
「いわゆる記憶喪失ってやつ?」
「うーん……まあそんな感じ」
過去に関してうろ覚えだというのは本当だ。
エスに自我が芽生えたのは、あの薄暗い路地でのこと。
あの瞬間こそが、本当の意味で今のエスが生まれた瞬間なのだ。
「そうですか」
「災難だねー」
ロレア達も特に追及しないことにしたらしい。
エスの言葉に頷きながら酒を飲む。
「そういえば気になってたんだけど、冒険者とかクランとかって何のこと?」
「ええっ!? それも分からずに聞いていたのですか!!?」
「記憶喪失ってそのレベル!?」
「いや、元々知らないんじゃないかな。俺がいた場所ではそもそも連合自体なかったから」
「どんな辺境ですか/だったの!!!?」
ロレア達の声が揃う。
その反応からして、連合というのはかなり一般的な存在のようだ。
「まさか、そのようなレベルで疎いとは……まずは冒険者についてですね」
ロレアは苦笑を浮かべつつも、エスの質問に答えてくれる。
「冒険者。冒険をする者。元々はそのままの意味で、世界中を旅する人達のことを呼んでいたそうです」
「呼んでいた? 今は違うの?」
「ええ。時代が進むにつれて意味が広義化したんです。今では連合に登録した人を冒険者と呼んでいます」
「何でも屋って感じだねー。先人のように自由に旅したり、町の清掃の仕事をしたり、薬草とかの素材を採取したり。でもやっぱり主な仕事といえば〝邪獣の討伐〟かなー」
「ふーん、邪獣……って何のこと?」
「ええっ!?」
「それも知らないのですか!?」
ロレア達は大きく目を瞠る。
ラナと顔を見合わせたロレアは、咳払いの後に口を開く。
「邪獣。邪悪なる獣という意味です。獣とは付きますが人型のタイプから獣型のタイプまで種類は多岐にわたります。人間に対しての明確な敵意を持っていて、普通の動物には使えないスキルを使える邪獣もいます」
「なるほど……それは厄介だね」
エスは相槌を打ちながら、かつて戦っていた悪魔を思い出す。
悪魔も人類を滅ぼそうとする邪悪な存在だったし、その姿形は様々だった。
ロレアの話を聞いた感じ、邪獣も似たようなものかもしれない。
そうであれば悪魔と同じくエスの敵――成敗対象だ。
「邪獣はその辺にいるの?」
「さすがにその辺というほどではありませんが……草原や森のように町から少し離れると出現します」
「へえ、今度行ってみようかな。邪獣見てみたいし」
「まさか1人で行くつもりですか? たしかにエスは実力者のようですが、いきなりソロで挑むのは危険かと」
「そうだねー。邪獣と戦う時はパーティを組むのが普通だよ」
「パーティ? お祭りのこと?」
エスは首を傾げて言う。
ラナ達は一瞬目を見開くが、さすがにエスの無知にも慣れたようだ。
笑いながら答えてくれる。
「冒険者同士で組むチームだよ。職業やスキルのバランスを見て組むことが多いかなー」
「チーム……クランとは違うの?」
「クランはもっと大きな括りだねー」
「パーティはクランの下位分類にあたります」
ロレアがラナの言葉を継ぐ。
酒が回りはじめたのか饒舌度合が増し、あれこれと説明してくれるが、エスに難しいことは分からない。
・同じ志を有した数人~数十人の集まりがクラン
・クエスト――依頼を受ける際に組むのがパーティ
・クランは世界中に無数にあり、入退団は各人の自由(クランによっては入団試験有り)
長い話から理解できたのはこんなところだ。
ちなみにロレア達のクラン【英霊の光】は4つのパーティが併合してできており、大規模クエストを受ける時以外は別々に行動しているらしい。
「――へえ、なるほどね。ありがとう!
正味3~4割しか分かっていないが、エスは細かいことを気にしない。
ロレアとラナに感謝を告げると、テーブルの上の料理を食べはじめる。
「おおっ!! 美味いっ!!! こんなに美味い食べ物は初めてだよ!!!」
「ふふ、いい食べっぷりですね。私達の奢りですから、どんどん注文してください」
「ほんほお?(本当?)ひゃあ、えんよなふ!!(じゃあ、遠慮なく!!)」
バクバクと夢中で食べるエスを笑って見つめるロレアとラナ。
「おお! これも美味いっ!!!」
「「あはは」」
「こっちの料理も美味いっ!!!」
「「あははは」」
「これもめちゃくちゃ美味いっ!! おかわりっ!!!!」
「「あは……はは……」」
「ついでにこっちのもおかわりっ!!!」
「「……………………」」
初めは微笑まし気だったが、だんだんと困惑の表情に変わっていく。
「エス……その……よく食べますね」
「そんなに掻き込んで大丈夫……?」
「むぐむぐ……む??」
エスは2人の質問に顔を上げる。
その口には大量の料理が詰め込まれており、膨らんだ頬はさながらリスのようだ。
「んぐっ……ごめんごめん、美味しすぎてつい。おかわり分のお金は払うから心配しないで!」
「いえ、お金は別に構いませんが……よく入るなと思いまして」
「うん……その体のどこに収まってるの?」
ロレアとラナは驚いた様子で呟く。
「ふぅ。言われてみれば結構お腹いっぱいかも。あ、お腹膨らんでる」
「「!!!!?」」
露わになったエスのお腹に、ギョッとした表情を浮かべる2人。
風船のように膨張し、今にも破裂しそうなお腹には、×印のへそがくっきり見える。
「それは……大丈夫なのですか?」
「ん? 大丈夫って何が? いっぱい食べたらこうならない?」
平然と訊き返すエスに、ロレア達は顔を見合わせる。
「エス君ってびっくり人間だったんだね……」
「ええ……今日は驚かされっぱなしです……」
「そう? よく分からないけど心配無用だよ!」
満腹になるとお腹が肥大する。
前の世界では常識――〝お約束〟だった。
こちらではどうも違うらしいと思いながら、エスはニカッと歯を見せる。
その後も、辛い料理で火を噴き出して驚かれたり、あっという間に元に戻ったお腹を不思議がられたり……常識の違いを実感しながら最高の食事を楽しむのだった。
「「乾杯!!!」」
ロレアの掛け声に合わせてコップをぶつけ合うエスとラナ。
3人は街の一角にある【龍の鉤爪亭】でテーブルを囲んでいた。
【龍の鉤爪亭】は美味しい食事と酒で有名な大衆酒場らしい。
ロレア達もロズベリーの町民に教えられて以降、何度か通っているようだ。
ちなみに食事代については、ロレア達の奢りとなっている。
倒した男の引き渡し報酬の半分を2人に渡したところ、「せめて食事は奢らせてほしい」と頼まれた。
「エス、本当にジュースでいいのですか? ここは酒も有名なのに」
果実水を飲むエスを見て、ロレアが不思議そうな顔をする。
酒を嗜むロレアとラナは、当然エスもそうだと思っていたらしい。
「もしかして、お酒が苦手とかー?」
「いや、一回も飲んだことないからわかんない」
「え!? 飲んだことがないのですか? それならなぜ……」
「宗教的な理由とかー?」
エスに尋ねるロレアとラナ。
この世界にいわゆる飲酒可能年齢の概念はない。
幼子の飲酒に対してはさすがに眉を顰めるが、十代の半ばにもなれば酒を飲むのが普通である。
「うーん、そんなんじゃないんだけど……なんとなく飲むのに抵抗があってさ、絵面的に」
「絵面的に?」
「どういうこと??」
「うーん、なんていうか……」
ロレア達は首を傾げているが、実のところエスにも分かっていなかった。
エスの年齢は不明とはいえ、その顔にはまだ少年の面影が残る。
理由はよく分からないものの、『飲むのは止めろ』とエスの正義がささやくのだ。
「まあ、無理強いはしません。気が向いたら飲んでみてください」
「そうするよ」
「エス君ってかなり変わってるよねー。服装も不思議な感じだし。遠い国の出身なの?」
「うん。遠い国っていうか別の世……うっ、頭が……」
別の世界から来た。
そう言おうとしたところ、謎の頭痛がエスを制止する。
飲酒を控えようと思ったのとは別の、より強烈な抑止力だ。
(言わないほうがいいのかな?)
エスはなんとなくそう感じ、「大丈夫ですか?」と心配するロレアに笑う。
「すごく遠い国から来たみたいでさ。どうやって来たのかもあんまり覚えてなくて、気付いたらこの町にいたんだよね」
「気付いたら……そんなことがあるのですか?」
「いわゆる記憶喪失ってやつ?」
「うーん……まあそんな感じ」
過去に関してうろ覚えだというのは本当だ。
エスに自我が芽生えたのは、あの薄暗い路地でのこと。
あの瞬間こそが、本当の意味で今のエスが生まれた瞬間なのだ。
「そうですか」
「災難だねー」
ロレア達も特に追及しないことにしたらしい。
エスの言葉に頷きながら酒を飲む。
「そういえば気になってたんだけど、冒険者とかクランとかって何のこと?」
「ええっ!? それも分からずに聞いていたのですか!!?」
「記憶喪失ってそのレベル!?」
「いや、元々知らないんじゃないかな。俺がいた場所ではそもそも連合自体なかったから」
「どんな辺境ですか/だったの!!!?」
ロレア達の声が揃う。
その反応からして、連合というのはかなり一般的な存在のようだ。
「まさか、そのようなレベルで疎いとは……まずは冒険者についてですね」
ロレアは苦笑を浮かべつつも、エスの質問に答えてくれる。
「冒険者。冒険をする者。元々はそのままの意味で、世界中を旅する人達のことを呼んでいたそうです」
「呼んでいた? 今は違うの?」
「ええ。時代が進むにつれて意味が広義化したんです。今では連合に登録した人を冒険者と呼んでいます」
「何でも屋って感じだねー。先人のように自由に旅したり、町の清掃の仕事をしたり、薬草とかの素材を採取したり。でもやっぱり主な仕事といえば〝邪獣の討伐〟かなー」
「ふーん、邪獣……って何のこと?」
「ええっ!?」
「それも知らないのですか!?」
ロレア達は大きく目を瞠る。
ラナと顔を見合わせたロレアは、咳払いの後に口を開く。
「邪獣。邪悪なる獣という意味です。獣とは付きますが人型のタイプから獣型のタイプまで種類は多岐にわたります。人間に対しての明確な敵意を持っていて、普通の動物には使えないスキルを使える邪獣もいます」
「なるほど……それは厄介だね」
エスは相槌を打ちながら、かつて戦っていた悪魔を思い出す。
悪魔も人類を滅ぼそうとする邪悪な存在だったし、その姿形は様々だった。
ロレアの話を聞いた感じ、邪獣も似たようなものかもしれない。
そうであれば悪魔と同じくエスの敵――成敗対象だ。
「邪獣はその辺にいるの?」
「さすがにその辺というほどではありませんが……草原や森のように町から少し離れると出現します」
「へえ、今度行ってみようかな。邪獣見てみたいし」
「まさか1人で行くつもりですか? たしかにエスは実力者のようですが、いきなりソロで挑むのは危険かと」
「そうだねー。邪獣と戦う時はパーティを組むのが普通だよ」
「パーティ? お祭りのこと?」
エスは首を傾げて言う。
ラナ達は一瞬目を見開くが、さすがにエスの無知にも慣れたようだ。
笑いながら答えてくれる。
「冒険者同士で組むチームだよ。職業やスキルのバランスを見て組むことが多いかなー」
「チーム……クランとは違うの?」
「クランはもっと大きな括りだねー」
「パーティはクランの下位分類にあたります」
ロレアがラナの言葉を継ぐ。
酒が回りはじめたのか饒舌度合が増し、あれこれと説明してくれるが、エスに難しいことは分からない。
・同じ志を有した数人~数十人の集まりがクラン
・クエスト――依頼を受ける際に組むのがパーティ
・クランは世界中に無数にあり、入退団は各人の自由(クランによっては入団試験有り)
長い話から理解できたのはこんなところだ。
ちなみにロレア達のクラン【英霊の光】は4つのパーティが併合してできており、大規模クエストを受ける時以外は別々に行動しているらしい。
「――へえ、なるほどね。ありがとう!
正味3~4割しか分かっていないが、エスは細かいことを気にしない。
ロレアとラナに感謝を告げると、テーブルの上の料理を食べはじめる。
「おおっ!! 美味いっ!!! こんなに美味い食べ物は初めてだよ!!!」
「ふふ、いい食べっぷりですね。私達の奢りですから、どんどん注文してください」
「ほんほお?(本当?)ひゃあ、えんよなふ!!(じゃあ、遠慮なく!!)」
バクバクと夢中で食べるエスを笑って見つめるロレアとラナ。
「おお! これも美味いっ!!!」
「「あはは」」
「こっちの料理も美味いっ!!!」
「「あははは」」
「これもめちゃくちゃ美味いっ!! おかわりっ!!!!」
「「あは……はは……」」
「ついでにこっちのもおかわりっ!!!」
「「……………………」」
初めは微笑まし気だったが、だんだんと困惑の表情に変わっていく。
「エス……その……よく食べますね」
「そんなに掻き込んで大丈夫……?」
「むぐむぐ……む??」
エスは2人の質問に顔を上げる。
その口には大量の料理が詰め込まれており、膨らんだ頬はさながらリスのようだ。
「んぐっ……ごめんごめん、美味しすぎてつい。おかわり分のお金は払うから心配しないで!」
「いえ、お金は別に構いませんが……よく入るなと思いまして」
「うん……その体のどこに収まってるの?」
ロレアとラナは驚いた様子で呟く。
「ふぅ。言われてみれば結構お腹いっぱいかも。あ、お腹膨らんでる」
「「!!!!?」」
露わになったエスのお腹に、ギョッとした表情を浮かべる2人。
風船のように膨張し、今にも破裂しそうなお腹には、×印のへそがくっきり見える。
「それは……大丈夫なのですか?」
「ん? 大丈夫って何が? いっぱい食べたらこうならない?」
平然と訊き返すエスに、ロレア達は顔を見合わせる。
「エス君ってびっくり人間だったんだね……」
「ええ……今日は驚かされっぱなしです……」
「そう? よく分からないけど心配無用だよ!」
満腹になるとお腹が肥大する。
前の世界では常識――〝お約束〟だった。
こちらではどうも違うらしいと思いながら、エスはニカッと歯を見せる。
その後も、辛い料理で火を噴き出して驚かれたり、あっという間に元に戻ったお腹を不思議がられたり……常識の違いを実感しながら最高の食事を楽しむのだった。
0
あなたにおすすめの小説
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる