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2話
1
「起きてください神父様…。」
耳元で囁く声がする。
体の上に何か乗っている重みと、甘い香り、かすかな息遣いを感じる。
「じゃないと、吸っちゃいますよ?」
目を閉じている間だけは官能的なシーンっぽかったが、開けてみればなんてことはない。
ただジャパニーズシスター弥生の朝食になりかけているだけだ。
「普通に起こしてくれ…。」
「あら、私達の間ではこれが普通じゃないですか。」
だから余計に耳と頭が痛い。
不埒な事をしていると思われては困る。
そもそも吸血鬼をシスターとして扱っている時点で王道からは外れているのだが。
深い溜め息をつきながら、今日も懺悔室に入る。残念だけど、これが僕の日常だ。
―――――
「神父様、懺悔というより相談なのですが。」
いや、懺悔室に来たなら懺悔をしてくれ。
ここはお悩み相談室じゃない。
とは心の中だけに押し留めて、話に耳を傾ける姿勢で促す。
「まずはお話を聞きましょう。」
声の感じからして15、6くらいだろうか。
まだ幼さの残る少女は少し興奮気味に言った。
「私、恋をしてしまったんです。
隣町の連続殺人鬼に。」
んんー???
相手を連続殺人鬼と知っていながら好き??
「どうして、その方が人を殺めていると確信したのですか?」
勘違いであって欲しい。
「勿論、その方が罪を犯す一部始終を絵に描くのが私の趣味だからです。」
いや、絵に描いてる余裕あんのおかしくない!?
二の句が継げないでいると、少女は事も無げに言った。
「私、その方の未来を夢で見る事が出来るんです。」
凄い才能の無駄遣いキタコレ。
少女が言いながら小窓の隙間から差し入れてきた絵の完成度に舌を巻きながら思った。
写真並みに上手い絵で描かれている男性は太った男性や裕福そうな男性をナイフで殺めて金品を奪っている様子だ。
「彼は義賊なんです。」
殺人は殺人だし、金品目的ともあれば完全に厳罰対象のただの犯罪者だ。と、いかにして恋に焦がれている少女の心情を刺激せず説明しようかと言葉に詰まる。
脇目も振らずまっすぐ神父になった僕に恋愛相談なんて専門外もいいところだ。
耳元で囁く声がする。
体の上に何か乗っている重みと、甘い香り、かすかな息遣いを感じる。
「じゃないと、吸っちゃいますよ?」
目を閉じている間だけは官能的なシーンっぽかったが、開けてみればなんてことはない。
ただジャパニーズシスター弥生の朝食になりかけているだけだ。
「普通に起こしてくれ…。」
「あら、私達の間ではこれが普通じゃないですか。」
だから余計に耳と頭が痛い。
不埒な事をしていると思われては困る。
そもそも吸血鬼をシスターとして扱っている時点で王道からは外れているのだが。
深い溜め息をつきながら、今日も懺悔室に入る。残念だけど、これが僕の日常だ。
―――――
「神父様、懺悔というより相談なのですが。」
いや、懺悔室に来たなら懺悔をしてくれ。
ここはお悩み相談室じゃない。
とは心の中だけに押し留めて、話に耳を傾ける姿勢で促す。
「まずはお話を聞きましょう。」
声の感じからして15、6くらいだろうか。
まだ幼さの残る少女は少し興奮気味に言った。
「私、恋をしてしまったんです。
隣町の連続殺人鬼に。」
んんー???
相手を連続殺人鬼と知っていながら好き??
「どうして、その方が人を殺めていると確信したのですか?」
勘違いであって欲しい。
「勿論、その方が罪を犯す一部始終を絵に描くのが私の趣味だからです。」
いや、絵に描いてる余裕あんのおかしくない!?
二の句が継げないでいると、少女は事も無げに言った。
「私、その方の未来を夢で見る事が出来るんです。」
凄い才能の無駄遣いキタコレ。
少女が言いながら小窓の隙間から差し入れてきた絵の完成度に舌を巻きながら思った。
写真並みに上手い絵で描かれている男性は太った男性や裕福そうな男性をナイフで殺めて金品を奪っている様子だ。
「彼は義賊なんです。」
殺人は殺人だし、金品目的ともあれば完全に厳罰対象のただの犯罪者だ。と、いかにして恋に焦がれている少女の心情を刺激せず説明しようかと言葉に詰まる。
脇目も振らずまっすぐ神父になった僕に恋愛相談なんて専門外もいいところだ。
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