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チャンスとピンチと
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時間は少しさかのぼり、ハンド―ラ国のオータスで国王と皇太子が監禁された翌日。ボールド国の王宮では国王親子が監禁された第四報を受け取っていた。
「宰相、ハンド―ラの国王親子は監禁されて一晩経過した。行方不明と噂を流そう。フルナールから半日後にこの王宮にも」
「承知いたしました。陛下」
たった半日でフルナール国内ではこの噂が駆け巡った。ハンド―ラは国王と皇太子はもう戻ってこないとかとっくに殺害されているとか。おもしろおかしく噂を立てる輩はいるものでハンド―ラはもう乗っ取られていて自国フルナールが奸計をめぐらせた結果など、強国へ言いたい放題になる始末。
その半日後にはボールドの王宮でも噂は蔓延し、フルナールと同じように勝手な解釈で噂は噂を呼び大きくなっていった。ハンド―ラに一日で怒涛のように様々な尾ひれのついた噂話は流れていったのだ。
ハンド―ラの王宮にも伝わり、王妃はその場で倒れこんでしまった。
「王妃様、王妃様、大丈夫ですか?」
「視察の旅でこんなことになるなんて、やめておけばよかったのに」
「王妃様、正確な情報が宰相から届くまで待ちましょう」
「そうね。横になるわ」
ハンド―ラの宰相から王宮への定期報告。
その日の午後の報告書には陛下と皇太子が監禁され交渉の場を持つと連絡があった。まだこのタイミングでは宰相のいるオータスには国王親子の監禁の噂は伝わっていなかったのだ。王宮では心配が募り王宮全体がいつもの華やかな雰囲気がどこかにいき暗くなっていた。
その日の夜に宰相は噂を聞いた。隣の男につぶやく。
「かなり尾ひれのついた噂話になりました。早く撤回しませんと国民が不安になります」
「そうだな。暴動がおきるほどの問題だな。国を逃げ出す民も出るだろうし」
「反乱軍との交渉した夜のうちに引き上げましょう。王妃様もご兄弟も心配で手紙が届いております」
「入れ替わりの魔法のタネは明かせないからなにか違う手で抜け出したことにできないか?」
「そうですね。では、最初から陛下とアーロ様は変装した影武者が視察団として同行していた。その者は特殊な訓練を受けていて自分たちで逃げ出したとしてはいかがでしょうか?」
「反乱軍を殲滅させれば多少強引なストーリーだがなんとかなりそうだな。それでいこう」
「御意」
それからの行動は順調だった。交渉の場で首謀者の情報はとれ、その日の深夜に身代わりの魔法使いは撤収して翌日の午前中に反乱軍は殲滅した。午後に声明をこのようにあげた。
「視察の旅でオータスには危険があると掴んでいたので身代わりを用意していた。身代わりは特殊な訓練を受けていて監禁された場所からも一人で脱出できる技術を持つ者だ。今後も視察の旅は続ける」
声明はフルナールにもボールドにも送られた。
ボールドの王宮で国王と宰相が顔を見合わせている。
「せっかくのチャンスと思ったが、思ったよりしっかりしているな」
「まだまだハンド―ラとの国力の差は大きいのが実感します」
ボールドはフルナールとの交渉が迫っていた。
「宰相、ハンド―ラの国王親子は監禁されて一晩経過した。行方不明と噂を流そう。フルナールから半日後にこの王宮にも」
「承知いたしました。陛下」
たった半日でフルナール国内ではこの噂が駆け巡った。ハンド―ラは国王と皇太子はもう戻ってこないとかとっくに殺害されているとか。おもしろおかしく噂を立てる輩はいるものでハンド―ラはもう乗っ取られていて自国フルナールが奸計をめぐらせた結果など、強国へ言いたい放題になる始末。
その半日後にはボールドの王宮でも噂は蔓延し、フルナールと同じように勝手な解釈で噂は噂を呼び大きくなっていった。ハンド―ラに一日で怒涛のように様々な尾ひれのついた噂話は流れていったのだ。
ハンド―ラの王宮にも伝わり、王妃はその場で倒れこんでしまった。
「王妃様、王妃様、大丈夫ですか?」
「視察の旅でこんなことになるなんて、やめておけばよかったのに」
「王妃様、正確な情報が宰相から届くまで待ちましょう」
「そうね。横になるわ」
ハンド―ラの宰相から王宮への定期報告。
その日の午後の報告書には陛下と皇太子が監禁され交渉の場を持つと連絡があった。まだこのタイミングでは宰相のいるオータスには国王親子の監禁の噂は伝わっていなかったのだ。王宮では心配が募り王宮全体がいつもの華やかな雰囲気がどこかにいき暗くなっていた。
その日の夜に宰相は噂を聞いた。隣の男につぶやく。
「かなり尾ひれのついた噂話になりました。早く撤回しませんと国民が不安になります」
「そうだな。暴動がおきるほどの問題だな。国を逃げ出す民も出るだろうし」
「反乱軍との交渉した夜のうちに引き上げましょう。王妃様もご兄弟も心配で手紙が届いております」
「入れ替わりの魔法のタネは明かせないからなにか違う手で抜け出したことにできないか?」
「そうですね。では、最初から陛下とアーロ様は変装した影武者が視察団として同行していた。その者は特殊な訓練を受けていて自分たちで逃げ出したとしてはいかがでしょうか?」
「反乱軍を殲滅させれば多少強引なストーリーだがなんとかなりそうだな。それでいこう」
「御意」
それからの行動は順調だった。交渉の場で首謀者の情報はとれ、その日の深夜に身代わりの魔法使いは撤収して翌日の午前中に反乱軍は殲滅した。午後に声明をこのようにあげた。
「視察の旅でオータスには危険があると掴んでいたので身代わりを用意していた。身代わりは特殊な訓練を受けていて監禁された場所からも一人で脱出できる技術を持つ者だ。今後も視察の旅は続ける」
声明はフルナールにもボールドにも送られた。
ボールドの王宮で国王と宰相が顔を見合わせている。
「せっかくのチャンスと思ったが、思ったよりしっかりしているな」
「まだまだハンド―ラとの国力の差は大きいのが実感します」
ボールドはフルナールとの交渉が迫っていた。
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