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返り討ち
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ボールド国の王宮の私の部屋では書きかけの手紙が置かれたままになっていた。下書きが完成して、でも自信がないから姉二人に見せたらダメ出しばかりで帰ってきた。姉どもは女性のネットワークを利用してフルナール第一王女アンナ殿下の情報を集めていた。性格は活発で学園では隠れファンクラブが存在しているような人気者だ。私には不釣り合いか。もう一度書き直しをしていたタイミングでノマキ侵攻の報が入ってきた。
作戦会議に参加して首都ホーストでの声明の発表に立ち会った後にルカと増援部隊と一緒にヘワケリカに向かった。ここで食い止めなければホーストの民は逃げてしまう。そうなれば簡単に人は戻らない。国力も下がってしまうのが目に見えていた。馬を飛ばして一気に東へ向かう。
ノマキの近くのハンド―ラの王宮軍が作戦を開始した。暗闇の空に帽子に手袋に顔を覆うマスクまですべて黒の魔法使いが登っていく。地上の魔法使いに連絡が来る。ノマキの守りが把握できた。アタック開始は三十分後だ。見張りの兵一人に三人で捕獲する。
時間はきた。ノマキの見張り兵はすべて拘束された。おかしい。あまりに弱いし抵抗をしてきたものもあったが素人だ。どうなっている。ハンド―ラの旗はすべて回収した。
ノマキの駐屯部隊を解放し隊長と会談をしてみる。反乱軍の情報が知りたい。
「このような状況ですが、協力をいただけると助かります。ハンド―ラの王宮軍の隊長リッキーと申す」
「ノマキの駐屯部隊隊長フランコと申します。解放いただいてお礼を申し上げます」
「お詫びを致します。ノマキに攻め込んだのは旧メリピ国の男どもだろうと推測されます。我々は急ぎその者たちを捕獲するように命を受けております」
「あの男どもはハンド―ラの兵ではないとなりますか?」
「そうなのですが、言葉だけで信用してくださるとは思っていません」
「確かにそうですね。あの連中は人も殺さないうえに金も持って行きませんでした。持って行ったのは武器ばかりです」
「実はイートスの町でも同じことをして武器をもって逃げていきました」
「目的がわかりません」
「こちらもそうです。反乱軍の首謀者はサイモンだと思われます。旧メリピで将軍をしていた人物です」
「噂を聞いたことがあります。かなり頭の切れる人物です」
その後も情報交換をしてハンド―ラ国王からの手紙の内容もフランコ隊長に確認してもらって国王の意に反する侵攻があったことのお詫びをボールド国王に伝えてほしいと。お詫びに行くのも辞さない覚悟だと。親書は送ったがボールドの人物からも陛下に進言してもらえないかと丁重に頼んだ。
ノマキの町の見張りはすべて反乱軍に協力する男どもで戦いには素人だったことが判明した。ノマキはおとりだ。もう次の目標の準備していることだ。斥候の魔法使い部隊に伝令を飛ばす。
深夜にもかかわらずフランコ隊長は駐屯地に招き入れてくれた。
「深夜に申し訳ございません。反乱軍のサイモンどもはヘワケリカを襲撃しようと近くに潜んでいるようです。我々も捕獲するために移動したいので許可いただけますでしょうか?」
「王宮に早馬は出しますが、すぐに移動されたいのでしょう?」
「勝手ながら今すぐにでも確保したいのです」
「それでは一つの質問に一つの条件をつけましょう。質問は先ほどの会談からの僅かの時間で反乱軍の場所が判明したのか?条件はハンド―ラ軍と私どもの駐屯部隊も一緒に行動すること」
「質問は国家機密につき申し上げられませんが、ボールドの国でもできる仕組みです。一緒に行動するのは大丈夫です」
「ハンド―ラは短時間で探索できる技術を持っている。我が国でも可能と王宮に報告させてもらいますがよろしいでしょうか?」
「大丈夫です。ご足労をかけますが同行お願い致します」
「早馬と手紙の用意する時間だけください」
自称メリピ解放軍のサイモンは夜明けを待っていた。ヘワケリカを占領すれば目的が達成できる。メリピの復活も可能と高揚していた。日が登る直前が決行タイミング。時はきた。
得意の見張り兵の拘束に兵士は足音もたてずにむかう。しかし見張りへの直前で固まった。隣の見張り兵の担当の仲間も固まっている。どうなっている?
「身体が動かねえ。お前もか?」
「俺も一緒だ」
次の瞬間、地面に仰向けとなりお腹周りに輪っかがかかり光っていた。両手は動かせない。町の三か所にいた見張り兵は合計九人、その九人に精鋭二人が担当していたので精鋭十八人が一瞬で拘束された。驚いたサイモンだが、舌打ちをしながら次の指示を出した。残った兵全員が馬に乗りヘワケリカの市長一家の身柄を押さえようと強行突破を試みる。
町の東の入り口に横たわっている仲間の横を駆け抜ける寸前に左右からきた騎士の軍勢に阻まれた。旗は自分らが作った真似したハンド―ラの旗とは違うハンド―ラ王宮軍の旗が行く手を阻んでいる。
「俺はハンド―ラ国の王宮軍隊長リッキーだ。お前らはサイモンとその仲間か?」
サイモンが答える。
「もうばれていたか。その通りだ」
後ろはノマキの駐屯部隊隊長のフランコとその一部隊に包囲されていた。
「何が目的か知らんが、ここまでだ。投降しろ。殺しはせん」
「わかった。野郎どもここまでだ。馬を下りて武器を足元に置け。だが言いたいことは言わせてもらうぞ」
「武装解除だ。話は宰相と皇太子殿下もいらっしゃるから一緒に聞かせてもらう」
その日の太陽が一番高くなるころに馬を何度もかえてヘワケリカに宰相と皇太子アーロが到着した。
作戦会議に参加して首都ホーストでの声明の発表に立ち会った後にルカと増援部隊と一緒にヘワケリカに向かった。ここで食い止めなければホーストの民は逃げてしまう。そうなれば簡単に人は戻らない。国力も下がってしまうのが目に見えていた。馬を飛ばして一気に東へ向かう。
ノマキの近くのハンド―ラの王宮軍が作戦を開始した。暗闇の空に帽子に手袋に顔を覆うマスクまですべて黒の魔法使いが登っていく。地上の魔法使いに連絡が来る。ノマキの守りが把握できた。アタック開始は三十分後だ。見張りの兵一人に三人で捕獲する。
時間はきた。ノマキの見張り兵はすべて拘束された。おかしい。あまりに弱いし抵抗をしてきたものもあったが素人だ。どうなっている。ハンド―ラの旗はすべて回収した。
ノマキの駐屯部隊を解放し隊長と会談をしてみる。反乱軍の情報が知りたい。
「このような状況ですが、協力をいただけると助かります。ハンド―ラの王宮軍の隊長リッキーと申す」
「ノマキの駐屯部隊隊長フランコと申します。解放いただいてお礼を申し上げます」
「お詫びを致します。ノマキに攻め込んだのは旧メリピ国の男どもだろうと推測されます。我々は急ぎその者たちを捕獲するように命を受けております」
「あの男どもはハンド―ラの兵ではないとなりますか?」
「そうなのですが、言葉だけで信用してくださるとは思っていません」
「確かにそうですね。あの連中は人も殺さないうえに金も持って行きませんでした。持って行ったのは武器ばかりです」
「実はイートスの町でも同じことをして武器をもって逃げていきました」
「目的がわかりません」
「こちらもそうです。反乱軍の首謀者はサイモンだと思われます。旧メリピで将軍をしていた人物です」
「噂を聞いたことがあります。かなり頭の切れる人物です」
その後も情報交換をしてハンド―ラ国王からの手紙の内容もフランコ隊長に確認してもらって国王の意に反する侵攻があったことのお詫びをボールド国王に伝えてほしいと。お詫びに行くのも辞さない覚悟だと。親書は送ったがボールドの人物からも陛下に進言してもらえないかと丁重に頼んだ。
ノマキの町の見張りはすべて反乱軍に協力する男どもで戦いには素人だったことが判明した。ノマキはおとりだ。もう次の目標の準備していることだ。斥候の魔法使い部隊に伝令を飛ばす。
深夜にもかかわらずフランコ隊長は駐屯地に招き入れてくれた。
「深夜に申し訳ございません。反乱軍のサイモンどもはヘワケリカを襲撃しようと近くに潜んでいるようです。我々も捕獲するために移動したいので許可いただけますでしょうか?」
「王宮に早馬は出しますが、すぐに移動されたいのでしょう?」
「勝手ながら今すぐにでも確保したいのです」
「それでは一つの質問に一つの条件をつけましょう。質問は先ほどの会談からの僅かの時間で反乱軍の場所が判明したのか?条件はハンド―ラ軍と私どもの駐屯部隊も一緒に行動すること」
「質問は国家機密につき申し上げられませんが、ボールドの国でもできる仕組みです。一緒に行動するのは大丈夫です」
「ハンド―ラは短時間で探索できる技術を持っている。我が国でも可能と王宮に報告させてもらいますがよろしいでしょうか?」
「大丈夫です。ご足労をかけますが同行お願い致します」
「早馬と手紙の用意する時間だけください」
自称メリピ解放軍のサイモンは夜明けを待っていた。ヘワケリカを占領すれば目的が達成できる。メリピの復活も可能と高揚していた。日が登る直前が決行タイミング。時はきた。
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「身体が動かねえ。お前もか?」
「俺も一緒だ」
次の瞬間、地面に仰向けとなりお腹周りに輪っかがかかり光っていた。両手は動かせない。町の三か所にいた見張り兵は合計九人、その九人に精鋭二人が担当していたので精鋭十八人が一瞬で拘束された。驚いたサイモンだが、舌打ちをしながら次の指示を出した。残った兵全員が馬に乗りヘワケリカの市長一家の身柄を押さえようと強行突破を試みる。
町の東の入り口に横たわっている仲間の横を駆け抜ける寸前に左右からきた騎士の軍勢に阻まれた。旗は自分らが作った真似したハンド―ラの旗とは違うハンド―ラ王宮軍の旗が行く手を阻んでいる。
「俺はハンド―ラ国の王宮軍隊長リッキーだ。お前らはサイモンとその仲間か?」
サイモンが答える。
「もうばれていたか。その通りだ」
後ろはノマキの駐屯部隊隊長のフランコとその一部隊に包囲されていた。
「何が目的か知らんが、ここまでだ。投降しろ。殺しはせん」
「わかった。野郎どもここまでだ。馬を下りて武器を足元に置け。だが言いたいことは言わせてもらうぞ」
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