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21話:犯人の正体
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気持ち悪さでゲロを吐いている寺野を横に湯田と下原は、問題のコンビニへと走った。しかしそれらしき生徒や制服を着てる者はいなかった。残っていたのはゴミ箱に置かれたウォッカのラベルが貼られている瓶だけ。
「ここで調合して寺野に食わせたのか。酒臭いにも程があるな、もっと言えばウォッカだけじゃなくエタノール並みに強い匂いがする」
「この匂いは確かにそうかもね。でもどうやってチョコレートに入れたのかな…。漬け込むにしても固まるまでに時間はかかるし、あり得るのは外側チョコレート中身空洞だったりとか」
色んな考察をしたが、結果これというものは出なかった。頼まれた接着剤を購入した後、会場へ戻った。石角の適確な処置と梓馬を呼んでずっと寺野の回復に努めていた。
「わりぃ、犯人いなかったわ。でもウォッカの瓶とそれ以上にアルコールの匂いがやばかったから調合してる事くらいまでしか考察出来なかった。とりあえず、接着剤だ」
石角に投げ渡し、復旧作業を行なった。残り爪楊枝もあったので接着した上に爪楊枝を貼り付けて強度を高めた。
「流石部長!お前らサボり組とは全然違うわ」
「そんな、先生~…」
梓馬のディスった一言に湯田は、嫌々と言わんばかりな反応になった。しかしウォッカの強烈な匂いに対しては違和感を覚えるばかりだ。
「誰がうちの寺野にウォッカ入りチョコレート食わせたのだろう?寺野は何か覚えてないのか?」
「僕はお腹空いていて、お金もそんなに無かったのでそこにいた学生姿で女性の方から貰いました。無料で貰えるものは貰って食べようと思ってたので怪しむ暇もありませんでした。名前も分からずでしたが、服装はうちらの高校制服で間違いなかったです」
犯人の想像した姿を考えた結果、同じ高校の女子であるという事と、物理部のことを知ってる人であると推理した。大会も明後日に控えており、もう時間のない中で仲間がウォッカ入りチョコレートによって急逝アル中を狙ったものなのだと考えた。
「欅なら知ってるんじゃない?化学部の川原ってやつに捕まったとか言ってたからさ」
「そう言えば今日来てなかったし、どうしたんだろうね…。まぁ良いや。何もなければそれで良いだろうし」
湯田と下原が話をしている横で寺野は吐きに吐き散らかしていた。手押し式のポンプの如き、勢いでもあった。咄嗟に袋を出して吐くように促した石角だったが、時間の関係上梓馬が寺野と病院へ行き、残りの3人は学校へ戻る事にした。
「ありゃヤバいな…。ウォッカってあんな強いもんなの?」
「分からない…でもロシア人めっちゃ好きなやつじゃん?貧しい人はエタノール飲んでたみたいな話を堀田先生に聞いたよ」
「それをチョコレートに入れるなんて悪質だよね…。でもなんか面白かった」
湯田と石角が真面目な話をする中、下原のネタも笑えたものではなかったが3人はただひたすらに寺野の回復を祈るばかりだった。物理室に戻ると欅と鶴居が座っていた。
「お?ハーレム好きの欅と鶴っ!」
「しもっはらっ!」
いつもの儀式が始まった。そんなしょうもない儀式が行われてるのを背景に欅へ寺野のことを話した。
「マジか…。ウォッカを盛られたのか。そしてこれがその時の瓶と思われるものか…。元素分析するからちょっと待ってて」
欅が動いた。特殊な機会に入れてデータを見て成分等を数値化した。
「ヤバいよこの数値。エタノール圧倒的でウォッカ全然入ってないに等しいよ!この調合出来る人知ってるよ」
「え、マジ?誰なの誰誰?」
欅は興奮して聞く石角を抑えて一呼吸した。調合出来る人、それは意外な人物だった。
「恐らくだけど堀田先生だよ。一度ダイナマイトを作ろうとして失敗したみたいだけどそれ以外の調合はとても強いよ。まさに錬金術師ってとこかな」
堀田がしたとしても、寺野の証言が合わない。寺野が見たのは女子。堀田はどう見てもイカついおっさん、その女子の正体が分からないものだった。
「女子がしたのなら、現部長の川原だな。コソコソとするやつだから間違いない」
犯人が分かったものも、閉校の時間もなったので帰宅した。その翌朝、物理部所属者が集まりその中にはマスクをした寺野が座っていた。欅が声をかけた。
「寺野大丈夫か?犯人らしき人特定したよ」
「結構ゲロったけど、吐き切った。犯人誰なん?その女子が誰なのか分かるなんてお前ら暇人やな」
「犯人は、調合をした堀田毅と化学部部長の川原だ。川原はスタイル抜群でお前の好きなタイプかもな。だが、調合したと思われる堀田はウォッカ瓶の分析をした結果エタノールが96%だった。まさしく、堀田が魔改造したもので間違いない」
寺野は堀田の本性を知ったと同時に、川原のスタイルが気になっていた。
「川原かぁ…どんな人なんだろう。怒りたいけれどもなんか喋ってみたいなぁ」
「変質者みたいな発言はやめなさい」
富林は寺野に頭を叩きながら突っ込んだ。石角の説明が始まろうとする中、変な液体が撒き散らされた。
「痛いっ!これって…塩酸?すごい刺激臭だ…」
鶴居の肩に塩酸がかかり、服に穴が空いてしまった。石角もたまらず大声を叫んだ。
「みんな!机の下に隠れて!じゃないと本気で皮膚に当たると溶けるぞ」
一斉にして机の下へ身を潜めた。窓の外を見ると、女の姿が見えた。欅はそんな姿を見て舌打ちをした。
「ここで調合して寺野に食わせたのか。酒臭いにも程があるな、もっと言えばウォッカだけじゃなくエタノール並みに強い匂いがする」
「この匂いは確かにそうかもね。でもどうやってチョコレートに入れたのかな…。漬け込むにしても固まるまでに時間はかかるし、あり得るのは外側チョコレート中身空洞だったりとか」
色んな考察をしたが、結果これというものは出なかった。頼まれた接着剤を購入した後、会場へ戻った。石角の適確な処置と梓馬を呼んでずっと寺野の回復に努めていた。
「わりぃ、犯人いなかったわ。でもウォッカの瓶とそれ以上にアルコールの匂いがやばかったから調合してる事くらいまでしか考察出来なかった。とりあえず、接着剤だ」
石角に投げ渡し、復旧作業を行なった。残り爪楊枝もあったので接着した上に爪楊枝を貼り付けて強度を高めた。
「流石部長!お前らサボり組とは全然違うわ」
「そんな、先生~…」
梓馬のディスった一言に湯田は、嫌々と言わんばかりな反応になった。しかしウォッカの強烈な匂いに対しては違和感を覚えるばかりだ。
「誰がうちの寺野にウォッカ入りチョコレート食わせたのだろう?寺野は何か覚えてないのか?」
「僕はお腹空いていて、お金もそんなに無かったのでそこにいた学生姿で女性の方から貰いました。無料で貰えるものは貰って食べようと思ってたので怪しむ暇もありませんでした。名前も分からずでしたが、服装はうちらの高校制服で間違いなかったです」
犯人の想像した姿を考えた結果、同じ高校の女子であるという事と、物理部のことを知ってる人であると推理した。大会も明後日に控えており、もう時間のない中で仲間がウォッカ入りチョコレートによって急逝アル中を狙ったものなのだと考えた。
「欅なら知ってるんじゃない?化学部の川原ってやつに捕まったとか言ってたからさ」
「そう言えば今日来てなかったし、どうしたんだろうね…。まぁ良いや。何もなければそれで良いだろうし」
湯田と下原が話をしている横で寺野は吐きに吐き散らかしていた。手押し式のポンプの如き、勢いでもあった。咄嗟に袋を出して吐くように促した石角だったが、時間の関係上梓馬が寺野と病院へ行き、残りの3人は学校へ戻る事にした。
「ありゃヤバいな…。ウォッカってあんな強いもんなの?」
「分からない…でもロシア人めっちゃ好きなやつじゃん?貧しい人はエタノール飲んでたみたいな話を堀田先生に聞いたよ」
「それをチョコレートに入れるなんて悪質だよね…。でもなんか面白かった」
湯田と石角が真面目な話をする中、下原のネタも笑えたものではなかったが3人はただひたすらに寺野の回復を祈るばかりだった。物理室に戻ると欅と鶴居が座っていた。
「お?ハーレム好きの欅と鶴っ!」
「しもっはらっ!」
いつもの儀式が始まった。そんなしょうもない儀式が行われてるのを背景に欅へ寺野のことを話した。
「マジか…。ウォッカを盛られたのか。そしてこれがその時の瓶と思われるものか…。元素分析するからちょっと待ってて」
欅が動いた。特殊な機会に入れてデータを見て成分等を数値化した。
「ヤバいよこの数値。エタノール圧倒的でウォッカ全然入ってないに等しいよ!この調合出来る人知ってるよ」
「え、マジ?誰なの誰誰?」
欅は興奮して聞く石角を抑えて一呼吸した。調合出来る人、それは意外な人物だった。
「恐らくだけど堀田先生だよ。一度ダイナマイトを作ろうとして失敗したみたいだけどそれ以外の調合はとても強いよ。まさに錬金術師ってとこかな」
堀田がしたとしても、寺野の証言が合わない。寺野が見たのは女子。堀田はどう見てもイカついおっさん、その女子の正体が分からないものだった。
「女子がしたのなら、現部長の川原だな。コソコソとするやつだから間違いない」
犯人が分かったものも、閉校の時間もなったので帰宅した。その翌朝、物理部所属者が集まりその中にはマスクをした寺野が座っていた。欅が声をかけた。
「寺野大丈夫か?犯人らしき人特定したよ」
「結構ゲロったけど、吐き切った。犯人誰なん?その女子が誰なのか分かるなんてお前ら暇人やな」
「犯人は、調合をした堀田毅と化学部部長の川原だ。川原はスタイル抜群でお前の好きなタイプかもな。だが、調合したと思われる堀田はウォッカ瓶の分析をした結果エタノールが96%だった。まさしく、堀田が魔改造したもので間違いない」
寺野は堀田の本性を知ったと同時に、川原のスタイルが気になっていた。
「川原かぁ…どんな人なんだろう。怒りたいけれどもなんか喋ってみたいなぁ」
「変質者みたいな発言はやめなさい」
富林は寺野に頭を叩きながら突っ込んだ。石角の説明が始まろうとする中、変な液体が撒き散らされた。
「痛いっ!これって…塩酸?すごい刺激臭だ…」
鶴居の肩に塩酸がかかり、服に穴が空いてしまった。石角もたまらず大声を叫んだ。
「みんな!机の下に隠れて!じゃないと本気で皮膚に当たると溶けるぞ」
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