王国の悪役令嬢、王座を継ぐ決断

ニャーゴ

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プロローグ

私は悪役令嬢でした

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「レイナ・フォン・アークライト。お前との婚約は、ここで破棄させてもらう!」

豪華なシャンデリアが輝く舞踏会の中央で、王太子アレクシスの声が響き渡る。

彼の隣には、清楚なドレスに身を包んだヒロイン——クラリス・エヴァンス。

そして、周囲の貴族たちは冷たい視線で私を見下し、まるで悪役を見るような目をしていた。

でも……

(やっぱり、この展開ね)

私は冷静だった。

——ここは乙女ゲームの世界。

私は悪役令嬢レイナ・フォン・アークライト。ヒロインを虐げ、最終的に破滅する運命を背負った存在。

だけど、私は前世の記憶を持っていた。

日本でブラック企業に勤め、過労死した私が転生したのが、この「破滅エンド確定の悪役令嬢」レイナだったのだ。

「……ふふっ」

私は自然と笑みを浮かべた。

「な、何がおかしいんだ!」

王太子アレクシスが苛立った表情を見せる。

「いえ、なんでもありませんわ。むしろ……ありがとうございます」

「え?」

私は優雅にドレスの裾を持ち上げ、貴族令嬢らしい完璧な礼を見せる。

「これでようやく、愚かな王太子との縁を断ち切ることができましたもの」

「なっ……!?」

会場は静まり返った。

「……では、皆様。ごきげんよう」

私はそのまま踵を返し、堂々と舞踏会会場を後にした。

——破滅フラグ?

そんなもの、この瞬間にへし折ってやったわ。

だって私は、悪役令嬢としてではなく……

「今度こそ、この世界で幸せを掴んでみせるわ」

全ての運命を変える覚悟を持った、“最強の悪役令嬢”だから。
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