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片付け下手な私は、生まれ変わる時、神様にお願いしました?【桜智side】
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ゴミ屋敷で体調不良で死んだアタシは、生まれ変わる時に整理整頓ができる存在になりたいと言ったけれど、
【こんなのになりたいと言った覚えはねぇ!】
アタシは、マジックボックス? になっていた。
姿はわからない。
でも、何と無くわかるでしょ?
何にもないただっぴろい、暗すぎず明るすぎない空間に形のないアタシはいたの。
そうしたら急に、頭の上が開いちゃって、何かが投げ込まれたのよ!
最初は前世の記憶か、一瞬危険だと思ったのかわからないけど、アタシは必死に逃げたのよ。
でも、それはアタシに落ちてきたの。
で、そのまま天井は閉じられた。
しばらくじっとしていたけれど何かが入ってくることはなかったから、様子を見つつ落ちてきたものを確認。
そうしたらポーションだったっていうわけ。
どうしてポーションだってわかったか?
そんなの、ポーションだからとしかいえない。
ビンは、実用的な前世の薬瓶よりもっと繊細なガラスの細工のような感じになっていた。
でも、最初の持ち主は、アタシ以上の片付け下手で、入れるだけ入れて放置。
ついでにアタシのレベルは高いものの、使うヤツはレベルというか理解の程度が低かったのか、倒した魔物をそのまま入れるわ、内臓をそのまま入れて、その横に汚れた服を入れるという文字通りクサイクサイ空間になってきたの!
アタシだってこんなことしなかったわよ!
普通の紙と段ボールは別にしてたし、リサイクル可能の牛乳パックは別に縛ってたわ。
ゴミ袋は可燃、ビン缶、プラゴミの分別もちゃんとしてたわ!
それに、アタシの家がゴミ屋敷になったのは、住んでる地域のゴミ捨て時間に捨てに行けなかったの!
夜勤が終わって帰ったら、もうすでに収集車が出て行ってたり、連勤後に捨てに行こうと思ったらゴミ捨ての時間はたった1時間!
曜日によっては受付できないものだってあるし、あぁ! 何で面倒なの!
どこかの町にはゴミ回収ステーションがあって、そこで分別回収できるらしいじゃない!
分別の種類は多いらしいけれど、それでも行けば捨てられるのだから、アタシはそんな町に住みたいわ!
ついでにブラック企業退職もしたい!
そう思いながら、悶々とした日を過ごしていた。
一応自分で料理はせず、なるべく食べて帰るとか、コンビニのイートインで食べて帰るようにしてたからほとんど家では食品系のゴミはなし。
でも、紙ゴミやプラゴミ、ペットボトル中心に増えちゃったの!
家の中がごたつくと、なんか気分も落ち込むし、寝るのも、やる気も失せるし、憂鬱になるし、それにブラック企業だったから朝早く出勤とか帰宅できないまま連勤とか、頭痛がしてもそのままとか、血を吐いても病院に行く暇あったら寝てたい人だったんだもん!
で、生まれ変わってもこんなゴミと一緒なんて最低!
持つ人のレベルがアタシにふさわしいなら、中には仕切りもできるし、時間経過なし可能で、冷蔵冷凍機能だってあるのだ!
アタシは有能なの!
でもアタシを使いきれないアホのおかげで、ぐちゃぐちゃでドロドロ! サイッテー!
でも我慢したわよ!
えぇ! 13年はね!
でも、むかついて、ある時我慢しきれず酔っ払う男の顔の上に腐った肉と皮と骨、ついでに汚れた服……を吐き出して脱走した。
あ、綺麗なものはそのままよ!
しかも逃亡した場所はダンジョンだったので、ただの布バッグだった私が逃げ切れるはずもなく、いつのまにか1階の敵の宝箱に入る羽目になった。
汚いものを入れられたくないから、必死に宝箱が出るたびに、前の持ち主が入れていたゴミとか、ちょっとした毛皮、魔石、モンスターの爪なんかを出して行ったのだけれど、それも無くなって、次はちょっとショボいナイフとかコインとか出していった。
そして、少しずつ価値が上がって指輪だの宝石だのを出していってたんだけど、最後の一個も前に出してしまったから……隠してた特別なお宝と、私本体のみになった。
うわーん!
もう嫌だ~!
またクサイ靴とか、処理してない肉とか皮とか内臓とか……入れられるのかと想像していたら絶望したくなったわ。
そうしたら、びっくりするようなことが起こったの。
【こんなのになりたいと言った覚えはねぇ!】
アタシは、マジックボックス? になっていた。
姿はわからない。
でも、何と無くわかるでしょ?
何にもないただっぴろい、暗すぎず明るすぎない空間に形のないアタシはいたの。
そうしたら急に、頭の上が開いちゃって、何かが投げ込まれたのよ!
最初は前世の記憶か、一瞬危険だと思ったのかわからないけど、アタシは必死に逃げたのよ。
でも、それはアタシに落ちてきたの。
で、そのまま天井は閉じられた。
しばらくじっとしていたけれど何かが入ってくることはなかったから、様子を見つつ落ちてきたものを確認。
そうしたらポーションだったっていうわけ。
どうしてポーションだってわかったか?
そんなの、ポーションだからとしかいえない。
ビンは、実用的な前世の薬瓶よりもっと繊細なガラスの細工のような感じになっていた。
でも、最初の持ち主は、アタシ以上の片付け下手で、入れるだけ入れて放置。
ついでにアタシのレベルは高いものの、使うヤツはレベルというか理解の程度が低かったのか、倒した魔物をそのまま入れるわ、内臓をそのまま入れて、その横に汚れた服を入れるという文字通りクサイクサイ空間になってきたの!
アタシだってこんなことしなかったわよ!
普通の紙と段ボールは別にしてたし、リサイクル可能の牛乳パックは別に縛ってたわ。
ゴミ袋は可燃、ビン缶、プラゴミの分別もちゃんとしてたわ!
それに、アタシの家がゴミ屋敷になったのは、住んでる地域のゴミ捨て時間に捨てに行けなかったの!
夜勤が終わって帰ったら、もうすでに収集車が出て行ってたり、連勤後に捨てに行こうと思ったらゴミ捨ての時間はたった1時間!
曜日によっては受付できないものだってあるし、あぁ! 何で面倒なの!
どこかの町にはゴミ回収ステーションがあって、そこで分別回収できるらしいじゃない!
分別の種類は多いらしいけれど、それでも行けば捨てられるのだから、アタシはそんな町に住みたいわ!
ついでにブラック企業退職もしたい!
そう思いながら、悶々とした日を過ごしていた。
一応自分で料理はせず、なるべく食べて帰るとか、コンビニのイートインで食べて帰るようにしてたからほとんど家では食品系のゴミはなし。
でも、紙ゴミやプラゴミ、ペットボトル中心に増えちゃったの!
家の中がごたつくと、なんか気分も落ち込むし、寝るのも、やる気も失せるし、憂鬱になるし、それにブラック企業だったから朝早く出勤とか帰宅できないまま連勤とか、頭痛がしてもそのままとか、血を吐いても病院に行く暇あったら寝てたい人だったんだもん!
で、生まれ変わってもこんなゴミと一緒なんて最低!
持つ人のレベルがアタシにふさわしいなら、中には仕切りもできるし、時間経過なし可能で、冷蔵冷凍機能だってあるのだ!
アタシは有能なの!
でもアタシを使いきれないアホのおかげで、ぐちゃぐちゃでドロドロ! サイッテー!
でも我慢したわよ!
えぇ! 13年はね!
でも、むかついて、ある時我慢しきれず酔っ払う男の顔の上に腐った肉と皮と骨、ついでに汚れた服……を吐き出して脱走した。
あ、綺麗なものはそのままよ!
しかも逃亡した場所はダンジョンだったので、ただの布バッグだった私が逃げ切れるはずもなく、いつのまにか1階の敵の宝箱に入る羽目になった。
汚いものを入れられたくないから、必死に宝箱が出るたびに、前の持ち主が入れていたゴミとか、ちょっとした毛皮、魔石、モンスターの爪なんかを出して行ったのだけれど、それも無くなって、次はちょっとショボいナイフとかコインとか出していった。
そして、少しずつ価値が上がって指輪だの宝石だのを出していってたんだけど、最後の一個も前に出してしまったから……隠してた特別なお宝と、私本体のみになった。
うわーん!
もう嫌だ~!
またクサイ靴とか、処理してない肉とか皮とか内臓とか……入れられるのかと想像していたら絶望したくなったわ。
そうしたら、びっくりするようなことが起こったの。
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