懐かしい初期作品

刹那玻璃

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妹よ!!姉はさるさるではなく、一応タヌキである!!

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 今日、髪の毛を切った。

 妹と切り合うのだ。
 そうするとカット代も、ただですむ。

 しかし、髪が細く、全体的に天然パーマのしゃこの髪の毛は、妹が大胆にジャキジャキと切ってしまい、ついでに耳も切ってくれたが、満足げに、

「出来た!!」

 と言うので見てみると、もう少しでワカメちゃん寸前!?
 いや、全体的に刈ってしまい、さるさるである。

「日向夏(ひゅうか)!?何でこんなことになってるの!?前はタヌキで、今度はさるさる!?」
「眼鏡かけたらメガネザル♪」
「いるか~!!こっちは控えめにと言うか、あんたの髪が剛毛か!!」
「そうなんだよね~良いなぁ、天然パーマ。伸びたらウィーン少年合唱団のくるんくるん少年風茶髪~!!」

 しゃこは髪の毛が爆発するので、ある程度伸びると、日々ある程度手をかけて落ち着かせるか、もしくはパーマ用のワックスでくしゃくしゃっとわざと揉むようにしておく。
 それが面倒でほったらかして髪を伸ばすと毛が弱り、毛先が色が落ちこしがなくなる。
 なので、なるべく肩より下には伸ばさない。

 かたや、日向夏は漆黒の真っ直ぐな髪。
 しかも栄養が行き届いているのか艶々で、この前まで伸ばしていたものの、腰の辺りまであったが、枝毛もほとんどなく、見事!!
 しかし、本人いわく、

「剛毛!!重い!!透きばさみで透く!!軽そうな姉ちゃんが羨ましい!!」

 しゃこの元々焦げ茶に近い茶色の髪の毛は、妹には欲しかったものらしい。
 お互い、無い物ねだりである。

 だが、妹自身が剛毛と称するだけあり、かなり手強く、しゃこはさるさるなのに、剛毛は思いっきり透く事はできなかった……無念……!!
 さるさるの仕返しに因幡の白兎にと思って……はいないが、ある程度目に解る程にと思っていたのに!!
 でも、下に溜まるのは、妹の髪……漆黒で真っ直ぐだから良く解る。
 これだけやったのに、何でほとんど!?
 髪が多いか、髪が太いか……両方である。

「さるさる……。何でこの時期にさるさる……酷すぎる」
「何で?可愛いじゃん」
「この時期に可愛いもいらんわ~!!痩せたときに言ってくれ!!」
「あ、そうだった。頑張れ!!髪の毛切ったから痩せてるよ!!」
「んなわけないわ~!!ど阿呆~!!」

 すると、タブレットで、本が発送されたと出た。

「やったぁ!!」
「又買ったの!?」
「うん。長宗我部元親の本と、平安時代の女流文学についてと、古事記、日本書紀の本。本当は正史三國志全8巻欲しかった!!辞典よりも、直に勉強できるのに!!8巻のうち5巻持ってたから、残り3巻のために全部揃えるってあり?かなぁと思ってしまったのだよ。そうしたら、ますます欲しくなるし…!!」
「いい加減に、三國志萌えから脱出してください。さるさるねーちゃん!!」
「萌えの炎をあおったあんたが言うな~!!」

 姉妹の仲は、萌え仲間でもある。
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