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第2章〜承

時々どころか自分が嫌になる〜その後

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 電話番号も、住所も聞かず、そのまま放置の家族に、昨日何度も電話していることもあり、その上何度かお世話になっているので、今その電話にかけた。

 繋がらないかな……と思ったが、すぐに、

「もしもし」

と声が聞こえる。

「こんにちは。実は、前にご連絡させていただいた者です。家族が引っ越しをして、一人暮らしの冷蔵庫と洗濯機が一つづつ残っているのですが、そちらで使っていただくことは可能ですか?」
「大丈夫です。大きさは……」
「一人暮らし用のものです。私は代理でかけたので、引っ越した当人をよびますね……ひな!」

 下で見張っていると言うか様子を伺っている妹を呼び携帯を差し出す。

「昨日言ったところ。住所と名前、連絡先に、いつまでに引き取ってもらったらいいかを伝えや」
「あ、ありがとう」

 ありがとうもあるか!
 こっちが迷惑や!

と思いつつ部屋に入ると、ユエさんが心配そうに近づいてくる。

「ユエさ~ん。もうやだよ~。うえーん」

 自分のお節介が嫌で嫌で堪らなかった。
 しばらくして、

「姉ちゃん……携帯……」

扉を開けた妹に、先日父から言われたことを泣きながら全部伝えたのだった。



「うちに命令するな!うちをなんやとおもとんじゃ!ボケぇぇ!」
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