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過去回想のモブ編
第21話 襲撃ー対召喚獣戦5
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「ちょっとエド。
どう言う事?私聞いてないんだけど?」
レインからジト目で詰められてエドワードは困惑した。
黒龍が倒れた後、確認しに黒龍の元までやってきたエドワードは、先に現場にいたダリウスとレインの2人と合流した。
その時、開口一番にレインから言われたのが上記の発言だ。
「えっと…。」
エドワードは戸惑いながらダリウスの方を見る。
レインが何を求めているのか分からなかったので補足がほしかったのだ。
だがしかし、ダリウスは首を横に振るだけ。彼にもわからなかったのだ。
「な、何のことを言っているのかな?」
仕方なくエドワードはレインに聞き返した。
「アレよ。<雷槍>の事。
一緒に訓練してた時は『やってみたいんだけど形を保つのとか大量の魔力をこめると制御できないんだよね。』って言ってたじゃない。
しっかり制御できてたし、一発で黒龍倒すとかすっごい威力なんだけど?」
「いやいや、アレだよ。火事場の馬鹿力ってやつだよ。
ここで黒龍を倒せなきゃ、イーレ村は全滅だったはずだからさ。」
詰め寄ってくるレインの圧にタジタジになりながらもエドワードは答える。
「それに、躱されたはずの<雷槍>が突然、黒龍の頭上から落ちてくるし。」
「あー、アレな。」
うんうん頷くダリウス。
「あれはね。ダリウスが使った<召喚>の魔法陣を利用して<転送>で<雷槍>を飛ばしたんだ。
<転送>と<召喚>はその組成が似てるから出来た荒技だけど、油断してた黒龍の不意をつけて良かったよ。
だけどお陰で魔力がもうほとんど残っていないんだ。」
「へー、お前そんな事してたんだ。
すげーな。アレは俺も驚いたわ。」
ダリウスの言葉にエドワードは驚愕していた。
「えっ!?気づいてなかったの?
誘導する場所分かってたからてっきり僕の計画を理解してると思ったんだけど。」
誘導場所の話をした時にダリウスが指し示した場所はエドワード達を召喚した魔法陣があった場所。
その時点でエドワードはダリウスが自分の計画を理解していると思っていた。
「いいや、知らなかったぞ。
お前が誘導してほしい場所があるって言ったからな。
何か企むなら俺が敷いた魔法陣のところくらいだろ。
後はお前が何とかするだろうと思ってただけだ。」
ダリウスの言葉を聞いたエドワードは呆気に取られている。
「そんな他人任せで失敗したらどうすんだよ。」
そう言ってエドワードはため息を吐く。
「上手くいったんだし良いじゃねーか。」
そう言って笑うダリウス。
【なるほどのぅ。儂が食らったのはカミナリの類じゃったか。言われれば確かに似ておる。
そしてその魔法を放ったのがそこの小僧か。
幼くしてあれだけの魔法を放てるとはそら恐ろしい存在だのう。】
「「「なっ!?」」」
エドワード達3人が振り向くと、満身創痍になりながらも起き上がった黒龍の姿があった。
【じゃが、この勝負、儂の勝ちじゃ。】
ニヤリを笑いながら、黒龍が右腕を振り下ろした。
不可視の斬撃がエドワード達を襲うがエドワードとレインは気づけないでいた。
唯一魔力の流れが見えるダリウスが叫ぶ。
「くそっ、危ねぇ。」
ダリウスはエドワードとレインを突き飛ばす。
だが、そのためにダリウス自身は避けきれず背中に大きな裂傷が出来た。
一方、突き飛ばされたエドワードは咄嗟に魔法を展開する。
「これでホントに最後だ。〈雷撃〉」
【ギャァァァ】
黒龍の頭に〈雷撃〉が直撃し、悲鳴をあげながら黒龍は再び倒れ、今度はピクリとも動かなくなった。
「ダリウス、しっかりしなさい。」
レインは倒れたダリウスに必死に声を掛けた。
「治癒魔法は?」
エドワードはレインに尋ねる。
「やってる。だけど効かないのよ。」
治癒魔法を発動させているにもかかわらず、傷口は塞がらず、血は流れ続けている。
「お前ら…、無事そうだな。
よかったぜ。守りたいもの…守れたようだ。」
「ちょっと、ダリウス。
あんたイタズラするし人の神経逆撫でするしムカつく奴だったけど死ぬんじゃないわよ。」
「はは、ひどい言われよう…だ。」
ダリウスはそう言って力無く笑う。
続いてエドワードの方に向き直る。
「エド、悪いが俺はここまでのようだ。
まぁスキル使った時点で分かってたけどな。
だから、後はお前に託す。…守ってやってくれ。」
「わかった」
エドワードは頷く。
その様子に満足したダリウスは静かに目を閉じた。
どう言う事?私聞いてないんだけど?」
レインからジト目で詰められてエドワードは困惑した。
黒龍が倒れた後、確認しに黒龍の元までやってきたエドワードは、先に現場にいたダリウスとレインの2人と合流した。
その時、開口一番にレインから言われたのが上記の発言だ。
「えっと…。」
エドワードは戸惑いながらダリウスの方を見る。
レインが何を求めているのか分からなかったので補足がほしかったのだ。
だがしかし、ダリウスは首を横に振るだけ。彼にもわからなかったのだ。
「な、何のことを言っているのかな?」
仕方なくエドワードはレインに聞き返した。
「アレよ。<雷槍>の事。
一緒に訓練してた時は『やってみたいんだけど形を保つのとか大量の魔力をこめると制御できないんだよね。』って言ってたじゃない。
しっかり制御できてたし、一発で黒龍倒すとかすっごい威力なんだけど?」
「いやいや、アレだよ。火事場の馬鹿力ってやつだよ。
ここで黒龍を倒せなきゃ、イーレ村は全滅だったはずだからさ。」
詰め寄ってくるレインの圧にタジタジになりながらもエドワードは答える。
「それに、躱されたはずの<雷槍>が突然、黒龍の頭上から落ちてくるし。」
「あー、アレな。」
うんうん頷くダリウス。
「あれはね。ダリウスが使った<召喚>の魔法陣を利用して<転送>で<雷槍>を飛ばしたんだ。
<転送>と<召喚>はその組成が似てるから出来た荒技だけど、油断してた黒龍の不意をつけて良かったよ。
だけどお陰で魔力がもうほとんど残っていないんだ。」
「へー、お前そんな事してたんだ。
すげーな。アレは俺も驚いたわ。」
ダリウスの言葉にエドワードは驚愕していた。
「えっ!?気づいてなかったの?
誘導する場所分かってたからてっきり僕の計画を理解してると思ったんだけど。」
誘導場所の話をした時にダリウスが指し示した場所はエドワード達を召喚した魔法陣があった場所。
その時点でエドワードはダリウスが自分の計画を理解していると思っていた。
「いいや、知らなかったぞ。
お前が誘導してほしい場所があるって言ったからな。
何か企むなら俺が敷いた魔法陣のところくらいだろ。
後はお前が何とかするだろうと思ってただけだ。」
ダリウスの言葉を聞いたエドワードは呆気に取られている。
「そんな他人任せで失敗したらどうすんだよ。」
そう言ってエドワードはため息を吐く。
「上手くいったんだし良いじゃねーか。」
そう言って笑うダリウス。
【なるほどのぅ。儂が食らったのはカミナリの類じゃったか。言われれば確かに似ておる。
そしてその魔法を放ったのがそこの小僧か。
幼くしてあれだけの魔法を放てるとはそら恐ろしい存在だのう。】
「「「なっ!?」」」
エドワード達3人が振り向くと、満身創痍になりながらも起き上がった黒龍の姿があった。
【じゃが、この勝負、儂の勝ちじゃ。】
ニヤリを笑いながら、黒龍が右腕を振り下ろした。
不可視の斬撃がエドワード達を襲うがエドワードとレインは気づけないでいた。
唯一魔力の流れが見えるダリウスが叫ぶ。
「くそっ、危ねぇ。」
ダリウスはエドワードとレインを突き飛ばす。
だが、そのためにダリウス自身は避けきれず背中に大きな裂傷が出来た。
一方、突き飛ばされたエドワードは咄嗟に魔法を展開する。
「これでホントに最後だ。〈雷撃〉」
【ギャァァァ】
黒龍の頭に〈雷撃〉が直撃し、悲鳴をあげながら黒龍は再び倒れ、今度はピクリとも動かなくなった。
「ダリウス、しっかりしなさい。」
レインは倒れたダリウスに必死に声を掛けた。
「治癒魔法は?」
エドワードはレインに尋ねる。
「やってる。だけど効かないのよ。」
治癒魔法を発動させているにもかかわらず、傷口は塞がらず、血は流れ続けている。
「お前ら…、無事そうだな。
よかったぜ。守りたいもの…守れたようだ。」
「ちょっと、ダリウス。
あんたイタズラするし人の神経逆撫でするしムカつく奴だったけど死ぬんじゃないわよ。」
「はは、ひどい言われよう…だ。」
ダリウスはそう言って力無く笑う。
続いてエドワードの方に向き直る。
「エド、悪いが俺はここまでのようだ。
まぁスキル使った時点で分かってたけどな。
だから、後はお前に託す。…守ってやってくれ。」
「わかった」
エドワードは頷く。
その様子に満足したダリウスは静かに目を閉じた。
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