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第1章「聖戦」
第1話「目覚めの時」
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外の風でガタガタと揺れる窓の音が聞こえて、少年は重い瞼をゆっくりと開けた。
ぼやけていた視界は段々とはっきりとしていき、どこかの建物の一室で少年は床で寝ていたことに気づいた
「何処だここ?」と疑問に思いながらも、二度寝をしようともう一度目を瞑った。
だが、はっ!と目を開け少年は飛び起きた。
少年は、驚きを隠しきれていなかったが、自分がどうしてこんな状況になっているのか、冷静に考え思い出そうとしていた。
・・・・・遡る事数時間前
教室・・・・
校舎内に鳴り響く、鐘の音
教室では、生徒達がいつもの様に他愛の無い話で盛り上がっていた。
ガラガラと教室の戸が開く音と同時に、教師が教室に入ってきた。
「よーし、授業始める前に出席確認取るぞ。いつも見たく名前呼んでいくから、返事しろよー」
教師は生徒たちの名前を呼び、生徒も返事を返す。
そして、教師が最後の生徒の名前を呼んだ
「坂本、坂本龍一」
だが、返事は無く教師は重いため息をついた。
「はぁ、あいつは今日もか、これで何度目だ」
そして、生徒の一人がこう言った
「先生、坂本君は俺らと違って勉強しなくてもいい点数取れるんで、大丈夫だと思いまーす」
別の生徒も続けて言った
「あいつ、頭悪い癖に性格は短気で喧嘩っ早いとか、良いところ無いよなぁ」
「本当、調子乗んなよって言いたくなるよね」
近くの女子生徒が窓際の女子生徒にこう言った
「ねっ、美雪もそう思うでしょ!」
「う、うん!私もそう思うよ」
女子生徒は続けて発言した
「そう言えば、美雪って坂本と幼馴染なんっだけ?」
「そうだよ、昔は今と違って良い子だったんだよ」
「あいつって、なんでぐれちゃったの?」
近くの男子生徒がこう言った
「俺知ってるぜ!確かあいつ、10年前に親父が失踪して最近だかに母親も、病気で死んじまったって聞くぜ」
「えぇ、それは可愛そ過ぎて泣けてくるわぁ~」
「そうならない様に、私も親は大切にしようっと!」
生徒の話が終わった瞬間に、パンパンと教師が手を叩いた
「お前ら、不登校な奴の話なんかしないで、授業に集中しろ!」
と言う、教師の一声で生徒達は授業に戻るが、一人の生徒が席を立った
「どうした白沢、急に席を立って?」
「先生すいません、私坂本探しに行ってきます!」
少女は、猛ダッシュで教室を出て行った
「お、おい!白沢!授業はどうするんだ!」
「不登校扱いでお願いします!後で、坂本と一緒に追試は受けますから!」
そう言い残して、少女は教室を後にした。
河川敷・・・・
雲一つ無い青空、まさに快晴である
近くを流れる川の潺、鳥の鳴き声、安らぎの場所
そのすぐ近くの土手で制服姿で学ランのボタンを全開にして、赤いTシャツを着ている少年が寝そべっていた
少年は、流れる風を受けながら気持ちよさそうに眠りに付こうとしいて時、少年を呼ぶ声が聞こえ、少年は寝そべりながらも声のする方へ目を向ける。
そこには、長い黒髪ロングでセーラー服を着た少女が少年の上で仁王立ちをしていた。
「なんだ、美雪か。何しに来たんだ?」
と面倒くさそうな声で少年は返事をした
「なんだとか何しに来たんだじゃないでしょ!あんたを探しに来たのよ!」
と少女は怒った口調でそう言った
「探してもらうような事、俺はしちゃいねぇぞ」
少年は、そう言い返した
「はぁ、龍ちゃんが学校や授業に出ていないから、私までみんなに変な目で見られるし、変なこと言われてる事わかってる!」
少女は、重いため息をついて、また怒りながら自分が受けている状況を打ち明けた。少年は、そう言った少女に向けて発言した。
「そんな事言う連中は、勝手に言わせとけばいいんだよ」
そう言った少年の傍に少女は悲しげな顔をしながら近づいた。
「龍ちゃん、私達もう少ししたら卒業して、来年には就職なんだよ?そんなんじゃ、ご両親泣かせちゃうよ?」
「俺には、もう泣いてくれる親が居ねぇんだよ。俺は俺のやりたいようにやる、それが俺の人生だ」
少年がそう言うと、少女は立ち上がった。
「そっか、それなら良いよ。ごめんね、龍ちゃんの邪魔しちゃって、私龍ちゃん探すために授業抜けてきちゃったから、学校に戻るね」
少女は、そう言い残し走って去って行った。その目に涙を浮かべながら。
少女が去ったあと、少年はため息をつきながら目を瞑って、再び眠りについた。
次に目が覚めた時、日が落ち始めていて、夕方になっている事に少年は気づいた。
「はぁ、まさかこんな時間まで寝てるとは、思わなかったぜ」
少年は立ち上がり、帰路に入ろとしていた所遠くの方から少年を呼ぶ声がして、声のする方を向いた。
「「龍一さーーーーーーん!」」と叫びながら、二人の男が少年の方へ走ってきた。
「おう!獅子雄、鳥太、お前らどうした!何かあったのか!」
と危機迫る状況である事に気づいた少年は二人を問いただした。
「美雪の、美雪の姉さんが!」
「おい、美雪がどうした!獅子雄、はっきり言いやがれ!」
「美雪の姉さんが、拐われました!」
それを聞いた、少年の顔は怒りに満ち溢れた鬼の形相になっていた。
「おい鳥太、美雪を拐った奴は、何処のどいつだ!」
「以前、龍一さんがボコった“蠱毒組”って所です!」
「蠱毒組だと!なんで、そんな所が!今更、俺に恨みでも晴らそうってのか」
「おそらく、その可能性が高いです」
もう一人の男が、こう発言した。
「なんでも、最近蠱毒組の頭が出所したらしく、龍一さんへの復讐を果たすどかで」
「蠱毒組の頭だと!」
「はい、ここに来る途中でそいつに遭遇して」
『坂本龍一のこう伝えておけ、龍神山の山頂にある“幽霊屋敷”で待ってると』
「龍神山の幽霊屋敷って言ったら、俺らの学校の裏山にある建物だ!そこに美雪が!」
「行くぞ!獅子雄、鳥太!目指すは幽霊屋敷、蠱毒組をぶっ潰して美雪を助け出すぞ!」
「「はい!」」
少年たちは、怒りを露わにしながら走り出した。
幽霊屋敷・・・・・・
ここは地元で有名な、心霊スポット
びりびりに引き裂かれたカーテン、みしみしと音を立てる腐った木材、割れた窓ガラスから吹き抜ける冷たい風、
更には夜な夜な、獣のようなうめき声が聞こえる事が噂されていて、誰も近づかない場所。そのため、近所の不良グループのたまり場として使われている。
そしてここに、ある男を待つ不良グループがたむろしていた。
「それにしても、本当に来るんですかね、あの男は」
一人の不良がある男に問いかけた
「来るさ、何せ幼馴染が拐われたんだ、あの男は黙っちゃいないさ」
蛇のような鋭い目をした男は、笑みを浮かべながら返した
「ところで、拐ってきた女は何処に?」
「はい、拘束してあちらの檻に閉じ込め居ています」
と指さされた方にある檻へ、男は歩いた。
檻の中には、着ていた制服がびりびりに引き裂かれ、下着姿のまま拘束されていた美雪の姿があった。
「悪いなぁ、嬢ちゃんこんな目に合わせちまって。だがな、こうなった事恨むんだったら坂本を恨むんだな。」
「ふん!あんた達なんて、龍ちゃんにボッコボコにされちゃえ!」
「はは、威勢が良いなぁ!なら、あいつが来るまでたっぷりと楽しませてもらおうか!」
(くっ!助けて、龍ちゃん!)
男が美雪に手を触れようとした、その時!
バゴーーン!と扉が破壊される音が鳴り響いき、三人の少年たちが入ってきた。
「邪魔するぜ!蠱毒組!」
「「美雪の姉さん!助けに来たぜ!」」
その姿を見た瞬間、美雪は涙を流し、男は鋭い眼光で入ってきた少年たちを睨み笑みを浮かべた。
「龍ちゃん、助けに来てくれたんだね」
「随分と早いご到着だが、まぁ良い!待っていたぞ!“坂本龍一”!」
名前が出た瞬間、不良たちは一斉に少年たちを襲い始めた!
「坂本!その首貰ったぁ!」
不良たちが龍一を襲おうとした時、獅子雄と鳥太が不良たちを投げ飛ばした。
「おっと!」
「龍一さんの邪魔は!」
「「させないぜ!」」
「龍一さん!雑魚たちは俺たちに任せて、早く美雪の姉さんを!」
「おう!獅子雄、鳥田、雑魚は任せた!」
そう言うと、龍一は不良達の頭へ一目散に走った!
「てめぇを、ぶっ潰して美雪は返してもらうぞ!黒蛇!」
それと同時に、不良達の頭も龍一の方へ走った!
「くく、久しぶりだな!あの時の復讐、晴らさせてもらうぞ!坂本龍一!」
数時間にも及ぶ、龍一たちと蠱毒組の戦いは龍一の勝利で幕をとじるのであった。
「はぁ、つっかれたー!」
「はは、龍一さん無茶し過ぎですよ。いてて!」
「鳥太、お前も人の事言えねぇだろうが!いって、あ、姉さんもうちょい、優しくお願いします」
「あっ、ごめんね!獅子雄君、鳥太君!でも、二人共ありがとう!私の為に」
「おいおい、俺には労いの言葉は無いのかよ!俺だって、お前の為に頑張ったんだからな!」
「はいはい、龍ちゃんもありがと、ふん!」
そう言いながら、思いっきり包帯を締める美雪、もちろんその結果
「痛って!お、俺に優しさは無いのかよ!美雪ーーーー!」
「龍ちゃんに対しての優しさなんてありません!」
「ハハハ、二人共本当に仲がいいですねー」
「微笑ましいですよ、お二人さん!」
四人は、傷を癒しながら楽しそうに話していた。だが、そんな中に再び蛇の影が迫る。
「「姉さん‼︎後ろ!」」
美雪を再び、襲った不敵な笑みを浮かべている、黒蛇が立っていた。
それを、見た龍一が怒りの表情を見せて叫ぶ。
「黒蛇‼︎てめぇ‼︎」
「へっへっへ、俺を生かしてたのは貴様の甘さだぜ」
睨み合う二人の少年、みを捕らえてる黒蛇は、ズボンのポケットに手を入れ何かのスイッチを龍一に見せた。
「龍一、これが何かわかるか?」
それを見た龍一は、驚いた顔をして答えた。
「お、お前‼︎まさか、ここを爆破するつもりか‼︎」
黒蛇は、ニヤリと笑みを浮かべ答えた。
「そうだよ‼︎お前らを道連れにな‼︎ハハハハハ‼︎」
黒蛇は、高笑いをしながらそう言って、龍一は怒りの顔をしながら怒鳴った。
「ふざけんな‼︎てめぇと心中なんざまっぴらごめんだ!第一にてめぇ、自分の部下すらも巻き込もうとしてるんだぞ‼︎なんとも思わねぇのか‼︎」
龍一は怒鳴りながら黒蛇に問いただし、黒蛇は、笑いながら答える。
「あいつらは、駒だ!駒なんて、いくらでも変えがいるんだよ!」
それを聞いた、龍一の怒りは頂点に達し、黒蛇に向かって固く握りしめた拳を振り上げた。
「俺はな、てめぇみたいな外道が一番嫌いなんだよ‼︎」
龍一の拳が、黒蛇の顔に当たる直後に眩い緑の閃光が走った。
龍一は、光の中で自分が死ぬと言う事を実感しながら、今までの事を思い返していた。
意識が遠のいていく中、龍一は光の中で謎の声を聞いた。
「目覚めの時は近い」
それを最後に龍一は、眠る様に意識を失った。
そして、今に至る・・・
龍一は、辺りを見渡した。
ミシミシとなる床、ガタガタと鳴る窓、それし辺りには、本が散乱していた。
そして、龍一は自分以外に人は居ないかと声を上げた。
だが、返ってくるのは静寂、龍一は重く溜息をした。
龍一は建物の出口へ向かい、外に出た。
眩しい太陽の光が、顔を照らし眩しさから目を閉じた。
そして、目が慣れはじめ外の光景を見て龍一は唖然とした。
爆発によって抉れた地形、大破した戦車などの兵器、そして上空では巨大な戦艦が飛行し、その周りを何体ものロボットが飛び交って居た。
そして、龍一は自分の近くに一人の人影がジリジリと近づいている事に気付かずに、外の光景を見ているのであった。
ぼやけていた視界は段々とはっきりとしていき、どこかの建物の一室で少年は床で寝ていたことに気づいた
「何処だここ?」と疑問に思いながらも、二度寝をしようともう一度目を瞑った。
だが、はっ!と目を開け少年は飛び起きた。
少年は、驚きを隠しきれていなかったが、自分がどうしてこんな状況になっているのか、冷静に考え思い出そうとしていた。
・・・・・遡る事数時間前
教室・・・・
校舎内に鳴り響く、鐘の音
教室では、生徒達がいつもの様に他愛の無い話で盛り上がっていた。
ガラガラと教室の戸が開く音と同時に、教師が教室に入ってきた。
「よーし、授業始める前に出席確認取るぞ。いつも見たく名前呼んでいくから、返事しろよー」
教師は生徒たちの名前を呼び、生徒も返事を返す。
そして、教師が最後の生徒の名前を呼んだ
「坂本、坂本龍一」
だが、返事は無く教師は重いため息をついた。
「はぁ、あいつは今日もか、これで何度目だ」
そして、生徒の一人がこう言った
「先生、坂本君は俺らと違って勉強しなくてもいい点数取れるんで、大丈夫だと思いまーす」
別の生徒も続けて言った
「あいつ、頭悪い癖に性格は短気で喧嘩っ早いとか、良いところ無いよなぁ」
「本当、調子乗んなよって言いたくなるよね」
近くの女子生徒が窓際の女子生徒にこう言った
「ねっ、美雪もそう思うでしょ!」
「う、うん!私もそう思うよ」
女子生徒は続けて発言した
「そう言えば、美雪って坂本と幼馴染なんっだけ?」
「そうだよ、昔は今と違って良い子だったんだよ」
「あいつって、なんでぐれちゃったの?」
近くの男子生徒がこう言った
「俺知ってるぜ!確かあいつ、10年前に親父が失踪して最近だかに母親も、病気で死んじまったって聞くぜ」
「えぇ、それは可愛そ過ぎて泣けてくるわぁ~」
「そうならない様に、私も親は大切にしようっと!」
生徒の話が終わった瞬間に、パンパンと教師が手を叩いた
「お前ら、不登校な奴の話なんかしないで、授業に集中しろ!」
と言う、教師の一声で生徒達は授業に戻るが、一人の生徒が席を立った
「どうした白沢、急に席を立って?」
「先生すいません、私坂本探しに行ってきます!」
少女は、猛ダッシュで教室を出て行った
「お、おい!白沢!授業はどうするんだ!」
「不登校扱いでお願いします!後で、坂本と一緒に追試は受けますから!」
そう言い残して、少女は教室を後にした。
河川敷・・・・
雲一つ無い青空、まさに快晴である
近くを流れる川の潺、鳥の鳴き声、安らぎの場所
そのすぐ近くの土手で制服姿で学ランのボタンを全開にして、赤いTシャツを着ている少年が寝そべっていた
少年は、流れる風を受けながら気持ちよさそうに眠りに付こうとしいて時、少年を呼ぶ声が聞こえ、少年は寝そべりながらも声のする方へ目を向ける。
そこには、長い黒髪ロングでセーラー服を着た少女が少年の上で仁王立ちをしていた。
「なんだ、美雪か。何しに来たんだ?」
と面倒くさそうな声で少年は返事をした
「なんだとか何しに来たんだじゃないでしょ!あんたを探しに来たのよ!」
と少女は怒った口調でそう言った
「探してもらうような事、俺はしちゃいねぇぞ」
少年は、そう言い返した
「はぁ、龍ちゃんが学校や授業に出ていないから、私までみんなに変な目で見られるし、変なこと言われてる事わかってる!」
少女は、重いため息をついて、また怒りながら自分が受けている状況を打ち明けた。少年は、そう言った少女に向けて発言した。
「そんな事言う連中は、勝手に言わせとけばいいんだよ」
そう言った少年の傍に少女は悲しげな顔をしながら近づいた。
「龍ちゃん、私達もう少ししたら卒業して、来年には就職なんだよ?そんなんじゃ、ご両親泣かせちゃうよ?」
「俺には、もう泣いてくれる親が居ねぇんだよ。俺は俺のやりたいようにやる、それが俺の人生だ」
少年がそう言うと、少女は立ち上がった。
「そっか、それなら良いよ。ごめんね、龍ちゃんの邪魔しちゃって、私龍ちゃん探すために授業抜けてきちゃったから、学校に戻るね」
少女は、そう言い残し走って去って行った。その目に涙を浮かべながら。
少女が去ったあと、少年はため息をつきながら目を瞑って、再び眠りについた。
次に目が覚めた時、日が落ち始めていて、夕方になっている事に少年は気づいた。
「はぁ、まさかこんな時間まで寝てるとは、思わなかったぜ」
少年は立ち上がり、帰路に入ろとしていた所遠くの方から少年を呼ぶ声がして、声のする方を向いた。
「「龍一さーーーーーーん!」」と叫びながら、二人の男が少年の方へ走ってきた。
「おう!獅子雄、鳥太、お前らどうした!何かあったのか!」
と危機迫る状況である事に気づいた少年は二人を問いただした。
「美雪の、美雪の姉さんが!」
「おい、美雪がどうした!獅子雄、はっきり言いやがれ!」
「美雪の姉さんが、拐われました!」
それを聞いた、少年の顔は怒りに満ち溢れた鬼の形相になっていた。
「おい鳥太、美雪を拐った奴は、何処のどいつだ!」
「以前、龍一さんがボコった“蠱毒組”って所です!」
「蠱毒組だと!なんで、そんな所が!今更、俺に恨みでも晴らそうってのか」
「おそらく、その可能性が高いです」
もう一人の男が、こう発言した。
「なんでも、最近蠱毒組の頭が出所したらしく、龍一さんへの復讐を果たすどかで」
「蠱毒組の頭だと!」
「はい、ここに来る途中でそいつに遭遇して」
『坂本龍一のこう伝えておけ、龍神山の山頂にある“幽霊屋敷”で待ってると』
「龍神山の幽霊屋敷って言ったら、俺らの学校の裏山にある建物だ!そこに美雪が!」
「行くぞ!獅子雄、鳥太!目指すは幽霊屋敷、蠱毒組をぶっ潰して美雪を助け出すぞ!」
「「はい!」」
少年たちは、怒りを露わにしながら走り出した。
幽霊屋敷・・・・・・
ここは地元で有名な、心霊スポット
びりびりに引き裂かれたカーテン、みしみしと音を立てる腐った木材、割れた窓ガラスから吹き抜ける冷たい風、
更には夜な夜な、獣のようなうめき声が聞こえる事が噂されていて、誰も近づかない場所。そのため、近所の不良グループのたまり場として使われている。
そしてここに、ある男を待つ不良グループがたむろしていた。
「それにしても、本当に来るんですかね、あの男は」
一人の不良がある男に問いかけた
「来るさ、何せ幼馴染が拐われたんだ、あの男は黙っちゃいないさ」
蛇のような鋭い目をした男は、笑みを浮かべながら返した
「ところで、拐ってきた女は何処に?」
「はい、拘束してあちらの檻に閉じ込め居ています」
と指さされた方にある檻へ、男は歩いた。
檻の中には、着ていた制服がびりびりに引き裂かれ、下着姿のまま拘束されていた美雪の姿があった。
「悪いなぁ、嬢ちゃんこんな目に合わせちまって。だがな、こうなった事恨むんだったら坂本を恨むんだな。」
「ふん!あんた達なんて、龍ちゃんにボッコボコにされちゃえ!」
「はは、威勢が良いなぁ!なら、あいつが来るまでたっぷりと楽しませてもらおうか!」
(くっ!助けて、龍ちゃん!)
男が美雪に手を触れようとした、その時!
バゴーーン!と扉が破壊される音が鳴り響いき、三人の少年たちが入ってきた。
「邪魔するぜ!蠱毒組!」
「「美雪の姉さん!助けに来たぜ!」」
その姿を見た瞬間、美雪は涙を流し、男は鋭い眼光で入ってきた少年たちを睨み笑みを浮かべた。
「龍ちゃん、助けに来てくれたんだね」
「随分と早いご到着だが、まぁ良い!待っていたぞ!“坂本龍一”!」
名前が出た瞬間、不良たちは一斉に少年たちを襲い始めた!
「坂本!その首貰ったぁ!」
不良たちが龍一を襲おうとした時、獅子雄と鳥太が不良たちを投げ飛ばした。
「おっと!」
「龍一さんの邪魔は!」
「「させないぜ!」」
「龍一さん!雑魚たちは俺たちに任せて、早く美雪の姉さんを!」
「おう!獅子雄、鳥田、雑魚は任せた!」
そう言うと、龍一は不良達の頭へ一目散に走った!
「てめぇを、ぶっ潰して美雪は返してもらうぞ!黒蛇!」
それと同時に、不良達の頭も龍一の方へ走った!
「くく、久しぶりだな!あの時の復讐、晴らさせてもらうぞ!坂本龍一!」
数時間にも及ぶ、龍一たちと蠱毒組の戦いは龍一の勝利で幕をとじるのであった。
「はぁ、つっかれたー!」
「はは、龍一さん無茶し過ぎですよ。いてて!」
「鳥太、お前も人の事言えねぇだろうが!いって、あ、姉さんもうちょい、優しくお願いします」
「あっ、ごめんね!獅子雄君、鳥太君!でも、二人共ありがとう!私の為に」
「おいおい、俺には労いの言葉は無いのかよ!俺だって、お前の為に頑張ったんだからな!」
「はいはい、龍ちゃんもありがと、ふん!」
そう言いながら、思いっきり包帯を締める美雪、もちろんその結果
「痛って!お、俺に優しさは無いのかよ!美雪ーーーー!」
「龍ちゃんに対しての優しさなんてありません!」
「ハハハ、二人共本当に仲がいいですねー」
「微笑ましいですよ、お二人さん!」
四人は、傷を癒しながら楽しそうに話していた。だが、そんな中に再び蛇の影が迫る。
「「姉さん‼︎後ろ!」」
美雪を再び、襲った不敵な笑みを浮かべている、黒蛇が立っていた。
それを、見た龍一が怒りの表情を見せて叫ぶ。
「黒蛇‼︎てめぇ‼︎」
「へっへっへ、俺を生かしてたのは貴様の甘さだぜ」
睨み合う二人の少年、みを捕らえてる黒蛇は、ズボンのポケットに手を入れ何かのスイッチを龍一に見せた。
「龍一、これが何かわかるか?」
それを見た龍一は、驚いた顔をして答えた。
「お、お前‼︎まさか、ここを爆破するつもりか‼︎」
黒蛇は、ニヤリと笑みを浮かべ答えた。
「そうだよ‼︎お前らを道連れにな‼︎ハハハハハ‼︎」
黒蛇は、高笑いをしながらそう言って、龍一は怒りの顔をしながら怒鳴った。
「ふざけんな‼︎てめぇと心中なんざまっぴらごめんだ!第一にてめぇ、自分の部下すらも巻き込もうとしてるんだぞ‼︎なんとも思わねぇのか‼︎」
龍一は怒鳴りながら黒蛇に問いただし、黒蛇は、笑いながら答える。
「あいつらは、駒だ!駒なんて、いくらでも変えがいるんだよ!」
それを聞いた、龍一の怒りは頂点に達し、黒蛇に向かって固く握りしめた拳を振り上げた。
「俺はな、てめぇみたいな外道が一番嫌いなんだよ‼︎」
龍一の拳が、黒蛇の顔に当たる直後に眩い緑の閃光が走った。
龍一は、光の中で自分が死ぬと言う事を実感しながら、今までの事を思い返していた。
意識が遠のいていく中、龍一は光の中で謎の声を聞いた。
「目覚めの時は近い」
それを最後に龍一は、眠る様に意識を失った。
そして、今に至る・・・
龍一は、辺りを見渡した。
ミシミシとなる床、ガタガタと鳴る窓、それし辺りには、本が散乱していた。
そして、龍一は自分以外に人は居ないかと声を上げた。
だが、返ってくるのは静寂、龍一は重く溜息をした。
龍一は建物の出口へ向かい、外に出た。
眩しい太陽の光が、顔を照らし眩しさから目を閉じた。
そして、目が慣れはじめ外の光景を見て龍一は唖然とした。
爆発によって抉れた地形、大破した戦車などの兵器、そして上空では巨大な戦艦が飛行し、その周りを何体ものロボットが飛び交って居た。
そして、龍一は自分の近くに一人の人影がジリジリと近づいている事に気付かずに、外の光景を見ているのであった。
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