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始まりはセクハラと共に

家の大きさ

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「泊まるところがない!?」

「えっと…まぁそうなんです」

なにか気まずそうに少女は頭をかいた。+

「ってことで今日、泊めて下さい」

「俺は呪いのせいで今の今まで女という生き物との関わりはほぼなかったんだよ?もしかしたら君を襲っちゃうかもしれないよ?」

わざとらしく言ってみる。結局面倒なので泊めたくないだけである。

「むしろ、いつでも待ってます!!」

逆効果だった。そうだこいつ、どMだった。俺としたことが痛恨のミスだ。

まぁいいやどうせ一晩だけだし。

俺はそんな軽い気持ちで考えていた。しかしそんな軽い気持ちがちょっとした事件になるなどその頃の俺は知らなかった。

「ここがハルヤさんの家ですか……小さいですね。」

「別にそんなに小さくないと思うけどなぁ」

俺達は家と言うには大きくてやしきと言うには小さい建物の前にたっていた。

「私の実家に比べたら、ですよ」

「そっか、お前の家でかいのな。」

「はい。とはいっても、クラーケンぐらいですけどね」

「は?」

俺は息をのんだ。クラーケンというと別名「島蛸」と言われる。滅茶苦茶にでかいやつだ。

その全長は15kmにもなるという。mじゃないよkmだよ。

その話が本当だとしたら、こいつは本当にヤバイやつだ。けど、こいつにかぎってそれはあり得ないな。

俺ははしゃいでる少女にそう思うのだった。
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