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03.命は命
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「救援隊はまだ……ところでそいつは誰なんだ?」
「あぁ、彼? 丁度近くにいたみたいだから呼んだの。うちの診療所に来た新人よ」
「そうか……じゃぁ少しでも救助の手伝いがしてもらえるな」
浩二とやらは、俺を見てそう言った。
「浩二、制限を外す鍵は?」
「預かってきた。制限時間は二十分だ。その間できる限り、頼んだぞ!」
そう聞くと、鬼灯は俺につけさせたのと同じ様な、金色の腕輪をつけた右手を浩二に出した。
「ほら、君も!」
言われて鬼灯を見ると、
『う・で・わ』
と、口の形だけで俺に伝えてくる。
なんだかよくわからないが……俺の勘の良さは普通の一本角の奴らとは違う。
「頼む」
そう一言だけ言って、俺は鬼灯に腕輪をつけられた右手を出す。
すると、浩二は何やら鍵の形を模した、物を俺達の手の上にかざし、言った。
「制限解除!」
直後、腕輪が眩く光りだし、何か小さな『ピーッ』という音がする。
“何か”を感じて見上げると、鬼灯の頭には一本の角が光り輝き、現れた。
やはり……!
どういう原理なのかはわからないが、腕輪で角を隠していた、ということか。
「青、お願い。貴方の力も頼りにしてるわよ!」
そう言うと鬼灯は、人の気配のする方へと駆けて行き、瓦礫を退け始めた。
なるほど、この下に埋まってるらしい『人』を助ければ良いんだな?
「わかった」
俺は人間が、好きではない。が、嫌いでもない。確かに、何であんな力のない奴らのために島にいなければならないのか、疑問はあるが。それを不満に思った事はない。
何故なら、俺は己の強さを磨きたいだけで、そこに『人間』は関係ないからだ。
──鬼は人を見れば襲いかかる──
そんなものは迷信だし、今も昔もそんな事をする鬼はいない。
だが、島という空間に『追いやられた』と思っている奴らは、下手するとそれを体現しかねない。
本島に残っている一族もいるというのに。
命は命だ。皆、同じ──
寿命や、どうしようもない病以外で失って良いものではないだろう!
俺は血の匂いのする所の瓦礫をどんどん退け、人を救出し続けた。
そして──救援隊とやらが来る頃には、生きている人間はほとんど救出できていたらしい。
そう……後から聞いた。
「あぁ、彼? 丁度近くにいたみたいだから呼んだの。うちの診療所に来た新人よ」
「そうか……じゃぁ少しでも救助の手伝いがしてもらえるな」
浩二とやらは、俺を見てそう言った。
「浩二、制限を外す鍵は?」
「預かってきた。制限時間は二十分だ。その間できる限り、頼んだぞ!」
そう聞くと、鬼灯は俺につけさせたのと同じ様な、金色の腕輪をつけた右手を浩二に出した。
「ほら、君も!」
言われて鬼灯を見ると、
『う・で・わ』
と、口の形だけで俺に伝えてくる。
なんだかよくわからないが……俺の勘の良さは普通の一本角の奴らとは違う。
「頼む」
そう一言だけ言って、俺は鬼灯に腕輪をつけられた右手を出す。
すると、浩二は何やら鍵の形を模した、物を俺達の手の上にかざし、言った。
「制限解除!」
直後、腕輪が眩く光りだし、何か小さな『ピーッ』という音がする。
“何か”を感じて見上げると、鬼灯の頭には一本の角が光り輝き、現れた。
やはり……!
どういう原理なのかはわからないが、腕輪で角を隠していた、ということか。
「青、お願い。貴方の力も頼りにしてるわよ!」
そう言うと鬼灯は、人の気配のする方へと駆けて行き、瓦礫を退け始めた。
なるほど、この下に埋まってるらしい『人』を助ければ良いんだな?
「わかった」
俺は人間が、好きではない。が、嫌いでもない。確かに、何であんな力のない奴らのために島にいなければならないのか、疑問はあるが。それを不満に思った事はない。
何故なら、俺は己の強さを磨きたいだけで、そこに『人間』は関係ないからだ。
──鬼は人を見れば襲いかかる──
そんなものは迷信だし、今も昔もそんな事をする鬼はいない。
だが、島という空間に『追いやられた』と思っている奴らは、下手するとそれを体現しかねない。
本島に残っている一族もいるというのに。
命は命だ。皆、同じ──
寿命や、どうしようもない病以外で失って良いものではないだろう!
俺は血の匂いのする所の瓦礫をどんどん退け、人を救出し続けた。
そして──救援隊とやらが来る頃には、生きている人間はほとんど救出できていたらしい。
そう……後から聞いた。
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