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05.青いモノが好き
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「ここは、貴方のいた時代より、ずっと先の未来よ」
「未来……」
ここは知らない物が多すぎるし、未来というのは何となく納得だ。外国だというならば、まず言葉が通じている事がオカシイだろうし。
と、すると。ここは日本の未来……だがここへ来るまでに見た外の様子から、鬼ヶ島ではなさそうだな。
そびえ立つ細長い何かが立ち並び、天にも届きそうで。島の1番高い山から見たら見える海が欠片も見当たらなかった。
「そして、私が貴方の名を知っているのは……以前ここに来た鬼から貴方の容姿の事を聞いていたのと……歴史書から。『鬼ヶ島・歴代長』の名の中に『青』という名の長がいたと記載されてるわ」
「歴代長……?」
何と、俺は長になるのか。あんな面倒臭いモノに。
「……その反応を見ると、まだ長にはなっていないのね。穿いてるのも白虎の毛皮の物じゃないみたいだったし」
何を言っているんだ。この女は。
「未来というのは……まぁ信じよう。だが、俺は長になろうとも思ってないし、ましてや白虎だと? あんなバカ強い神獣の毛皮でパンツ作ろうだなんてアホが、どこにいるんだ……?」
俺がそう呟くと、鬼灯はまた目を丸くしてこちらを見た。
「大体パンツなんて、穿けりゃぁ良いだろう。破れたら変えるくらいで、こだわりなんかないぞ?」
今穿いてるパンツだって、取り巻きの女達が押し付けてきた物を順番に穿いてるだけで、何の意味もない。
「……貴方、一本角のわりに、頭の回転が早いわよね、勘もいい」
「自慢じゃないが……まぁそうだな。他の一本角の奴らよりはマシだろう」
鬼灯は何か考える様にして、口元に軽く握った手を当てた。
「……青い物が好き?」
「そりゃぁ好きだ。俺は自分のこの青い目も髪も、気に入ってるしな。
まぁ……そういう点から考えると、確かに白虎の毛皮は月明かりで青く輝くというから、魅力的と言ったらそうだが……」
実物はまだ見たことがないが、いつかお目にはかかりたい獣ではある。
俺がそう、まだ見ぬ白虎の姿を思い描いていると、鬼灯は両手を口に当てて「ぶほっ」と吹き出した。
「……なんなんだよ……」
思いきり笑われている。何故だ。
何かおかしいこと言ったか? と不機嫌な雰囲気を抑えながら言うと、
「ちなみに青い物食べてお腹壊したりしてる……?」
尚も、笑いながら言う鬼灯。
「……悪いか…………?」
俺はもう抑えはしなかった。ブスッと不機嫌丸出しにそう言うと、診療所のガラス窓が震えるほどに笑われて。俺の気分はさらに悪くなった。
「未来……」
ここは知らない物が多すぎるし、未来というのは何となく納得だ。外国だというならば、まず言葉が通じている事がオカシイだろうし。
と、すると。ここは日本の未来……だがここへ来るまでに見た外の様子から、鬼ヶ島ではなさそうだな。
そびえ立つ細長い何かが立ち並び、天にも届きそうで。島の1番高い山から見たら見える海が欠片も見当たらなかった。
「そして、私が貴方の名を知っているのは……以前ここに来た鬼から貴方の容姿の事を聞いていたのと……歴史書から。『鬼ヶ島・歴代長』の名の中に『青』という名の長がいたと記載されてるわ」
「歴代長……?」
何と、俺は長になるのか。あんな面倒臭いモノに。
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何を言っているんだ。この女は。
「未来というのは……まぁ信じよう。だが、俺は長になろうとも思ってないし、ましてや白虎だと? あんなバカ強い神獣の毛皮でパンツ作ろうだなんてアホが、どこにいるんだ……?」
俺がそう呟くと、鬼灯はまた目を丸くしてこちらを見た。
「大体パンツなんて、穿けりゃぁ良いだろう。破れたら変えるくらいで、こだわりなんかないぞ?」
今穿いてるパンツだって、取り巻きの女達が押し付けてきた物を順番に穿いてるだけで、何の意味もない。
「……貴方、一本角のわりに、頭の回転が早いわよね、勘もいい」
「自慢じゃないが……まぁそうだな。他の一本角の奴らよりはマシだろう」
鬼灯は何か考える様にして、口元に軽く握った手を当てた。
「……青い物が好き?」
「そりゃぁ好きだ。俺は自分のこの青い目も髪も、気に入ってるしな。
まぁ……そういう点から考えると、確かに白虎の毛皮は月明かりで青く輝くというから、魅力的と言ったらそうだが……」
実物はまだ見たことがないが、いつかお目にはかかりたい獣ではある。
俺がそう、まだ見ぬ白虎の姿を思い描いていると、鬼灯は両手を口に当てて「ぶほっ」と吹き出した。
「……なんなんだよ……」
思いきり笑われている。何故だ。
何かおかしいこと言ったか? と不機嫌な雰囲気を抑えながら言うと、
「ちなみに青い物食べてお腹壊したりしてる……?」
尚も、笑いながら言う鬼灯。
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俺はもう抑えはしなかった。ブスッと不機嫌丸出しにそう言うと、診療所のガラス窓が震えるほどに笑われて。俺の気分はさらに悪くなった。
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