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一章 出会い
6話 恨み
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なんて気持ち良いのだ!絶望の眼を妾に見せろ!
「な・・・なんで?アリサさんは僕達の味方じゃ・・・?」
ゲンは妾の方を見てそう言った。声に力が無い。
「は?妾がいつお主らの味方と言ったのじゃ?妾はお主らの敵じゃ。帝国よりも強大な力を持つ敵じゃ。」
妾は糞を見るような眼でゲンを見た。ゲンはミズハを抱えながら妾の炎を避けている。
「や、辞めてくれよ!」
「いや、辞めない。」
妾はそう言い、ミズハに向かって帝国兵の剣を投げた。だがゲンは自分の手を犠牲にしてミズハを守った。
「ミズハに・・・手を出すな!」
ゲンは妾に石を投げた。妾はそれを避けずくらってやった。
「ふふふ。妾に石を投げるなんて勇気があるやつじゃの。なら、この攻撃を避けられたらもうお主達に攻撃せん。」
妾はゲンにそう言ってやった。
「・・・本当か?」
「妾は嘘はつかん。」
妾はそう言い、魔法を唱え始めた。
だが、
「やめろ!」
「村に手を出すな!」
「出て行け!」
村の子供達が妾に石を投げ始めた。数十個の石が妾目掛けて飛んできた。当たったとしても痛く無いのだが、少しムカつく。
「生きてみろ!“クラッシュ”!」
妾は爆発魔法を使った。村は爆発した。大爆発だ。黒煙が上がり、村から声は聞こえなくなった。
「終わったか?」
妾は風魔法で黒煙を払った。すると驚いたことにゲンとミズハだけ生きていた。つまり、それ以外は見当たらないと言うことだ。
「お、お兄ちゃんは・・・死なせない!」
どうやらこれはミズハの仕業だ。ミズハは防御魔法が使えたらしい。魔法が使える人間は珍しいと思うんじゃが・・・。
「ミズハ、お前・・・魔法が使えたのか?!」
ゲンは驚いている。まさか妹が魔法を使えるとは思ってもいなかったのだろう。
「うん・・・。でも!防御しか・・・。」
ミズハはそう呟いた。
「・・・」
妾は黙っていた。自分の魔法を生き抜いた奴はあまりいない。本気ではなかったが生き残られたのは少しショックであった。
「アリサさん、いや、アリサ。もうこの村から・・・いや、もう村は無い。とにかく、僕とミズハの前から消えてくれ・・・。」
ゲンは切実にそうお願いした。
「お主ら、これからどうするのじゃ?」
どうでも良かったが妾はそう聞いた。
「僕らの村を破壊して、村の友達を全員殺した奴に言うことは無い。」
「そうか。・・・。」
妾はそれだけ言い、村から出て行った。
ここからは妾が知らない話である。
僕、ゲンはミズハと一緒に村を去った。いや、村は無いんだ。無くなったんだ。あの人物のせいで。
「これからどうする?お金は少しだけ持ってるから今日のご飯は安心しな。」
僕はミズハを安心させるためにそう言った。だがミズハは僕に抱えられたまま何も言わなかった。
「どうした?辛いのか?」
僕は少し心配になった。ミズハの息が荒い。多分だが、防御魔法、あれを使ったせいでミズハは疲れている。確かこれは魔力酔いという奴だったはずだ。初めて見るのでよく分からないが。早めに休憩出来るところがあればいいが・・・。
その時だった。僕は誰かにぶつかった。
「すみません。」
僕はすぐに頭を下げてそう言った。するとぶつかった人は、僕らにこう話しかけてきた。
「何があったんだ?」
その人の顔を見ると、とても心配そうにしている男の顔があった。
「ええ。何があったか全て話します・・・。」
そして僕は先程までに起きていたことを全て話した。
「そんなことがあったのか。辛かったな・・・。だが安心しろ。私が君らを助けてやろう。この、帝国兵一等兵リュディンがな!」
え?今この男なんて言った?てい、帝国兵?って事は!
僕はリュディンから離れた。
「ほお、察しがよろしくて。そうだ、お前らの村にいた兵からの連絡で私は来た。まあ、用があるのはそこの娘だけだがな!」
リュディンは僕を蹴飛ばした。
「ぐわぁ!」
口から血の味がする。口の中を切ったようだ。
「魔法が使える奴がいれば帝国はもっと強くなる!」
「ミズハが・・・お前らに手伝うわけ・・・。」
僕はミズハに手を伸ばした。だが、リュディンは僕の手を踏んだ。思い切り。
「っ~~!?」
バキッと音がした。骨が折れた。これはかなり痛かった。
「うう、」
「それでは私は去ろう。私はナデホ島にいる。この娘を返して欲しければ来るんだな。まあ、来たら殺すがな。」
リュディンはそう言いながら僕の前から消えた。ミズハと一緒に。
「うぁぁぁ!!!」
僕は今までで一番絶望したかもしれない。帝国兵に対抗できる人物・・・。今のところあの人物しかいない。リュディンはまだあいつのことを本物だとは思っていない。だが、あいつは僕の味方ではない。期待はしないほうが良いだろう。だが、何もしないよりは良い。僕は痛い手を我慢しながら魔王アリサを探しに行った。
「な・・・なんで?アリサさんは僕達の味方じゃ・・・?」
ゲンは妾の方を見てそう言った。声に力が無い。
「は?妾がいつお主らの味方と言ったのじゃ?妾はお主らの敵じゃ。帝国よりも強大な力を持つ敵じゃ。」
妾は糞を見るような眼でゲンを見た。ゲンはミズハを抱えながら妾の炎を避けている。
「や、辞めてくれよ!」
「いや、辞めない。」
妾はそう言い、ミズハに向かって帝国兵の剣を投げた。だがゲンは自分の手を犠牲にしてミズハを守った。
「ミズハに・・・手を出すな!」
ゲンは妾に石を投げた。妾はそれを避けずくらってやった。
「ふふふ。妾に石を投げるなんて勇気があるやつじゃの。なら、この攻撃を避けられたらもうお主達に攻撃せん。」
妾はゲンにそう言ってやった。
「・・・本当か?」
「妾は嘘はつかん。」
妾はそう言い、魔法を唱え始めた。
だが、
「やめろ!」
「村に手を出すな!」
「出て行け!」
村の子供達が妾に石を投げ始めた。数十個の石が妾目掛けて飛んできた。当たったとしても痛く無いのだが、少しムカつく。
「生きてみろ!“クラッシュ”!」
妾は爆発魔法を使った。村は爆発した。大爆発だ。黒煙が上がり、村から声は聞こえなくなった。
「終わったか?」
妾は風魔法で黒煙を払った。すると驚いたことにゲンとミズハだけ生きていた。つまり、それ以外は見当たらないと言うことだ。
「お、お兄ちゃんは・・・死なせない!」
どうやらこれはミズハの仕業だ。ミズハは防御魔法が使えたらしい。魔法が使える人間は珍しいと思うんじゃが・・・。
「ミズハ、お前・・・魔法が使えたのか?!」
ゲンは驚いている。まさか妹が魔法を使えるとは思ってもいなかったのだろう。
「うん・・・。でも!防御しか・・・。」
ミズハはそう呟いた。
「・・・」
妾は黙っていた。自分の魔法を生き抜いた奴はあまりいない。本気ではなかったが生き残られたのは少しショックであった。
「アリサさん、いや、アリサ。もうこの村から・・・いや、もう村は無い。とにかく、僕とミズハの前から消えてくれ・・・。」
ゲンは切実にそうお願いした。
「お主ら、これからどうするのじゃ?」
どうでも良かったが妾はそう聞いた。
「僕らの村を破壊して、村の友達を全員殺した奴に言うことは無い。」
「そうか。・・・。」
妾はそれだけ言い、村から出て行った。
ここからは妾が知らない話である。
僕、ゲンはミズハと一緒に村を去った。いや、村は無いんだ。無くなったんだ。あの人物のせいで。
「これからどうする?お金は少しだけ持ってるから今日のご飯は安心しな。」
僕はミズハを安心させるためにそう言った。だがミズハは僕に抱えられたまま何も言わなかった。
「どうした?辛いのか?」
僕は少し心配になった。ミズハの息が荒い。多分だが、防御魔法、あれを使ったせいでミズハは疲れている。確かこれは魔力酔いという奴だったはずだ。初めて見るのでよく分からないが。早めに休憩出来るところがあればいいが・・・。
その時だった。僕は誰かにぶつかった。
「すみません。」
僕はすぐに頭を下げてそう言った。するとぶつかった人は、僕らにこう話しかけてきた。
「何があったんだ?」
その人の顔を見ると、とても心配そうにしている男の顔があった。
「ええ。何があったか全て話します・・・。」
そして僕は先程までに起きていたことを全て話した。
「そんなことがあったのか。辛かったな・・・。だが安心しろ。私が君らを助けてやろう。この、帝国兵一等兵リュディンがな!」
え?今この男なんて言った?てい、帝国兵?って事は!
僕はリュディンから離れた。
「ほお、察しがよろしくて。そうだ、お前らの村にいた兵からの連絡で私は来た。まあ、用があるのはそこの娘だけだがな!」
リュディンは僕を蹴飛ばした。
「ぐわぁ!」
口から血の味がする。口の中を切ったようだ。
「魔法が使える奴がいれば帝国はもっと強くなる!」
「ミズハが・・・お前らに手伝うわけ・・・。」
僕はミズハに手を伸ばした。だが、リュディンは僕の手を踏んだ。思い切り。
「っ~~!?」
バキッと音がした。骨が折れた。これはかなり痛かった。
「うう、」
「それでは私は去ろう。私はナデホ島にいる。この娘を返して欲しければ来るんだな。まあ、来たら殺すがな。」
リュディンはそう言いながら僕の前から消えた。ミズハと一緒に。
「うぁぁぁ!!!」
僕は今までで一番絶望したかもしれない。帝国兵に対抗できる人物・・・。今のところあの人物しかいない。リュディンはまだあいつのことを本物だとは思っていない。だが、あいつは僕の味方ではない。期待はしないほうが良いだろう。だが、何もしないよりは良い。僕は痛い手を我慢しながら魔王アリサを探しに行った。
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