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第一部 第一章 混沌の世界
8・トレジャー・ハンター
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私にはこの男の人がいったい何を話しているのか、よく理解できませんでした。
男の人の話の中に天使が出て来たあたりで、お店の外が騒がしくなりました。
ズズズ……と地鳴りがします。
草原だったはずの景色が、今は砂漠のようになっていました。
その砂の海に大きな影が見え隠れしています。
「サンドワームだ。俺を探している」
「それって……」
あんな大きなモノがこのお店を襲ってきたら、無事に済む気がしません。
やっぱり出て行ってもらった方がよさそうですが、どうしたら出て行ってくれるのでしょうか。
「近いな」
見ると巨大なミミズのようなものが、お店の近くにまで来ていました。
砂の中から巨大な口が現れました。その口の大きさだけで、二メートルはあるのではないでしょうか。
大きな牙がその口をぐるりと一周するように、不規則に並んでいます。
「ひっ」
私は小さく悲鳴を上げて、後ずさりしました。
「その結界の強度はどれくらいだ?」
「そんな事……わかりません」
「君が展開しているんじゃないのか?」
「……」
巨大なミミズの周りでサメの背びれのようなものが、いくつも見えました。
砂の海を泳いでいます。
「サンドシャークまで来たか」
この人を追い出したら、あれに食べられてしまうのでしょうか。……きっとそうなのでしょう。
私は出て行ってとは言えなくなってしまいました。
「迷惑をかけてすまないな」
迷惑どころではありません。今更追い出す事も出来なくて、私はどうすればいいのかも分かりません。
あれがいつ襲ってくるかと、気が気ではありません。
私たちは戦々恐々としたまま、その日の夜を過ごしました。
―― 2日目 ――
朝、バックルームからカウンターに出てみると、男の人は昨日の位置のまま座っていました。
「おはようございます」
「……ああ」
朝食にコロッケを二つ、男の人に作って差し上げました。
「すまない。……美味いなこれは」
私はコロッケを一つだけいただきます。
外は今は静かになっています。砂嵐も収まっていました。
それでも時折、サメが砂の海から背びれを覗かせていました。
「草原が砂漠みたいになっちゃって、このお店も沈んだりしないのかしら」
「砂漠に見えるが、砂の状態になっているのは、あいつらが接触している部分だけだ。その下は普通に土の地面だ」
「そうなのですか」
そんな説明を聞いても、私にはよく分かりません。
「俺はエリオットだ」
「私はサオリです」
ここでようやくお互いの名前を交換しました。
「昨日の話の続きをしよう」
エリオットはコロッケを食べ終え、再び語り始めました。
「俺はその部屋の中央にあるテーブルに近付き、調べてみた。引き出しの中は何もなく、テーブルの上にペン差しにささったペンがあるだけだった。
俺がそのペンを手に取って調べようとした時だ、すぐ近くの空間が歪んだ。光が急速に集まり膨張して、その中から現れたのはひとりの少女だった。俺はとっさに手にしていたペンを体に隠した。鑑定する暇はなかった。
少女は俺の前に立ち、こう言った。『私は第一天使ミシェール。神の間の守護者。招かれざる者よ、ただちに立ち去りなさい。さもなくば天罰が下されるでしょう』……部屋を見る限り盗めそうな物は見当たらない。
俺は隠し持ったペンに賭けた。それがただのペンなのか、とんでもないレアアイテムなのか。――天使が現れたせいなのか、俺の感は働かなかった。そうと決めたらここに長居する必要もない。
ペンを盗んだ事がバレる前に、なるべく遠くへと逃げる事が優先だ。『俺はすぐに出ていく、だが洞窟には魔物が多い、近くの町でも何でもいいから、俺を送る事は出来るか?』――目の前のやつは天使だと言った。神の使いだ。
ならばそれくらいの事は出来るだろうと踏んで俺は言ってみた。そいつはこう答えた。『……洞窟の入り口までなら』――ビンゴだ。俺は一年掛けて辿りついたこの場所から、一瞬で抜け出す事に成功した。
こういった駆け引きはスキルに頼るまでもなく、俺の長年の経験だ。俺は洞窟の外に出ると、そこから逃げるように離れた。だがすぐにペンを持ち出した事がバレたようだ。俺に追っ手がかかった。
天使が直接追っては来なかったが、Aランクの魔物がこれでもかというくらいに襲ってきた。一匹や二匹だったらSランクの俺には余裕だが、それが十も二十もいっぺんにとなると話は別だ。
俺は戦っては逃げ、戦っては隠れ、それを三十日も続けた頃には、食糧も薬も武器さえも失った。その容赦のない攻撃は、ペンを取り返す事を目的としているとは思えなかった。
俺を殺す事だけが目的なのだと悟った。だから今更ペンを手放しても無駄なのだ。俺はそこからさらにしぶとく、逃げ延びた。――王都に向かってだ。王都を巻き込もうと考えた。
魔物の集団が襲って来ればさすがに王国も黙ってはいないだろう。そこに俺の助かる道があると思ったのだ。
だが王都はもうすぐそこ、という所で砂嵐に巻き込まれた。あまりにも不自然なその現象は、サンドワームを送り込むためのものだったのだ。そんな時に俺はこの建物を見つけたのさ」
そこまで聞いた私は、少なからず違和感を覚えました。天使という存在は、魔物を使役させるというのでしょうか。
私の中の天使のイメージからは、考えられない事でした。でもこの人はそれが当たり前のように、話をしていました。
エリオットは懐からペンを取り出しました。
羽根ペンのようです。
「それが?」
「ああ。これがそのペンだ」
「鑑定はしたのですか?」
「ああ、した。その結果は……鑑定不可能だ」
「鑑定不可能?」
「その時点でこいつはお宝確定だ。普通のペンが鑑定不可能になるわけがない。だが肝心の能力が分からない。こいつを使って文字を書いたりしてみたが、何も起きなかった」
「そんなもののために、ずっと命を狙われるのですか?」
「それがトレジャーハンターさ」
それは決して女の私では理解の出来ない――
男の人の世界のお話でした。
男の人の話の中に天使が出て来たあたりで、お店の外が騒がしくなりました。
ズズズ……と地鳴りがします。
草原だったはずの景色が、今は砂漠のようになっていました。
その砂の海に大きな影が見え隠れしています。
「サンドワームだ。俺を探している」
「それって……」
あんな大きなモノがこのお店を襲ってきたら、無事に済む気がしません。
やっぱり出て行ってもらった方がよさそうですが、どうしたら出て行ってくれるのでしょうか。
「近いな」
見ると巨大なミミズのようなものが、お店の近くにまで来ていました。
砂の中から巨大な口が現れました。その口の大きさだけで、二メートルはあるのではないでしょうか。
大きな牙がその口をぐるりと一周するように、不規則に並んでいます。
「ひっ」
私は小さく悲鳴を上げて、後ずさりしました。
「その結界の強度はどれくらいだ?」
「そんな事……わかりません」
「君が展開しているんじゃないのか?」
「……」
巨大なミミズの周りでサメの背びれのようなものが、いくつも見えました。
砂の海を泳いでいます。
「サンドシャークまで来たか」
この人を追い出したら、あれに食べられてしまうのでしょうか。……きっとそうなのでしょう。
私は出て行ってとは言えなくなってしまいました。
「迷惑をかけてすまないな」
迷惑どころではありません。今更追い出す事も出来なくて、私はどうすればいいのかも分かりません。
あれがいつ襲ってくるかと、気が気ではありません。
私たちは戦々恐々としたまま、その日の夜を過ごしました。
―― 2日目 ――
朝、バックルームからカウンターに出てみると、男の人は昨日の位置のまま座っていました。
「おはようございます」
「……ああ」
朝食にコロッケを二つ、男の人に作って差し上げました。
「すまない。……美味いなこれは」
私はコロッケを一つだけいただきます。
外は今は静かになっています。砂嵐も収まっていました。
それでも時折、サメが砂の海から背びれを覗かせていました。
「草原が砂漠みたいになっちゃって、このお店も沈んだりしないのかしら」
「砂漠に見えるが、砂の状態になっているのは、あいつらが接触している部分だけだ。その下は普通に土の地面だ」
「そうなのですか」
そんな説明を聞いても、私にはよく分かりません。
「俺はエリオットだ」
「私はサオリです」
ここでようやくお互いの名前を交換しました。
「昨日の話の続きをしよう」
エリオットはコロッケを食べ終え、再び語り始めました。
「俺はその部屋の中央にあるテーブルに近付き、調べてみた。引き出しの中は何もなく、テーブルの上にペン差しにささったペンがあるだけだった。
俺がそのペンを手に取って調べようとした時だ、すぐ近くの空間が歪んだ。光が急速に集まり膨張して、その中から現れたのはひとりの少女だった。俺はとっさに手にしていたペンを体に隠した。鑑定する暇はなかった。
少女は俺の前に立ち、こう言った。『私は第一天使ミシェール。神の間の守護者。招かれざる者よ、ただちに立ち去りなさい。さもなくば天罰が下されるでしょう』……部屋を見る限り盗めそうな物は見当たらない。
俺は隠し持ったペンに賭けた。それがただのペンなのか、とんでもないレアアイテムなのか。――天使が現れたせいなのか、俺の感は働かなかった。そうと決めたらここに長居する必要もない。
ペンを盗んだ事がバレる前に、なるべく遠くへと逃げる事が優先だ。『俺はすぐに出ていく、だが洞窟には魔物が多い、近くの町でも何でもいいから、俺を送る事は出来るか?』――目の前のやつは天使だと言った。神の使いだ。
ならばそれくらいの事は出来るだろうと踏んで俺は言ってみた。そいつはこう答えた。『……洞窟の入り口までなら』――ビンゴだ。俺は一年掛けて辿りついたこの場所から、一瞬で抜け出す事に成功した。
こういった駆け引きはスキルに頼るまでもなく、俺の長年の経験だ。俺は洞窟の外に出ると、そこから逃げるように離れた。だがすぐにペンを持ち出した事がバレたようだ。俺に追っ手がかかった。
天使が直接追っては来なかったが、Aランクの魔物がこれでもかというくらいに襲ってきた。一匹や二匹だったらSランクの俺には余裕だが、それが十も二十もいっぺんにとなると話は別だ。
俺は戦っては逃げ、戦っては隠れ、それを三十日も続けた頃には、食糧も薬も武器さえも失った。その容赦のない攻撃は、ペンを取り返す事を目的としているとは思えなかった。
俺を殺す事だけが目的なのだと悟った。だから今更ペンを手放しても無駄なのだ。俺はそこからさらにしぶとく、逃げ延びた。――王都に向かってだ。王都を巻き込もうと考えた。
魔物の集団が襲って来ればさすがに王国も黙ってはいないだろう。そこに俺の助かる道があると思ったのだ。
だが王都はもうすぐそこ、という所で砂嵐に巻き込まれた。あまりにも不自然なその現象は、サンドワームを送り込むためのものだったのだ。そんな時に俺はこの建物を見つけたのさ」
そこまで聞いた私は、少なからず違和感を覚えました。天使という存在は、魔物を使役させるというのでしょうか。
私の中の天使のイメージからは、考えられない事でした。でもこの人はそれが当たり前のように、話をしていました。
エリオットは懐からペンを取り出しました。
羽根ペンのようです。
「それが?」
「ああ。これがそのペンだ」
「鑑定はしたのですか?」
「ああ、した。その結果は……鑑定不可能だ」
「鑑定不可能?」
「その時点でこいつはお宝確定だ。普通のペンが鑑定不可能になるわけがない。だが肝心の能力が分からない。こいつを使って文字を書いたりしてみたが、何も起きなかった」
「そんなもののために、ずっと命を狙われるのですか?」
「それがトレジャーハンターさ」
それは決して女の私では理解の出来ない――
男の人の世界のお話でした。
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