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第一部 第四章 これが私の生きる道
46・絶体絶命
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ラフィーがスライムの触手に包まれた時、その触手が触れた体の部分が――
「と、溶けてる!?」
何本もの触手がラフィーの体を溶かして、削り取っていました。
その姿はもう……もう、ラフィーでは無くなっていました。
「ラフィー!」
まただ、またしても私はラフィーを傷つけてしまった。
一度ならず二度までも!
「サオリ様、私が動きますから、しばらくじっとしていてください」
私の中のフォレスがそう言うと、聖剣を握る手に力を入れました。
グンッと魔力が聖剣に注ぎ込まれ、剣が仄かに光り輝きます。
「行きます」
私は力を抜くイメージをすると、フォレスに身を任せました。
フォレスが操る私の体は――
「斬!」
――速い!
あっという間にスライムとの間合いを詰めると、聖剣のスキルらしきものを発動して触手に斬り付けています。
ラフィーを襲っていた触手すべてが、たった一振りで薙ぎ払われました。
しかし、スライムからは次から次へと、触手が伸びて来ます。
「さすがエクスカリバー、触手に触れても溶かされる事はありませんね」
フォレスは感嘆すると、さらにスライムへと回り込み、新たな触手を切り落とします。
「キリがないですね!」
何十本もの触手のせいで、スライムの本体へは辿りつけないのです。
ただ触手を斬るだけでは、スライムにダメージは無いように見えます。
カーマイルはまだ魔法を使えそうにありません。
それも私のせいなのです。
私が何も考えずにドレインしてしまったばかりに……。
「どうしましょう、サオリ様。このままではこちらの魔力が減っていくばかりです」
聖剣の燃費は良くないようです。
私にも魔力の減少が分かるくらいに、一振り毎に無くなっていくのが感じられるのです。
「それに聖剣は大丈夫でも、もし触手がサオリ様の体に触れてしまったら、ただでは済まないでしょう」
それも怖いのですけれど、一刻も早くラフィーを回復させないとならないのです。
何か打開策を見出さなければ、このままでは皆……。
触手を何百本斬った事でしょう。
そのうちにフォレスにも限界が来てしまいました。
「駄目です、サオリ様。魔力を補充しない事にはもう聖剣は使えません。それどころか私の存在も危うくなります」
スライムから距離を取って、カーマイルの傍で一旦休みます。
魔力の回復していないカーマイルからはもう、ドレインする事も出来ません。
「申し訳ございません、サオリ様。残りの魔力が心もとないので、生命維持のため私は少し眠りにつきます」
スウッとフォレスの意識が遠のくのが分かりました。
「お疲れ様、フォレス。後は私が何とか……」
何とかしないといけないのです。
「でも……ラフィーが……ラフィーが」
倒れたきり動かないラフィーを見て目を潤ませていると突然、ドンッと突き飛ばされました。――カーマイルに。
突き飛ばされた事によって、私はスライムからさらに遠ざかりましたが、カーマイルはスライムに背を向けて、私の方を向いてしまっています。
ああ、何をしているの、カーマイル……それではあなたが!
「本当に馬鹿ですね、サオリは。ラフィーはまだ死んではいません。後で回復をお願いしますよ。そしてもし死んでしまったら天使に蘇生魔法は効きません。覚えておいてください」
まだ私の方を向いているカーマイルの背後から、触手が迫ります。
「カーマイル! 後ろ!」
「そうそう、ついでに言っておきますけれども、一度蘇生で生き返らせたものは二度目はありませんよ。つまりエリオットを殺せばもう――」
カーマイルも触手に捕まり――と……溶か……溶かされて! ……ああっ……どうしたらいいの!?
とにかく魔法さえ使う事が出来たら、転移で逃げる事だって出来るのに!
どうする!? どうする私!!
洞窟に入るまでは何とかなると思っていました。
天使二人と、フォレスと合体して聖剣を持つ私。
完全に舐めていました。
この様はいったい何なのでしょう。
全部、全部私が悪いのです。
何か……何か、インクの代りになるものは――
見渡す限り、岩、岩、岩。――色の付いた液体なんてあるはずもないのです。
スライムの触手は今、カーマイルを溶かすのに夢中です。
次はきっと、私の番です。
絶望に打ち震えて俯いた先に、ノートを持つ自分の左腕が視界に入りました。
「インクの代り……あった!」
迷いなんてありませんでした。
羽根ペンを逆手に持って、勢いよく左腕の前腕部に突き刺しました。
「痛ったぁぁい!」
羽根ペンを引き抜くと、勢いよく血が溢れます。
神様特製の羽根ペンは、腕に突き刺したくらいでは折れるような事もありません。
これは……太い血管でも傷つけたのでしょうか。
恐怖も手伝って、勢いよく刺し過ぎたかもしれません。
仮に動脈を傷つけた場合、心臓からの圧力が強く掛かっているので、出血が激しくなると聞いた事があります。
フォレスは眠った状態なので、本来合体によって効果が得られるはずの、フォレスの回復能力も薄れてしまっているようです。
「痛い……痛い……の、ノート」
右手でノートを開き、羽根ペンを持ち直します。
転移魔法の場合は、ラフィーとカーマイルに触れないと一緒に転移できません。
スライムの位置的にも、私が天使二人に近づく事は難しいと思われます。
ならば回復魔法で一度回復させて、天使を動けるようにしてからの転移の方がいいでしょう。
そこまでやれる余裕はあるのでしょうか。
いや、やらなければここで全滅です。
あらかじめ書いておいた回復魔法の文字列の、最後の三文字さえ書ければ魔法が展開されます。
でも……でも……ああ、なんという事でしょう。
恐怖と緊張と激痛で、手が震えて最後の三文字を書く事が出来ません。
ポタリとペン先の血が、ノートの文字に垂れてしまいました。
「つ、次のページを」
次のページにも、同じ回復魔法の記述があります。
何度も使いそうな魔法は、何ページにも渡って書き留めてあるのです。
さっきはめくる事が出来たページが、なかなかめくれません。
もたもたしている間にも、左手の血が勢いよく流れ続けます。
そのうちに目も霞んできました。
スライムがカーマイルを離れて、動き出す気配がします。
もう、時間がありません。
駄目……駄目……三文字……たった三文字さえ書けば、魔法が使えるのに!
「やだ……やだよ……ラフィー、カーマイル、エリオット、ランドルフ! 誰か……誰か助けて!」
突然、私の耳に入ってきたのは、男の人の声でした。
「俺は呼ばれてないっぽい?」
「と、溶けてる!?」
何本もの触手がラフィーの体を溶かして、削り取っていました。
その姿はもう……もう、ラフィーでは無くなっていました。
「ラフィー!」
まただ、またしても私はラフィーを傷つけてしまった。
一度ならず二度までも!
「サオリ様、私が動きますから、しばらくじっとしていてください」
私の中のフォレスがそう言うと、聖剣を握る手に力を入れました。
グンッと魔力が聖剣に注ぎ込まれ、剣が仄かに光り輝きます。
「行きます」
私は力を抜くイメージをすると、フォレスに身を任せました。
フォレスが操る私の体は――
「斬!」
――速い!
あっという間にスライムとの間合いを詰めると、聖剣のスキルらしきものを発動して触手に斬り付けています。
ラフィーを襲っていた触手すべてが、たった一振りで薙ぎ払われました。
しかし、スライムからは次から次へと、触手が伸びて来ます。
「さすがエクスカリバー、触手に触れても溶かされる事はありませんね」
フォレスは感嘆すると、さらにスライムへと回り込み、新たな触手を切り落とします。
「キリがないですね!」
何十本もの触手のせいで、スライムの本体へは辿りつけないのです。
ただ触手を斬るだけでは、スライムにダメージは無いように見えます。
カーマイルはまだ魔法を使えそうにありません。
それも私のせいなのです。
私が何も考えずにドレインしてしまったばかりに……。
「どうしましょう、サオリ様。このままではこちらの魔力が減っていくばかりです」
聖剣の燃費は良くないようです。
私にも魔力の減少が分かるくらいに、一振り毎に無くなっていくのが感じられるのです。
「それに聖剣は大丈夫でも、もし触手がサオリ様の体に触れてしまったら、ただでは済まないでしょう」
それも怖いのですけれど、一刻も早くラフィーを回復させないとならないのです。
何か打開策を見出さなければ、このままでは皆……。
触手を何百本斬った事でしょう。
そのうちにフォレスにも限界が来てしまいました。
「駄目です、サオリ様。魔力を補充しない事にはもう聖剣は使えません。それどころか私の存在も危うくなります」
スライムから距離を取って、カーマイルの傍で一旦休みます。
魔力の回復していないカーマイルからはもう、ドレインする事も出来ません。
「申し訳ございません、サオリ様。残りの魔力が心もとないので、生命維持のため私は少し眠りにつきます」
スウッとフォレスの意識が遠のくのが分かりました。
「お疲れ様、フォレス。後は私が何とか……」
何とかしないといけないのです。
「でも……ラフィーが……ラフィーが」
倒れたきり動かないラフィーを見て目を潤ませていると突然、ドンッと突き飛ばされました。――カーマイルに。
突き飛ばされた事によって、私はスライムからさらに遠ざかりましたが、カーマイルはスライムに背を向けて、私の方を向いてしまっています。
ああ、何をしているの、カーマイル……それではあなたが!
「本当に馬鹿ですね、サオリは。ラフィーはまだ死んではいません。後で回復をお願いしますよ。そしてもし死んでしまったら天使に蘇生魔法は効きません。覚えておいてください」
まだ私の方を向いているカーマイルの背後から、触手が迫ります。
「カーマイル! 後ろ!」
「そうそう、ついでに言っておきますけれども、一度蘇生で生き返らせたものは二度目はありませんよ。つまりエリオットを殺せばもう――」
カーマイルも触手に捕まり――と……溶か……溶かされて! ……ああっ……どうしたらいいの!?
とにかく魔法さえ使う事が出来たら、転移で逃げる事だって出来るのに!
どうする!? どうする私!!
洞窟に入るまでは何とかなると思っていました。
天使二人と、フォレスと合体して聖剣を持つ私。
完全に舐めていました。
この様はいったい何なのでしょう。
全部、全部私が悪いのです。
何か……何か、インクの代りになるものは――
見渡す限り、岩、岩、岩。――色の付いた液体なんてあるはずもないのです。
スライムの触手は今、カーマイルを溶かすのに夢中です。
次はきっと、私の番です。
絶望に打ち震えて俯いた先に、ノートを持つ自分の左腕が視界に入りました。
「インクの代り……あった!」
迷いなんてありませんでした。
羽根ペンを逆手に持って、勢いよく左腕の前腕部に突き刺しました。
「痛ったぁぁい!」
羽根ペンを引き抜くと、勢いよく血が溢れます。
神様特製の羽根ペンは、腕に突き刺したくらいでは折れるような事もありません。
これは……太い血管でも傷つけたのでしょうか。
恐怖も手伝って、勢いよく刺し過ぎたかもしれません。
仮に動脈を傷つけた場合、心臓からの圧力が強く掛かっているので、出血が激しくなると聞いた事があります。
フォレスは眠った状態なので、本来合体によって効果が得られるはずの、フォレスの回復能力も薄れてしまっているようです。
「痛い……痛い……の、ノート」
右手でノートを開き、羽根ペンを持ち直します。
転移魔法の場合は、ラフィーとカーマイルに触れないと一緒に転移できません。
スライムの位置的にも、私が天使二人に近づく事は難しいと思われます。
ならば回復魔法で一度回復させて、天使を動けるようにしてからの転移の方がいいでしょう。
そこまでやれる余裕はあるのでしょうか。
いや、やらなければここで全滅です。
あらかじめ書いておいた回復魔法の文字列の、最後の三文字さえ書ければ魔法が展開されます。
でも……でも……ああ、なんという事でしょう。
恐怖と緊張と激痛で、手が震えて最後の三文字を書く事が出来ません。
ポタリとペン先の血が、ノートの文字に垂れてしまいました。
「つ、次のページを」
次のページにも、同じ回復魔法の記述があります。
何度も使いそうな魔法は、何ページにも渡って書き留めてあるのです。
さっきはめくる事が出来たページが、なかなかめくれません。
もたもたしている間にも、左手の血が勢いよく流れ続けます。
そのうちに目も霞んできました。
スライムがカーマイルを離れて、動き出す気配がします。
もう、時間がありません。
駄目……駄目……三文字……たった三文字さえ書けば、魔法が使えるのに!
「やだ……やだよ……ラフィー、カーマイル、エリオット、ランドルフ! 誰か……誰か助けて!」
突然、私の耳に入ってきたのは、男の人の声でした。
「俺は呼ばれてないっぽい?」
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