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光の精霊王と女神様の土下座
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魔族が他にも魔王が各地にたくさんいると聞いてクリスは耳を塞いで
「嫌だ!知らない!僕は何も聞かなかった!!」
と耳を塞いでいる。
しかし
「ですが…、既にロキシード様が倒されたことは他の魔族達に感知されております…。
魔族は同胞が死んだら感知で伝わり、死んだことがわかります…」
と魔族は言う。
クリスは光の剣を出して、
「は?何だそのめんどくさい感知能力!やはり魔族は面倒だから殺しておこう!」
「ダメよ!この魔族さん達を殺したら私、クリスのこと嫌いになってしまうからね!!」
と言うとクリスは
「カーン!」
と言って青くなったが
「そうた、とりあえずこの村に結界を張って強固にしておこう。お前ら魔族は爆速でとりあえず出て行け!
ただし裏切ったら絶対に殺す!」
と念を押し、魔族達が村から出た瞬間にクリスはパチパチと爆速で手を翳して光の強固な結界を作り上げてしまった!!
「エレア!これでもう邪魔者は村に入ってこれないから結婚しよ、あ、そ、その前に…」
とクリスは爆速で私を引き寄せ
「僕と付き合ってください!エレア」
と真剣に言う。
うう、綺麗な顔で言われると何ともだけど…、やはり魔王放置は良くないと思うのよね。
しかしそこで、クリスはいきなり力が抜けバタンと倒れた!!
「えっ!?く、クリス!?どうしたの!?」
揺さぶるが起きない!?
そして周りが停止したように真っ白になっていく。
一体何なのー?
と叫ぶと…
『村娘…エレア・ザクセン!』
といつの間にか光を纏った偉そうなお爺さんと、神々しい後輪を背負った綺麗な女神様が現れた!!
「あ、貴方様方は!!」
私は前世のファンタジー小説で出てくる光の精霊王レギオンと、この世界の女神オシリア様だ!!
挿絵で見たことある!!
ていうか、何?この状況?
私に声かけてる!?
『返事をせぬか!』
とレギオン王が光ながら言う!眩しい
「ひっ、は、はい!」
と答えるとオシリア様か
『怖がらせてどうすんのよ!』
と光の精霊王をグーで殴りつけた。
頰を腫らし90度に腰を曲げ謝った。
『すいませんした』
威厳は!?
「あの、な、なんで私にお二人のような物凄い方々がお声をかけたのでしょうか?」
とおずおず聞くと
『ふむ…何から話せば良いのやら…』
となんか、長そうな気配がした。
『まず、村娘エレアよ、お主は前世の記憶を持ち生まれてきた転生者じゃ』
あ、はい、知ってますー。自分のことだからね。
『そして転生させたのがこの私女神オシリアです!』
「え?そうなんですか?2人とも小説に出てくるキャラだしどうもしっくりこないわ」
だってお前らも所詮創作物キャラじゃん。
『んん、それはね、説明が難しいのですが、貴方は私達を創作物キャラとして見ているのでしょうが、実は私達は現実に存在するのです』
とオシリア様が訳のわからないことを言い出した。
『つまりじゃ!わしらの方がわしらを書いた作者なる者を操ってあの小説を書かせたのじゃ!!』
とレギオン王がとんでもない事を言い出した!
「えええ!?ど、どういうことなんですか!?」
『よく、巷では「作者神だな!?」みたいな名作が生まれますよね?あれらは私達が密かに作者達に才能という力を与えて世に出しているからです!』
ともはやオカルトじゃない!?くらいの恐ろしい事を言い出した。
『作者達は無意識にわしらを作品の中に登場させることで名作は生まれる。つまりわしらのおかげでな』
『しかし、近年の流行で転生モノやら悪役令嬢、スローライフ、俺つえええと言ったモノで作者達は想像の力を発揮しだしました』
「あ、はい…。ええと…」
一体何が言いたいのだろうか?
『そしてお前はただの村娘として転生した』
「はい、それはわかります」
『そして問題なのはクリスです』
とオシリア様とレギオン王が顔を曇らせた。
えっ!?何?クリスなんかしたの!?
『あなたは先に死んだから知らないでしょう…。あの小説は完成しなかったのです。…そうです。作者が病に倒れ亡くなりました』
「えっ!?そ、それはなんとまあ、ご冥福をお祈りします」
と私が言うと2人は
『だからそれが問題なのじゃ!』
『そうです!いいですか!?よく聞くのです!エレア!
クリスは…あの小説を書いていた作者本人です!!』
「え、えええーーー!?」
と驚くと2人は
『ナイスリアクションです!』
とか言い出した。
「クリスが…作者?」
と呟くと
『作者というのは…自分の作品にとても力を注ぎます。生命力さえ練り込まれているのでしょう。命を削り創り上げた作品…。それが志半ばで続きを書けなくなったとなれば辛いでしょう』
『わし達は彼の想いを無にする事なくせめてこの世界の光の勇者となるべく魂を転生させた!』
「な、なんですって!?それは…では、クリスにも記憶があるというのですか?」
『ええ、もちろんです。しかし、彼は…あの通り!自分の思い描いた世界通りに動かなかった!!あの爆速の魔王倒しを見てもわかるでしょう』
「確かに…いつも爆速で行動する…」
『先を知っているし、彼自身が書いた世界者からの…。そして、彼は君に固執しておる。つまり、エレア・ザクセン!お主はあやつのお気に入りキャラなのじゃ!!』
と言い出した!
ええ!?な、何ですって!?作者のお気に入りキャラ!!?
『エレア・ザクセンとは…作者の理想のキャラクターでした。自分の物語でもお気に入りキャラとは別にヒロインと勇者は話の都合上くっつけなくてはなりません。
だから彼はあえてエレアを幼馴染として、誰とも恋愛対象にならないような設定を作り上げたのです!』
と女神オシリア様は言う。
『そしていざ自分が光の勇者として転生した事を知り、彼は…決められた設定をぶち壊しに動き出したのじゃ。それが今のクリスなのじゃ!
つまり、エレア…奴を止められるのはもうお主しかおらん!!』
とオシリア様とレギオン王が言い出した。
「あ、あの、ただの村娘の私には荷が重いと言うか止めるのは無理と言いますか…」
『あのように爆速で物事を進めておるのはお主と早く幸せになりたいとある意味純粋じゃが。彼にとっては作家魂が残っており、さっさとノルマを達成したいという要望で結果的に爆速が誕生した』
とレギオン王は言う。
『しかし、エレアの反応を見てわかりました。彼は貴方に弱い!彼の理想の頂点に達する貴方は彼以上に彼をコントロールする力を持っています!
名付けて…【惚れた弱み】発動です!』
ええええー。そのまんまじゃない!!
と私は白目になりつつあったが、2人は土下座し出した!
『エレアよ!どうか、クリスを光の勇者としてまともに指導してやってくれ!!』
『エレアお願い!物語を軌道に戻せるのは貴方次第です!貴方の言う事ならクリスは何でも聞きます!!』
「でもでも!私は聖女でも女騎士でもなく、普通の…」
と言うと女神と精霊王は私に何か力を放った!!
「う!!」
ち、力が!溢れてくる!!な、何なの!?一体!!?
『エレアよ…お主に力を授けた。癒しの聖女としての力、そして、ある程度ゲキ強く剣を振れる女となりました』
と言われて私は
「な、ななな!何勝手に力授けちゃってんのーーー!?」
と叫ばずにはいられなかった!!
「嫌だ!知らない!僕は何も聞かなかった!!」
と耳を塞いでいる。
しかし
「ですが…、既にロキシード様が倒されたことは他の魔族達に感知されております…。
魔族は同胞が死んだら感知で伝わり、死んだことがわかります…」
と魔族は言う。
クリスは光の剣を出して、
「は?何だそのめんどくさい感知能力!やはり魔族は面倒だから殺しておこう!」
「ダメよ!この魔族さん達を殺したら私、クリスのこと嫌いになってしまうからね!!」
と言うとクリスは
「カーン!」
と言って青くなったが
「そうた、とりあえずこの村に結界を張って強固にしておこう。お前ら魔族は爆速でとりあえず出て行け!
ただし裏切ったら絶対に殺す!」
と念を押し、魔族達が村から出た瞬間にクリスはパチパチと爆速で手を翳して光の強固な結界を作り上げてしまった!!
「エレア!これでもう邪魔者は村に入ってこれないから結婚しよ、あ、そ、その前に…」
とクリスは爆速で私を引き寄せ
「僕と付き合ってください!エレア」
と真剣に言う。
うう、綺麗な顔で言われると何ともだけど…、やはり魔王放置は良くないと思うのよね。
しかしそこで、クリスはいきなり力が抜けバタンと倒れた!!
「えっ!?く、クリス!?どうしたの!?」
揺さぶるが起きない!?
そして周りが停止したように真っ白になっていく。
一体何なのー?
と叫ぶと…
『村娘…エレア・ザクセン!』
といつの間にか光を纏った偉そうなお爺さんと、神々しい後輪を背負った綺麗な女神様が現れた!!
「あ、貴方様方は!!」
私は前世のファンタジー小説で出てくる光の精霊王レギオンと、この世界の女神オシリア様だ!!
挿絵で見たことある!!
ていうか、何?この状況?
私に声かけてる!?
『返事をせぬか!』
とレギオン王が光ながら言う!眩しい
「ひっ、は、はい!」
と答えるとオシリア様か
『怖がらせてどうすんのよ!』
と光の精霊王をグーで殴りつけた。
頰を腫らし90度に腰を曲げ謝った。
『すいませんした』
威厳は!?
「あの、な、なんで私にお二人のような物凄い方々がお声をかけたのでしょうか?」
とおずおず聞くと
『ふむ…何から話せば良いのやら…』
となんか、長そうな気配がした。
『まず、村娘エレアよ、お主は前世の記憶を持ち生まれてきた転生者じゃ』
あ、はい、知ってますー。自分のことだからね。
『そして転生させたのがこの私女神オシリアです!』
「え?そうなんですか?2人とも小説に出てくるキャラだしどうもしっくりこないわ」
だってお前らも所詮創作物キャラじゃん。
『んん、それはね、説明が難しいのですが、貴方は私達を創作物キャラとして見ているのでしょうが、実は私達は現実に存在するのです』
とオシリア様が訳のわからないことを言い出した。
『つまりじゃ!わしらの方がわしらを書いた作者なる者を操ってあの小説を書かせたのじゃ!!』
とレギオン王がとんでもない事を言い出した!
「えええ!?ど、どういうことなんですか!?」
『よく、巷では「作者神だな!?」みたいな名作が生まれますよね?あれらは私達が密かに作者達に才能という力を与えて世に出しているからです!』
ともはやオカルトじゃない!?くらいの恐ろしい事を言い出した。
『作者達は無意識にわしらを作品の中に登場させることで名作は生まれる。つまりわしらのおかげでな』
『しかし、近年の流行で転生モノやら悪役令嬢、スローライフ、俺つえええと言ったモノで作者達は想像の力を発揮しだしました』
「あ、はい…。ええと…」
一体何が言いたいのだろうか?
『そしてお前はただの村娘として転生した』
「はい、それはわかります」
『そして問題なのはクリスです』
とオシリア様とレギオン王が顔を曇らせた。
えっ!?何?クリスなんかしたの!?
『あなたは先に死んだから知らないでしょう…。あの小説は完成しなかったのです。…そうです。作者が病に倒れ亡くなりました』
「えっ!?そ、それはなんとまあ、ご冥福をお祈りします」
と私が言うと2人は
『だからそれが問題なのじゃ!』
『そうです!いいですか!?よく聞くのです!エレア!
クリスは…あの小説を書いていた作者本人です!!』
「え、えええーーー!?」
と驚くと2人は
『ナイスリアクションです!』
とか言い出した。
「クリスが…作者?」
と呟くと
『作者というのは…自分の作品にとても力を注ぎます。生命力さえ練り込まれているのでしょう。命を削り創り上げた作品…。それが志半ばで続きを書けなくなったとなれば辛いでしょう』
『わし達は彼の想いを無にする事なくせめてこの世界の光の勇者となるべく魂を転生させた!』
「な、なんですって!?それは…では、クリスにも記憶があるというのですか?」
『ええ、もちろんです。しかし、彼は…あの通り!自分の思い描いた世界通りに動かなかった!!あの爆速の魔王倒しを見てもわかるでしょう』
「確かに…いつも爆速で行動する…」
『先を知っているし、彼自身が書いた世界者からの…。そして、彼は君に固執しておる。つまり、エレア・ザクセン!お主はあやつのお気に入りキャラなのじゃ!!』
と言い出した!
ええ!?な、何ですって!?作者のお気に入りキャラ!!?
『エレア・ザクセンとは…作者の理想のキャラクターでした。自分の物語でもお気に入りキャラとは別にヒロインと勇者は話の都合上くっつけなくてはなりません。
だから彼はあえてエレアを幼馴染として、誰とも恋愛対象にならないような設定を作り上げたのです!』
と女神オシリア様は言う。
『そしていざ自分が光の勇者として転生した事を知り、彼は…決められた設定をぶち壊しに動き出したのじゃ。それが今のクリスなのじゃ!
つまり、エレア…奴を止められるのはもうお主しかおらん!!』
とオシリア様とレギオン王が言い出した。
「あ、あの、ただの村娘の私には荷が重いと言うか止めるのは無理と言いますか…」
『あのように爆速で物事を進めておるのはお主と早く幸せになりたいとある意味純粋じゃが。彼にとっては作家魂が残っており、さっさとノルマを達成したいという要望で結果的に爆速が誕生した』
とレギオン王は言う。
『しかし、エレアの反応を見てわかりました。彼は貴方に弱い!彼の理想の頂点に達する貴方は彼以上に彼をコントロールする力を持っています!
名付けて…【惚れた弱み】発動です!』
ええええー。そのまんまじゃない!!
と私は白目になりつつあったが、2人は土下座し出した!
『エレアよ!どうか、クリスを光の勇者としてまともに指導してやってくれ!!』
『エレアお願い!物語を軌道に戻せるのは貴方次第です!貴方の言う事ならクリスは何でも聞きます!!』
「でもでも!私は聖女でも女騎士でもなく、普通の…」
と言うと女神と精霊王は私に何か力を放った!!
「う!!」
ち、力が!溢れてくる!!な、何なの!?一体!!?
『エレアよ…お主に力を授けた。癒しの聖女としての力、そして、ある程度ゲキ強く剣を振れる女となりました』
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