爆速勇者が幼馴染の私を束縛してきます!

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爆速勇者は女神を殴る

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「何者だ!エレアに何をした!?」
と首元に光のナイフを突きつけられたオシリア様!!
クリス何してんのおおおおおお!?
その方はこの世界の女神様よ!?

『クリス…とりあえず話を聞きなさい、エレアは…』

「遅い!5秒で言え!」

『5秒は無理よ!!番宣でも無理だからー』
とオシリア様が突っ込むと、クリスは

「……エレアに聖痕をつけたのはお前だな!?聖女にでもしたのか!?大方、魔王討伐の為に王女やカミラの代わりにエレアを選んだと言うところだろう?」
とクリスは爆速で言い当ててしまい、オシリア様は

『ううっ!あの!それ、今から私が言おうとした事……』
と台本が狂い、オシリア様もタジタジしている。

「やっぱりか…。さっさとエレアの聖痕や王女の力とか色々消して元のエレアに戻せ!じゃないと殺すそ!」
と女神様相手に怯まないクリス!

『あ、あなた!女神である私に失礼ですよ!!』
と言うとそこにレギオン王が現れた。

『クリス!や、止めぬか!女神に失礼じゃぞ!』
と言い、光のナイフをレギオン王の力で消したがクリスは今度は素手で女神様の首を絞めると言う恐ろしい構図にレギオン王も私も青ざめた。

『うぐううううっ!』

『ひいいいいい!!オシリア様!!』

「クリス!その方は女神様よ!!や、止めて!お願い!」
と言うとようやくクリスは止めて、

「ちっ、命拾いしたな、オシリア!エレアのお願いは聞かなきゃな!」
と言った。ゲホゲホ言い、オシリア様はレギオン王に背中をさすられているという地獄絵図。

『クリス…とにかく各地の魔王をエレアと共に…』
となんとか持ち直したオシリア様が言うが、

「嫌だね!何でお前の言うことを僕が聞かないといけないんだ!?魔王討伐なんて他の奴に任せたらいいだろう!?」
と言うクリス!

『それは無理じゃ!生まれた時からわしはお主に力を与えてしまったから、もうクリスにしか魔王達は倒せんということじゃ!お主もわかっておるのじゃろう?』

「クソジジイ…!よくもこんな力を僕に!ぶっ殺すそ!」
と凄い寒気出してくるクリスにレギオン王も青ざめた!
そしてチラと私を見る。完全に助けてくれという目だ!
私は

「クリス!お二人に暴言は止めて!お願い!それに私に聖女の力が宿った以上、魔王討伐の旅に出るのは必須よ!我儘言わないで!ねっ!?」
と言うとクリスはやっと大人しくなり、

「エレアが言うなら…仕方ない…。でも聖痕をつけたこの女神オシリア様が僕は許せないよ!無関係なエレアに勝手に力を与えたんだ!!許せないよ!!」
と拳を握り、クリスはオシリア様の服を掴み、爆速でバキッと本当に殴り、女神オシリア様は天井に頭をぶち破り身体だけぶらりとなった!!

ひいいいいい!!!

『ぎゃあ!オシリア様!!!』
クリスは拳をバキバキさせながら

「貴方もこうしてもいいんですよ?お爺さん」
とにこにこと丁寧な言葉を使い、近寄るからさっと私の影に隠れるレギオン王!

「クリス止めて!お願いよ!レギオン王を殴らないで!オシリア様も天井から下ろしてあげて!」
と私がお願いを言うとクリスは舌打ちし、オシリア様の身体を下から引っ張り、オシリア様は頰を腫らして泣いている!!

たまらず私は駆け寄り最初に力を使ったのが女神様相手という地獄絵図再びになった!

癒しの力で女神様の頰を治していく!

『ありがとう、エレア…。ウッウッウッウッ!』
と精神的にもキツかった女神様は泣きじゃくる。クリスは白けた目で女神様を見て私と目が合うとにっこりした。
怖い…クリス…。

「クリス…あのね?とにかく私と魔王討伐な旅に出ましょう?お願い…」
と言うとクリスは

「わかったよ、エレア…。僕はエレアの頼みなら何でも聞くよ!女神様やお爺さんの頼みではなく、あくまでもエレアの頼みだから!」
とクリスはオシリア様とレギオン王を睨みつけた!
もはや2人はブルブル震えていて

「もう用はないから2人ともお帰りください!」
とクリスはニコニコと恐ろしいオーラで威圧し、2人は

『う、うむ…ではわしは帰るとするか』
『ほほ、エレア…クリス…それでは頼みました!』
と言い、早々に2人は消えた!!

クリスは消えたと同時に私の手を取り

「エレア…。旅に出る代わりに一つだけ僕のお願いも聞いてくれるかな?」
とこっちを見る!
私も少し震えて

「な、な、何??」
と聞くとクリスは

「ふふふ、旅の間中、エレアを独占して溺愛束縛するけど許してね!?お願いだよ!」
とクリスは離さないというように私を抱き寄せた!
ひいいいいい!!
最早、私は逃げ出せず、

「うう、わ、わかったから…とにかく魔王討伐頑張りましょうね?」
とクリスを宥めると

「うん!魔王なんか秒で倒して2人の時間を作ろうね!!」
といい笑顔で、クリスは魔王など最早どうでもいい、おまけみたいな感じで笑っていて、私は恐怖したのだった!!



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