25 / 25
エレアの諦め
しおりを挟む
世界を旅すると言ったクリスは爆速の5分で世界を回り切ってきっちりまた戻ってきた!!
『クリスよ…。さ、流石に5分は早すぎると思うんじゃ!ついさっき別れの挨拶をしたじゃろ?』
「ああ…した。一度エレアを諦め世界を5分で回り切っている間に考えた」
いや待って?それ本当に5分しか考えてないからね?
「やはり僕はエレア無しでは生きていけない思いたいヤツなんだ!!
エレアのいない世界は寂しい!
僕はやはり君のことが大好きだ!!
どうかエレア!僕と結婚して欲しい!!」
といきなりひざまづき、なんとクリスはいつの間にか綺麗なクリスの瞳の色の青の宝石のついた指輪を私に向けた。
やっぱり爆速でプロポーズしてきた!
「………」
私はこの綺麗な顔の勇者のただの幼馴染で正直言って恋愛感情がない…。
しかしこれはもうクリスから逃れるのは一生無理かもしれないと悟った。
断っても断っても諦めずに付き纏ってくるし、私に好きな人ができてもその人は多分クリスに爆速で殺されるだろう。
つまり全部無駄なのだ。
「はあああ……」
私は物凄いため息をついた。
散々私はクリスを好きにならないと言ったのに。
クリスはもはや泣きそうな目をしてこちらを見ている。
いや実際に泣いていた。このイケメンは私がいないと生きていけないと泣いてプロポーズするのだ。
「…わかった…。もう諦めるよ。クリス、私クリスと結婚するよ」
と言うとクリスは驚いて口を開けた。
初めてクリスの時間が止まった様だった。
オシリア様はガクガクと私を揺すり、
『エレア!妥協してはなりませんよ!?クリスのこと何とも思っていないのでしょう?』
と言う。
私は
「はい、オシリア様。私はクリスのことを何とも思っていません!
ですが、私が結婚する事で安定するならもういいかと思います。
クリス顔だけはいいので妥協しようと思います」
と私はもはや性格を無視してとうとう顔だけで判断して受け入れることにした。
こんな理由を堂々と言ってもクリスはボロボロと泣き、
「うう!ありがとう!ありがとうエレア!僕のエレア!!やっと受け入れてくれた!!」
と嬉し泣きをしていた。
レギオン王は
『………こんな結末になろうとはの…』
ともはや白目になっている。
結局私は指に婚約指輪をはめられてクリスと村に帰ることになった。
クリスはにこにこで私をお姫様抱っこして転移して村に着いた。
すると村の人が気付いた。
「クリス!エレア!帰ってきたのか!?」
村の教会の牧師のセイロンさんだ。
「セイロン牧師様!エレアと結婚します!!」
と元気よくクリスが言ったのでポカンとするセイロン牧師は
「え?ああ…そうなのかい?ええ?普通両親に先に言うんじゃ…」
と言うとクリスは
「それもそうですね!じゃっ」
とその場から転移して実家の私の家に来て、父さんと母さんが夕食を食べようとしているテーブルにドンっと転移して驚いた父さんが
「ぎゃあああ!!」
と叫びスープを足にこぼして
「あっっつわっ!」
と慌てる。
母さんは逆に冷静で目を細め
「あらおかえりエレア、クリスくん」
クリスは母さんに向かい、
「只今戻りました!僕はエレアと結婚します!!」
と言い放った。
母さんは目を細め、
「まあ、エレアおめでとう!とうとう観念したのね?」
と言ってきた。
私は肩をすくめてうなづいた。
父さんは
「そ、そうか…。村長に連絡しておくよ!」
と焦り、机に足をぶつけながら報告に行き、次の日から村人総出で飾り付けやウェディングボード会場のセッティング、国王への報告と大変慌ただしい日、私はドレスの採寸を図られたりした。
本当は国を挙げて勇者のクリスと王都まで行って盛大な式にするはずだが、クリスはあっさりと国王の申し出を断っていた。
「僕は地味な結婚式をしたい」
と言うので国王様も折れる他なかった。結局国王様達の方から馬車で出向いてこの村にやってきている。
大変申し訳ないです。
*
結婚式前日の夜にクリスが真夜中に私の部屋に転移してきた。明日早いのに結構な迷惑だ。
「ごめんエレア。夜中に。でも星が綺麗だから屋根に登ろう」
と言い出してあっという間に屋根に瞬間移動させられた。
寒ううう!!
と思っているとクリスが上着を脱ぎかけてくれた。
そしてもじもじして肩に手を置き、
「エレア、本当に綺麗だよね」
「…ああ、うん。そうね。星田舎だしよく見えるね」
と言うとちょっとプクっとして
「星もだけどエレアもだよ!」
と言う。人の睡眠を妨げといて星見にきたんちゃうんか!?
と思ったがもはや私は突っ込むのも疲れていた。
「エレア。
望まぬ形で結婚を受け入れてくれたこと感謝するよ。ありがとう!
僕は一生かけてエレアを守るし心をいつか僕の方に向けて見せる」
普通は結婚前にそう言う感じなんだけど結婚後なのね…。とりあえず逃がさないと言うのはわかった。
「エレア、本当に愛しているよ!」
クリスは肩に少し力を入れてグングンと私に顔を近づけ、
ああ、もうだめだ。キスされるわ…。
と思った時にはもうキスをされていた。
*
次の日の結婚式は寝不足だったが皆が用意してくれたので私も笑顔になりきり挨拶したり両親に泣かれたりした。国王様からもお祝いの言葉を頂いた。
「ええ、勇者クリスで初めて会ったのは夜中に寝る間際で…爆速で魔王の首を取ってくれ前代未聞のとんでもない奴が来たなと思いました…」
とスピーチしてきた。確かにあの時は本当に何考えてるのこいつとか私も思ったもん。
「しかし各地の魔王も分身のクリスが監視しており、この先魔族達も人間と有効な関係を築くと協定を結び、平和が訪れたのもクリスのおかげです」
実際はただのクリスによる報復がおそろしいので魔族達も黙っているだけだった。
「クリス、エレア…。これから先も末長く幸せになって良い家庭を築くのだぞ?」
とスピーチは終わり拍手が送られた。クリスは国王のスピーチをガン無視してずっと隣の私をガン見していたけど。
それから牧師さん達の前で恒例の誓いを述べ指輪交換をした。違いのキスの時は参列者の娘達の恨みのこもった視線が集まるのを感じて申し訳なくなった。
鐘が鳴り、ブーケトスの時間に私は持っていた花を投げようとした。
村の娘や国から来た娘達がギラギラと私の花を狙って待ち構えていた。
やだ怖い!
とりあえずさっさと花を投げると飢えた獣のように花を奪い合う娘達がいた。
その後は宴会となった。祭りみたいに屋台も出店して王都から来た楽団や踊り子達もいた。あーあ、私もとうとう結婚してしまったか。まあ一応顔はイケメンだしもう諦めたから後悔しても仕方ない。クリスも私を裏切り浮気をすることは絶対に無いだろうけど。
*
その夜、オシリア様が初夜前にやってきて私に惚れ薬を渡した。
「どうしても耐えられなくなったら飲むのですよ」
と言われ私は
「ありがとうございます。オシリア様!」
「エレアの幸せを願っていますよ!負けないで!」
「はい!」
と受け取り私は早速惚れ薬を飲み無事に初夜を終えた。
*
それから数年経ち、子供がお腹にできた。
また国王様達からお祝いの品が届いたりした。
クリスはいつもとろけたように私のお腹に耳をくっつけて
「ふふふ、僕とエレアの子供…。男のかな?女の子かな?早く生まれてきてね?
パパが物凄く可愛がってあげるよ!」
にお腹の子がビクッとした気がする。
子供もクリスの溺愛に怯えて出てきたく無いって思った?
ともあれこれからもクリスからは逃れられないだろうから私の子よ…。お母さんと一緒に強く生きようね?
と私はお腹をさするのだった。
『クリスよ…。さ、流石に5分は早すぎると思うんじゃ!ついさっき別れの挨拶をしたじゃろ?』
「ああ…した。一度エレアを諦め世界を5分で回り切っている間に考えた」
いや待って?それ本当に5分しか考えてないからね?
「やはり僕はエレア無しでは生きていけない思いたいヤツなんだ!!
エレアのいない世界は寂しい!
僕はやはり君のことが大好きだ!!
どうかエレア!僕と結婚して欲しい!!」
といきなりひざまづき、なんとクリスはいつの間にか綺麗なクリスの瞳の色の青の宝石のついた指輪を私に向けた。
やっぱり爆速でプロポーズしてきた!
「………」
私はこの綺麗な顔の勇者のただの幼馴染で正直言って恋愛感情がない…。
しかしこれはもうクリスから逃れるのは一生無理かもしれないと悟った。
断っても断っても諦めずに付き纏ってくるし、私に好きな人ができてもその人は多分クリスに爆速で殺されるだろう。
つまり全部無駄なのだ。
「はあああ……」
私は物凄いため息をついた。
散々私はクリスを好きにならないと言ったのに。
クリスはもはや泣きそうな目をしてこちらを見ている。
いや実際に泣いていた。このイケメンは私がいないと生きていけないと泣いてプロポーズするのだ。
「…わかった…。もう諦めるよ。クリス、私クリスと結婚するよ」
と言うとクリスは驚いて口を開けた。
初めてクリスの時間が止まった様だった。
オシリア様はガクガクと私を揺すり、
『エレア!妥協してはなりませんよ!?クリスのこと何とも思っていないのでしょう?』
と言う。
私は
「はい、オシリア様。私はクリスのことを何とも思っていません!
ですが、私が結婚する事で安定するならもういいかと思います。
クリス顔だけはいいので妥協しようと思います」
と私はもはや性格を無視してとうとう顔だけで判断して受け入れることにした。
こんな理由を堂々と言ってもクリスはボロボロと泣き、
「うう!ありがとう!ありがとうエレア!僕のエレア!!やっと受け入れてくれた!!」
と嬉し泣きをしていた。
レギオン王は
『………こんな結末になろうとはの…』
ともはや白目になっている。
結局私は指に婚約指輪をはめられてクリスと村に帰ることになった。
クリスはにこにこで私をお姫様抱っこして転移して村に着いた。
すると村の人が気付いた。
「クリス!エレア!帰ってきたのか!?」
村の教会の牧師のセイロンさんだ。
「セイロン牧師様!エレアと結婚します!!」
と元気よくクリスが言ったのでポカンとするセイロン牧師は
「え?ああ…そうなのかい?ええ?普通両親に先に言うんじゃ…」
と言うとクリスは
「それもそうですね!じゃっ」
とその場から転移して実家の私の家に来て、父さんと母さんが夕食を食べようとしているテーブルにドンっと転移して驚いた父さんが
「ぎゃあああ!!」
と叫びスープを足にこぼして
「あっっつわっ!」
と慌てる。
母さんは逆に冷静で目を細め
「あらおかえりエレア、クリスくん」
クリスは母さんに向かい、
「只今戻りました!僕はエレアと結婚します!!」
と言い放った。
母さんは目を細め、
「まあ、エレアおめでとう!とうとう観念したのね?」
と言ってきた。
私は肩をすくめてうなづいた。
父さんは
「そ、そうか…。村長に連絡しておくよ!」
と焦り、机に足をぶつけながら報告に行き、次の日から村人総出で飾り付けやウェディングボード会場のセッティング、国王への報告と大変慌ただしい日、私はドレスの採寸を図られたりした。
本当は国を挙げて勇者のクリスと王都まで行って盛大な式にするはずだが、クリスはあっさりと国王の申し出を断っていた。
「僕は地味な結婚式をしたい」
と言うので国王様も折れる他なかった。結局国王様達の方から馬車で出向いてこの村にやってきている。
大変申し訳ないです。
*
結婚式前日の夜にクリスが真夜中に私の部屋に転移してきた。明日早いのに結構な迷惑だ。
「ごめんエレア。夜中に。でも星が綺麗だから屋根に登ろう」
と言い出してあっという間に屋根に瞬間移動させられた。
寒ううう!!
と思っているとクリスが上着を脱ぎかけてくれた。
そしてもじもじして肩に手を置き、
「エレア、本当に綺麗だよね」
「…ああ、うん。そうね。星田舎だしよく見えるね」
と言うとちょっとプクっとして
「星もだけどエレアもだよ!」
と言う。人の睡眠を妨げといて星見にきたんちゃうんか!?
と思ったがもはや私は突っ込むのも疲れていた。
「エレア。
望まぬ形で結婚を受け入れてくれたこと感謝するよ。ありがとう!
僕は一生かけてエレアを守るし心をいつか僕の方に向けて見せる」
普通は結婚前にそう言う感じなんだけど結婚後なのね…。とりあえず逃がさないと言うのはわかった。
「エレア、本当に愛しているよ!」
クリスは肩に少し力を入れてグングンと私に顔を近づけ、
ああ、もうだめだ。キスされるわ…。
と思った時にはもうキスをされていた。
*
次の日の結婚式は寝不足だったが皆が用意してくれたので私も笑顔になりきり挨拶したり両親に泣かれたりした。国王様からもお祝いの言葉を頂いた。
「ええ、勇者クリスで初めて会ったのは夜中に寝る間際で…爆速で魔王の首を取ってくれ前代未聞のとんでもない奴が来たなと思いました…」
とスピーチしてきた。確かにあの時は本当に何考えてるのこいつとか私も思ったもん。
「しかし各地の魔王も分身のクリスが監視しており、この先魔族達も人間と有効な関係を築くと協定を結び、平和が訪れたのもクリスのおかげです」
実際はただのクリスによる報復がおそろしいので魔族達も黙っているだけだった。
「クリス、エレア…。これから先も末長く幸せになって良い家庭を築くのだぞ?」
とスピーチは終わり拍手が送られた。クリスは国王のスピーチをガン無視してずっと隣の私をガン見していたけど。
それから牧師さん達の前で恒例の誓いを述べ指輪交換をした。違いのキスの時は参列者の娘達の恨みのこもった視線が集まるのを感じて申し訳なくなった。
鐘が鳴り、ブーケトスの時間に私は持っていた花を投げようとした。
村の娘や国から来た娘達がギラギラと私の花を狙って待ち構えていた。
やだ怖い!
とりあえずさっさと花を投げると飢えた獣のように花を奪い合う娘達がいた。
その後は宴会となった。祭りみたいに屋台も出店して王都から来た楽団や踊り子達もいた。あーあ、私もとうとう結婚してしまったか。まあ一応顔はイケメンだしもう諦めたから後悔しても仕方ない。クリスも私を裏切り浮気をすることは絶対に無いだろうけど。
*
その夜、オシリア様が初夜前にやってきて私に惚れ薬を渡した。
「どうしても耐えられなくなったら飲むのですよ」
と言われ私は
「ありがとうございます。オシリア様!」
「エレアの幸せを願っていますよ!負けないで!」
「はい!」
と受け取り私は早速惚れ薬を飲み無事に初夜を終えた。
*
それから数年経ち、子供がお腹にできた。
また国王様達からお祝いの品が届いたりした。
クリスはいつもとろけたように私のお腹に耳をくっつけて
「ふふふ、僕とエレアの子供…。男のかな?女の子かな?早く生まれてきてね?
パパが物凄く可愛がってあげるよ!」
にお腹の子がビクッとした気がする。
子供もクリスの溺愛に怯えて出てきたく無いって思った?
ともあれこれからもクリスからは逃れられないだろうから私の子よ…。お母さんと一緒に強く生きようね?
と私はお腹をさするのだった。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
心配するな、俺の本命は別にいる——冷酷王太子と籠の花嫁
柴田はつみ
恋愛
王国の公爵令嬢セレーネは、家を守るために王太子レオニスとの政略結婚を命じられる。
婚約の儀の日、彼が告げた冷酷な一言——「心配するな。俺の好きな人は別にいる」。
その言葉はセレーネの心を深く傷つけ、王宮での新たな生活は噂と誤解に満ちていく。
好きな人が別にいるはずの彼が、なぜか自分にだけ独占欲を見せる。
嫉妬、疑念、陰謀が渦巻くなかで明らかになる「真実」。
契約から始まった婚約は、やがて運命を変える愛の物語へと変わっていく——。
愛する夫が目の前で別の女性と恋に落ちました。
ましゅぺちーの
恋愛
伯爵令嬢のアンジェは公爵家の嫡男であるアランに嫁いだ。
子はなかなかできなかったが、それでも仲の良い夫婦だった。
――彼女が現れるまでは。
二人が結婚して五年を迎えた記念パーティーでアランは若く美しい令嬢と恋に落ちてしまう。
それからアランは変わり、何かと彼女のことを優先するようになり……
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
やばい。
レギオン王?のタイミングが良すぎて面白かったです。笑