9 / 20
13歳と15歳
しおりを挟む
2年経った。
僕はこの家に順応してきた。
本を読む許可も得られて今まで触らせて貰えなかった綺麗な表紙の本をたくさん読ませて貰ったし、僕はこの家の跡取りになるのだからとたくさんのマナーから貴族の振る舞いや領地経営など勉強をたくさんした。
今までさせてもらえなかった知識を得る事に喜びを感じていたけど、一番理解できたのはアリスへの恋心だった。僕はこの感情を恋だと知識で学んだ。恋物語の本もあったからだ。
でも世間では妹に恋なんていけない事だと知ってた。でもお人形なら愛でていいんじゃないかな?
お人形…アリスは僕の可愛いお人形なんだ。妹じゃない!妹にしなければ…。
そう思い彼女に付き纏いべったりとした。お膝に乗せて可愛がり柔らかな頰にキスを落としたり…彼女は大人しくしつつもそんなに拒まれなかった。僕は安心するけどたまにアリスは
「お義兄様?もう15ですわよ?成人も近いのに妹離れしないといけませんわ」
と言う。
「妹?………ああそうだね。僕の可愛いお人形さん…」
「私はお人形ではありませんのよ?」
と言われ心が黒く染まっていった。堪らない恐怖が訪れる。捨てられる!!
「…お人形さんも僕のこと捨てるの?僕のこと嫌いなの?」
と言うとアリスは慌てて
「うう、そ、そんなことはありませんわ!私お義兄様を捨てたり嫌ったりしませんわよ?」
と言うから僕は口元を緩めた。そう言われると思い僕は打算的な奴だなと思う。
「ふふふ…ありがとうアリス…。僕の可愛いお人形さん。大好き。大好きだよ!一生離れないでね!」
と言い頰にキスをする。好きだよ。僕のアリス。僕のお人形さん。僕…君に夢中なんだ。
しかし来年からアリスと離れて学園に入学させられる。離れ離れだ。その期間を埋めるように抱きしめる。
*
最近お義父さまが僕に見合いや婚約話を持ってくるようになった。大変嫌だった。僕にはアリスがいるのに!
そう言うと妹だからと言われた。当たり前だけど妹と結婚できない。血が繋がってないけど…でもアリスは僕のお人形さんでその事を言うと僕はおかしくなりそうになる。
お義父様がアリスもいずれは他の男性と結婚すると言うのに僕の頭はパンクしそうでパニックにり過呼吸が起こり始めた。
「……やだ…僕からまた取り上げるの!!?僕には何も無いのに!!また!!何もかも取り上げて…鞭で打つんだ!!腫れて血が出て虫が来て!!笑われる!!怖い!!暗い!!辞めてーーー!!!」
やばい!いつもの発作だ!!苦しい!!嫌なことが脳裏に浮かんでは消え浮かんでは現れる。
昔兄が要らなくなった人形を捨てたのを見て僕はそれをこっそりと拾ったら兄に見つかり取り上げられて継母に勝手にゴミを拾うなと打たれた。僕は何にも与えられなかった。愛もゴミさえも。
その日は手が腫れたまま血が滲み手当てされないまま配置され虫が沸いたのを見て僕は危うく死にかけた記憶があった。治療は一応されたがあの時の恐怖はしっかり染み付いていた。
「レイモンド…しっかりなさい!!レイモンド!!大丈夫かい!?安心しなさい!お前を苦しめるものなんかない!!」
「はあっ!!はあっっ!かはっ!ううう…げえ…!…はぁはぁ!!ふううあう!!」
辛いよ。苦しいよ。嫌だ…。気持ち悪い。
心臓がバクバク言う。
僕は苦しんだ。アリスの事が好きだけど許してもらえない。僕はアリス以外と結婚なんてできない!僕からお人形を取り上げないで!!
僕は毎週精神のカウンセリングを受けている。リラックスするオルゴールを先生が聞かせながらお香を焚いたりお茶を飲み会話をする。
中年の男性でゆっくり話してくれるメイデン・ルーマリウス先生だ。
「レイモンド坊っちゃま…貴方は過去を忘れていい。今を生きる事が大切です」
いつもそう言われ僕も頑張って忘れようとするけど時々内部から黒いものが溢れてくる。
お義父様は…僕とアリスを引き剥がそうと早く僕と婚約話を成立させようと頑張ってらっしゃる。
…僕は悪い子だな。
反省してるその時にある日夕食の席でお義父様がいきなり血を吐いて倒れた!!
「きゃあああ!!お義父様!!誰か!早く早く医者を!!」
アリスの叫び声や使用人達のバタバタした音が響く。僕は震えが止まらない。
アリスはチラリと僕を見た。その目が…まるで…お前が犯人か!?
と問うているように見えた。
お義父様が入院なさり…アリスがお見舞いに通ってる間、僕は犯人探しを始めた。致死性の高い毒を使用した事を憲兵から聞いていた。その毒の種類を図鑑で必死に調べた。
ジョルジュさんはそんな僕に気付いて協力すると申し出てくれた。
しかし証拠が不十分なまま、お義父様が亡くなわれてしまった…。僕はますますアリスに疑われてしまった。
僕はこの家に順応してきた。
本を読む許可も得られて今まで触らせて貰えなかった綺麗な表紙の本をたくさん読ませて貰ったし、僕はこの家の跡取りになるのだからとたくさんのマナーから貴族の振る舞いや領地経営など勉強をたくさんした。
今までさせてもらえなかった知識を得る事に喜びを感じていたけど、一番理解できたのはアリスへの恋心だった。僕はこの感情を恋だと知識で学んだ。恋物語の本もあったからだ。
でも世間では妹に恋なんていけない事だと知ってた。でもお人形なら愛でていいんじゃないかな?
お人形…アリスは僕の可愛いお人形なんだ。妹じゃない!妹にしなければ…。
そう思い彼女に付き纏いべったりとした。お膝に乗せて可愛がり柔らかな頰にキスを落としたり…彼女は大人しくしつつもそんなに拒まれなかった。僕は安心するけどたまにアリスは
「お義兄様?もう15ですわよ?成人も近いのに妹離れしないといけませんわ」
と言う。
「妹?………ああそうだね。僕の可愛いお人形さん…」
「私はお人形ではありませんのよ?」
と言われ心が黒く染まっていった。堪らない恐怖が訪れる。捨てられる!!
「…お人形さんも僕のこと捨てるの?僕のこと嫌いなの?」
と言うとアリスは慌てて
「うう、そ、そんなことはありませんわ!私お義兄様を捨てたり嫌ったりしませんわよ?」
と言うから僕は口元を緩めた。そう言われると思い僕は打算的な奴だなと思う。
「ふふふ…ありがとうアリス…。僕の可愛いお人形さん。大好き。大好きだよ!一生離れないでね!」
と言い頰にキスをする。好きだよ。僕のアリス。僕のお人形さん。僕…君に夢中なんだ。
しかし来年からアリスと離れて学園に入学させられる。離れ離れだ。その期間を埋めるように抱きしめる。
*
最近お義父さまが僕に見合いや婚約話を持ってくるようになった。大変嫌だった。僕にはアリスがいるのに!
そう言うと妹だからと言われた。当たり前だけど妹と結婚できない。血が繋がってないけど…でもアリスは僕のお人形さんでその事を言うと僕はおかしくなりそうになる。
お義父様がアリスもいずれは他の男性と結婚すると言うのに僕の頭はパンクしそうでパニックにり過呼吸が起こり始めた。
「……やだ…僕からまた取り上げるの!!?僕には何も無いのに!!また!!何もかも取り上げて…鞭で打つんだ!!腫れて血が出て虫が来て!!笑われる!!怖い!!暗い!!辞めてーーー!!!」
やばい!いつもの発作だ!!苦しい!!嫌なことが脳裏に浮かんでは消え浮かんでは現れる。
昔兄が要らなくなった人形を捨てたのを見て僕はそれをこっそりと拾ったら兄に見つかり取り上げられて継母に勝手にゴミを拾うなと打たれた。僕は何にも与えられなかった。愛もゴミさえも。
その日は手が腫れたまま血が滲み手当てされないまま配置され虫が沸いたのを見て僕は危うく死にかけた記憶があった。治療は一応されたがあの時の恐怖はしっかり染み付いていた。
「レイモンド…しっかりなさい!!レイモンド!!大丈夫かい!?安心しなさい!お前を苦しめるものなんかない!!」
「はあっ!!はあっっ!かはっ!ううう…げえ…!…はぁはぁ!!ふううあう!!」
辛いよ。苦しいよ。嫌だ…。気持ち悪い。
心臓がバクバク言う。
僕は苦しんだ。アリスの事が好きだけど許してもらえない。僕はアリス以外と結婚なんてできない!僕からお人形を取り上げないで!!
僕は毎週精神のカウンセリングを受けている。リラックスするオルゴールを先生が聞かせながらお香を焚いたりお茶を飲み会話をする。
中年の男性でゆっくり話してくれるメイデン・ルーマリウス先生だ。
「レイモンド坊っちゃま…貴方は過去を忘れていい。今を生きる事が大切です」
いつもそう言われ僕も頑張って忘れようとするけど時々内部から黒いものが溢れてくる。
お義父様は…僕とアリスを引き剥がそうと早く僕と婚約話を成立させようと頑張ってらっしゃる。
…僕は悪い子だな。
反省してるその時にある日夕食の席でお義父様がいきなり血を吐いて倒れた!!
「きゃあああ!!お義父様!!誰か!早く早く医者を!!」
アリスの叫び声や使用人達のバタバタした音が響く。僕は震えが止まらない。
アリスはチラリと僕を見た。その目が…まるで…お前が犯人か!?
と問うているように見えた。
お義父様が入院なさり…アリスがお見舞いに通ってる間、僕は犯人探しを始めた。致死性の高い毒を使用した事を憲兵から聞いていた。その毒の種類を図鑑で必死に調べた。
ジョルジュさんはそんな僕に気付いて協力すると申し出てくれた。
しかし証拠が不十分なまま、お義父様が亡くなわれてしまった…。僕はますますアリスに疑われてしまった。
1
あなたにおすすめの小説
じゃない方の私が何故かヤンデレ騎士団長に囚われたのですが
カレイ
恋愛
天使な妹。それに纏わりつく金魚のフンがこの私。
両親も妹にしか関心がなく兄からも無視される毎日だけれど、私は別に自分を慕ってくれる妹がいればそれで良かった。
でもある時、私に嫉妬する兄や婚約者に嵌められて、婚約破棄された上、実家を追い出されてしまう。しかしそのことを聞きつけた騎士団長が何故か私の前に現れた。
「ずっと好きでした、もう我慢しません!あぁ、貴方の匂いだけで私は……」
そうして、何故か最強騎士団長に囚われました。
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
【完結】死の4番隊隊長の花嫁候補に選ばれました~鈍感女は溺愛になかなか気付かない~
白井ライス
恋愛
時は血で血を洗う戦乱の世の中。
国の戦闘部隊“黒炎の龍”に入隊が叶わなかった主人公アイリーン・シュバイツァー。
幼馴染みで喧嘩仲間でもあったショーン・マクレイリーがかの有名な特効部隊でもある4番隊隊長に就任したことを知る。
いよいよ、隣国との戦争が間近に迫ったある日、アイリーンはショーンから決闘を申し込まれる。
これは脳筋女と恋に不器用な魔術師が結ばれるお話。
婚約者は冷酷宰相様。地味令嬢の私が政略結婚で嫁いだら、なぜか激甘溺愛が待っていました
春夜夢
恋愛
私はずっと「誰にも注目されない地味令嬢」だった。
名門とはいえ没落しかけの伯爵家の次女。
姉は美貌と才覚に恵まれ、私はただの飾り物のような存在。
――そんな私に突然、王宮から「婚約命令」が下った。
相手は、王の右腕にして恐れられる冷酷宰相・ルシアス=ディエンツ公爵。
40を目前にしながら独身を貫き、感情を一切表に出さない男。
(……なぜ私が?)
けれど、その婚約は国を揺るがす「ある計画」の始まりだった。
治療係ですが、公爵令息様がものすごく懐いて困る~私、男装しているだけで、女性です!~
百門一新
恋愛
男装姿で旅をしていたエリザは、長期滞在してしまった異国の王都で【赤い魔法使い(男)】と呼ばれることに。職業は完全に誤解なのだが、そのせいで女性恐怖症の公爵令息の治療係に……!?「待って。私、女なんですけども」しかも公爵令息の騎士様、なぜかものすごい懐いてきて…!?
男装の魔法使い(職業誤解)×女性が大の苦手のはずなのに、ロックオンして攻めに転じたらぐいぐいいく騎士様!?
※小説家になろう様、ベリーズカフェ様、カクヨム様にも掲載しています。
脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。
石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。
ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。
そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。
真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる