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第一章
day.4
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目の前に落とされたのは、なんと札束だった。
「今月の小遣いだ。」
初めて見る分厚い札束。
それを大事そうにそっと抱え、頬擦りする。
「俺の50万円!!!」
「あと、お前の食事やら必要な物は、このカードを使え。」
上からピッとこちらに向かって投げられたカードは、なんとブラックカードだった。
「ちょっ!こんな最高級カード、雑に扱うなよ!」
まさか自分がブラックカードを手にすることになるなんて!
それに、50万も貰うから、食事もその小遣いから出すものだとばかり思っていた。
ガチで全額、“お小遣い”なんだ!!
顔がニヤニヤとニヤけるのを、抑えられない。
「ただのカードだ。但し、カードで使った明細は、俺は確認できるからな。もし、変な物を買ったら、来月の小遣いから天引きだ。覚えておけ。」
「はぁい。」
チッ、カードはマジで必要な物しか買えねぇな。
思う存分、散財してやろうと思ったのに。
「あと、明日の夕方4時頃に、お前の荷物が届く予定だ。受け取っておけ。」
「あぁ、ベッドのこと?わかった。」
4時ならもう大学の講義も終わっているし、帰ってこれる時間だ。
「必要な物は、もうないな?」
淡々と確認作業を行う諏訪に、忘れられている大事なものを要求する。
「ある。アンタの連絡先。電話番号とメルアドとSNSやってんなら、それも。何かあった時に連絡つかないのは、困るから。」
「…わかった。」
諏訪はスマホを取り出し、俺達は連絡先を交換した。
「…連絡は、必要な時だけ寄越せ。それ以外では、してくるなよ。」
「はぁ?」
意味不明なことを言ってくる諏訪に、顔をしかめる。
いや確かに、何かあった時にとは言ったけど。
基本連絡してくんなって、どういうことだ!?
「仕事の連絡を確認するだけで手一杯だ。悪いが、くだらん連絡に付き合う暇はない。但し、何かあったら、すぐに連絡しろ。」
………前言撤回。
コイツやっぱりイヤな奴だ!
暴君な目の前の男を、キッと睨みつける。
「アンタさ、俺と夫夫になった自覚はあんのか?ただでさえも、すれ違いの生活でコミュニケーション取れねぇのに!契約とはいえ、この関係を続けたいなら、アンタも俺とコミュニケーションを取る努力をしろ。無駄な連絡めっっちゃくちゃしてやるから、全部ちゃんと確認しろよな!」
そう捲し立てても、面倒臭そうに深い溜息しか吐かない諏訪にイラッとし、ソファに置いてあったクッションをぐっと掴み、顔面に向かって投げつけた。
しかし、ひょいと躱される。
「ちゃんとやれよ!」
そう言い残して、フンッと鼻息荒く風呂場に向かった。
「…どうやらアイツは、条件を忘れてしまっているようだな。……だが、どうせ、それ程長い付き合いにはならんだろうから、放っておくか。」
そんな諏訪の呟きを、俺は知る由もなかった。
結局、広いベッドでぐっすりと寝た俺が、次の朝起きると、もう既に諏訪の姿はなかった。
社会人って忙しいのな。
部屋を見渡すと、昨日はなかった筈のパンが、ポツンと机に置いてある。
そして、冷蔵庫を開けると、昨日はなかったジュースが何本かと、小腹が空いた時に食べられそうな物が少し入っていた。
なんだかんだいいつつも、こういう気遣いはできるんだな。
………ズルい奴。
だがこの後、あり得ない事態が発生するなんて、この頃は思いも寄らなかった。
新居に来てからよくなったことの内の1つが、大学への通学がかなり楽になったことだ。
前までは2時間強かけて通学していたのだが、さすが、都心にあるタワマンだけある。
交通網が大変便利で、通学時間は、なんと30分ぐらいに短縮されたのだ。
これは、かなりありがたかった。
講義と講義の合間の時間を使って、大学内のカフェテラスで、親友の中山 浩二に、一昨日から昨日までの話を、一部始終聞いてもらっていた。
「純也さぁ、お前バカだろ。それ絶対ヤバいヤツだって。初対面で突然結婚して欲しいとか、絶対に何か裏があるに決まってる!」
俺よりも少し身長が低く、ファッションの流行に敏感で、オシャレ番長な浩二は、ずっと眉間に皺を寄せつつも、黙って聞いてくれていたが、話を聞き終えた後、盛大に頭を抱えた。
「そりゃ、そーだろうよ。俺だって、別にアイツのことなんて好きじゃねーし。打算的な関係なのは百も承知だよ。」
アイツと結婚してから食うようになった、俺にとっては豪勢な昼飯である、カツカレーをかき込んでいく。
「つーかさ、カツカレーって美味いよな!」
「お前はずっと昼は抜くかよくわからん試供品だったから、さぞ美味いだろうよ。って、話を逸らすんじゃねぇよ!純也はただ10億に目が眩んだだけだろ!?そんなお金持ち様が、お前みたいなド貧乏な大学生をどう利用したいのか。もしかしたら、バラされて海外に売り飛ばされるかもしれないぞ!今すぐにでも離婚届を出してこいよ!!」
浩二の言っていることは尤もだと思う。
向こうだって、何か思惑があるのは間違いないだろう。
しかし、俺を心配してくれている浩二には悪いが、俺は10億を手放すつもりはない。
「嫌だ。だって、10億だぜ?それを手に入れられるかもしれないチャンスなんて、この人生できっと二度とねぇよ。売り飛ばされるかもってなったら、ちゃんと逃げるから大丈夫、大丈夫。」
「お前なぁ!もっとちゃんと考えろよ!お金よりお前自身の方が大事だろうが!」
浩二がバンッと勢いよく机を叩いて立ち上がり、大声を出したものだから、ザワザワと騒がしい音がピタッと止み、周囲の視線が一気に俺達に注がれる。
「浩二、みんな見てる。」
コソッと伝えると、浩二はハッと我に返り、肩を小さくして静かに座った。
周囲がまたガヤガヤと騒々しくなっていく。
「浩二が俺を心配してくれているのは、わかってる。だけど、俺にとってお金は、命より大事なんだ。」
真剣な表情で語る俺を、浩二は呆れた目で見た。
「純也が銭ゲバだってことは認識してたけど、ここまでクズだとはな。」
「ありがと。」
「褒めてねーよ。」
呆れを通り越して、哀れみの目で俺を見る浩二は、どうやら説得するのは無理だと悟ったようだった。
「で?結婚式も挙げなければ、結婚指輪もない、と。お前が掴んだのは、毎月50万円とお約束の10億円とな。」
「金さえくれりゃ、式も指輪もいらねぇよ。ダリぃだけじゃん。」
やれやれと肩をすくめた浩二は、机に頬杖をついた。
「まぁ、お前は1回痛い目見た方がいいかもな。何かあったら、ちゃんと逃げろよ。」
「おう!あっ、もうこんな時間か。俺、次講義あるから行くわ。話聞いてくれてサンキューな!」
ニカッと笑って浩二に手を振り、ダッシュで次の教室に向かった。
「何か変なことに、巻き込まれなければいいけどなぁ…。」
浩二は心配そうに、去っていく俺の背中を見つめていた。
「今月の小遣いだ。」
初めて見る分厚い札束。
それを大事そうにそっと抱え、頬擦りする。
「俺の50万円!!!」
「あと、お前の食事やら必要な物は、このカードを使え。」
上からピッとこちらに向かって投げられたカードは、なんとブラックカードだった。
「ちょっ!こんな最高級カード、雑に扱うなよ!」
まさか自分がブラックカードを手にすることになるなんて!
それに、50万も貰うから、食事もその小遣いから出すものだとばかり思っていた。
ガチで全額、“お小遣い”なんだ!!
顔がニヤニヤとニヤけるのを、抑えられない。
「ただのカードだ。但し、カードで使った明細は、俺は確認できるからな。もし、変な物を買ったら、来月の小遣いから天引きだ。覚えておけ。」
「はぁい。」
チッ、カードはマジで必要な物しか買えねぇな。
思う存分、散財してやろうと思ったのに。
「あと、明日の夕方4時頃に、お前の荷物が届く予定だ。受け取っておけ。」
「あぁ、ベッドのこと?わかった。」
4時ならもう大学の講義も終わっているし、帰ってこれる時間だ。
「必要な物は、もうないな?」
淡々と確認作業を行う諏訪に、忘れられている大事なものを要求する。
「ある。アンタの連絡先。電話番号とメルアドとSNSやってんなら、それも。何かあった時に連絡つかないのは、困るから。」
「…わかった。」
諏訪はスマホを取り出し、俺達は連絡先を交換した。
「…連絡は、必要な時だけ寄越せ。それ以外では、してくるなよ。」
「はぁ?」
意味不明なことを言ってくる諏訪に、顔をしかめる。
いや確かに、何かあった時にとは言ったけど。
基本連絡してくんなって、どういうことだ!?
「仕事の連絡を確認するだけで手一杯だ。悪いが、くだらん連絡に付き合う暇はない。但し、何かあったら、すぐに連絡しろ。」
………前言撤回。
コイツやっぱりイヤな奴だ!
暴君な目の前の男を、キッと睨みつける。
「アンタさ、俺と夫夫になった自覚はあんのか?ただでさえも、すれ違いの生活でコミュニケーション取れねぇのに!契約とはいえ、この関係を続けたいなら、アンタも俺とコミュニケーションを取る努力をしろ。無駄な連絡めっっちゃくちゃしてやるから、全部ちゃんと確認しろよな!」
そう捲し立てても、面倒臭そうに深い溜息しか吐かない諏訪にイラッとし、ソファに置いてあったクッションをぐっと掴み、顔面に向かって投げつけた。
しかし、ひょいと躱される。
「ちゃんとやれよ!」
そう言い残して、フンッと鼻息荒く風呂場に向かった。
「…どうやらアイツは、条件を忘れてしまっているようだな。……だが、どうせ、それ程長い付き合いにはならんだろうから、放っておくか。」
そんな諏訪の呟きを、俺は知る由もなかった。
結局、広いベッドでぐっすりと寝た俺が、次の朝起きると、もう既に諏訪の姿はなかった。
社会人って忙しいのな。
部屋を見渡すと、昨日はなかった筈のパンが、ポツンと机に置いてある。
そして、冷蔵庫を開けると、昨日はなかったジュースが何本かと、小腹が空いた時に食べられそうな物が少し入っていた。
なんだかんだいいつつも、こういう気遣いはできるんだな。
………ズルい奴。
だがこの後、あり得ない事態が発生するなんて、この頃は思いも寄らなかった。
新居に来てからよくなったことの内の1つが、大学への通学がかなり楽になったことだ。
前までは2時間強かけて通学していたのだが、さすが、都心にあるタワマンだけある。
交通網が大変便利で、通学時間は、なんと30分ぐらいに短縮されたのだ。
これは、かなりありがたかった。
講義と講義の合間の時間を使って、大学内のカフェテラスで、親友の中山 浩二に、一昨日から昨日までの話を、一部始終聞いてもらっていた。
「純也さぁ、お前バカだろ。それ絶対ヤバいヤツだって。初対面で突然結婚して欲しいとか、絶対に何か裏があるに決まってる!」
俺よりも少し身長が低く、ファッションの流行に敏感で、オシャレ番長な浩二は、ずっと眉間に皺を寄せつつも、黙って聞いてくれていたが、話を聞き終えた後、盛大に頭を抱えた。
「そりゃ、そーだろうよ。俺だって、別にアイツのことなんて好きじゃねーし。打算的な関係なのは百も承知だよ。」
アイツと結婚してから食うようになった、俺にとっては豪勢な昼飯である、カツカレーをかき込んでいく。
「つーかさ、カツカレーって美味いよな!」
「お前はずっと昼は抜くかよくわからん試供品だったから、さぞ美味いだろうよ。って、話を逸らすんじゃねぇよ!純也はただ10億に目が眩んだだけだろ!?そんなお金持ち様が、お前みたいなド貧乏な大学生をどう利用したいのか。もしかしたら、バラされて海外に売り飛ばされるかもしれないぞ!今すぐにでも離婚届を出してこいよ!!」
浩二の言っていることは尤もだと思う。
向こうだって、何か思惑があるのは間違いないだろう。
しかし、俺を心配してくれている浩二には悪いが、俺は10億を手放すつもりはない。
「嫌だ。だって、10億だぜ?それを手に入れられるかもしれないチャンスなんて、この人生できっと二度とねぇよ。売り飛ばされるかもってなったら、ちゃんと逃げるから大丈夫、大丈夫。」
「お前なぁ!もっとちゃんと考えろよ!お金よりお前自身の方が大事だろうが!」
浩二がバンッと勢いよく机を叩いて立ち上がり、大声を出したものだから、ザワザワと騒がしい音がピタッと止み、周囲の視線が一気に俺達に注がれる。
「浩二、みんな見てる。」
コソッと伝えると、浩二はハッと我に返り、肩を小さくして静かに座った。
周囲がまたガヤガヤと騒々しくなっていく。
「浩二が俺を心配してくれているのは、わかってる。だけど、俺にとってお金は、命より大事なんだ。」
真剣な表情で語る俺を、浩二は呆れた目で見た。
「純也が銭ゲバだってことは認識してたけど、ここまでクズだとはな。」
「ありがと。」
「褒めてねーよ。」
呆れを通り越して、哀れみの目で俺を見る浩二は、どうやら説得するのは無理だと悟ったようだった。
「で?結婚式も挙げなければ、結婚指輪もない、と。お前が掴んだのは、毎月50万円とお約束の10億円とな。」
「金さえくれりゃ、式も指輪もいらねぇよ。ダリぃだけじゃん。」
やれやれと肩をすくめた浩二は、机に頬杖をついた。
「まぁ、お前は1回痛い目見た方がいいかもな。何かあったら、ちゃんと逃げろよ。」
「おう!あっ、もうこんな時間か。俺、次講義あるから行くわ。話聞いてくれてサンキューな!」
ニカッと笑って浩二に手を振り、ダッシュで次の教室に向かった。
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