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第ニ章
day. 42.5
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ざわざわと人混みで賑わうなか、祭囃子が軽快に鳴り響き、提灯の灯りが辺りを明るく照らしている。
周りには、浴衣を着た人達が、カランコロンと涼し気な音を立てている。
そう、今日は待ちに待った、花火大会である―。
俺達は花火の打ち上げ時間より少し前に、会場にやって来た。
辺りが暗くなっても殆ど涼しくならない気温と、人の群集の熱が相まって、夜なのにジワッと汗ばむ。
歩いている路肩には、沢山の屋台が並んでいて、それだけでワクワクが止まらない。
「…この人混みは一体何なんだ?」
この暑さと人の群れに、少し不機嫌な冬悟は、ここに来てからずっと眉間に皺を寄せている。
「毎年こんなんだぜ?冬悟、こういうお祭りって来たことねぇの?」
「ないな。」
「ふーん、初めてなんだ。」
金持ちは庶民の祭りも知らないのか?
本当かよと疑いつつも、冬悟の初めてを俺が独占できるのは、ちょっと嬉しかったりする。
だったら、思いっきり冬悟にも楽しんでもらいたい。
「なぁなぁ、冬悟!あれ食べたい!」
指をさした先には、かき氷の屋台があった。
冬悟の腕をギュッと掴み、グイッと引っ張っていく。
「おっちゃん!これ1つちょうだい!」
「あいよ!」
青いシロップのかかったかき氷を受け取り、シャクと一口食べる。
「ん~!やっぱ暑いときはこれだよな!冬悟も、はい、あ~ん!」
一口スプーンで掬って、ひょいと差し出す。
「………………自分で食うから、そのまま寄越せ。」
「ほら、すぐ溶けるから早く、っておい!」
せっかくあーんしてやったのに、かき氷ごと持っていかれてしまった。
ま、嫌がるってわかってたけどな。
「…甘ったるいな。」
「そりゃ、シロップがかかってるからな。」
甘い物が苦手な冬悟の口には合わなかったようだ。まさかの、シロップがかかっていない部分だけを、器用にスプーンで掘っていきやがる。
「…………。」
「もう充分だ。残りはお前が食え。」
少しだけ食べた後、殆ど残っているかき氷を押し付けられる。
手に持ったかき氷に視線を落とすと、ふとあることに気が付いた。
よく考えると、冬悟とこんな風に食べ物をシェアするのって、初めてかも。
冬悟が食べた跡を見つめ、気付かれないように頰を染めながら、シャクシャクと食べ始める。
ちらっと冬悟の表情を見上げると、何も気にしていないようだった。
意識しているのは、俺だけなんだ。
それが少しだけ寂しい。
だけど、少し涼しくなったようで、もう眉間の皺がなくなっていた。
よかった―。
自然と頬が緩んでいく。
「なぁ、次はあれしようぜ!」
次に冬悟を引っ張っていったのは、射的の店だった。
「これで勝負しようじゃねぇか!」
「…………。別にいいが、負けたらどうするんだ?」
勝負とはいったものの、何も考えていなかった。
どうせ負けるんだって思っている俺は、ふざけた内容を要求してみようと思いつく。
「じゃあ、俺が勝ったら、チューして?」
ん、と唇を軽く突き出すと、ぎゅっとその唇を摘まれた。
「何すんだよ!?」
「…ならば、俺が勝ったら、お前は今日は大人しくしていろ。」
「いや、祭りに来て大人しくってなんだよ……。まぁ、いいや。いいぜ!受けて立ってやる!」
こうして、俺と冬悟の勝負が始まった。
約5分後―。
やっぱり勝負に負けた俺は、大人しく冬悟の横を歩いていた。
コイツ、祭りに来たことないなんて、絶対嘘だ!
勝負は3発のうち、どれだけ的に当てられるかだった。
俺は1発だけを外して、もしかしたら勝てるかも!って淡い期待を抱いていたら、冬悟は全部当てやがった。
ちぇーっとむくれながらも、負けた以上は文句を言わず、黙ってついていく。
あっ、たこ焼きの匂い。美味しそう。
「…食いたいのか?」
「へっ?う、うん。」
ちょっと横目で見ていただけだったのに。それに、冬悟だってこっちを見ていたわけじゃないのに、どうしてわかったんだろう?
だけど、食べたくて素直に頷くと、フッと優しく笑われた。
「わかった。買ってやるから、来い。」
「!うん!」
嬉しくなって、ギュッと冬悟の腕にしがみつく。
へへっと笑うと、その目元が更に緩められていった。
その後も、俺はあれが欲しいとか、これがしたいとは全然言わなかったのに、俺の欲しいものやしたいところに連れて行ってくれた。
ときには、輪投げやスーパーボールすくいで再度勝負をしたが、まさかの全敗だった。
今日はいつもより笑ってくれてる気がする。
案外、冬悟も楽しんでんじゃねぇの?
それが、何よりも嬉しい。
だけど、唯一ダメだったのは―。
じーっと金魚すくいを見つめる。
さっきまで、これで連れて行ってくれていたのに。まさかの、今回は無反応。
「なぁ、冬悟。俺、あれやりたい。」
とうとう痺れを切らして、冬悟にアピールする。
だけど、誰が世話をするんだ?の一言で一蹴されてしまった。
………コイツ、絶対世話する気ねぇな。
俺も1人で毎日はムリかもと思い、今回ばかりは諦めざるを得なかった。
屋台を2人で満喫していると、花火の時間が近づいてきた。
「やべっ!そろそろ向かうぞ!」
大人しくしていろと言われていたが、どうしても冬悟を連れて行きたい場所がある。
そっとコイツの手に触れて、ぎゅっと手を繋いだ。
そのままグイッとその手を引いて、花火会場に向かう人の流れとは別の方向に向かって行く。
「おい純也、何処に行くつもりだ?」
「へへっ、秘密!いいから、ついてこいよ!」
何か考えがあるのだろうと思ってくれたのか、最初は少し抵抗されたが、今は手をしっかりと繋ぎ返され、黙ってそのままついてきてくれた。
手を引いて向かった先は、花火会場から少し離れた、川沿いの土手だった。
他にもちらほらと人はいるものの、互いに充分過ぎるスペースが確保できるぐらいには空いている。
「ここ、穴場スポットなんだ。冬悟も人混みに疲れてただろうから、ちょっと離れてるけど、こっちの方がいいと思って。」
「…そうか。」
ここは明かりが少なくて、冬悟の表情がよく見えない。
だけど、その声色から気に入ってくれたのだとわかり、ほっとする。
「なぁ、ここ座ろーぜ。」
よっと座ろうとした時に、ハッとする。
冬悟みたいな御曹司が、こんな草むらの上になんて座らねぇかも!
「やっぱ、立ったまま見よっか!」
焦って思わず立ち上がると、隣でストッと冬悟が座った。
「えっ?」
「どうした?座るんだろう?」
驚いて目をパチパチと何度も瞬きをする。
だけど、俺に合わせてくれたんだなって思って、胸がじんわりと温かくなる。
すぐに俺も冬悟の隣に座った。
間もなく、ドーンッと花火が上がり始めた。
綺麗な大輪の花が、幾度となく咲き乱れていく。
今なら誰も、俺達なんて見ていない。
ぴたっと体をくっつけて、頭を冬悟の肩にぽすっともたれかけた。
「綺麗だな。」
「…そうだな。」
ちらっと視線を上げ、その端正な横顔を見つめる。
その横顔は、俺が引っ付いていることなんて、何も気にしていないように、花火を眺めている。
誰かと花火を見るなんて、一体いつぶりだっけ。
ましてや、大好きな夫と来ることができたなんて、まるで夢のようだ。
「冬悟…。」
花火の音に掻き消されるんじゃないかってくらいの小声で名前を呼ぶ。
だけど、俺の声を聞き逃さなかった冬悟は、こちらに顔を向けた。
「…どうした?」
いつも、どんな時でも、俺の呼びかけに応えてくれる冬悟に、嬉しくなる。
だけど、それと同時に、何故だかキューッと切なくなった。
「冬悟、来年もまた俺と一緒に来ような。」
来年もちゃんと夫夫でいられますように―。
そう願いを込めて、そっと顔を寄せ、キスをした。
その瞬間、今までで一番大きな花火が、暗い夜空を明るく照らした。
「…もちろんだ。」
そう肯定してくれたことが嬉しくて。
へへっと笑うと、グッと肩を抱き寄せられる。
「…約束だな。」
そっと耳元でそう囁かれ、カッと顔が熱くなる。
約束―。
まるで、ずっと一緒にいてくれるって、言ってくれているようで、むず痒くなる。
「おう!約束な!」
今度はどちらからともなく、互いに引かれ合うようにキスをした。
打ち上がる花火だけが、ふたりの約束を包み込み、夜空へと消えていった―。
周りには、浴衣を着た人達が、カランコロンと涼し気な音を立てている。
そう、今日は待ちに待った、花火大会である―。
俺達は花火の打ち上げ時間より少し前に、会場にやって来た。
辺りが暗くなっても殆ど涼しくならない気温と、人の群集の熱が相まって、夜なのにジワッと汗ばむ。
歩いている路肩には、沢山の屋台が並んでいて、それだけでワクワクが止まらない。
「…この人混みは一体何なんだ?」
この暑さと人の群れに、少し不機嫌な冬悟は、ここに来てからずっと眉間に皺を寄せている。
「毎年こんなんだぜ?冬悟、こういうお祭りって来たことねぇの?」
「ないな。」
「ふーん、初めてなんだ。」
金持ちは庶民の祭りも知らないのか?
本当かよと疑いつつも、冬悟の初めてを俺が独占できるのは、ちょっと嬉しかったりする。
だったら、思いっきり冬悟にも楽しんでもらいたい。
「なぁなぁ、冬悟!あれ食べたい!」
指をさした先には、かき氷の屋台があった。
冬悟の腕をギュッと掴み、グイッと引っ張っていく。
「おっちゃん!これ1つちょうだい!」
「あいよ!」
青いシロップのかかったかき氷を受け取り、シャクと一口食べる。
「ん~!やっぱ暑いときはこれだよな!冬悟も、はい、あ~ん!」
一口スプーンで掬って、ひょいと差し出す。
「………………自分で食うから、そのまま寄越せ。」
「ほら、すぐ溶けるから早く、っておい!」
せっかくあーんしてやったのに、かき氷ごと持っていかれてしまった。
ま、嫌がるってわかってたけどな。
「…甘ったるいな。」
「そりゃ、シロップがかかってるからな。」
甘い物が苦手な冬悟の口には合わなかったようだ。まさかの、シロップがかかっていない部分だけを、器用にスプーンで掘っていきやがる。
「…………。」
「もう充分だ。残りはお前が食え。」
少しだけ食べた後、殆ど残っているかき氷を押し付けられる。
手に持ったかき氷に視線を落とすと、ふとあることに気が付いた。
よく考えると、冬悟とこんな風に食べ物をシェアするのって、初めてかも。
冬悟が食べた跡を見つめ、気付かれないように頰を染めながら、シャクシャクと食べ始める。
ちらっと冬悟の表情を見上げると、何も気にしていないようだった。
意識しているのは、俺だけなんだ。
それが少しだけ寂しい。
だけど、少し涼しくなったようで、もう眉間の皺がなくなっていた。
よかった―。
自然と頬が緩んでいく。
「なぁ、次はあれしようぜ!」
次に冬悟を引っ張っていったのは、射的の店だった。
「これで勝負しようじゃねぇか!」
「…………。別にいいが、負けたらどうするんだ?」
勝負とはいったものの、何も考えていなかった。
どうせ負けるんだって思っている俺は、ふざけた内容を要求してみようと思いつく。
「じゃあ、俺が勝ったら、チューして?」
ん、と唇を軽く突き出すと、ぎゅっとその唇を摘まれた。
「何すんだよ!?」
「…ならば、俺が勝ったら、お前は今日は大人しくしていろ。」
「いや、祭りに来て大人しくってなんだよ……。まぁ、いいや。いいぜ!受けて立ってやる!」
こうして、俺と冬悟の勝負が始まった。
約5分後―。
やっぱり勝負に負けた俺は、大人しく冬悟の横を歩いていた。
コイツ、祭りに来たことないなんて、絶対嘘だ!
勝負は3発のうち、どれだけ的に当てられるかだった。
俺は1発だけを外して、もしかしたら勝てるかも!って淡い期待を抱いていたら、冬悟は全部当てやがった。
ちぇーっとむくれながらも、負けた以上は文句を言わず、黙ってついていく。
あっ、たこ焼きの匂い。美味しそう。
「…食いたいのか?」
「へっ?う、うん。」
ちょっと横目で見ていただけだったのに。それに、冬悟だってこっちを見ていたわけじゃないのに、どうしてわかったんだろう?
だけど、食べたくて素直に頷くと、フッと優しく笑われた。
「わかった。買ってやるから、来い。」
「!うん!」
嬉しくなって、ギュッと冬悟の腕にしがみつく。
へへっと笑うと、その目元が更に緩められていった。
その後も、俺はあれが欲しいとか、これがしたいとは全然言わなかったのに、俺の欲しいものやしたいところに連れて行ってくれた。
ときには、輪投げやスーパーボールすくいで再度勝負をしたが、まさかの全敗だった。
今日はいつもより笑ってくれてる気がする。
案外、冬悟も楽しんでんじゃねぇの?
それが、何よりも嬉しい。
だけど、唯一ダメだったのは―。
じーっと金魚すくいを見つめる。
さっきまで、これで連れて行ってくれていたのに。まさかの、今回は無反応。
「なぁ、冬悟。俺、あれやりたい。」
とうとう痺れを切らして、冬悟にアピールする。
だけど、誰が世話をするんだ?の一言で一蹴されてしまった。
………コイツ、絶対世話する気ねぇな。
俺も1人で毎日はムリかもと思い、今回ばかりは諦めざるを得なかった。
屋台を2人で満喫していると、花火の時間が近づいてきた。
「やべっ!そろそろ向かうぞ!」
大人しくしていろと言われていたが、どうしても冬悟を連れて行きたい場所がある。
そっとコイツの手に触れて、ぎゅっと手を繋いだ。
そのままグイッとその手を引いて、花火会場に向かう人の流れとは別の方向に向かって行く。
「おい純也、何処に行くつもりだ?」
「へへっ、秘密!いいから、ついてこいよ!」
何か考えがあるのだろうと思ってくれたのか、最初は少し抵抗されたが、今は手をしっかりと繋ぎ返され、黙ってそのままついてきてくれた。
手を引いて向かった先は、花火会場から少し離れた、川沿いの土手だった。
他にもちらほらと人はいるものの、互いに充分過ぎるスペースが確保できるぐらいには空いている。
「ここ、穴場スポットなんだ。冬悟も人混みに疲れてただろうから、ちょっと離れてるけど、こっちの方がいいと思って。」
「…そうか。」
ここは明かりが少なくて、冬悟の表情がよく見えない。
だけど、その声色から気に入ってくれたのだとわかり、ほっとする。
「なぁ、ここ座ろーぜ。」
よっと座ろうとした時に、ハッとする。
冬悟みたいな御曹司が、こんな草むらの上になんて座らねぇかも!
「やっぱ、立ったまま見よっか!」
焦って思わず立ち上がると、隣でストッと冬悟が座った。
「えっ?」
「どうした?座るんだろう?」
驚いて目をパチパチと何度も瞬きをする。
だけど、俺に合わせてくれたんだなって思って、胸がじんわりと温かくなる。
すぐに俺も冬悟の隣に座った。
間もなく、ドーンッと花火が上がり始めた。
綺麗な大輪の花が、幾度となく咲き乱れていく。
今なら誰も、俺達なんて見ていない。
ぴたっと体をくっつけて、頭を冬悟の肩にぽすっともたれかけた。
「綺麗だな。」
「…そうだな。」
ちらっと視線を上げ、その端正な横顔を見つめる。
その横顔は、俺が引っ付いていることなんて、何も気にしていないように、花火を眺めている。
誰かと花火を見るなんて、一体いつぶりだっけ。
ましてや、大好きな夫と来ることができたなんて、まるで夢のようだ。
「冬悟…。」
花火の音に掻き消されるんじゃないかってくらいの小声で名前を呼ぶ。
だけど、俺の声を聞き逃さなかった冬悟は、こちらに顔を向けた。
「…どうした?」
いつも、どんな時でも、俺の呼びかけに応えてくれる冬悟に、嬉しくなる。
だけど、それと同時に、何故だかキューッと切なくなった。
「冬悟、来年もまた俺と一緒に来ような。」
来年もちゃんと夫夫でいられますように―。
そう願いを込めて、そっと顔を寄せ、キスをした。
その瞬間、今までで一番大きな花火が、暗い夜空を明るく照らした。
「…もちろんだ。」
そう肯定してくれたことが嬉しくて。
へへっと笑うと、グッと肩を抱き寄せられる。
「…約束だな。」
そっと耳元でそう囁かれ、カッと顔が熱くなる。
約束―。
まるで、ずっと一緒にいてくれるって、言ってくれているようで、むず痒くなる。
「おう!約束な!」
今度はどちらからともなく、互いに引かれ合うようにキスをした。
打ち上がる花火だけが、ふたりの約束を包み込み、夜空へと消えていった―。
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