謎恋-Mysterious Love-

景子との再会、そして現実へ

プロローグ(康平の朝)

俺、佐伯さえき康平こうへいは昨日のお風呂事故でとてつもなく疲れている。でも今日は土曜日なので一日中休憩出来るかと思いきやまさかの例の人物から連絡が来た。そうあの藤岡ふじおか景子けいこだった。
正直自分自身驚いた。あの景子だからね。
8時30分に駅前に集合らしく妹の梨紗りさも連れて来るように言われた。駅は学校より遠いので今日はより早く起きることになってしまった。現在時刻は5時にもなっていない。さすがに眠すぎる。
「眠い…」
そう言いつつも朝食と俺と梨紗の分の弁当を作った。


いつもより早めに家を出ないと間に合わないのでいつもより15分前くらいに梨紗を起こすことにした。
「梨紗ぁ！起きろぉー！」
すぐに起きてきた。いい加減自分の部屋で寝て欲しい。そう思いながら部屋から出ると梨紗からキスをされた。落ち着け頬にされただけだ。口ではない！
「何するんだ！梨紗！」
叱りつつ部屋からようやく出れた。
妹がおにぃちゃん好きとか言いながら準備をしていた。昨日のことがかなり効いてしまったのかと思うとかなり後悔している。


朝飯を食べることにした。時刻は6時30分だ。予定通りで安心した。
妹も満足そうに食べてくれたので嬉しかった。
食べ終わり食器洗いは梨紗に任せているのでその間今日の準備等をした。なんか嫌な予感がするが気にしないでおこう。


持ち物の準備が終わり着替えに入った。もちろん部屋の鍵は閉めている。梨紗あいつに見られないようにするためだ。
しかし上を見ると監視カメラがあるではないですか、もちろん妹のものだ。着替える前だったのでラッキーと思いつつ監視カメラの電源を切った。


8時前になったので家を出発することにした。もちろん梨紗と共にだ。今日はなぜかいつもより更にくっついてくる。


8時20分に駅前に到着した。羽田はねだと景子が来ていた。
景子が手を振っていた。
25分くらいになると和也かずやがやって来た。5分前行動は大事なんだと今気付いた。
久しぶりに見た景子の顔はとても美人だった。
なぜか知らないけど羽田と景子がほぼ同時に
「梨紗！人前だからくっつかない！」
と言ってた。梨紗はさらに俺にくっついてきた。